にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害サバイバルガイドを読んだ感想8 終わりに

だらだらといろいろ書いてきましたが、料理の項がやや参考になった程度で、正直に言ってあまり参考になる本ではなかった
 
発達障害の人が一人暮らししながらフルタイム以上に働こうとすると、自分の障害と向き合いながら家での家事のサイクルをしっかり回していけないとなかなか難しい
だから、この本を読んで
「とても参考になった!タメになった!」
というレベルだと、まだまだじゃないかと思います
「お前に言われんでも、それぐらいのことはやっとるわボケ!」
と言えるぐらいじゃないと、なかなか発達障害の人が一人暮らししながらフルタイム以上で働くのは難しい
 
発達障害の人は「言われたことしかできない」とかの特性があるけど、それを乗り越えてうまくいかないときに、自分で考えて自分で動く、という修正力がないと、なかなか難しい
 
 
ただ、当事者会に来てるような人は、いかに発達障害への理解と配慮をしてもらうか?と他者を変えることばかりに苦心する人が多いですが
そうじゃなくて、自分の生活環境を整えたり、家事とかを自分なりに工夫や努力していくとか、そうやって自分を変えることに苦心してる人が少ない
この本を多くの発達障害の人が読んでいって、他人じゃなくて自分を変える努力ができる人が増えてくれば、発達界隈も変わってくるんじゃないかと思います
 
発達障害の人は生きづらさを抱えて生きているので、社会からの理解と配慮が必要、というのはそのとおりで、自分もそういう社会になることを願ってやみません
とはいえ、自分なりに努力や工夫を全部やりきった上で、それでも生きづらさが解消されない場合、自力ではもうどうしようもないので周りに理解と配慮を求めていくのは良いと思いますが
自分なりに努力や工夫をやりきっていないのに、
「自分が生きづらいのは発達障害への理解と配慮が足りないせいだ!」
と声高に主張するのは、これはちょっと違うんじゃないかなと思いますね。筋も通らないですからね
 
厳しい意見を言うと、それはただの理解と配慮の乞食、わがまま、利己主義だと思う
伊是名夏子さんの騒動のときもそうだったけど、発達障害の人と違って定型の人は
「ああ、こいつは周りに雑用を押し付けたいだけだな」
「単に自分がラクをしたいだけのクズだな」
と感づいてすぐ離れていきますね
 
 
 
関西のさかいハッタツ友の会という当事者会では
まず発達障害の本を3冊は読みましょう
という方針でやられていますけど、これはすごく良いと思いますね
 
当事者会に参加して生きづらさや悩みを分かち合うべき、というのは一理あるけど、ネットの聞きかじりの情報で発達障害をわかったつもりになっていても
「どうしてうまくいかないのか?」
というところの自己認識がうまくできないので
「こうやって生きづらいのは発達障害への理解と配慮が足りない社会が悪いからだ」
と短絡的に結論を出してしまって、ワーワーと言ってしまいがち
 
それよりはこの本とか、本を何冊か読んで、発達障害への考え方を体系的に理解して、その上で当事者会に参加していろいろ意見を聞いていくと、様々な気づきとかが出てきたり
「こうやったらうまくいくんじゃないか?」
といった考えも出てくる
やはり基本があっての応用なので、基本となる発達障害に対する考えをしっかりしていかないといけない
 
あと発達障害の人は特性の関係から、一方的なマシンガントークをしてしまいがち
こういう人に
「人の話をしっかり聞こう」「傾聴を身につけよう」
と指導するケースが多いみたいですが、あんまり意味がない
というのも発達障害の人は
「君は仕事でのミスが多すぎる。ちゃんとやってくれ」
と言われて
「はい、やります」
と、なかなかパッと直せない
というか言われてパッと直せたら、そもそも発達障害ではない
言われてパッとなかなか直せない不器用さ発達障害なので
「一方的なマシンガントークはやめよう。人の話をしっかり聞いて、傾聴を身につけよう」
と諭しても、なかなか直せない
それよりは
「本を1冊全部読み終えて、感想文を書いてからまた来てくれ」
と言ったほうが、良くなる可能性は高いかなと思いますね
 
