にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害サバイバルガイドを読んだ感想6 死なないこと

この本の最後のCHAPTERにおいて「うつ」との付き合い方について書かれている
 
発達障害の人にとって、というか人間にとって大事なことは死なないこと
「そんなもの当たり前だろw」
と思われるだろうし、自分もそう思うが、発達障害の人にとってはなかなかそうも言えない
 
たとえば発達障害の人の場合は白黒思考、完璧主義な考えを持ちがちである
「遅刻をしてはいけない、ミスをしてはいけない」
と思うあまり、仕事で遅刻したりミスしてしまうと
「こんなミスをしてしまうなんて・・・自分なんか生きてる価値はないんじゃないか??」
と思いこんでしまう
 
また、白黒思考が強いあまり、会社で遅刻したり仕事でミスした他人に対して
「会社に遅刻したり、仕事でミスすることは許されない!こんなことをする人間には厳しい罰が必要だ!」
と他人に厳しくなってしまい
「なんだあいつ?ちょっとしたミスにクドクド言いやがって、ウザい奴だなあ」
と恨みを買って嫌われやすい
 
そういう状況で今度は自分が会社に遅刻したり、仕事でミスしてしまうと
「おいおい、他人にはさんざん厳しく言っておいて、自分も同じじゃないかwオレには『こんな奴には厳しい罰が必要』とか言ってたし、当然、今回の件でも厳しい罰が必要だよね??」
と厳しく詰め寄られてしまう
 
このときに
「そうだ、そのとおりだ。自分のせいで会社に迷惑をかけて申し訳ない。これは許されることではないし、いかなる罰でも受けよう」
と反省の意を示し、素直に謝れれば
「いや・・・そこまでしなくていいよ・・・。もう済んだことだし、これからはお互い気をつけよう」
と意外と相手も許してくれることも多いし、他人に厳しいが自分にも厳しい人物として筋は通る
 
ところがたいていの発達障害の人というのは、周りの空気や周りの人の気持ちを考えられず、自分の都合しか考えないので
「今日の朝は遅刻しそうだったので、朝食も食べずに、必死に走って会社までやってきたんだ!そもそも昨日は納期に間に合わせるために少し残業したから、その疲れが抜けなかったんだ!昨日に残業させた上司が悪いんだ!
だいたい会社の仕事はチームプレーだからみんな仲良くすべきなんだ!ちょっとしたミスを寄ってたかって悪く言うなんて、人としておかしいんじゃないか??あなたも社会人ならここは大人の対応をしないといけない!」
とおまいう、お前が言うな、と言われても仕方がないような見苦しい言い訳三昧をしてしまう
 
こうなると周りの気持ちは収まらず
「はぁ???他人のミスにはボロカスに糾弾して、自分のミスには言い訳ばかり。他人に厳しく、自分には激甘なんだな。
発達障害とか障害者以前に、お前はただの人間のクズだ!」
と反発され、わだかまりが残る
それからは職場で嫌われて周りから怒鳴られ続けるか、完全に無視されるかになって、いずれにしても職場に居づらくなる
 
 
そうやって居場所がなくなると
「自分って生きてる価値あるのかなあ」
と生きる理由をなくして死にたくなってくる
 
このように行き過ぎた正義感、白黒思考は身を滅ぼします
 
 
あと、発達障害の人というのは根が真面目だし、1つの問いに対して1つの答えがあれば満足しきってしまうので
「任された仕事は完璧にやらなければならない」
「入った会社は最低3年はやらなければならない」
などの思い込みや価値観、正義感から、無理してでもやろうとしてしまう
 
たしかに仕事というのは慣れとか基本を覚えるまでとか、コツを掴むまでが大事なので
「最初は苦しくて辞めよう、と何度も思ったが、やり続けたことで成功できた」
というケースも多く、一概に間違っているとは言えない
仕事っていうのは趣味と違って大変なこと、嫌なことも多いので、それに対してどう向き合って、乗り越えていくことが大事。苦しいからと言って仕事を辞めても、また別の仕事でも同じ苦しみにあう可能性もある
 
といっても、その仕事に向いてる人、向いてない人というものは存在する。特に発達障害の場合は特性上、どうやってもうまくいかないケースもある。その場合はいくら頑張っても、なかなかうまくいかず、むしろ特性上の苦手な作業をやり続けることによって、体力、気力をすり減らしていってしまうだけのときもある。その場合、身体を痛めていってしまったり、メンタルを病んでしまって鬱病などになってしまうこともある
 
