会社の仕事というのは、就労移行支援事業所の作業と違って難しい
入社したばかりだと、なかなか仕事に慣れていないので、思うように結果が出せないことが多い
なろう作品やパワプロのマイライフじゃないんだから、なかなか最初から無双はできない
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【ゆっくり考察】なろう系主人公はなぜ嫌われるのか - YouTube
ではどうしたらいいのか?
うまくできなくても、なんとか最低限の結果を出せるようにすることだ
最高の結果を出そうとすると、なかなか思うようにできずに苦しくなるが
「とりあえず最低限のことはやろう」
と思うとだいぶ楽になる
焦って結果を求めるより、確実にやろう
たとえば製品を作るとして
「たくさん作ったほうが評価されるから、とにかく多く作ろう」
と急いで作った結果、10個作ったが、5個不良品だった
「とにかく1つずつミスなく丁寧に作っていこう」
と5個ミスなく作った
この場合、前者と後者はどっちが良いだろうか?
「結果は同じく5個完成なんだからどっちでもいいだろw」
と思われるだろうが、職種や仕事内容にもよるのでなんとも言えないが、たぶん後者のほうが良い
(たくさん挑戦してみて、いろいろ失敗もしないと仕事は覚えられないんだ、というのも一理あるので何とも言えないが)
「仕事を1時間に10やれまずが、半分は失敗します」
「仕事を1時間に5やれますが、確実にできます」
の上司にとってどっちが良いか?と考えたときにミスが多い前者は仕事を任せるのが怖い、時間がかかってもちゃんとやってくれる後者のほうが信用はできる
あと、昔にパナソニックの工場に勤めていたときに教えられたことだけど
初めての慣れない仕事の場合は、焦って速くやろうとして多くミスするよりは、まずはゆっくりとミスなく確実に作業をすることが大事だ
そうやってやってるうちにだんだん慣れてきて、ミスなく確実に速く作業ができるようになる
このように、慣れない作業はまずはゆっくりとミスなく確実にやっていくことだ
そうやって、最低限の仕事ができているうち、だんだん仕事にもいろいろ慣れてきて、徐々に仕事ができる量も増える
学校教育による固定観念
学校のテストなんかだと、正解を書かないと丸をもらえないから
「最適解、一番の正解をしないといけないんだ!」
という固定観念にとらわれてしまっている人もいる
仕事においても
「ベストな数字を上げられなかったら意味がないんだ!」
と二元論、白黒思考をしてしまうと自分を無意味に追い込んでしまう
「ベストな数字は上げられなかったが、まあ自分なりに頑張って最低限の仕事はできたし良いか」
とベストではないにしろ、ベターな結果を出せれば良しとすることも大事なことだ
学校のテストだったら、事前に教科書に答え方は載ってあるので、それをしっかりと覚えて解けるようになれば、テストでも解ける
だから教科書の問題を全部しっかり解ければ、テストでも100点を取れる
けれども仕事や人生においての最適解は、仕事や人生の教科書なんざはないので、自分で探すしかない
(このへんが高学歴の人でも仕事ができない要因になることもある)
このときに
「最適解、一番の正解をしないといけないんだ!」
と最善、ベスト以外はやっちゃいけないんだ、と思い込むと、失敗が怖くなって何もできなくなりがちだ
それと、仕事においていきなり最適解、一番の正解、最善、ベストを探し当てるのは難しいので
「とりあえずこうやったら良くなるんじゃないか?」
というベターだと思うものをいろいろやっていくしかない
「こうやったら良くなるんじゃないか?と思ってやったが、逆にダメだった・・・」
ということも多いけど、そうやっていろいろやっていくうちに
「これが自分にとってもベスト」
というのが見つかることもある
給料をもらって仕事をする以上は、成果を上げる必要があるので、なかなか思い切った挑戦をしてリスクを犯すことは難しい部分もあるけど
「仕事において自分のベストの方法はなんだろうか?」
と、失敗を恐れずにいろいろと試していくことも大事だ
弱者の兵法