それは発達障害の特性なんだからしょうがない、という意見もあるとは思いますが、一方的なマシンガントークをする人がいると、そのせいで他の人のメンタルが壊れたり、下手したら当事者会そのものが壊れる可能性もある
当事者会というものは、みんなが楽しめる場所であるべきで、その人だけが楽しくて他の人は楽しくないということはあってはならないと思うので、これを防ぐためにも、
「まず発達障害の本を3冊以上読みましょう」
というのはとても良いと思いますし、他の当事者会でもやっていくべきだと思います
 
 
 
 
結局、自分が何が言いたいのかよくわからない感じになってしまったな・・・
まあでも、読みやすくて面白い本ではあったけど、すごく参考になったり箇所は特になかったしなあ
 
 
落合博満曰く、打撃に答えはないらしいですが
 
発達障害の人が楽しく幸せに生きるためにはどうしたらいいのか?どうすればいいのか?という答えはない。他人のやり方を参考にしながら、自分で見つけるしかないんだろうな
 

発達障害サバイバルガイドを読んだ感想7 悩みの解決方法

ここまで長々と語らせていただいたが、正直に言ってあまり参考になる本ではなかった
金玉さんは一時期、飲食関係の仕事をされていただけあって、「食事」の項は参考にはなったが
 
この本の帯には
発達障害者の困りごとを全て網羅」
「圧倒的な解像度で悩みが解決!」
「世界一意識が低くて、世界一役立つ本」
と銘打ってるけれども、特にそこまで悩みが氷解する本ではなかった
 
発達障害の人は、というより人間というのは生きていく上でうまくいかないこと、悩み事というは尽きないもの
だが、発達障害の人は
言われたことしかできない
という特性があるので
自分で考えて、自分で動く
ということがなかなかできない
だから、悩み事、困りごとができてきた場合に
自分で解決策を考えて、自分で解決する
ということができないので、悩み事や困りごとを一人で抱え込みがちになってしまう
なので、そうやって悩み事や困りごとを一人で抱え込むのではなく、当事者会でみんなで話し合って、みんなで悩みを分かち合うということが大切なので、発達障害の人は当事者会に参加していかなければならない。おわり
 
・・・と言いたいところだが・・・
「悩み事や困りごとを一人で抱え込むのではなく、みんなで分かち合うべき」
というのは正しいけれども・・・
先ほどに言った通り、人が生きていく中で悩み事や困りごとは尽きないので、それをいちいち当事者会で
「○○がうまくいきません、どうすればいいですか??」
と聞いていてはキリがない
 
あと、当事者会というのは基本的に上(定型社会)でうまくいかない、いわば人生がうまくいっていない人が来る場所なので、そういう人生がうまくいっていないダメな人たちが集まっているところで悩みを話し合っても、なかなか良い解決策は出てこない
 
特にフルタイムの毎日8時間、週5日で働いていると、仕事量や作業量も多いのでいろいろ対応していかないといけない。自分の時間も短いので、うまくいかないことについて自分でパッと考えて、パッと解決していけないと、なかなかフルタイムで働くのは難しい
そういう修正力がある人じゃないと、フルタイムで働くのはなかなか難しいですね
 
今はネット社会なので、悩み事とか困ったことがあったら、ネットでググって、いろいろ記事を見ながら情報収集し、そうやって得た情報を自分なりに整理して
「こうやったらうまくいくんじゃないかな?」
と考えて実行していける力が今の時代には必要
 
あと、日頃からネットニュースをいろいろ読むとか、様々なテレビとかラジオを聞くとか、いろんな人と関わっていろんな話を聞くとかのアンテナを張って
「今の話は参考になったな」
「そうか、そういうものがあるんだ。自分もこれをやれば、もっと暮らしやすく、生きやすくなるんじゃないか?」
とか良いと思ったものはどんどん取り入れていって、自分に合ってたものは続けて、合わなかったものはやめていって、常に自分をアップデートして生活を向上させたり、成長していける人が、だんだんと発達障害の生きづらさを減らして、楽しく幸せに生きられるようになると思いますね
 
 
 
