にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

新入社員の発達障害の人の心得4 最低限のことをやる

 
会社の仕事というのは、就労移行支援事業所の作業と違って難しい
入社したばかりだと、なかなか仕事に慣れていないので、思うように結果が出せないことが多い
 
 
なろう作品やパワプロのマイライフじゃないんだから、なかなか最初から無双はできない
 
 
 
ではどうしたらいいのか?
 
うまくできなくても、なんとか最低限の結果を出せるようにすること
 
 
最高の結果を出そうとすると、なかなか思うようにできずに苦しくなるが
「とりあえず最低限のことはやろう」
と思うとだいぶ楽になる
 
 

焦って結果を求めるより、確実にやろう

 
たとえば製品を作るとして
「たくさん作ったほうが評価されるから、とにかく多く作ろう」
と急いで作った結果、10個作ったが、5個不良品だった
 
「とにかく1つずつミスなく丁寧に作っていこう」
と5個ミスなく作った
 
この場合、前者と後者はどっちが良いだろうか?
 
「結果は同じく5個完成なんだからどっちでもいいだろw」
と思われるだろうが、職種や仕事内容にもよるのでなんとも言えないが、たぶん後者のほうが良い
(たくさん挑戦してみて、いろいろ失敗もしないと仕事は覚えられないんだ、というのも一理あるので何とも言えないが)
 
 
「仕事を1時間に10やれまずが、半分は失敗します」
「仕事を1時間に5やれますが、確実にできます」
の上司にとってどっちが良いか?と考えたときにミスが多い前者は仕事を任せるのが怖い、時間がかかってもちゃんとやってくれる後者のほうが信用はできる
 
 
あと、昔にパナソニックの工場に勤めていたときに教えられたことだけど
初めての慣れない仕事の場合は、焦って速くやろうとして多くミスするよりは、まずはゆっくりとミスなく確実に作業をすることが大事だ
そうやってやってるうちにだんだん慣れてきて、ミスなく確実に速く作業ができるようになる
 
このように、慣れない作業はまずはゆっくりとミスなく確実にやっていくことだ
そうやって、最低限の仕事ができているうち、だんだん仕事にもいろいろ慣れてきて、徐々に仕事ができる量も増える
 
 
 

学校教育による固定観念

 
学校のテストなんかだと、正解を書かないと丸をもらえないから
「最適解、一番の正解をしないといけないんだ!」
という固定観念にとらわれてしまっている人もいる
 
仕事においても
「ベストな数字を上げられなかったら意味がないんだ!」
二元論、白黒思考をしてしまうと自分を無意味に追い込んでしまう
 
 
「ベストな数字は上げられなかったが、まあ自分なりに頑張って最低限の仕事はできたし良いか」
とベストではないにしろ、ベターな結果を出せれば良しとすることも大事なことだ
 
 
 
学校のテストだったら、事前に教科書に答え方は載ってあるので、それをしっかりと覚えて解けるようになれば、テストでも解ける
だから教科書の問題を全部しっかり解ければ、テストでも100点を取れる
 
 
けれども仕事や人生においての最適解は、仕事や人生の教科書なんざはないので、自分で探すしかない
(このへんが高学歴の人でも仕事ができない要因になることもある)
 
このときに
「最適解、一番の正解をしないといけないんだ!」
と最善、ベスト以外はやっちゃいけないんだ、と思い込むと、失敗が怖くなって何もできなくなりがち
 
それと、仕事においていきなり最適解、一番の正解、最善、ベストを探し当てるのは難しいので
「とりあえずこうやったら良くなるんじゃないか?」
というベターだと思うものをいろいろやっていくしかない
 
「こうやったら良くなるんじゃないか?と思ってやったが、逆にダメだった・・・」
ということも多いけど、そうやっていろいろやっていくうちに
「これが自分にとってもベスト」
というのが見つかることもある
 
 
給料をもらって仕事をする以上は、成果を上げる必要があるので、なかなか思い切った挑戦をしてリスクを犯すことは難しい部分もあるけど
「仕事において自分のベストの方法はなんだろうか?」
と、失敗を恐れずにいろいろと試していくことも大事だ
 
 
 

弱者の兵法

 
 
障害者、というか、入社して1年目2年目の人間なんざ、会社や仕事について全然わかっておらず、まともに仕事ができない足手まとい
は言い過ぎかもしれないが、所詮は雑用ぐらいしかできない弱者にすぎない
「自分はすごいんだ!」
というくだらないプライドを捨てて
「ヘボの自分がどうすれば会社の役に立てるか?」
という、弱者の兵法をやっていくことだ
 
 
 

職場でどう居場所を作るか

 
 
当事者会でも話されているが、発達障害の人が長期的に働く上で重要なことは
職場でどう居場所を作るか?
ということ
 
職場で周りからの評価が
「あいつって居ないほうがいいよな。マジでウザいだけだし。会社としての障害者枠を満たさないといけない、というのはわかるけどさ~」
と思われると、なかなか職場に居づらくなってしまう
 
最悪、周りの評価を
「いてもいなくてもいっしょ」
いないよりはマシ
と思われるように持っていかないといけない
 
そのためには、ミスして周りに余計な仕事を増やさせないようにするために、まずはしっかりミスなく仕事をすること
 
あとは後述するけど、数字にあらわれない部分で貢献すること
仕事があまりできなくても、雑用とかをちゃんとやってくれる人というのは(ある程度は)評価される
 
そういう積み重ね、献身
「あの障害者枠の人、雑用とかはやってくれるから、いないよりはマシだよねー」
という評価を作る
 
 
 
 
 
 

数字に現れない部分の貢献

 
会社の仕事というのはビジネスだから、基本的には数字がすべて。多くの利益を上げられる人、数字を上げられる人が評価される
 
ただ、慣れない初めての仕事で数字を上げるのは難しい・・・
障害者で能力が落ちる部分があればなおさら
 
「どうせ今日のノルマも達成できないよ・・・」
と自暴自棄になるのではなくて
ノルマは達成できなくても、自分のやれることは一生懸命にやって、最低限の数字は上げていくことが大事だ
 
ただ、数字を上げるためにも、努力したり、創意工夫をしていくことも必要だけど
そういうなかなか結果は出せなくても、ひたむきに一生懸命にやっている姿勢というのは、上司もよく見ている
 
 
あとは数字に現れない部分でも、会社に貢献していくことが大事
  • 人が嫌がる作業を率先してやる
  • 早めに会社に来て準備する
  • 倉庫やファイルの整理をやる
  • 仕事場の整理、掃除をやる
  • 書類の整理をやる
 
とかの他人が面倒くさがるような雑用も率先してやるとか
 
  • 挨拶をしっかりする
  • 「ありがとうございました」などの返事をしっかりやる
  • 笑顔で対応する
 
とかの数字に現れない部分でも貢献していくことが大事
 
「数字を上げる」
以外にも
「どうすれば勤務時間内に会社に貢献できるか?」
というところを考えらられるかどうか、特に数字を上げる以外の部分は結構大きかったりする
 
(数字にしか興味ない人もいるけど)デキる上司の人は数字以外のところをよく見てますしね
 
 
 
 

無形の力

 
 
『砂まみれの名将 野村克也の1140日』(加藤弘士著)という本が出版された
 
シダックス時代に野村克也監督から指導を受けた選手が、一部の選手は引退後に高校野球の監督になっている人もいるが、その人達が高校球児にどういう指導をしているのか?野村克也の野球をどのように伝えているのか?ということを取材したコラムがスポーツナビのコラムで連載されていた
 
そうやってシダックス時代に野村監督から指導を受けた昌平高校の黒坂洋介監督も
「気持ちに頼るな」
と言ってる
 
気合を入れてやるっていうのは大事なことだけど、気持ちが入りすぎて逆に力んでミスが起きやすくなったり、体力や気力を消耗しやすくなってしまう
 
スポーツの試合だったら1時間半とか、野球でも3時間ぐらいで終わるけど
仕事というのは基本的に8時間あるし、しかも平日は毎日あるから、そうやってやってると体力や気力が持たなくなる可能性もある
 