障害者、というか、入社して1年目2年目の人間なんざ、会社や仕事について全然わかっておらず、まともに仕事ができない足手まとい
は言い過ぎかもしれないが、所詮は雑用ぐらいしかできない弱者にすぎない
「自分はすごいんだ!」
というくだらないプライドを捨てて
「ヘボの自分がどうすれば会社の役に立てるか?」
という、弱者の兵法をやっていくことだ
職場でどう居場所を作るか
当事者会でも話されているが、発達障害の人が長期的に働く上で重要なことは
「職場でどう居場所を作るか?」
ということ
職場で周りからの評価が
「あいつって居ないほうがいいよな。マジでウザいだけだし。会社としての障害者枠を満たさないといけない、というのはわかるけどさ~」
と思われると、なかなか職場に居づらくなってしまう
最悪、周りの評価を
「いてもいなくてもいっしょ」
「いないよりはマシ」
と思われるように持っていかないといけない
そのためには、ミスして周りに余計な仕事を増やさせないようにするために、まずはしっかりミスなく仕事をすること
あとは後述するけど、数字にあらわれない部分で貢献すること
仕事があまりできなくても、雑用とかをちゃんとやってくれる人というのは(ある程度は)評価される
そういう積み重ね、献身が
「あの障害者枠の人、雑用とかはやってくれるから、いないよりはマシだよねー」
という評価を作る
数字に現れない部分の貢献
会社の仕事というのはビジネスだから、基本的には数字がすべて。多くの利益を上げられる人、数字を上げられる人が評価される
ただ、慣れない初めての仕事で数字を上げるのは難しい・・・
障害者で能力が落ちる部分があればなおさら
「どうせ今日のノルマも達成できないよ・・・」
と自暴自棄になるのではなくて
ノルマは達成できなくても、自分のやれることは一生懸命にやって、最低限の数字は上げていくことが大事だ
ただ、数字を上げるためにも、努力したり、創意工夫をしていくことも必要だけど
そういうなかなか結果は出せなくても、ひたむきに一生懸命にやっている姿勢というのは、上司もよく見ている
あとは数字に現れない部分でも、会社に貢献していくことが大事
- 人が嫌がる作業を率先してやる
- 早めに会社に来て準備する
- 倉庫やファイルの整理をやる
- 仕事場の整理、掃除をやる
- 書類の整理をやる
とかの他人が面倒くさがるような雑用も率先してやるとか
- 挨拶をしっかりする
- 「ありがとうございました」などの返事をしっかりやる
- 笑顔で対応する
とかの数字に現れない部分でも貢献していくことが大事
「数字を上げる」
以外にも
「どうすれば勤務時間内に会社に貢献できるか?」
というところを考えらられるかどうか、特に数字を上げる以外の部分は結構大きかったりする
(数字にしか興味ない人もいるけど)デキる上司の人は数字以外のところをよく見てますしね
無形の力
『砂まみれの名将 野村克也の1140日』(加藤弘士著)という本が出版された
シダックス時代に野村克也監督から指導を受けた選手が、一部の選手は引退後に高校野球の監督になっている人もいるが、その人達が高校球児にどういう指導をしているのか?野村克也の野球をどのように伝えているのか?ということを取材したコラムがスポーツナビのコラムで連載されていた
そうやってシダックス時代に野村監督から指導を受けた昌平高校の黒坂洋介監督も
「気持ちに頼るな」
と言ってる
気合を入れてやるっていうのは大事なことだけど、気持ちが入りすぎて逆に力んでミスが起きやすくなったり、体力や気力を消耗しやすくなってしまう
スポーツの試合だったら1時間半とか、野球でも3時間ぐらいで終わるけど
仕事というのは基本的に8時間あるし、しかも平日は毎日あるから、そうやってやってると体力や気力が持たなくなる可能性もある
野村克也元監督も、著書の中で
「結果を求めるなら、プロセスを重視せよ」
とよく言っている通り、
「なんで仕事がうまくいかないのか?どうしたらうまくようになるのか?」
というところを自分で考えて、どういう準備をしたらいいんだろうか?というところを詰めていく必要がある
発達障害の人は目に見える有形の力に限りがある場合が多いので
そういう無形の力を磨いていくことで、自分の可能性を広げていくことができる