あれ、何の話だっけな・・・
ああそうだ、発達障害サバイバルガイドを読んだ感想だったな
 
この本の帯には
発達障害者の困りごとを全て網羅」
「圧倒的な解像度で悩みが解決!」
「世界一意識が低くて、世界一役立つ本」
と銘打ってるけれども
実際の内容は借金玉さんがこれがうまくいかなかったから、こうしたらうまくいった、という事柄がダラダラ書いてるだけですね
 
「なるほど、こう悩んでいて、こう対策なりしてる人もいるんだな」
という感想しかないですけど
その中で自分も参考になることがあれば取り入れればいいし
「自分とは特性が違うな」
「自分とはやり方が違うな」
「自分には合わなさそうだな」
ということがあれば
「自分だったらこうするな」
「自分はこう考えるな」
「これを聞いてこう思った」
とか、自分なりに理解して、自分なりに解釈する。自分なりに話を消化して、自分なりに栄養にする。ということができるかどうかが、発達障害の人が生きづらさを克服していく上で大事だと思いますね
 
当事者会とかだと、自分の興味がある話はよく聞くけど、興味関心がない話は全く聞かない人とかいますね
まあ当事者会は基本的に途中参加、途中退室は自由ですし、自由に動けばいいと思いますし、発達障害の人は興味関心のある話しか聞けない特性があるので仕方がないとは思います
けれども、最初は興味関心がある話ではない、どうでもいいと思って聞いてたことが、
「そんなに力説するんなら、なんか意義があるのかもしれないなあ」
「そんなに良いって言うんなら、自分もやってみようかな」
と意外と何か参考になったり、何か新しいことをやってみるきっかけになる可能性もある
だから興味関心のある話しか聞けないって人は、そういう可能性を自分からなくしてしまっている、可能性を自ら狭めていると言えますね
 
 
 
「謀多きは勝ち、謀少なきは負ける」
という言葉がありますが、定型の人よりできないことも多い発達障害の人が悩みや困りごとを解決し、楽しく生きられるようにしていくには、人よりもしっかりといろんなことを考えていく必要がある
 
 
逆にロクに考えもせずに、ただひたすら理解と配慮だけを他人に求めているだけでは、なかなか悩みや困りごとも解決しませんし、他の人からも愛想を尽かされてあまり助けてもらえなくなってしまい、ますます生きづらくなってしまう
 

発達障害サバイバルガイドを読んだ感想6 死なないこと

この本の最後のCHAPTERにおいて「うつ」との付き合い方について書かれている
 
発達障害の人にとって、というか人間にとって大事なことは死なないこと
「そんなもの当たり前だろw」
と思われるだろうし、自分もそう思うが、発達障害の人にとってはなかなかそうも言えない
 
たとえば発達障害の人の場合は白黒思考、完璧主義な考えを持ちがちである
「遅刻をしてはいけない、ミスをしてはいけない」
と思うあまり、仕事で遅刻したりミスしてしまうと
「こんなミスをしてしまうなんて・・・自分なんか生きてる価値はないんじゃないか??」
と思いこんでしまう
 
また、白黒思考が強いあまり、会社で遅刻したり仕事でミスした他人に対して
「会社に遅刻したり、仕事でミスすることは許されない!こんなことをする人間には厳しい罰が必要だ!」
と他人に厳しくなってしまい
「なんだあいつ?ちょっとしたミスにクドクド言いやがって、ウザい奴だなあ」
と恨みを買って嫌われやすい
 
そういう状況で今度は自分が会社に遅刻したり、仕事でミスしてしまうと
「おいおい、他人にはさんざん厳しく言っておいて、自分も同じじゃないかwオレには『こんな奴には厳しい罰が必要』とか言ってたし、当然、今回の件でも厳しい罰が必要だよね??」
と厳しく詰め寄られてしまう
 
このときに
「そうだ、そのとおりだ。自分のせいで会社に迷惑をかけて申し訳ない。これは許されることではないし、いかなる罰でも受けよう」
と反省の意を示し、素直に謝れれば
「いや・・・そこまでしなくていいよ・・・。もう済んだことだし、これからはお互い気をつけよう」
と意外と相手も許してくれることも多いし、他人に厳しいが自分にも厳しい人物として筋は通る
 