野村克也元監督も、著書の中で
「結果を求めるなら、プロセスを重視せよ
とよく言っている通り、
「なんで仕事がうまくいかないのか?どうしたらうまくようになるのか?」
というところを自分で考えて、どういう準備をしたらいいんだろうか?というところを詰めていく必要がある
 
 
発達障害の人は目に見える有形の力に限りがある場合が多いので
そういう無形の力を磨いていくことで、自分の可能性を広げていくことができる

新入社員の発達障害の人の心得3 ルールがわかると、会社の価値観がわかる

 

ルールがわかると、会社の価値観がわかる

 
「この会社ではどういうことを厳しく言っているんだろう?」
ということがわかると、この会社の価値観がわかってくる
 
「昨日に別の工場でこういう事故がありました。事故を防ぐためにも作業の前に確認は怠らないようにしましょう」
「前半期は営業成績98%と、物価高の影響で原価が上がったこともあって利益を伸ばせませんでした・・・。後半は利益を上げられるようにやっていきましょう!」
などの、朝礼で言われることや業務日報に書かれていることを、しっかり聞いたり見ること
 
そうすると
この会社や部署ではこういうことを重視しているんだな
というのがわかってくる
(上司が口うるさく言ってるだけというのもあるけど・・・けど会社というのは、上司に合わせて働かないといけない)
そういう会社の価値観がわかると、仕事がしやすくなる
そうやって会社の価値観に合わせて仕事をしていると、評価されやすくなる
 
「この会社はどうやって利益を出しているんだろうか?そのためにこの部署は会社にどういう貢献をしているんだろうか?」
ということがわかっていると、周りの空気を読む、というか職場の周りの価値観も理解しやすくなる
 

イメージしながら仕事しよう

 
障害者枠の人間がやる仕事なんざ大したことがないものも多いけど
「単に上司に言われたからやった」
というだけの指示待ち人間になるんじゃなくて
「なるほど、自分の仕事はこういう会社の利益につながっているんだな」
ということを、(別の部署など会社の全体のことをイメージするのは、下っ端にはなかなか難しいことも多いけど)
なんとなくでもイメージしながら仕事をしていくことが大事
 
「会社や組織の仕事のどの工程しているのか?」
ということを理解しながら仕事をしていると
「うーん、作業を頑張ってるのはわかるんだけど・・・・。もうちょっとここの部分は丁寧にやってほしいね」
と上司に指摘されたときも
「そうだよね・・・。これがこうなってエンドユーザー(お客さん)に届くから、もっとこうしたほうがいいよね・・・」
納得して作業しやすくなる
 
 

もし何も考えずに仕事をしていると

 
「でも大した仕事じゃないんだから、会社の戦略とかゴチャゴチャ考えても無駄だろwそれよりは何も考えずに目の前のことをちゃんとやったほうがいいだろw」
という意見もあるだろうが・・・・
 
けど、そうやって何も考えずに仕事をしていると
「うーん、作業を頑張ってるのはわかるんだけど・・・・。もうちょっとここの部分は丁寧にやってほしいね」
と上司に指摘されたときも
「なんだとこの野郎!自分だって一生懸命に作業しているのに、なんでそんなにケチつけられないといけないんだよ!
ふざけんなよ、こんな仕事なんかやってられるかよ!」
納得できずに、ストレスを抱えてしまいがちになる
 
そうやってふてくされて反抗していると
「あいつはなんか言っても聞かないんだよな・・・・どうしたもんかな・・・・ちょっと別の仕事をやってもらうか・・・」
という形になってしまうかもしれない
 
 

仕事の成功イメージを上司の人と共有すること

 
サッカーはパスの受け手と出し手が、ゴールまでの同じイメージを共有することが重要という話を聞くけど
 
 
 
仕事の成功図というものを、上司や他の人と共有することが大事ですね
 

段取りや優先順位を考えよう

 
そうやって仕事を100%、は難しくても、十中八九は成功させるためには
「とにかく仕事を頑張る!言われたことをしっかりやる」
ということも大事だけど
「仕事を成功させるためにも、こういう失敗にならないように、こういうところに気をつけないといけない。こういう段取り、順番、優先順位でやっていかないといけない」
ということを意識してやっていくことが大事
 
頑張る、と言っても人間には体力や気力や集中力には限りがある。気をつけるべきところや、段取りや優先順位を考えながらやることが重要
 
 
 
 
そのへん、就労移行支援事業所ではスタッフが無能なので指導してくれないので、そこは自力で補完していく必要がある
会社でもスポーツでもルールを理解することで、それらの価値観とかがわかってくるものだけど、就労移行支援事業所ではそういうルールやマニュアルが適当だったしね
 
 
 
そのためには単に仕事を頑張る、だけじゃなくて、ゲーム的思考も大事になってくるので
 
まずはSTU48の7並べをやろう(ステマ

新入社員の発達障害の人の心得2 空気感を覚える

空気感を理解しよう

 
新しい会社に入社したら、新しい環境に早く慣れること。仕事も覚えることが多いので、早く仕事を覚えることが大事
 
これと同じく
「どういうルール、決まりごとがあるのか?」
「この会社はどういう価値観なのか?どういうことを重視しているのか?」
「この仕事はどういうところを重視されているのか?」
という空気感をしっかり理解するようにすること
 

社内ルールを理解して従おう

 
まずは「どういうルール、決まりごとがあるのか?」というところを理解しよう
 
「遅刻、欠勤はしないようにしましょう。もし、そうなった場合はすぐに連絡しましょう」
「タバコは必ず喫煙室で行うようにしましょう」
「出社、退社時にはタイムカードを押しましょう」
というところはどの企業も同じだろうけど、細かいところだと結構違ったりしますしね
そこらへんの社内ルールを理解して従うようにしよう
 
 
スマホや時計はロッカーに預けて、入室のときに持ち物検査を受けないと職場に入れない」
「正社員は入館カードを持っているが、契約社員(無期化した人は別)、派遣社員の人は、受付で指紋認証したカードを毎回発行してもらわないと職場に入れない。退社時に返却する。」
SDGsの推進のためにゴミを細かく分別しているので、ゴミを捨てるときは細かく分別しないといけない」
「この書類の決済には課長のハンコが必要なので、作成が終わったら課長に提出しないといけない」
「半年に1回のコンプライアンス研修に必ず参加しないといけない」
「○○部長、○○課長などの役職付きの人であっても、必ず○○さんと呼ぶ(パワハラ、セクハラ防止などのコンプライアンスの徹底のためらしい)」
などのいろんな社内ルールがあったりする
 
 

なぜ社内ルールがあるのか?

 
自分は何度も転職していて何社も経験しているけど、そんなに理不尽だと思うルールはなかった
 
会社のルールというのは、それを守らないと会社の損失につながったり、目上の敬うためだったり、他人の迷惑になってしまうことにつながるから存在するのであって、特に意味がないルールというのは存在しない。あってもそのうち誰も守らなくなって(守らなくても特に問題にならないし)、そのルールはなくなる
 
ただ、
「この場合は○○しましょう」
と、マニュアルなどで明文化されてるものでも、前はお客さんからの要望でそうしないといけなかったが今はする必要がないものでも、直されずにそのままになっていて、有名無実になっていることもある
「本当にこれは従わないといけない大事なルールなのか?」
ということもちゃんと把握していかないといけない
 
仕事ができる人が多い、ちゃんとした会社だったら、新入社員のためにもそういうところもすぐ直されてますけどね。自分が行ってた就労移行支援事業所と違って
 
 
 
 

コンプライアンス法令遵守

 
 
あと、大きな有名な企業ほどコンプライアンス法令遵守を重視している
 

なぜコンプライアンスを守るのか?

