にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

「マンガでよくわかる自分を操る超集中力」を読んだ感想

ちょっと自分自身が何かに行き詰ってる感があったので、自分が変わりそうな、きっかけになる本を本屋で探していた。すると本屋の目立つところにこの本が多く置かれていて、なんか推されていたので買って読んでみた。

 

主人公の吉岡めぐみは漫画家を目指して上京し、会社のOLをやりながら、仕事が終わったら家に帰って出版社に向けてイラストを描く日々を送っている。だが、なかなか良いイラストが描けず、自信を失いかけていたところに、憧れの有名漫画家の大林寿子さんからメンタリストのDaiGoの「自分を操る 超集中力」という本を手渡される。この本を読んで主人公が会社とOLとイラストレーター(漫画家見習い)の仕事を両立させながら、漫画家の新人賞を目指していくというストーリー。

 

DaiGo氏が著した「自分を操る超集中力」のシリーズを、漫画のストーリー仕立てにしてエッセンスをよりわかりやすくした本。

 

目から鱗が落ちるようなことが多く書いてあった。自分は「なんか集中力があまり続かない人間だな・・・」だと思っていたが、知らず知らずのうちに、集中力が続かないやり方をしていたことがわかった。

 

第一章では集中力は脳の前頭葉に「ウィルパワー」と呼ばれるものが源とし、生活や仕事や運動など、何をしていても消費されていく。ウィルパワーを増やし、節約することが集中力を高める上で重要としている。「今日やろうか、どうしようか?」と迷ったり、悩んだりするだけでもウィルパワーを消費してしまうので、そういうことを減らすためにも習慣づけることが大切としている。

 

また、人間は長時間集中し続けることはできないので、短時間集中して休憩を入れること、「もう疲れた・・・」と感じるのは、勝手に脳が判断してるだけのケースばかりなので、自分が集中できる状況、環境を記録していって、「この状況なら自分は集中できる!」と脳に思い込ませていけば、自然と集中できるようになる、としている。

 

第二章ではより実践的な方法として、場所、姿勢、食事、習慣、瞑想の5つが大事とする

作業する場所を整理整頓して、作業以外に気が散らない環境を整えること。猫背になるとどうしても呼吸が浅くなって集中力が落ちるので、姿勢を正すこと。また15分に1度は立ち上がること。低GIの食品と間食が血糖値を安定して高めて、集中につながること。「これをやったら次はあれをやる」と習慣づけすることで、判断に悩む時間を減らしてウィルパワーを温存できること。また瞑想をすることで、あちこちに散らばってしまいがちな気持ちを抑え、落ち着きを与えてくれるとしている。

 

第三章では疲労の回復について。疲れには肉体的疲労、精神的疲労、神経的疲労の3種類があるとする。ただ脳が疲れることはないので、これら3つの疲労を回復させることがウィルパワーの消耗を抑え、集中力の持続につながるとしている。

まずはしっかりと睡眠をとること。睡眠不足だとストレスや刺激に過剰反応しがちになり、集中するのが難しくなる。次に目の疲れを取ること。目の筋肉のコリをほぐすことで、集中力の回復につながる。あとは不安を書き出してしまうこと。不安があるとワーキングメモリーが不安で手一杯になって、作業へ十分にワーキングメモリーを使えなくなってしまう。

また鼻(嗅覚)を使ってウィルパワーを回復できる。アロマテラピーで疲労回復やストレス解消を図っていくことも大事である。

 

第4章では頑張りすぎてしまって、疲労困憊になってミスを連発してボロボロになった主人公に対して、本を渡した大林寿子から「集中力には限りがあるから何に使うかが大事なのよ!余計なことに集中力を奪われてないようにしなきゃダメよ!」「器用貧乏になってはダメ あれこれ一度にやろうとしないで 本当に大切なたった1つに集中しなさい!」と喝を入れられるところから始まる。これに目を覚ました主人公が「やっぱり集中力は気合や根性じゃどうにもならない!」と考えを改め、まずは汚くなってしまっていた自分の部屋の掃除から取りかかる。

 

時間術で大事なこととして、脳は朝起きてから2時間の間に最もクリエイティブな力を発揮するとして、朝に早起きすることを勧めている。

また「ポモドーロ・テクニック」というのも紹介している。時間を短く区切れば区切るほど仕事が管理しやすくなり、集中力が増していくという、心理学で言う「締め切り効果」「デッドライン効果」と呼ばれるものを利用したもので、25分の集中と5分の休憩を繰り返すやり方だ。

そして「アイビー・リー・メソッド」。前日の夜に、紙に明日やるべきことを6つ書き出し、その6項目を重要だと思われる順に1,2,3,4,5,6と番号を振る。6つ全部できなくても、気にせずまた明日やるべきことを書いていく。またこのとき、1番終わるまで1番のことしかしないことが大切としている。

 

 

以上の4章で書かれている本だ。集中力の要素であるウィルパワーをどう増やし、どう節約するかを様々な方法論で書かれている。

 

この本を読んで2日目で、まだまだ実践中だが、いろんなことをやろうとするより、1つのことを集中して各個撃破していくほうが、より多くのことを1日にやれることを実感している。この調子で実践を続けて言って、超集中力を身につけたいですね。

マンガでよくわかる 自分を操る超集中力