ところがたいていの発達障害の人というのは、周りの空気や周りの人の気持ちを考えられず、自分の都合しか考えないので
「今日の朝は遅刻しそうだったので、朝食も食べずに、必死に走って会社までやってきたんだ!そもそも昨日は納期に間に合わせるために少し残業したから、その疲れが抜けなかったんだ!昨日に残業させた上司が悪いんだ!
だいたい会社の仕事はチームプレーだからみんな仲良くすべきなんだ!ちょっとしたミスを寄ってたかって悪く言うなんて、人としておかしいんじゃないか??あなたも社会人ならここは大人の対応をしないといけない!」
とおまいう、お前が言うな、と言われても仕方がないような見苦しい言い訳三昧をしてしまう
 
こうなると周りの気持ちは収まらず
「はぁ???他人のミスにはボロカスに糾弾して、自分のミスには言い訳ばかり。他人に厳しく、自分には激甘なんだな。
発達障害とか障害者以前に、お前はただの人間のクズだ!」
と反発され、わだかまりが残る
それからは職場で嫌われて周りから怒鳴られ続けるか、完全に無視されるかになって、いずれにしても職場に居づらくなる
 
 
そうやって居場所がなくなると
「自分って生きてる価値あるのかなあ」
と生きる理由をなくして死にたくなってくる
 
このように行き過ぎた正義感、白黒思考は身を滅ぼします
 
 
あと、発達障害の人というのは根が真面目だし、1つの問いに対して1つの答えがあれば満足しきってしまうので
「任された仕事は完璧にやらなければならない」
「入った会社は最低3年はやらなければならない」
などの思い込みや価値観、正義感から、無理してでもやろうとしてしまう
 
たしかに仕事というのは慣れとか基本を覚えるまでとか、コツを掴むまでが大事なので
「最初は苦しくて辞めよう、と何度も思ったが、やり続けたことで成功できた」
というケースも多く、一概に間違っているとは言えない
仕事っていうのは趣味と違って大変なこと、嫌なことも多いので、それに対してどう向き合って、乗り越えていくことが大事。苦しいからと言って仕事を辞めても、また別の仕事でも同じ苦しみにあう可能性もある
 
といっても、その仕事に向いてる人、向いてない人というものは存在する。特に発達障害の場合は特性上、どうやってもうまくいかないケースもある。その場合はいくら頑張っても、なかなかうまくいかず、むしろ特性上の苦手な作業をやり続けることによって、体力、気力をすり減らしていってしまうだけのときもある。その場合、身体を痛めていってしまったり、メンタルを病んでしまって鬱病などになってしまうこともある
 
 
なので、苦しいと思ったら、正義感や義務感に惑わされずにすぐに仕事から逃げよう
身体やメンタルを壊してからでは遅い
 
とはいっても、楽しいことだけやって成長していければ一番いいけど、やはり成長していくには苦しいことを乗り越えていく必要がある
だから苦しいことがあっても逃げずにやりきろう
 
だが、正義感や義務感から変に仕事をやり続けると、身体やメンタルを壊して再起不能になることもある
 
けれども、苦しさから逃げ続けていてもキリがない。苦しさを乗り越えていかなければ人間は成長できない・・・
 
と、なかなか難しい問題ですね・・・・・・
 
 
個人的には、苦しさとかのうまくいかないことに対して「どうやったらうまくいくのか??」と試行錯誤していく中で、自分の成長があると思うので、苦しさや大変さから逃げずに仕事を続けることは大事だと思う
仕事を1、2ヶ月で辞めることを繰り返していると、その後の転職も難しくなりますしね
 
けれども、無理して頑張って身体やメンタルを壊しては元も子もないので
「もうここが限界だな・・・これ以上は無理だな・・・」
と思ったらすぐに仕事を辞めるべきですね
仕事を辞める前に転職活動をして、別の内定先をもらっておくのが一番良いですけど、自分は発達障害の特性からか、今の仕事を続けながら転職活動もする、というマルチタスクが苦手で、以前にそれをやってどっちつかずになった思い出があるので、自分はスパッと辞めて転職活動に専念しますね
 
