にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

障害者雇用での合理的配慮はないと思った方がいい1 障害への配慮はできても、無能への配慮はできない

 

 

障害者雇用での合理的配慮はないと思った方がいい

 

「会社が発達障害への理解と配慮が足りなかったせいで、仕事ができずに退職しました・・・。企業は発達障害へもっと理解と配慮をするべきだ!」
という意見もよく聞く

個人的な意見を述べると、障害者雇用での合理的配慮はないと思ったほうがいいだろう

「ふざけるな!障害者雇用では、合理的配慮の提供は法的義務として定められているんだぞ!障害者への合理的配慮がないことは法律違反じゃないか!
あと令和6年(2024年)4月1日から事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が努力義務から義務化に変更される!『障害者への合理的配慮なんざ面倒だしやらない』みたいな考えはこれからは時代遅れになって、法律違反になるんだぞ!」
とおっしゃられるだろうが・・・

【合理的配慮】義務化で何か変わる?飲食店や学校では?障害者はわがままと誤解?乙武洋匡&てんかん患者|アベプラ - YouTube

 

【精神障害】「仕事を任せてもらえない」職場での合理的配慮は?同僚にはストレス?必要な対話とは - YouTube





「『とりあえず合理的配慮をしろよこの野郎、おう。あくしろよ。障害者への合理的配慮は法律で義務づけられてるんだよこの野郎。おい。どう落とし前つけんだよこの野郎
じゃあとりあえず、この車椅子を移動させろ。移動させるんだよ、車椅子を持ち上げて移動させろって言ってるんだよこの野郎。あくしろよ。』
とか言って、障害者って合理的配慮を盾にして、わがままやイチャモンやクレームをつけてきてカスハラする人が多いよね」

「うわぁ、障害者だ…………
こいつも合理的配慮とか言ってイチャモンをつけて因縁つけてくるんだろうなあ……ヤクザかよ……関わらないようにしよう……」

伊是名夏子さんの事件以降、障害者はクズなクレーマーというイメージがついてしまったので、
「障害者への合理的配慮で事業者は多大な負担を強いられる……」
と逆に障害者へのヘイトや対立や分断が深まっている気はする

【乗車拒否】ブログ告発した伊是名夏子さんと考える“誰もが移動しやすい社会“どう実現?共感を集める社会運動の在り方とは【車いすユーザー】|#アベプラ《アベマで放送中》 - YouTube

 

kwsklife.com

 

news.yahoo.co.jp

 

【映画館】車いす利用者とトラブルに?身体を持ち上げるのはリスク?多様な人がいる?サポートの心構えは?|アベプラ - YouTube




「障害のある人への合理的配慮の提供が義務化」
といっても

合理的配慮は、民間事業者が事業を行うにあたり、個々の場面において、障害者から意思の表明があった場合に、過重な負担にならない範囲で行うことが求められます(法8条2項)。

 

とも書かれているので
「車椅子を持ち上げて移動させろ」
といったものは、過重な負担になって断られる可能性が高いだろう。安全性の問題もある

 

 

 

「障害者への合理的配慮」は客か従業員かで意味が少し変わる

 

 

障害者への合理的配慮
といっても、
障害者が飲食店や映画館へお客さんとして利用する際の合理的配慮

障害者が障害者雇用として会社へ従業員として仕事をする際の合理的配慮
とでは、若干意味合いが異なると思う

前者の
障害者が飲食店や映画館へお客さんとして利用する際の合理的配慮

「申し訳ないが車椅子などの障害者はNG」
というのはなるべく無くして、健常者と同様にお金を払って同じようなサービスを受けられる、バリアフリーな環境を作ることが求められる


後者の
障害者が障害者雇用として会社へ従業員として仕事をする際の合理的配慮
でも
「申し訳ないが障害者の雇用はNG」
ではなくて、障害者でも働ける環境を作って雇用機会を創出し、なるべくダイバーシティを実現していかないといけない

たとえば足が不自由で車椅子の方に対しては、事務所に障害者でも使えるトイレを設置し、パソコン入力などのデスクワークなど、そういう方でもできる仕事を設けて雇用機会を作らなければならない


ただ、ここで大事なことは雇用機会を作るために、障害者へ合理的配慮をしなければならないということ

youtube.com



先述の雇用条件で車椅子の方を実際に雇用したとして、パソコン入力が人並み以上にできるならば良い。ただ、もしその車椅子の人がパソコン入力が大の苦手で、上司の人が何度も指導しても、なかなかできるようにならない場合、契約社員だったならば次の契約更新時に契約満了になる可能性が高い


はっきりと言うと障害への配慮はできても、無能への配慮はできない

特に精神疾患発達障害のみの人に対しては、身体は問題ないのでそんなに配慮されることは少ない


 

合理的配慮とはいえ、障害への配慮はできても、無能への配慮はできない

 

会社というのは障害者福祉団体でも支援機関でも教育機関でもない
営利団体である
だからいくら障害者雇用といっても、会社や部署の利益に貢献できないといけない。無能な役に立たない人はいらない。少なくとも給与分の働きができない人はいらない

企業も障害者を雇用したいから雇用しているわけではない。政府に障害者を全体の2.2%以上雇用しなさいと言われているから、仕方なく雇用しているだけであって、本音では歓迎はされていない。

taniryo.hatenablog.com

 

【2ch】ASDワイ、障害者雇用の求人に応募した結果【ADHD,発達障害,障害者手帳,障害年金,就労移行支援,就労継続支援,無職】 - YouTube




「障害者でも雇ってあげてるんだから、ありがたく思え」
という感じはある

ただ、そのおかげで、クローズだったら書類落ちしている企業でも、障害者枠で入社できる可能性があるのはありがたいことだ。体感的には2ランク上の企業へ障害者枠なら入社できる可能性がある
ただ、入社して仕事ができるかどうかは本人次第