- 発達障害フィルターは発達障害の人を守るため
- なぜ発達障害の人は就職活動で落とされるのか?
- 今の仕事はマルチタスクが多く、発達障害の人には難しい
- 人間関係の6つのパラダイムでwin-winにならない
- 発達障害の人が採用されるには
発達障害フィルターは発達障害の人を守るため
「発達障害フィルターとして発達障害を排除することは優生思想だ!絶対に許されないことだ!」
と思われるかもしれない
まあ優生思想というか、より能力が高い、優秀な人を採用するというのは、企業努力として当たり前ですが
けど、そうやって
「発達障害への差別を許すな!発達障害フィルターをせずに発達障害を雇用しろ!発達障害フィルターによる発達障害への雇用機会阻害を許すな!」
と、発達障害一丸となって騒ぎ立てて、企業の発達障害フィルターを撤廃させ’(そもそも企業が発達障害フィルターを行っている証拠はないが)、発達障害の雇用を進めさせたとしても
たぶんそうやって入社した発達障害の人のほとんどがボロボロになって辞めてると思う
そういう意味では発達障害を守ることにもなっている
なぜ発達障害の人は就職活動で落とされるのか?
そもそも発達障害が就活で落とされやすいのはなぜか?
別に発達障害を差別しているわけではなくて
「今回、応募している仕事を、この人は経歴等から見て、やっていけないのではないのか?」
と採用担当の人から思われているからだ
こう思われているにもかかわらず、無理に発達障害を雇用したらどうなるだろうか?
たぶん仕事についていけずに、叱られてばかりでどんどん疲弊して、ボロボロになる可能性が高い
まあ発達障害を雇用しまくったら、仕事が回らなくなってその会社が倒産するというのもありますがw
社長から社員まで全員ゆとりの会社がやばすぎるwww - YouTube
高校でほとんど勉強してこなかった人が、何かの間違えで有名大学に入学できたとしても、授業に出てもまったくわからずちんぷんかんぷんで、周りにもまったくついていけずに孤立するように(有名私学の場合はスポーツ推薦などで勉強ができなくても入学できるケースもある)
身の丈に合わない就職は身を滅ぼす可能性も高い
今の仕事はマルチタスクが多く、発達障害の人には難しい
テクノロジーの進歩で、今の仕事はマルチタスクが求められることも多い
以前に言った通り
- マルチタスクができる
- 1つ1つ確認してもらう、報告・連絡・相談ができる
- 作業の優先順位をつける
- うまく言語化ができる
- 社会性、コミュニケーション力がある
- ミスしたあとに、それを繰り返さないように修正、対応する
- 全体の流れを理解して仕事をする
- 論理的に根拠をもって仕事する
ということが、事務職では必要。
営業などの他の職種でも、ExcelやWordで書類を作ったり、逐次メールを確認して自分宛てのがあれば対応しないといけないし、電話にも対応しないといけない
【悲報】なぜ減らない?よく分かるブラック企業の仕組み【ずんだもん&ゆっくり解説】 - YouTube
今の仕事はマルチタスクでいろんなことをやらないといけない、できないといけないので
「これはできるが、これはできない」
という凹凸がある発達障害は働くのがなかなか大変になっている
だから発達障害フィルターを廃止させて、発達障害の雇用を実現したとしても
「おいおい、朝礼のときに部長が言ってただろ!ちゃんとメモして覚えておけよ」
「メールで問い合わせが来てたし対応して」
「おいおい電話対応ぐらいちゃんとやってよ」
「資料を作っといてって言ったよね?」
「おいおい、なんだよこの資料は。ミスばかりじゃないか!すぐにやり直して!」
「メールもちゃんとチェックしろよ」
と定型と違って、発達障害は忙しい業務に対応できずに潰れる
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このように発達障害を雇用しても潰れてすぐに退職してしまい、短期離職の経歴に加えて、場合によっては心療内科へ通院となってしまう。企業としても採用活動にはいろいろと予算がかかるので、採用した人がこうやってすぐに辞められてしまうと、企業にとっても痛手になる
人間関係の6つのパラダイムでwin-winにならない
こうやって雇用された発達障害も、雇用した企業も、人間関係の6つのパラダイムで言うところのwin-winではなくお互いに損をするlose-loseになってしまう
だから発達障害は採用せずに関わらない、No Dealとなる
それにしても発達障害と企業がwin-winになるのは難しい
発達障害:自分の力を発揮できて、毎月給料ももらえている
企業:会社に貢献してくれていて戦力になっている
というwin-winになればいいんだが・・・
lose-lose
発達障害:仕事ができなさすぎたり、環境になれず心身を疲弊してすぐに辞めてしまう
企業:せっかく雇ったのにすぐに辞められてしまう
win-lose
発達障害:「障害への合理的配慮」として、周りに理解や配慮をしてもらうことで、自分だけが働きやすい環境を構築する
企業:発達障害への合理的配慮のために周りが振り回されて疲弊する
lose-win
発達障害:劣悪な環境で酷使されているが、ここを辞めたところで他に雇ってもらえるところもないので、ここで働き続けるしかない
企業:どうせ他に雇ってくれるところもないことを良いことに酷使する
というどちらかが損をする形になりやすいので、No Dealが多くなる
「発達障害へ理解と配慮を求める!」
と発達界隈では会社や社会へ、発達障害への理解と配慮を求めて活動していた結果
「なるほど、たしかにその通りです!発達障害などの障害者への理解と配慮は大事だと私達も思います!