自分は前の職場は仕事で求められる基準が高く大変で、苦しいことも多かった。それでも頑張ってやってましたが、あるときに自分が大きなミスをしてしまって、上司の方から厳しく叱責されてしまった。
そのときに
「大きなミスをしてしまった・・・・・・。今後は再発防止に務めて気をつけていこう」
「厳しく叱責しやがって。この野郎、次の仕事で頑張って見返してやる!手のひら返しさせてやるぜ!」
と思うのではなくて
「ああ、もういいや。この仕事をもう辞めよう・・・」
と思ってしまった
その瞬間に
「ああ、もう自分は仕事に対して完全に気持ちが切れてるんだな・・・。もう自分は終わったんだな・・・」
と悟ってしまったので、退職させていただきました
 
 
 
ただうまくいかずに苦しみながらも、仕事をしばらく続けたことで
「難しい仕事をやっていくには、これぐらいの準備はしないといけない」
「大変な仕事を続けるためには、生活習慣全般から見直さないといけない」
とかを考えるようになって、すごくいい経験になったので、これを今後に活かしていきたいです
 
 
 
 
なんかひたすら自分語りをしてしまったな・・・・
 
大事なのは死なないこと
死んだら元も子もないので、
「これはやべえな。これ以上やったら死ぬな」
と感じたら正義感とか義務感とか周りの空気とか、みっともないとかの外見とかをすべて捨てて逃げること
命あっての物種
それに負け戦では、ダラダラと戦い続けて損害が大きくなる前にさっさと撤退することが肝要
 
 
戦国時代や三国志でもこういう華々しく途中で死んだ武将じゃなくて
 
三方ヶ原、伊賀越え、大坂の陣とか逃げ回った徳川家康とか、負け戦の死地でうまく逃げた人の方がその後に大事業を成し遂げて有名になってるケースもあるし
死なずに生き延びることは大事なことだ
 
 
 
生きづらさから自殺してもただの犬死
生きづらさを抱える発達障害といえども、生き続けていればそのうちその命が役に立つときも来るかもしれない
 
 
まあ死に損なって生きながらえるのが良いのかもな
昭和から平成、令和に年号が変わり、携帯電話からスマホ、パソコンから人工知能、テレビからネット配信、へと目まぐるしく生活環境が変化し、東日本大震災やコロナ禍など多くの出来事を経験し
発達障害への認知がやっと始まって、理解や配慮がまだまだ足りない時代を生き抜いた体験を
ボケ老人になって、老害扱いされながらも延々と語り続けるのもいいかもな・・・
 
 
普通に生きるのが一番か・・・
障害者雇用(かクローズで)で頑張って会社で働いて定年まで頑張ろう・・・
けどそうやって普通に生きようと思っても、普通に生きられないのが発達障害なんだよなあ・・・
 
 

発達障害サバイバルガイドを読んだ感想5 人は娯楽がない生活に耐えられない

発達障害の人の生きづらさを克服するにはどうすればいいのか?というのは当事者にとって永遠の課題だとは思います
当事者会に参加したり、Twitterで発達界隈に関わっていって、そういう発達障害の悩みや生きづらさを分かち合うのも一つの方法だとは思います
けれども、なんでもいいんで
これをやってるときは楽しいな
と思える趣味を探すことですね
 
スマホゲームでもいいし、PlayStation5やNintendo Switchでもいいし、絵を描くとかスポーツをするとかなんでもいいですけど
何か楽しいと思えることをすることですね
そうすると
「仕事でミスして怒られてばかりで、周りからは人生どうするんだ??とか言われるけど、まあこれやってるときは楽しいからいいや」
と思えるものを見つけることですね
 
この本でも
「電気も無く、食べ物や飲み物も店から消えて夜の暗闇に感じる不安と恐怖、なれない環境でのストレスでギスギスしていた。そんな時だからこそ人と人とのコミュニケーションや笑いが必要で、その手助けとなったのがアナログゲーム。本当にいいものだと感じた」
という北海道で震度7の揺れを観測した地震のあとに投稿されたツイートについて言及されていましたが
やはり人間というのは何かしらの楽しみ、やりがい、達成感とかがないと、生きる意味を見いだせない
 