 
なので、苦しいと思ったら、正義感や義務感に惑わされずにすぐに仕事から逃げよう
身体やメンタルを壊してからでは遅い
 
とはいっても、楽しいことだけやって成長していければ一番いいけど、やはり成長していくには苦しいことを乗り越えていく必要がある
だから苦しいことがあっても逃げずにやりきろう
 
だが、正義感や義務感から変に仕事をやり続けると、身体やメンタルを壊して再起不能になることもある
 
けれども、苦しさから逃げ続けていてもキリがない。苦しさを乗り越えていかなければ人間は成長できない・・・
 
と、なかなか難しい問題ですね・・・・・・
 
 
個人的には、苦しさとかのうまくいかないことに対して「どうやったらうまくいくのか??」と試行錯誤していく中で、自分の成長があると思うので、苦しさや大変さから逃げずに仕事を続けることは大事だと思う
仕事を1、2ヶ月で辞めることを繰り返していると、その後の転職も難しくなりますしね
 
けれども、無理して頑張って身体やメンタルを壊しては元も子もないので
「もうここが限界だな・・・これ以上は無理だな・・・」
と思ったらすぐに仕事を辞めるべきですね
仕事を辞める前に転職活動をして、別の内定先をもらっておくのが一番良いですけど、自分は発達障害の特性からか、今の仕事を続けながら転職活動もする、というマルチタスクが苦手で、以前にそれをやってどっちつかずになった思い出があるので、自分はスパッと辞めて転職活動に専念しますね
 
自分は前の職場は仕事で求められる基準が高く大変で、苦しいことも多かった。それでも頑張ってやってましたが、あるときに自分が大きなミスをしてしまって、上司の方から厳しく叱責されてしまった。
そのときに
「大きなミスをしてしまった・・・・・・。今後は再発防止に務めて気をつけていこう」
「厳しく叱責しやがって。この野郎、次の仕事で頑張って見返してやる!手のひら返しさせてやるぜ!」
と思うのではなくて
「ああ、もういいや。この仕事をもう辞めよう・・・」
と思ってしまった
その瞬間に
「ああ、もう自分は仕事に対して完全に気持ちが切れてるんだな・・・。もう自分は終わったんだな・・・」
と悟ってしまったので、退職させていただきました
 
 
 
ただうまくいかずに苦しみながらも、仕事をしばらく続けたことで
「難しい仕事をやっていくには、これぐらいの準備はしないといけない」
「大変な仕事を続けるためには、生活習慣全般から見直さないといけない」
とかを考えるようになって、すごくいい経験になったので、これを今後に活かしていきたいです
 
 
 
 
なんかひたすら自分語りをしてしまったな・・・・
 
大事なのは死なないこと
死んだら元も子もないので、
「これはやべえな。これ以上やったら死ぬな」
と感じたら正義感とか義務感とか周りの空気とか、みっともないとかの外見とかをすべて捨てて逃げること
命あっての物種
それに負け戦では、ダラダラと戦い続けて損害が大きくなる前にさっさと撤退することが肝要
 
 
戦国時代や三国志でもこういう華々しく途中で死んだ武将じゃなくて
 
三方ヶ原、伊賀越え、大坂の陣とか逃げ回った徳川家康とか、負け戦の死地でうまく逃げた人の方がその後に大事業を成し遂げて有名になってるケースもあるし
死なずに生き延びることは大事なことだ
 
 
 
生きづらさから自殺してもただの犬死
生きづらさを抱える発達障害といえども、生き続けていればそのうちその命が役に立つときも来るかもしれない
 
 
まあ死に損なって生きながらえるのが良いのかもな
昭和から平成、令和に年号が変わり、携帯電話からスマホ、パソコンから人工知能、テレビからネット配信、へと目まぐるしく生活環境が変化し、東日本大震災やコロナ禍など多くの出来事を経験し
発達障害への認知がやっと始まって、理解や配慮がまだまだ足りない時代を生き抜いた体験を
ボケ老人になって、老害扱いされながらも延々と語り続けるのもいいかもな・・・
 
 
普通に生きるのが一番か・・・
障害者雇用(かクローズで)で頑張って会社で働いて定年まで頑張ろう・・・
けどそうやって普通に生きようと思っても、普通に生きられないのが発達障害なんだよなあ・・・