しかし、我が社の業務はいろいろとマルチタスクが多い上に、いろんな人との折衝も多いので、発達障害の方には働いていただくのは難しいかもしれません・・・。
理解や配慮をして、発達障害の方でも働きやすい仕事を作っていきたいところですが、あいにく燃料費高騰などにともなう物価高のあおりを受けて、我が社もその対応に追われており、なかなかそこまでやる余裕がありません・・・。
申し訳ありませんが、今回は御縁がなかったということで・・・」
と、ある意味では発達障害へ理解と配慮した結果が、発達障害フィルターなのかもしれない
発達障害の人が採用されるには
「じゃあ発達障害はこのままどの会社にも雇用されず、給料がもらえずに餓死しろって言うのかよ!」
となるだろうが・・・
前述した通り、別に発達障害を差別して落としているわけではなくて
「今回、応募している仕事を、この人は経歴等から見て、やっていけないのではないのか?」
と採用担当の人から思われているからだ
ならば
「この人は発達障害だけれども、今回応募した仕事も問題なくやれるんじゃないだろうか?」
と思ってもらうことだ
「前職ではウチと同じ業種、職種の仕事をやられていて何年も経験があって、しかもこういう実績もあるんだな・・・。これならウチでも即戦力として活躍してくれそうだな・・・」
「アルバイトや就労継続支援A型でこういう作業をやっていたんだな・・・ウチの仕事もやれるかもな・・・」
「この資格を持っているんだな・・・」
「就労移行支援事業所にしばらく通っていたんだな・・・」
という実績があると、採用担当の方から評価されて採用になりやすい
発達障害だろうとなんだろうと、仕事ができる人は企業は欲しい
あと、履歴書の書き方や面接の受け答えも大事だ
これはとにかく練習するしかない
「発達障害フィルターで就活で弾かれるんだから、就活なんかしても無駄だよ・・・」
とか思わずに
発達障害でもクローズや障害者枠で活躍されている人も多くいるのだから、自分もそうなれるように努力し続けることだ
アルバイトや就労移行支援事業所などに通い続けて、続けていくことでキャリアが形成され、実績ができて道が拓けることもある
自分もお盆休みに実家に帰省したときに、昔のファイルなどのを見ていた
自分は7年前と9年前に人生の転機があって、
「自分はPCでの作業が好きだから、事務職になろう」
と事務職に向けて就職活動をしていたけど、全然通らなかった・・・
当時の自分は一生懸命に頑張ってはいたけど、社会経験が浅くていろいろと全然わかっていなかったのもあって、履歴書も面接での受け答えも良くなかった・・・
去年にやれていた履歴書や面接のやり方を当時にできていれば、もっと早くに自分に会った仕事ができていて、もっと良い人生だったんじゃないか・・・
とも思ったけれども、当時の自分の実績や社会経験といった実力がなかったから仕方ない。これが当時の実力、運命なんだろう・・・
「定型どもからバカにされていた俺が、ある日適性がハマっていて、障害へ理科と配慮がある仕事に転職して、定型どもを追い抜いてバカにしまくりな件w」
みたいに一発逆転を狙う人も多いけど、そうではなくて一つひとつやっていくことが大事だ
「どうせなにやってもムダだよ」
と、ヤケになって自暴自棄になるんじゃなくて、今やれることをやることを続けることで、いずれは自分の成功につながるかもしれない
人生一発逆転のやり方?ハセガワの秘密と地獄について - YouTube