自分も前の職場では、仕事内容が自分と合っておらず、疲弊してメンタルをすり減らして生きているうちに
「なんで自分は生きているんだろう??」
と考えて(鬱の初期症状らしいです)いろいろ調べたりしましたが、結局のところ、人が生きる意義ってはっきり言って特に意味はない
自分で見つけるしかない
 
だから変に自分の生きる意味とかを深く考えるよりは
好きなこと、自分にとって楽しいことをやって、そのうちに
「うまくいかずに辛いことも多いけど、これをしてると楽しいから、まあいいや」
と思うことこそが、一番の生きづらさの軽減じゃないかと思う

発達障害サバイバルガイドを読んだ感想4 休憩の必要性

発達障害の人は好きなことは時間を忘れて集中ができる人が多い
それに作業を始めるまでに時間がかかって、作業を始めてもなかなか思うように集中できなかったり、気持ちが乗らなかったりして、なかなかエンジンがかからない(好きなゲームとかだったらすぐに気持ちが入ったりしますが)
しばらく作業していくうちに、やっと集中できてきて、気持ちが入って良い仕事や作業ができる。というケースが多いので、変に休憩を入れるとまた集中力がない状態からのスタートになるので、あんまり休まずに作業したいというのはある
 
逆に作業に集中できて、気持ちも入ってくると、過集中モードに入ってずっと作業を続けられる。夢中になりすぎて朝から晩までやってしまう。人によってはそのまま徹夜でやってしまうこともある。
 
夢中でやってるぶん気持ち的には問題ないんだけれども、そうやってずっと作業がしている分、自分の気持ちには問題なくても、身体に負担がかかってしまい、身体がクタクタのボロボロになってしまう
あと人間の集中できる時間は90分が限度だ
2時間ぐらいなら良くても、3時間以上経つとだんだん集中力が知らずしらずのうちに落ちていって、ミスが増えてきてしまう
このような集中力が落ちた状態で作業を続けても、生産性が悪いので、ここで休むことが大事になってくる
 
発達障害の人は根が真面目なので
・5時間以上ぶっ通しで作業する
・1時間ぐらいやって、疲れてきたら休んで、作業して、また疲れてきたら休んで
という作業だと、前者のほうが休まずに頑張ってて良さそうに見えてしまうので、どうしても前者をやってしまいがち
(会社での仕事で朝9時から12時まで仕事、1時間の昼の休憩をして、13時から18時まで仕事、と決まっている場合はそのとおりにやらないといけないが)
そうやって自分自身で自分に無理な負担をかけてしまいがちである
それで集中できない中、「頑張らないと!」と無理して頑張ろうとしすぎて、逆にますます集中できなくなる、という悪循環に陥る
 
 
休まずに真面目にやるのは大事なことだけど、イマイチ集中できていないときにダラダラやっててもあまり意味がないので、ここで思い切って休むことが大事である
 
 
自分も前はそういう考えだったからなあ・・・
もっと早く休憩することをできてればな・・・・
 
 
 
あと発達障害の人は根が真面目なので、納期があるものだと
「早く終わらせなきゃ。早く済ませないと」
と気負ってしまい、焦燥感に駆られてしまって、休まずやろうとしてしまう
 
たまには1日中休んでリフレッシュする、ということがなかなかできない
1日休むぐらいなら作業を進めないといけない、と思ってしまいがち
 
けど、同じ作業をずっとしていると頭が疲れていく。疲れた状態でさらに作業をしているため、能率が上がらず
「うわあ、全然進んでない・・・・・・。もっと頑張らないと」
とますます頑張ろうとして、さらに頭が疲れて作業効率や能率が落ちて、いくら頑張ってもなかなか作業が進まず、時間がだけが過ぎてどんどん納期が迫ってきて、焦りからますます頑張ろうとして・・・
という負のループに陥りがちである
 
自分もこういう傾向があるが、良く言えば真面目、勤勉なんだろうが
結局のところ
「納期がある仕事なんだから、なるべく休まずに頑張らないといけない」
「このまま頑張らずに、納期に間に合わずに『もっと頑張れば良かった・・・』と後悔したらどうしよう・・・」
という義務感、恐怖感に打ち克てないただの小心者なんだろうな・・・
 