 
いくら経営基盤がしっかりしていて、多くの収益を上げている有名な大企業であっても
違法なやり方で会社運営をしていたり利益を上げていたことが検察に摘発されて
「今日のニュースです。本日、粉飾決算の容疑で検察当局による定型コーポレーションへの家宅捜索が行われ、社長と副社長が逮捕されました」
と、テレビや新聞やYahoo!ニュースなどで報道されれば
「なんだ、あの企業って悪いことをして利益を上げていたのかw最低だなw」
と思われて、社会での信用を失ってしまう
そうすると
「そんな検察から家宅捜索されたり逮捕者を出してるような企業とは取引はできないよ」
「あんな悪いことやってる会社の商品なんか買うかよw」
と他の企業から取引をされなくなったりして、一気に売上を落としてしまうことにもなりかねない
 
(これを書いていいのかわからないが、田原総一朗が講演会で「リクルートライブドアは、変化を嫌う日本の上層部にハメられて潰されたんだ!」と語っていたけど・・・)
 
 

大企業ほどコンプライアンスを遵守している

 
そういうリスクを避けるために、大企業ほど従業員にしっかりコンプライアンスを守らせている
そうやって昨今に言われている
パワハラ、セクハラをしてはいけない」「働き方改革」「有給は消化しよう」
を実現している企業も多いので、障害者でも働きやすいといえる
 
 
証券会社って利益追求第一で違法なことをやりまくりな印象があったけど、今はコンプライアンスを徹底されているのな
 
 
 

郷に入っては郷に従え

 
ただ、
「利益を追求する前に、こういうコンプライアンスは徹底しないといけない」
という姿勢から
「これをする前に、あれを確認しないといけない。こういう承認を得ないといけない」
いろいろ気をつけないといけないこともあるので、そこは気をつけないといけない
あと、業務の合間にコンプライアンス研修に参加しないといけないこともある
 
「えー、前の会社はそのへんなあなあだったし、就労移行支援事業所のビジネスマナー研修でもそんなことを言ってなかったよー」
と言いたくなることもあるけど
郷に入っては郷に従え
で、入社して仕事をして給料をもらっている以上は、会社のルールには従わないといけない
 
というか、就労移行支援事業所のルールやビジネスマナー研修なんざ、社会経験があまりない人が、ネットで適当にググったことを
「社会人や会社のルールってこんな感じだろう」
というノリで、適当に言ってるだけだから、正直言ってあんまり役に立たない
 
前職や就労移行支援事業所とは違うことを理解して、しっかり適応していくことが大切
新しい環境に入った以上は、新しい環境へ適応していかないといけない
 
 

出羽守は嫌われる

 
前にも言ったけど
「えっ、以前に勤めていた企業ではこういうマナーはありませんでした。就労移行支援事業所のビジネスマナー講座ではこういう話はなかったです。なんでこんなルールに従わないといけないんですか?」
とかの出羽守はめちゃくちゃ嫌われる
「そんなに前の職場がいいんなら、前の会社に帰れよ。就労移行支援事業所に戻れよ」
って話になりますからね
 

発達障害にありがちな自分の都合しか考えない人

 
発達障害の人は自分の都合しか考えられず、周りの空気を読めずに、なかなか周りに合わせられない人もいる
 
けれども、それは自分のルールや都合を、周りに押し付けることになってしまうので、そういうチームプレーができない、会社のために働けない人はいらない、という形になりやすい
 
 
 
 
当事者会でも何でもそうだけど、自分の都合を押し付けるのではなくて、周りの都合に自分を合わせていく姿勢が、就労する上では大事じゃないかと思いますね
 
 
まあ「周りに合わせよう」としすぎても擦り減ってしまいがちだが
 
 
 

実際に自分が入社しての感想

 
自分が入った会社はSDGsを推進していることもあって、ゴミの分別もきっちりしていて、「燃えるゴミ」「燃えないごみ」「ペットボトル・カン」の他にも、弁当の空、ドリンクサーバーで飲んだコーヒーや水を飲んだ後の紙コップも分別して捨てないといけなかった
まあ、会社のルールだからね、しょうがないね
 
 
メールの書き方も、社内のメールは簡略でわからいやすい文章を書かないといけないから、上司の人に添削してもらいながら毎回書いている
なかなか独特で慣れなくて難しい・・・
 
それにしても、就労移行支援事業所のビジネスマナー研修ではメールのやりとりはやらないのは謎
一番大事なことはやらずに、どうでも良いことばっかりやるんだな
メールをしっかり書く、という文章力は、履歴書や職務経歴書、面接、入社してからも一番大事になってくるのに
 
 
あと就労移行支援事業所では
「数字はどちらかに統一するようにしましょう
たとえば大文字の3なのか、小文字の3なのか、どちらかに統一しましょう」
とかなり口うるさく指導されますが、ウチの部署だけかもしれないがそういうことは全然言われない
 
就労移行支援事業所での独自ルールを、社会一般みたいなルールみたいに言うのはやめてもらえますかねえ

新入社員の発達障害の人の心得1 初めは体力的に辛い

前回に発達障害の人の就労移行支援事業所について書かせていただいた
それから新しい入社して1ヶ月ほど経ったので、その経験をもとに補足して書いていきたい
 
 

新しい仕事が始まると、新しい環境で新しい人々と出会い、新しい作業をしないといけないので、心身ともにすり減らしてしまう


何よりも、朝9時に来て、18時まで仕事して帰るという生活を、平日5日間ぶっ通しでやらないといけない

 

 

まあそれが当たり前、むしろ定時で帰れるぶんかなり恵まれているといえるんだが、しばらく離職してニートをしていると、この生活リズムに体力的についていけずにとても辛い・・・


特に障害者手帳を利用して、ハローワークで失業保険を「障害者等の就職困難な方」という扱いにしてもらって300日もらって
「イヤッホー!300日も会社に行かずにお金がもらえるぜ。やったぜ!」
とゆっくりしていると、10ヶ月も働いていないと完全に身体がなまってしまって、9時間の勤務すら辛くなってしまう・・・
休みすぎの代償か・・・

 

dic.pixiv.net

 


まあ、1ヶ月もするとだんだん身体が慣れてくるので、それまで我慢するしかない・・・・


強いて挙げるとすると、入社するまでにやるべきことリストをしっかりやっておくことだ


持病の通院をして薬をもらっておく、美容院で散髪に行く、家のゴミを出して掃除をする、買い物を済ませる、とか


仕事に行ってただでさえ疲れてるときに、さらに他のこともやらないといけないのはかなり辛いので、入社前に済ませておこう


1ヶ月ぐらいは身体がついていけずに辛くなるので、適当に家事をやってすぐに寝れるだけにするためにも、他のことは済ませよう

 

アルバイトじゃないんだから、内定が出ても契約や手続きがあるので、入社は1ヶ月後ぐらいになることが多い
その間にやるべきことリストはしっかりやっておこう

 


就労移行支援事業所では、内定をもらって来月に入社することが決まっている人でも、入社まで毎日事業所に来て作業をやらされていた・・・

「内定もらってから入社までが人生で一番楽しい時期なのに、なんてひどいんだ!そこまでして通所による補助金が欲しいのか?ただの金儲け主義なんだな。就労移行支援事業所って本当に銭ゲバ拝金主義者の偽善者だな、地獄に堕ちろ!」
と思った

 

けど、内定をもらってから入社までに、遊びたいときに遊んで寝たいときに寝て遊び呆けて、入社後に体力が足りずに辛い思いをすることになる・・・


それよりは、ちゃんと事業所に通って作業を続けて、平日はしっかりと朝に起きて作業する、という生活リズムを作ったほうが良いのかもしれない

就労移行支援事業所について 総評

 

一般枠で働けていた人は来る意味がない

 
 
 

