にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害サバイバルガイドを読んだ感想8 終わりに

だらだらといろいろ書いてきましたが、料理の項がやや参考になった程度で、正直に言ってあまり参考になる本ではなかった
 
発達障害の人が一人暮らししながらフルタイム以上に働こうとすると、自分の障害と向き合いながら家での家事のサイクルをしっかり回していけないとなかなか難しい
だから、この本を読んで
「とても参考になった!タメになった!」
というレベルだと、まだまだじゃないかと思います
「お前に言われんでも、それぐらいのことはやっとるわボケ!」
と言えるぐらいじゃないと、なかなか発達障害の人が一人暮らししながらフルタイム以上で働くのは難しい
 
発達障害の人は「言われたことしかできない」とかの特性があるけど、それを乗り越えてうまくいかないときに、自分で考えて自分で動く、という修正力がないと、なかなか難しい
 
 
ただ、当事者会に来てるような人は、いかに発達障害への理解と配慮をしてもらうか?と他者を変えることばかりに苦心する人が多いですが
そうじゃなくて、自分の生活環境を整えたり、家事とかを自分なりに工夫や努力していくとか、そうやって自分を変えることに苦心してる人が少ない
この本を多くの発達障害の人が読んでいって、他人じゃなくて自分を変える努力ができる人が増えてくれば、発達界隈も変わってくるんじゃないかと思います
 
発達障害の人は生きづらさを抱えて生きているので、社会からの理解と配慮が必要、というのはそのとおりで、自分もそういう社会になることを願ってやみません
とはいえ、自分なりに努力や工夫を全部やりきった上で、それでも生きづらさが解消されない場合、自力ではもうどうしようもないので周りに理解と配慮を求めていくのは良いと思いますが
自分なりに努力や工夫をやりきっていないのに、
「自分が生きづらいのは発達障害への理解と配慮が足りないせいだ!」
と声高に主張するのは、これはちょっと違うんじゃないかなと思いますね。筋も通らないですからね
 
厳しい意見を言うと、それはただの理解と配慮の乞食、わがまま、利己主義だと思う
伊是名夏子さんの騒動のときもそうだったけど、発達障害の人と違って定型の人は
「ああ、こいつは周りに雑用を押し付けたいだけだな」
「単に自分がラクをしたいだけのクズだな」
と感づいてすぐ離れていきますね
 
 
 
関西のさかいハッタツ友の会という当事者会では
まず発達障害の本を3冊は読みましょう
という方針でやられていますけど、これはすごく良いと思いますね
 
当事者会に参加して生きづらさや悩みを分かち合うべき、というのは一理あるけど、ネットの聞きかじりの情報で発達障害をわかったつもりになっていても
「どうしてうまくいかないのか?」
というところの自己認識がうまくできないので
「こうやって生きづらいのは発達障害への理解と配慮が足りない社会が悪いからだ」
と短絡的に結論を出してしまって、ワーワーと言ってしまいがち
 
それよりはこの本とか、本を何冊か読んで、発達障害への考え方を体系的に理解して、その上で当事者会に参加していろいろ意見を聞いていくと、様々な気づきとかが出てきたり
「こうやったらうまくいくんじゃないか?」
といった考えも出てくる
やはり基本があっての応用なので、基本となる発達障害に対する考えをしっかりしていかないといけない
 
あと発達障害の人は特性の関係から、一方的なマシンガントークをしてしまいがち
こういう人に
「人の話をしっかり聞こう」「傾聴を身につけよう」
と指導するケースが多いみたいですが、あんまり意味がない
というのも発達障害の人は
「君は仕事でのミスが多すぎる。ちゃんとやってくれ」
と言われて
「はい、やります」
と、なかなかパッと直せない
というか言われてパッと直せたら、そもそも発達障害ではない
言われてパッとなかなか直せない不器用さ発達障害なので
「一方的なマシンガントークはやめよう。人の話をしっかり聞いて、傾聴を身につけよう」
と諭しても、なかなか直せない
それよりは
「本を1冊全部読み終えて、感想文を書いてからまた来てくれ」
と言ったほうが、良くなる可能性は高いかなと思いますね
 
それは発達障害の特性なんだからしょうがない、という意見もあるとは思いますが、一方的なマシンガントークをする人がいると、そのせいで他の人のメンタルが壊れたり、下手したら当事者会そのものが壊れる可能性もある
当事者会というものは、みんなが楽しめる場所であるべきで、その人だけが楽しくて他の人は楽しくないということはあってはならないと思うので、これを防ぐためにも、
「まず発達障害の本を3冊以上読みましょう」
というのはとても良いと思いますし、他の当事者会でもやっていくべきだと思います
 
 
 
 
結局、自分が何が言いたいのかよくわからない感じになってしまったな・・・
まあでも、読みやすくて面白い本ではあったけど、すごく参考になったり箇所は特になかったしなあ
 
 
落合博満曰く、打撃に答えはないらしいですが
 
発達障害の人が楽しく幸せに生きるためにはどうしたらいいのか?どうすればいいのか?という答えはない。他人のやり方を参考にしながら、自分で見つけるしかないんだろうな