にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

なぜ企業は発達障害フィルターをするのか1 良い人材が欲しいから

最近、就活で面接や適性診断テスト等を用いて、発達障害は落とす、発達障害フィルターというものがある件について語ってみる

 

発達障害フィルターが行われている理由としては

 

 

の3つの理由があると思う

 

 

発達障害は会社の利益に貢献できないから

 

まず

  • 良い人材が欲しいから

という点について

 

そもそも企業、会社とは営利団体である
別に障害者への福祉団体でも支援団体でも教育機関でもない

はっきりと言うと、会社とはお金を稼ぐ団体だ。従業員はその会社の利益に貢献した見返りに給料を受け取っている
だからいくら障害者といっても、会社から雇用されている従業員である以上、会社の利益に貢献できない人はいらない

特に発達障害は会社の利益にならないどころか、下手をすると部署や会社を壊す可能性もある

taniryo.hatenablog.com


簡単な仕事でもミスしてばかりで、いつまで経っても戦力にならない。その上にミスを指摘したら言い訳や他責にしてばかりで一切反省しない。自分の都合を他人や周りに押し付けてばかりだから、発達障害に他人や周りが振り回されて、みんな疲弊して病んでしまう

 

こういう人も多いので、発達障害の人を雇うことには企業にとってはためらいがある。特に近年はNHK等のメディアで発達障害への特集を多く行って、発達障害への認知度が高まったことで
「ああ、発達障害ってこんなにやばいんだな」
と忌避されるケースが多くなったように感じる

taniryo.hatenablog.com

 

 

 

企業は障害者への福祉団体ではない

 

「ふざけるな!発達障害の人はそうやって人よりできないことが多い、ハンデが多いからこそ、社会や企業が発達障害への理解や配慮を行わないといけないんじゃないのか??
発達障害の人でも仕事をしやすい職場環境を整備して、発達障害の人でも力を発揮できるようにしていくのが、社会で活動する企業のあるべき姿じゃないのか?
今の時代は多くの人たちが活躍できるダイバーシティの形成や、SDGsをやっていかないといけないんじゃないのか?
発達障害は無能は無能だから使えない』
と切り捨てるのは、時代に逆行した前時代的なやり方だ!
そんな古い考え方では現代では通用しないぞ!」
と憤る人もいるだろうが・・・・


なるほど、素晴らしい理想論だ


しかしながら、前述したように企業とは障害者への福祉団体でも支援団体でも教育機関でもない
営利団体だ。利益を追求する団体だ

そのため、人を雇うにしても(仕事ができる優秀な人を獲れればベストだが)ちゃんと仕事をやってくれそうな人を獲らないといけない

その点、発達障害の人はいろんな特性から仕事があまりできない可能性が高い企業としてみれば給料分の仕事をしてくれない人はいらないので、なかなか雇いづらい

 

「そういう発達障害の人でも仕事ができるように、合理的配慮をするのが企業の義務だろうが!」
となるけれども
特例子会社や、就労移行支援事業所や就労継続支援A型・B型みたいに、そうやって障害者への受け入れ態勢を作るのも難しい


まあ一言で言うと、仕事ができない無能は会社にはいらない


発達障害を理解して配慮して、マニュアルを作ったりわかりやすく指示を出したり健康に配慮したりするよりは
まともに仕事できる普通の人を雇ったほうがコスパが良い

なんか発達障害の人は
「ねだれば仕事でもなんでも手に入る」
と勘違いしている人も多いけど

taniryo.hatenablog.com



社会は実力社会。実力なき者は去るのみ
世の中は発達障害やお前を中心として回っているわけではない。無能は淘汰されるだけだ



そのうち、仕事の指示が理解できない発達障害よりも、外国人労働者を雇用されるようになるかもしれない

toyokeizai.net

 

 

他のフィルターの種類

 

 

まあフィルターされるのは発達障害だけではない
新卒採用では有名大学出身の人しかとらない、学歴フィルターというものある
「学校の勉強ができるなら、会社の仕事もやってくれるだろう」
という意図がある


他にも
「こういう人物像の人材が欲しい」
とはっきりしている場合は、それ以外の人は外すフィルターをやっている企業も多い

【実録】アットホームな会社の実情を完全再現!入社したら最後・・真の地獄 - YouTube





発達障害フィルターは、単に発達障害を弾く
というよりは、
「おっ、この人は有名大学出身じゃないか!きっと優秀だろうから採用しよう!」
「勉強ができるだけのアスペの発達障害で、こいつは仕事は全然できないじゃないか・・・(デデドン!絶望)」
という地雷を回避することが目的な気がする

 

 

 

発達障害だから採用されないわけではない

 

とはいっても、そもそも発達障害だから採用されないわけではない発達障害の特性の関係で仕事ができなさそうだから採用されないだけだ

「特性から人とのコミュニケーションに難があり、人と関わる仕事は苦手ですが、ずっとPCなどに向かってする作業ならば問題なくできます!」
「じっとしていることが苦手で多動な特性から、PCなどの前でずっと座りっぱなしになる作業は苦手ですが、工場内をずっと動き回って作業することはできます!」
といったような、短所と長所がはっきりしている場合、短所が応募している職種ではあまり問題にならない場合、採用となることも多い



日本の企業は法律上、一度雇ってしまったら、なかなか会社都合で解雇にすることが難しい
採用には慎重になるし、特に発達障害への採用は慎重になりやすい


外国みたいに、一度雇っても会社都合ですぐにまた解雇にできるようになったほうがかえって良いかもしれない
「一度雇ってみるか。ダメだったらすぐにクビにすればいいし」
と解雇しやすいジョブ型雇用のほうが、発達障害でもお試しで雇用しやすくなる。そうすると発達障害でもいろんな職業にトライができて良いかもしれない

発達障害の場合は能力に凹凸があるので、ある仕事では全然ダメでも、別の仕事では大いに活躍できるケースもある。
まあ最初はよくても、発達障害の凹凸によるボロが出て欠点が目立ち始めたらクビを切られるリスクも有るが、案外、外国みたいな雇用制度になったほうが、発達障害の人が活躍できるケースは増えるかもしれない