個人的な体験談

 
結論から言うと、就労移行支援事業所はまともに就労できない発達障害の人が、徐々に心身を慣らしながら、なんとか障害者枠でどこかに就労したい人向けの場所
 
一般枠でそこまで問題なく働けていた人は、就労移行支援事業所に来ても特にやることはない。利用者数が増えれば利益も増えるので、就労移行支援事業所は歓迎はしてくれるが、はっきりと言ってほとんどやることはない。
 
 
「就労移行支援事業所で頑張ったこと、成長できたことはなんですか?」
と、もし自分が聞かれたら、
「SPIの勉強と、MOSの勉強を進められたことです」
と答える
「でも、ぶっちゃけそれって独学でもできますよね?(MOSの勉強をするのに、マイクロソフトオフィスの導入、MOSのテキストを買ったりと初期費用がかかるが)家でできますよね?わざわざ就労移行支援事業所に行く必要ないですよめ?」
と聞かれたら
「はい、そうですね・・・」
と答えざるを得ない
 
 
 
ビジネスマナー講座は役に立たない。一般枠でそこそこやれていた人間ならある程度わかっていることなので、受ける価値なし
 
一般枠でそこそこやれる人ならば、特性も軽いので軽作業も清掃も一通りできてしまう
 
履歴書添削と面接対策はなんだかんだでそこそこ役に立ったかな
 
あとはSPI対策とMOS資格取得に向けての勉強を日々になる
 
グループワークと、たまに利用者の人と話すのは息抜きにはなったかな
 
 
 

自分が就労移行支援事業所を辞めた理由

 
 
3ヶ月ぐらい経って、朝から晩までMOS対策の勉強をやっていたとき、月に1回のスタッフとの面談で
「作業風景を見ていると、君にはこういう特性がある。これを直さないと入社してから人間関係で揉めてしまうだろうから、企業では長く働けないよ?」
と言われてしまった
 
「はぁ?一応、自分は一般枠で1年半ぐらい勤めていて、人間関係で揉めたわけではないんですけど?むしろ退社すると言ったときに、上司に居酒屋まで連れて行ってもらってかなり止められたんですけど?なんでそんなことを言われないといけないんですか?
就労移行支援事業所では積極的にプログラムに参加したり、いろいろ係とかも問題なくやってるのに、マニュアル改善もやったから、褒められて良い就労先を紹介してくれると思ったら、逆にこの仕打ちか?なんだこれ、就労移行支援事業所のためにいろいろやってきたのがアホみたいだ」
と腹が立った
 
というのもあるけど、どちらかというと
「利用客にこんなことを言うなんて、なんかおかしいな」
と思ったので、いろいろ調べたら
「ああ、なるほど、こういうことね。障害者のことを金づるとしか思ってないわけね。この銭ゲバ偽善者め」
ということがわかった
 
 
ただ、月に9300円かかるが、昼食付きの自習スペースだと割り切ればそこそこ有用なので、辞めるかどうかは迷った
とりあえず、あの面談で精神的にしんどくなったということにして、2週間ぐらい休んで、家で勉強することにした
 
すると、わざわざ就労移行支援事業所まで行くより、家で勉強したほうが効率が良いことに気づいた。もはや就労移行支援事業所行く理由がないので辞めた
ただ、一人暮らしだと誰とも話さず、朝から晩まで孤独に努力することになるので、孤独に一人で頑張れる人にしか向いていない
 
 
 
 
 
 

就労移行支援事業所への個人的な感想

 
 
 
ここまで就労移行支援事業所にボロカスに書いていますが、個人的には行って良かったとは思う
就労移行支援事業所に行ったのをきっかけにして、必死にやったことですごく成長はできたとは思っている
 
自分はもともと昔から勉強が大嫌いで、家で勉強が全然できない人間だったので
「独学でMOS資格を取ろうとしても、家で勉強できないからダメだろうな。就労移行支援事業所で勉強するようにしたらできそう」
という考えから就労移行支援事業所に通った。そこで必死に勉強した結果、それからは家でも結構勉強ができるようになった
 
履歴書も面接も全然できていなかったが、就労移行支援事業所で添削を受けてある程度はできるようになった
就労移行支援事業所を辞めて、独学でMOS資格などを取ってから、転職エージェントさんと本格的に転職活動を進めたけれども、就労移行支援事業所で多少は履歴書や面接対策をしていたことが役立った。就労移行支援事業所で就活の基礎を固めていたので、スムーズに就職活動に入ることができた
 
就労移行支援事業所ではいろいろ軽作業や清掃もやったが、そこでやった経験によって多少は成長することができた
 
このように、3ヶ月ぐらい必死にやったことで、すごく成長できた部分はあったので、行って良かったとは思う。やはり、人生で大事なことは、環境がどうとかではなくて、自分で決めたことを必死にやることなのかもしれない
 
 
 
 
 
 

就労移行支援事業所にみんな行くべきか?

 
 
ただ他人に勧められるかどうかというと微妙ですね・・・・
短期離職を繰り返していて、まともに仕事が続かない人であれば、いったん就労移行支援事業所で自分の特性を把握し、じっくり長く働ける力をつけてから、就労するというのは最適解だとは思う
 
定型の人が就労する難しさは、ゲームのRPGでいうとドラクエやFFやテイルズぐらいの難易度なので、うまくいかなくても、なんとか頑張ればクリアできる難易度なんで、頑張ればできる
 
 
ただ、発達障害の人が長期就労を実現をするのは、FC版ドラクエ2、ロマサガ女神転生シリーズ、下手をすると星をみるひとをクリアするぐらいの難易度なので、まずは就労移行支援事業所でのレベル上げが大事ではある
 
 
 
だが、発達障害であっても一般枠で問題なく仕事ができる人にとっては、あまり意味がない・・・
適当にアルバイト、派遣でもしたほうが、お金ももらえるし経験になる
失業保険300日を一通りもらってから就活したい場合でも、なんか時間のかかる資格を独学で勉強するか
ハローワーク職業訓練に行ったほうがいいかもしれない
 
 
 
 
このように、発達障害の人でもあっても就労移行支援事業所に行ったほうがいいかどうかは、その人によって異なる
 
まあ行って良かったと思えるかどうかは、結局のところはやる気次第という気はします
「よし、就労移行支援事業所に通うことをきっかけにして、絶対に次は就労を成功させるぞ!」
「行くのは10:00~15:00まででいいんだ!じゃあそれ以外の時間はゲームをやりまくれるな!」
と、どっちで考えるか?ということ
 
まあ自分はかつては後者の考えでやってたときがあって、それで大失敗したというのはありますが・・・
 
 
 
 

当事者会の意見は必ずしも正しいとはいえない

 

当事者会の就労移行支援事業所を勧める風潮について

 
 
ところが、発達障害の当事者会や自助会では
「なかなか就労がうまくいかないので困っています・・・」
という人には
「就労移行支援事業所に行けばいいですよ、LITALICOワークス、ウェルビーなどがあります」
 
と、とりあえず就労移行支援事業所を勧める風潮があるけど、これってどうなんだろうな?とは個人的には思う
 
 
まあ下(当事者会)に来ている時点で、上(一般社会)で通用するだけのコミュニケーション力などがないことが多い。だからコミュニケーション力を含めて、いろいろと長期就労する力を就労移行支援事業所で身につけてから就労しましょう、というのは間違いではないが・・・・
 
これに限らず、当事者会の意見というのは必ずしも正しいとは言えないものも多いので注意したい
 
 
発達障害の人は、障害の悩みを一人で抱え込むのではなくて、当事者会に参加してみんなで悩みを分かち合うべきなんだ!」
とはよく言われるが
 
「上(一般社会)に行ける人なら、上(一般社会)に行ったほうがいいんじゃないか?
というか、それって自分が主催する当事者会にもっと人が来てほしいから、そういう風潮にしたいだけのポジショントークなんじゃないの?」
と思うことも多い
 