それか
「バカみたいにしゃかりきに頑張るより、いったん休んだほうがより良い結果がでる」
「いったん自分の常識を外れることで、かえっていろんな可能性が広がる」
という発想ができない
発達障害の特性の想像力の欠如による視野の狭さ、考えの浅さなんだろうな・・・
 
 
 
 
なんかひたすら自分語りをしてしまったな・・・
 
 
この本のCHAPTER8において休息の必要性が書かれていた
 
発達障害の人は人生がうまくいかないことが多いので
「このままじゃダメだ、なんとかしないと」
「なんとかこの状況を打開しないと」
と不安やプレッシャーによる焦りから、いろいろやろうとして動き回ってしまいがちだが
焦りからの行動っていうのは得てしてうまくいかないものだ
定型の人だったら、「うわぁ、やべー」と言ってパッとやって、パッとうまくいって成功する人もいるけど、不器用な発達障害の人はたいてい失敗して、体力や気力を消耗して、ますます状況が悪化してしまうことも多い
 
 
うまくいっていないときこそ、まずはしっかり休むことが大事だ
 
うまくいっていない不安なときは、当事者会に参加して不安な気持ちや悩みを分かち合うということも大事だけど、あえて行かずに家で朝から晩までゆっくりすることも、ときには必要なことだ
 

発達障害サバイバルガイドを読んだ感想3 物事がわかると人生が楽しくなる

この本の中で「34歳でコンビニバイトの楽しさに気づいた」と書かれています
昔にコンビニのバイトやってたときは苦痛で苦痛で仕方なかったそうですが、今はコンビニに行くと、業務オペレーションのシステムや、新商品の陳列などを見るのが面白くてたまらないそうです
 
これと同じように、物事が理解できるようになると、物事の面白さがわかってくる
というか物事の基本がわかってくれば、どう応用するか?どう捉えるか?ということができるようになる
 
この本の中でも、食事の項において「肉じゃがを作れるようになると、他の料理でもやり方を応用できる」と書かれています
最初は誰でも肉じゃがを作るときは、レシピとにらめっこしながら、見様見真似でなんとか作っていく感じだと思います
けど何度も作ってるうちに
「こういう味付けにするためにみりんと醤油を入れるんだな」
「食べるときの食感のためにこういう切り方をするんだな」
ということがわかってくる
そうすると
「もうちょい濃い味付けにするために醤油を多めにするか」
「なんか冷蔵庫に玉ねぎがあるから、これも入れてみようかな」
とか、いろいろ応用ができるようになってくる
「時短のためにこの作業は省くか。そんなに大差ないし」
「もっとおいしい料理にするために、この調味料を入れてみるか」
と、自分で創意工夫ができるようになると、料理が楽しくなってくる
 
 
仕事も最初は上司や先輩に言われたことを、必死にしっかりと覚えていくことが大事だ
けれども一通り仕事を覚えてだんだん慣れてくると
「そうか、議事録の書類を整理してファイルにこうやって綴じているのは、前回の会議でどこまで話が進んでいて、次にどうプレゼンテーションするかを確認するために、営業の人たちが議事録ファイルを見て確認できるようにするためにやってる作業なんだな」
「午前中に会議で使う書類整理を行うのは、比較的に会議は午後に行うことが多いからなんだな」
とか何のための作業、仕事なんだろう?ということがわかってくる
それを踏まえて
「あとで営業の人たちが見返しやすいようにファイリングしよう」
「会議で使う書類整理はなるべく午前中に終わらせよう」
と考えて仕事ができると、仕事もやるのも少しは面白くなってくるし
「あいつは考えて仕事をできてるな」
と上司からも評価される
 
そうやって物事がわかってくると、他の事柄を見るときでもこれまでとは違った目線で見えてきて、面白くなってくる
 
 
人生とは積み上げ行くもの。失敗や成功体験を積み重ねることとでわかることもある
 
 
 
 
 
