にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

終身雇用制度が発達障害を苦しめている1 発達障害の人がなかなか内定が出ない理由

 

 

正社員を簡単に解雇にできない

 

今の日本社会では終身雇用制度が取られている
会社と従業員では従業員のほうが法律上では立場が強く、従業員が会社を辞めるのは簡単だが、会社が従業員を辞めさせるのは非常に難しい
プロ野球みたいに
「来季に向けての会社の構想外だから。使えないから。無能だから」
という理由だけでは、戦力外通告をして解雇することはまずできない



このように企業は一度雇ってしまったら、基本的に従業員が定年になるまで雇い続けないといけない

【不当解雇】会社から4700万円を?日本はなぜクビにしづらい?規制緩和は?制度をハックした男性と議論|アベプラ - YouTube

 

 

計算が立たない発達障害は雇用しづらい

 

ところが発達障害の人というのは、特性の影響でちゃんと仕事ができなかったり、言われた通りにやれなかったり、作業にミスが多いことが多い
発達障害だからうまくできないのは仕方ないですよね?ちゃんと発達障害でもできるような仕事をやらせてくださいよ!あと、あなたの教え方も悪いんです。企業には障害者への合理的配慮が義務付けられてるんだから、ちゃんと発達障害へ理解と配慮をしてくださいよ!」
など自分を都合を相手に押し付けてしまうような、自分勝手な言動をしてしまうケースもあり、組織の癌になることもある

ここらへんを考慮すると
「この人は発達障害だから、ちゃんと仕事ができないのではないか?雇ったはいいけど、理解や配慮だけを求めるだけで全然仕事をしてくれなかったらどうしよう・・・」
と企業は不安になってしまう。こういうリスクを考えると、なかなか発達障害を雇うことは難しい

まあ定型でも不真面目な人、ちゃんと仕事をしない人もいるし、発達障害でも仕事を真面目にちゃんとやってくれる人もいるので、一概に発達障害だから仕事ができない、と決めつけることはできない。

会社の気質や環境、仕事に合う合わないがあるので、雇って働かせてみないとわからない部分も多い。特に発達障害の場合は前の仕事では全然ダメだったが、この仕事では特性がハマって活躍するケースもある

ただ、定型の人と発達障害の人の2人の応募者がいるとして、
「どちらが仕事をしてくれる確率が高いだろうか?」
と考えると、どうしても定型のほうが確率が高いとなりがち。障害者枠を考えても、発達障害の人は給与分の働きができない可能性の方が高いので不採用になりやすい

ちゃんとした実績があって、履歴書や職務経歴書がしっかり書けていて、面接の受け答えが良かったら
発達障害だけど、この人ならちゃんと仕事をやってくれそうだ!」
と計算が立つと思ってもらえると採用になる


このように終身雇用制度では発達障害の人を雇うことはリスクが多いので、就活をしてもなかなか内定が出ないことも多い

 

終身雇用制度が廃止されれば、発達障害でも雇用される機会が増える

 

ところが終身雇用制度が廃止されて、従業員を会社都合で簡単に辞めさせれるようになったら
発達障害の人だろうと、いっぺん雇ってみよう。特性がハマって活躍するかもしれない。全然ダメだったらクビにすればいいし」
と思って、比較的簡単に発達障害の人を採用できるようになる

目からウロコが落ちる「解雇規制」について~終身雇用こそが社員を苦しめている?~ - YouTube



まあすぐにクビになる可能性も高いが、また就活をすればまたすぐに採用になる。これを繰り返していけば、そのうち自分に合った仕事が見つかるはずだ

すぐにクビになったとしても、実際に職場で働いてみたことというのは大きな経験になる。実戦に勝る訓練なし。就労移行支援事業所なんかよりも、よほどいい経験だ。こういう経験の積み重ねが
「自分はこういう仕事が向いている。こういう環境だと力を発揮できる」
という自己理解にも繋がり、これが自分の成功にも繋がる