 
 
 

その人にとっては良かったことでも、自分にとっても良いこととは限らない

 
 
 
まず、同じ発達障害といっても、その人と自分とでは別の人間なので、その人にとっては良かったことでも、自分にとっても良いこととは限らない
 
「どうせ自分なんか何やってもダメだよ・・・・。それもやるだけムダだよ・・・・」
と自暴自棄になるよりは
「じゃあ自分もちょっとやってみようかな」
と参考にしてみる、やってみることは大事ではあるけど
 
 
 
 
 

逆転現象

 
 
そもそも、発達障害の人といっても、社会的な立場や立ち位置も人それぞれ違う。にも関わらず(空気を読めない特性もあって)好き勝手に言ってしまいがち
 
 
たとえば、以前に参加した当事者会ではこのような会話があった
 
Aさん「転職エージェントさんの厳しい指導によって転職できました。前職では契約社員だったので、契約を更新されるかどうかの恐怖があったので、正社員に転職しました。一応、社長賞をこの前にもらいましたが、仕事でミスが多くてやっていけるか不安です。どうすればいいですか?」
 
Bさん「自分はハローワークの指導員の方とよく相談していました。そのおかげで転職できました。だから転職エージェントだけでなく、ハローワークも活用するといいですよ。
正社員でもあまりに業績が良くないと、自主的に辞めさせる方向に持っていかされることもあるので気をつけたほうがいいと思います。
仕事でミスにならないためには、上司に作業を行う前に報告・連絡・相談をしっかり行って、自分で勝手にやったことになって、自分の責任にならないようにすることです」
 
といった多くの意見による議論がかわされる、素晴らしい当事者会だった。おわり
 
 
・・・・・・・・と言いたいところだが・・・・・・・・
実際にAさんとBさんの仕事風景を見たわけではないので、あくまでも自分の推測、妄想でしかないが・・・・・・・BさんよりもAさんのほうが優秀だと思う
 
 
Aさんは仕事のミスが多くてやっていけるか不安、とは言ってる
だが、転職エージェントさんの厳しい指導を乗り越えて入社しているということは、入社するのが難しいようなところに入ってる可能性が高い。しかも正社員だ。こういう入社が難しい仕事というのは、条件が良い代わりに、障害者枠でも一般の人と同じぐらい業務をこなさないといけないところが多い。そんな厳しい環境で社長賞をもらえているというのは、相当優秀なんじゃないかと思う。少なくても、本人が思っている以上に職場では評価されているんだと思う。なろう作品じゃないんだから、実際のそういう難しい仕事でミスなくやるというのは(理想ではあるが・・・)現実的には難しいしね
 
 
一方のBさんはハローワークの職員の意見を参考になる時点で、そこまで入社が難しい会社ではないんじゃないかと思うので、仕事もそんなに難しくない可能性がある
(事業を拡大している大企業の障害者なら、意外と簡単に入れる場合もあるので一概には言えないが・・・)
Aさんは社長賞をもらうほと優秀なのに
「正社員でもあまりに業績が良くないと、自主的に辞めさせる方向に持っていかされることもあります。」
などという的外れなアドバイスをしていますし
「上司に作業を行う前に報告・連絡・相談をしっかり行いましょう」
なんざは当たり前で、難しい仕事はその上でどうするのかが求められる。自分で考えて自分で動かないといけないケースも多いですし。
 
 
以上のことを考えると、優秀なAさんに、そこまで優秀でもないBさんが、あたかも自分のほうが仕事できるみたいにアドバイスしている、という逆転現象が起きていたんじゃないかと思う。あくまで推測だが
 
 
 
有能な人というのは、職場でも重宝されるぶん、
「悪いんだけど、この仕事もお願い」
といろんな仕事を任されるケースが多いので、業務過多になって仕事がなかなか終わらず
「いやー、仕事を終わらせれなくてしんどいです・・・・」
自己肯定感が低くなりがち
また、有能な人は気づく力が高いことが多いので
「あの仕事は自分がもっとああゆう風にやれていたら、もっと順調に進んだと思うんですけど・・・」
反省することも多い
 
謙虚でいるほうが他人から好まれやすいことをよくわかってるから、他人と仕事の話をするときも
「いやー、自分なんて全然ダメですよ・・・」
謙虚に話すことが多い。能ある鷹は爪を隠す
 
 
一方で有能でない人は、そんなに仕事を任されないからミスも少ないので
「仕事なんて、上司に言われたことだけをやっていれば楽勝ですよw」
と妙に自己肯定感が高いことも多い
 
当事者会ではそのテンションの差がそのまま出て、有能な人より有能でない人のほうが声が大きくなるという、逆転現象が起きていることがままある
 
当事者会で会の中心にいる人がそんなに有能じゃなくて、言ってることもあんまり参考にならなかった。会ではあまり目立たずひっそりしている人が意外とまともな人で、話していると結構参考になる、というケースも多い
 
 
「悪貨は良貨を駆逐する」「悪が正義を討ち滅ぼす」という現象は、当事者会でよくあることだ
 
 
「嘘を嘘と見抜けない人は(掲示板を使うのは)難しい」じゃないけど
「この人の言っていることは本当に正しいのか?自分にとって有益な情報なのか?」
という情報の取捨選択ができないと、当事者会を使うのは難しいのかもしれない
 

 

 

発達障害の就労移行支援事業所を利用についての注意点9 通所中はアルバイトができない

就労移行支援事業所に通所中はアルバイトなどができないので
「金ねンだわ」
という人は向いていない
 
向いていない、とかそういう以前に、就労移行支援事業所に通所している間に貯金がなくなってしまい、生活が続けられなくなってしまっては本末転倒
その場合は、(転職エージェントに登録して)さっさと就職活動をしよう
 
 
実家暮らしで障害年金ももらっているでの1年ぐらい無収入でも問題がない人
もしくは失業保険が300日もらえるが、なんか資格を取ろうと思っても、発達障害の目先の利益を優先してしまう衝動性から、家で独学しようとしても、気がついたら1日中ゲームをしていた・・・
という生活になりそうなので、自律した生活を1年ぐらいやりたい人は、就労移行支援事業所に通うのが最適解だと思う
失業保険をもらっている間はアルバイトなどもできないし
 
 
 
前回に
「そこまでやるぐらいだったら、さっさと就労移行支援事業所を辞めたほうがいい」
と述べた
けどその場合は面接のときに
「前職を離職してから期間が空いておられるようですが、何かされていたのでしょうか?」
「はい、就労移行支援事業所に通っていました」
「なるほど、現在も就労移行支援事業所に通われているのでしょうか?」
「いえ・・・・・今は退所しています」
「そうなんですか?なんで就労移行支援事業所を辞められたんですか?(同じような理由でウチもすぐに辞められたら困るなあ・・・)」
と聞かれるケースがある
その場合は
「金ねンだわ」
と答えると納得してもらえる
 
真面目に言うと
「たしかに就労移行支援事業所にしっかり通所して就職するというのがベストだったと思います。スタッフの方からも半年ほどしっかりプログラムをやってから就職しましょう、という話もありました。けれども現在も貯金を切り崩して生活をしており、自分としては早く就職をしたいと思いましたので、退所させていただいて就職活動に専念しております」
みたいな感じで話すと面接官の方にも納得してもらえる
 
ここで大事なのは、今の経済状況を強調して話すこと
「就労移行支援事業所とは方向性の違いがありまして」
「いろいろと揉めまして」
みたいに話すと
「(この人は我が強いみたいだから、ウチに来ても揉めてすぐ辞めるかもしれないなあ・・・・)」
と思われてマイナス評価される恐れがある

発達障害の就労移行支援事業所を利用についての注意点8 利用者は金づるである

 

 

 

 

 
 
 

就労移行支援事業所とは営利企業である

 
 
就労移行支援事業所とは福祉団体ではあるが営利企業である
 
就労移行支援事業所は利用者から利用代金をほとんど取らない代わりに、地方自治体から福祉サービスを請け負う代わりに補助金を得て利益を得ている
 
はっきりと言うと、就労移行支援事業所は発達障害の人のためにサービスを提供しているのではない。発達障害の人にサービスを提供するとお金がもらえるからやっているのだ
 
ただ就労移行支援事業所なら誰でも地方自治体からお金がもらえるわけではなく、厚生労働省が定める基準によって、支払われる報酬が決まる
 
近年の改定で、就職したあとに半年以上継続して働き続けられているかどうか?という職場定着率への比重が大きくなっているらしい
 
これによると、1単位でだいたい11円ぐらいらしい
 
 
 
 
 

就労移行支援事業所の利益を増やすには?