ただ、そういうことができるようになってきたり、そういう考え方ができるようになると
当事者会では
「やはり発達障害への理解と配慮が足りない会社と日本社会が悪い!」
「いや、それはそうだけど・・・けど自分なりに努力したり工夫することも大事だと思います」
「そうやって自分の考えを一方的に言ってしまうのは、発達障害の良くない特性だ!!」
と、下(当事者会)の人たちとは考えが合わなくなってズレてきてしまう。なんか一人だけ変なことを言ってる感じになって、周りとは考えなどが合わなくなって居場所がなくなってしまい、下(当事者会)を卒業していくことになりがちですけどね
 

発達障害サバイバルガイドを読んだ感想2 いかに頑張らずにラクをするか

発達障害って根は真面目な人も多い。特にASDの特性が強い人とかは、単調な作業の繰り返しでも、黙々と地道にやれる人も多いですしね
あと特性にもよるけど環境の変化が苦手な人が多い。部屋の配置を変えたりして、いつも使う道具の位置が変わったりすると、慣れるまで強いストレスになってしまい、精神的に大きな負担になることも多い
 
なので、発達障害の人は変化を嫌がって、今ある環境で頑張ろうとする傾向がある
 
 
ところが、新しいものを買うことで、一気に生活環境が改善して劇的に住みやすくなるケースもある
 
この本でも、洗濯するために毎日コインランドリーに行くよりも、家に洗濯機を購入して、家で洗濯機で洗濯したほうが日々のコストも手間も劇的に減るということを例に挙げて
日々のコストを減らすにはコストをかけるしかない、ということを書かれている
 
一番良いのはドラム型洗濯機ですけどね。洗濯機で洗濯する場合は、洗濯する衣類を洗濯機に入れて、洗剤と柔軟剤を入れて洗濯して、洗濯が終わったら外に干して、乾いたら洗濯物を取り入れる
という作業が必要になるが、ドラム型洗濯機の場合は、洗濯する衣類を洗濯機に入れて、洗剤と柔軟剤を入れて洗濯して、あとは乾燥までやってくれるので、外に干す必要がない
 
特に今の梅雨の時期は雨が続くと外に干せなくて割と面倒くさい。がドラム型洗濯機だと外に干さなくて良いのでだいぶラクですね
けど導入コストが高いのがな・・・
 
話を戻すと、新しいものを買ったりすることで、一気に生活環境が改善して劇的に住みやすくなるケースもある
特に家電の進歩は目覚ましいので、10年ぐらい前に買った家電を「まだ使えるから」と頑張って使うよりも、思い切って買い替えたほうが性能も大きく良くなるケースもある
 
このように最新型の性能の良い高い家電を買い揃えるのがベストではあるが
100均の仕切りとか置いて必要なものはそこに置くように決めたり、何千円かのカラーボックスを買って組み立てるだけでもだいぶ良くなるケースもある
 
そうやって自分の家を過ごしやすいように部屋を改造していくことが大事
 
まあ会社の場合は変に配置を変えたり、新しい家電を買うのに上司の許可が必要なケースもありますが
自分の家の場合は自分や家族さえ良ければいいので、
「どうしたら出勤前に探し回ることなく、ラクに出勤できるか?」
「どうしたらラクに自炊ができるか?」
「どうしたらラクにこの家でリラックスして過ごせるか?」
という感じで
「どうしたらラクになるか、頑張るんじゃなくてラクに過ごせるか?」
ということを考えて実行していくことで、ラクにストレスフリーに過ごせる住居を作ることができる
 
 
 
自分も出身は田舎で、どこに行くにも自転車で頑張って遠出して、意味もなく電車で3駅先のブックオフまで行って漫画を立ち読みをする(ブックオフは近所にもあったのにw)、時間と労力を無駄にする生活をしてましたけど
自転車じゃなくて、自動車免許をとってスクーターや自動車を買って運転するとか
もっと自分の時間とか手間がかからないようにして、もっと自分の好きなものに時間をかけられるようにするとか
そういう考え方が若いうちからできていたら、もっといい人生だったんじゃないか、と思うときはある
 
 
 
まあ、変に効率を求めすぎて生活リズムを崩したり、かえって体調を悪くしても良くないですけどね