 
 
これらの資料などを見ていくと、地方自治体から多く補助金をもらって利益を出すには
「就労移行支援計画をちゃんと立てて提出する」
「ちゃんと利用者の方が訓練を行えるような環境を整える」
といった、厚生労働省で決められてることをちゃんとやって減点されないようにすること
 
 
次に利用者を集めること
利用者が利用を開始すると1人あたり1ヶ月で約20万円支給される
 
自分は前職で年収350万ぐらいもらっていたため(残業が多すぎたけどね・・・・)市町村から所得税を課されていたから、就労移行支援事業所の利用料として毎月9300円を払っていたが、そのときの明細にそういう感じで書かれていた
 
 
そして、その利用者に来てもらうこと
不確定情報だけれども、利用者が実際に事業所に来ると1人1万円もらえるらしい
ただ、週5日までという制限はあるので、毎日来させることは不可能
 
また、就職後の半年後の職場定着率が高いこと
職場定着率が高ければ高いほど、多く補助金が出る
 
以上の条件を満たしていくことが、就労移行支援事業所の利益を上げる上で大事なこと
 
 
 
 
 
 

就労移行支援事業所の利益をより増やすにはどうすればいいか?

 
 
これらの条件をうまく利用して、違法なことをせずに厚生労働省からのルールを遵守しながら、就労移行支援事業所の利益を増やしていくにはどうすればいいのだろうか?
 
 
 
 
 
 
ここからは一利用者ではなく、就労移行支援事業所のスタッフの目線でしばらく語る
 
 

利用者を増やすこと

 
就労移行支援事業所の利益を増やすには、まずは利用者を増やすこと
とにかく利用者がいないと何も始まらないので、ホームページ、TwitterYou Tube、市町村での広報などを通じてとにかく告知して、利用者を増やす
また、就労継続支援A型の事業所と提携して、企業への就労を目指したい人を移籍させて囲い込んでいるところもある
 
「おお、この就労移行支援事業所がなかなか良さそうだな。ちょっと話を聞いてみようかな」
と思った人がいた場合、まず事業所に電話をかけてくることも多いので、そこで軽くヒアリングを行い、とりあえず面談しに来てもらう
 
 

面談、体験では全肯定する

 
そうやって面談しにきた人には、とりあえず全集中、じゃなくて全肯定する
 
 
 
就労でうまくいかずに悩んでいる人というのは、メンタル的にも弱っている人が多いので、そういう人に優しい言葉をかけると
「自分なんて何やってもダメだから、生きてる価値もないと思っていたけど、こうやって認めてくれる人もいるんだ!」
と好意を持って信頼してもらいやすい
 
そう思ってもらったところで
「ウチに通所すれば、就労できるようになりますよ!過去にも同じことで悩んでいた人も、ここに通って成長して、入社して今でも楽しく働いています。あなたも同じようになれます!」
と説明して、とりあえず体験に来てもらうように仕向ける
 
 
次に2、3日ほど体験として、事業所で実際に作業してもらう
ここでも基本的に褒めて、全肯定するようにする
「前の職場では怒られてばっかりでメンタルが辛くなってしまったけれども、ここはスタッフも優しいし楽しくやれそうだ!」
と思って通所してくれるようにするのが狙い
 
体験期間の最後の面談で
「通所する場合は電話で連絡してください。スタッフが市役所まで同行して通所への手続きをします。もし、違う事業所に通所するなどで、こちらに通所しない場合でも電話で連絡してください」
と言って、断りにくい流れに持っていく事業所もある
 
本当はすぐに入所させたいんだろうが、
「就労移行支援事業所に無理やり通所させられた」
と言われないためにも、面談→体験を経て、利用者が自ら通所を申し出た、という形にしないと行政から指導が入ったりするらしい
 
 
 
 

最初は無理はさせない、月一の面談では全肯定

 
晴れて通所が決まったら
「最初は無理しないで、通えるときだけ通ってください。午前中だけ、午後からだけでも良いので、体調に気をつけて無理はしないようにしてください」
と言葉をかけて、しばらくは無理はさせない
 
前職を辞めた直後というのは、やはり心身ともに疲弊していることが多い。無理に通所して、体調などを崩されてずっと休むことになったら困る。なので無理はさせないようにする
 
 
月に1回、会議室でスタッフと利用者とでの一対一での面談があるが、ひたすら聞き役に徹して、
「発達太郎さんは軽作業もちゃんとできているので、この調子で続けていけばきっと就労もできると思います」
褒めて全肯定して、気分良く通所を続けさせてもらう
 
前職を退職した直後の2、3ヶ月は
「どうせ自分なんか就労なんかできねえよ・・・・」
と自信を失っていることが多いので、簡単な作業をやらせて成功体験を積ませて、自己肯定感を取り戻させることが先決。
 
 
逆にこの時点で否定的なことを少しでも言ってしまうと
「就労移行支援事業所おもんねーわ」
と早く辞めてしまう恐れがあるので、とりあえず褒めて全肯定する
 
 
 
 

なるべく毎日通所させる

 
2、3ヶ月ほど経って、前職を辞めたショックもやわらいできていて、事業所にも慣れてきたら、今度はなるべく毎日通所させるようにする
 
「事業所にはなるべく毎日来るようにしましょう。企業の方と話す機会も多いですが、企業の方は仕事ができるかどうかよりも、毎日会社に来れるかどうかを一番気にしておられています。だから、なるべく毎日事業所に来るようにしましょう。午前中だけ、午後からでも良いので、事業所にはなるべく毎日来るようにしましょう」
とか言って、毎日来るように仕向ける
そうやって通所する利用者が増えれば、事業所の利益を増やすことができる
 
 
皆勤を達成した利用者を朝礼で表彰して褒め称えたりして
「無理は良くないけど、皆勤するってすごくいいことなんだなー」
と利用者の頭に刷り込んでいくことが大事だ
就労移行支援事業所によっては、皆勤を達成した利用者に2000円のクオカードを配っているところもある
 
 
 
 
 

短所をあげつらって、長く通所するようにする

 
そもそも就労移行支援事業所は、利用者が長期的な就労ができるようにサポートしていくことを目的としている。もし利用者が就職できれば大変喜ばしいことだし、
「わが就労移行支援事業所から就職者数」
にもカウントできる
その上、就職してから半年後まで就職を継続できれば
「わが就労移行支援事業所の職場定着率」
としてカウントでき、補助金もプラスされる
 
 
だが、就職活動をして内定をもらって入社してしまうと、当然ながら就労移行支援事業所は辞める、卒業することになる
 
 
 
利用者が就職できれば大変喜ばしいことではあるが、入社したあとはその利用者分の収入は入ってこなくなり、事業所の利益は減ってしまう・・・・
 
このように利用者が2、3ヶ月という短い期間で自己肯定感を取り戻して、そのまますぐに就職されても、それはそれで困る・・・・
 
 
では、利用者が2、3ヶ月ぐらいですぐに就職しないようにするにはどうすればいいのか?
それは利用者の欠点をあげつらうことだ
 
 
「発達太郎くんは、1つの作業に集中してしまうと、他のことができなくなってしまう特性がある。これだと、希望の事務職に入社できたとしても、作業をやりながら電話対応をする、といったことができずに困ってしまい、もしかしたら早く辞めることになるかもしれないよ。1つの作業をやりながらも、他の作業もできるようになってから就職したほうがいいと思うよ。
あと、事業所で作業するだけではなくて、もっと企業の実習にも参加してフィードバックをもらったほうがいいよ。事業所で作業するのと、実際の企業で作業するのとでは全然違うから、そこでしっかり慣れてから就職したほうがいいよ」
 
などと言って、利用者の欠点をあげつらって不安にさせる
 
「うーん、スタッフの言う通り、このまま就職しても仕事についていけずに早くに辞めることになるかもしれないな・・・・・。もっといろいろできるようになってから就職しよう・・・」
という考えにさせて、なるべく長く事業所に居させ続けるように仕向けていく。就労移行支援事業所を利用できる最長期間は2年間なので、あれやこれやと短所をあげつらって不安にさせて、2年間ずっと通所させたうえで就職ができるのが理想
 
 
就労移行支援事業所に来るような人なんざ、就労がなかなかうまくいかない社会不適合者なんだから、欠点をあげつらうのは容易い。さらにそういう短所というのは障害の特性からくるものなので、努力したところでなかなか良くなるものでもない
「うーん、まだまだできるようにならないね・・・。けどちょっとずつ良くはなってきているので、この調子で頑張ろう!」
と声掛けさえやっておけば、就職までの時間稼ぎができる
 
 
ただ、あまりに欠点をあげつらって厳しく言い過ぎると
「自分なんか何やってもダメだ・・・・就労移行支援事業所に行くのも辞めよう」
と考えてしまったり、精神的に病んでしまって事業所に来れなくなってしまっても、収入が入ってこなくなるので困る
貶したあとはしっかりと褒めるなどして、鞭と飴をしっかりと使い分けていくことが大事だ
 
 
2016年の大河ドラマ真田丸」の最終回では、真田信之大泉洋)が
「領地をしっかりと治めるにはどうすればいいでしょうか?」
と聞かれたことに対して、徳川家康の家臣の本多正信近藤正臣)が
「百姓を生かさず殺さずにおくことだ」
と答えるシーンでドラマを締めくくられていた
 
このように就労移行支援事業所においても、利用者は金づるとして生かさず殺さず、いい塩梅にすることが大事だ
 
 
 
 

年収が低い仕事への入社を勧める

 
そうやって生かさず殺さずでいい塩梅で就労移行支援事業所に通所させ続けても、いずれは就職させなければならない。とはいっても就労移行支援事業所は就職斡旋する場所ではないので、利用者の判断で企業に応募していくことになる
 
だが、このときになるべく年収が低い、そんなに仕事が難しくない就労先を勧めること
 
なぜなら、就職したあとの半年後までは仕事を続けてくれないと、職場定着率としてカウントされないから
 
一概には言えないが、年収や月収が高いほど、求められる業務量は増えてしまう発達障害の人の場合は、新しい環境で多くの業務量を課されると対応できずに、体調を崩して早期退職するリスクが高くなってしまう。そうなってしまうと、職場定着率が逆にマイナスでカウントされてしまう
 
そうならないためにも、求められる業務量が少ない傾向がある年収や月収が低い仕事を勧めたほうが、長期的に継続して勤務できる可能性が高くなるので、そっちのほうを勧めよう
 
特に大手企業の特例子会社への入社を勧めたい。障害者雇用専用の会社とあって障害者対応専用のスタッフも多くいて配慮も手厚い。業務も細分化されていて、障害の特性に合わせて業務が割り振られるので、業務の負担も少ない。大手企業だけあって福利厚生も充実していて、仕事しやすい環境も整っていることが多い。配慮へのコストから年収や月収は安くなりがちだが、このように障害者が働きやすい環境が揃っているので、職場定着率としてカウントされる率が高い。利用者がどの会社に応募するか迷っていたら、このような大手企業の特例子会社をガンガン推すようにしよう
 
 
 
就労移行支援事業所のホームページをよく読めばわかるが、あくまで職場定着率としか書いていない
大学受験の予備校じゃないんだから、別に無理して年収が高い大手企業などを狙わせる必要はない
 
転職エージェントの場合は、自分が斡旋した仕事に利用者が入社して1年以上勤務すれば、その利用者の収入の10分の1が企業にも支払われるシステムだから、なるべく年収が高い仕事に応募させる旨味がある
 
だが就労移行支援事業所にとっては、先述したように年収や月収が高いほど、求められる業務量は増えてしまい、職場定着率が逆にマイナスでカウントされてしまうリスクでしかない。年収や月収が安いが簡単な仕事、特に特例子会社に行くように勧めよう
 
 
 
 
 
 

就労移行支援事業所の養分になるのも意外と悪くはない?

 
以上が、就労移行支援事業所のスタッフ目線の考えだ
 
障害者を利用するだけ利用して、国民の血税を貪る拝金主義者どもを許すな!国民の血税で食らう飯はうまいか?地獄に堕ちな、go to hell. お前らの血は何色だ?
このように就労移行支援事業所のあぶく銭のために利用されるだけ利用されないように、強い自我を持って徹底抗戦しよう!
 
 
 
 
 
 
・・・・・・・と言いたいところだが、スタッフの言いなりになるのも悪くはない
 
皆勤賞を取れるようになれば、入社後も毎日会社に勤務し続けられる体力が身につく
 
発達障害による特性も人によっては
  • 単調な作業をやりつづけられる高い集中力がある
  • 細かいところも気にしてこだわりを持って完璧な作業ができる
  • 周りの意見ばかり気にするのではなく、自分の感性だけで意見することができる
などの長所になりえる特性を持っている人もいるが、あまりにも短所の部分が大きすぎて、なかなか社会で長所の部分を活かせずにいる人もいる
 
そういう人は、短所をある程度克服できれば、長所を活かせるようになれることもある
あと、大きな苦手がなくて、どの作業もある程度ソツなくこなせる人のほうが、長期就労はしやすい傾向はある
 
就労移行支援事業所に来ているということは、短期離職を繰り返しているなど就労がうまくいっていないケースが多い。そういう人が年収が良い大手企業に入っても、業務量についていけずに、また短期離職をするのがオチ。それよりは無理せずに長く働ける企業で長期的に就労したほうが、社会人としていろいろな経験を積めるので良い
どうしてももっと年収の良い企業で働きたい場合でも、まずは特例子会社などの負担の少ない企業で3、4年ほど働いて、実績を作ってからのほうがその人にとっては良い。急がば回れ
 
 
このように就労移行支援事業所のスタッフの言いなりになっていれば、そこそこのスキルや体力が身につき、そこそこの企業に就労できる。就労移行支援事業所にも利益になる。このようにWin-Winの関係になれる
 
・・・まあ人によりけりだ・・・
 
 
 
 
 

就労移行支援事業所への対策

 

苦手を指摘され続けると自己肯定感がなくなる恐れ

 
就労移行支援事業所に通っていようと、どこの企業に応募しようと自由だ
ゴチャゴチャ言ってきても無視すればいい
 
ただ、短所をあげつらってくるのは割としんどい
欠点ばかり指摘されて、自己肯定感がゴリゴリと削られる恐れもある
 
実際、1年以上通所してる割とまともな利用者の人といろいろ話していたこともあったが、割とできる人にもかかわず
「いやー・・・・・、自分はダメなんで・・・・」
といった感じで妙に自信がない人が多い印象があった
 
定型の人でもどうしても苦手なことというのは、たくさん練習してもなかなかできるようにならない。苦手をずっとやるというのはしんどく、自信を失ってしまいがちだ
 

短所を補うより長所を活かすべき

 
そもそも仕事というのは、長所や得意なことを活かせるようなものを選ぶべき。そのためにも就労移行支援事業所では苦手なことができるようにするよりは、得意なことを伸ばしていったほうが良いケースもある
 
得意なことで企業に貢献できたほうが
「あの人は障害のせいか、細かい作業はミスが多くて全然ダメだね・・・・。けどあの作業はできるからすごく助かるよね」
という形で、ダメなことも見逃されるケースもある
 
発達障害でもあまり生きづらさを感じていなくて、むしろ楽しく生きている人というのは、自分の長所が生きて、短所があまり目立たないような仕事を選んで、キャラ立ちさせてうまく立ち回ってる人が多い印象。だから長所を伸ばすようにしたほうが発達障害の人は生きやすくなる気はする
まあそうやって自分の長所と短所を把握するためにも、就労移行支援事業所でいろんな作業をして把握するというのはアリといえばアリだが
 
よって就労移行支援事業所ではなるべく長所を伸ばしていったほうが良い
 
 

スタッフには短所を矯正するように言われれることへの対策

 
とはいっても、発達障害の人より就労移行支援事業所のスタッフのほうが弁が立つことが多いので
「もっと短所を克服するより、長所を伸ばすプログラムをやりたいです」
と主張しても
「これまでできないことができるようになったほうが、もっと仕事ができるようになるよ」
「あなたの○○ができない、というのは企業で仕事するうえでは致命的だから、これができるようにならないと長期的な就労はできないよ」
とか、いろいろ論理で言いくるめてくるので、論破はできないことが多い
前述したように就労移行支援事業所のスタッフは自分が誤っていても謝れない人も多いですし
 
 
ではどうすればいいのか?
対策としては
の4つが有効だ
 
 
休む
 
まずは「休む」
「もっと短所を克服できるようにしよう」
とかゴチャゴチャ言ってきたら
「スタッフさんの言う通り、短所克服のために作業してきましたが、いろいろしんどくなってきました。精神科の先生にも無理をしないように言われていますし、ちょっと明日は事業所を休みます」
バンバン休む
 
事業所を休むと
  • 皆勤賞が取れなくなる
  • 休んだ分、就労移行支援事業所で就労に向けての作業ができない
  • 入社して就労したら、そう簡単に休めなくなる。だから今のうちに毎日通えるように体を慣らしたほうがいい
というデメリットはなくはないが、正直言ってそんなにデメリットはない
 
むしろ、就労移行支援事業所のほうが、利用者通所の補助金がもらえなくなって困る
だからスタッフがゴチャゴチャ言ってきたらバンバン休むと、スタッフのほうが困るので牽制になる
 
これをやっていると、スタッフから
「1日ずっと参加するのが難しいならば、午前中だけか、午後からでも来るようにしましょう」
「作業するのが難しいなら、せめてスタッフとお話だけでもしに事業所に来るようにしましょう」
とか言ってくるだろうが(ちょっとでも事業所に来れば、利用者が通所したことになるため)
「いやー、短所克服しろって言われるのが本当に辛いので、1日しっかり休みたいです」
無視して休むようにしよう
 
そうやって休みまくっていれば
「こっちが短所克服について言うと休んじゃうから、利用者通所が減って困るから、あんまり言わないようにしよう。休みが続いて事業所を辞められたら大変だしなあ」
とスタッフも考えて、そのうち言ってこなくなるはず
 
 
 
 
辞める、転所することを示唆する
 
それでもゴチャゴチャ言ってくるなら
「短所克服しろって言われるのが本当に辛いです・・・正直、就労移行支援事業所を辞めることも考えています
というものあり
 
利用者が減ったら利益が大きく減ることになり、この大きな減収は下手すればスタッフの責任問題にもなりかねないので、さすがにもう言ってこなくなるはず
 
「今は○○という就労移行支援事業所に通っていますが、なんかちょっと自分には合っていないようなので、そちらの就労移行支援事業所で一度話を聞きたいです」
他の就労移行支援事業所に連絡して面談してみるのもいい
所詮、就労移行支援事業所の利用者は取り合いなので、利用者を引き抜けると思って喜んですぐに面談できるはずだ
 
そうやって他の就労移行支援事業所と面談したあとで
「短所克服しろって言われるのが本当に辛いです・・・正直、就労移行支援事業所を移ることも考えています。こないだに別の就労移行支援事業所の人と面談しました」
という話をすれば、スタッフの態度もガラッと変わるはず。本当に他の就労移行支援事業所に移られたら利益も減るし、面子も丸つぶれになるので、スタッフの顔色が変わるはず
 
 
 
 
面談のときはボイスレコーダーで録音する
 
 
「発達太郎くんの様子を見ていたところ、こういう短所がある」
という話は、月に1回ある面談のときに言われることが多い
「自分はそんなに記憶力が良い方がではないですし、またスタッフの方と面談できる貴重な機会ですので、あとでまた聞き返したいと思いので録音してもいいですか?」
と面談の内容もスマホボイスレコーダーで録音するのも有効
さすがに録音されれば、なかなか短所をあげつらうのもしづらくなる
 
 
 
 
 
市役所の障害福祉課にチクる
 
「こんなこともできないんじゃ社会では全然やっていけないよ」
など、あまりにもひどい言い方をされた場合は
「その言い方はひどくないですか?市役所の障害福祉課に言いますよ?」
市役所の障害福祉課にチクるのも有効
 
就労移行支援事業所の補助金の認定を行っているのは、市役所の障害福祉課が管轄していることが多い。障害福祉課にチクれば、場合によっては行政指導が入ったり、下手すれば問題ある就労移行支援事業所と見なされて、補助金の認定が厳しくなる可能性もあるので、スタッフはとても困る
 
 
 
 
 
 

そこまでやるぐらいなら、就労移行支援事業所を辞めたほうがいい

 
・・・・・・と、いろいろと対策を考えてみたけれども、そこまでやるぐらいだったら、さっさと就労移行支援事業所を辞めたほうがいい
 
そもそもなんで就労移行支援事業所に通っているんですか?長期的な就労を目指すために訓練を受けるために行ってるはず
あくまで目標は、長期就労を実現すること面接などの選考を通過して入社することである。別にスタッフをやっつけることではない
 
スタッフをやっつけることに余計なエネルギーを使うぐらいだったら、長期就労に向けてのスキル獲得に使いたい。就労移行支援事業所に通うことでその長期就労につながると思えば通所すればいいし、そうでないと思ったならさっさと辞めたほうがいい。あくまでも長期就労を実現するための手段でしかない
 
発達障害の人、というか定型の人でもあるけど、手段と目的が入れ替わってはならない
 
 
 
 
 
 
 
 

余談

 
これを言っていいのかわからないが・・・・
発達界隈のある人が、とある有名就労移行支援事業所のアドバイザーに就任したけれども、いろいろと揉めて喧嘩別れした、という話があったが・・・・
その人や、その就労移行支援事業所について全く知らないので、実際のところは全然わからない
 
けど個人的に推測するに、その発達界隈の人は字面で判断して発達障害についてのアドバイザーをやっていたけれども、就労移行支援事業所は利益に貢献して欲しい、というところでの齟齬があったんじゃないかと思う
 
就労移行支援事業所の利益に貢献、と言っても
  • 利用者を増やす。興味を持って面談や体験に来てくれる人を増やす
  • 週3日、週4日しか来ていない人を、週4日、週5日など多く通所させる
  • なるべく長く期間にわたって訓練させてから就労させる
  • 就職してから、半年以上は継続して就労させる
 
ということだろうけど・・・・
だが下3つはアドバイザーがやるのは難しい・・・。なので就労移行支援事業所を広報して利用者を増やしてほしかったんじゃないかな
「これを読んでいる就労に悩む発達障害の人たち!就労移行支援事業所はいいもんだぞ!就労移行支援事業所は楽しいぞ!」
とか言って、インフルエンサーを活かして就労移行支援事業所の広告塔をやって欲しかったんじゃないかと思う