にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

東京と大阪の当事者会の違い2 東京の課題 横のつながりが少ない

課題

 

良いファシリテーターが少ない

 
「この人すごいな、周りをよく見えてるな」
と思うような良いファシリテーターの方もおられますけど、比較的、東京より大阪のほうが良いファシリテーターの方が多い印象がありますね
 
東京日本で一番人口が多い。だから発達障害の当事者も多い
なので
「当事者会やりま~す」
といえば、結構多くの人がすぐに集まって会を開催できることが多い
 
あとレベルが高い人が多く、割と周りに気を遣える人が多いので、自由に話し合いさせてるだけでなごやかな雰囲気で話し合いが進むことが多く、揉め事も少ない
 
仮にトラブルメーカーな人がいても
「そういう言い方は良くないよ。そういう態度はダメだ」
と参加者が注意してくれるから、ファシリテーターの人は特に何もしなくても良い場合が多い
 
レベルが高い人が多いと、集まって話し合うだけで和気あいあいと盛り上がるので、そういう語り合える場所を提供するだけで喜ばれていることが多いですね
 
だから
「はい、当事者会を始めま~す。自己紹介をお願いしま~す」
「はい、時間が来たので終わりま~す。お疲れさまでした~」
だけ言ってるだけの、大してファシリテーターとしての力がない人でも
「毎回20人以上集まる会を開催しているすごい人」
となっているケースもよく見る
 
 
 
ファシリテーターというものは、大して力がないファシリテーターでもレベルが高い人が集まっていて和気あいあいと盛り上がっていれば問題ないし
力があるファシリテーターの人でも、トラブルメーカーみたいな人がやってきてめちゃくちゃに暴れられたらどうしようもない
所詮、ファシリテーターとは無力な存在なのかもしれない
 
 
ただプロ野球でも監督が変わるとガラッと雰囲気が変わることがあるように
 
 
キャッチャーの良し悪しでピッチャーの成績も変わることもあるし
 
 
ファシリテーターの良し悪しで雰囲気が変わったりとか、より参加者が楽しめる会になることもある
 
 
 
けれどもファシリテーターというものは
「このプロ野球選手は打率.300ホームラン20本か、いいバッターだ。あのプロ野球選手は打率.100ホームラン1本か、あまり打てないバッターだ」
「この人のテストの点数は100点か、勉強ができるんだな。あの人のテストの点数は10点か、あまり勉強ができない人なんだな」
と数値化できない、目に見えないものだから、ファシリテーターの良し悪しというものは、自分でも周りの人もわかりにくいものだ
 
 
だから楽しい雰囲気でやれたら
「なんだ、ファシリテーターって大変、難しいと聞いてたけど、意外と簡単じゃないか。楽勝!」
と慢心してしまいがち。そうやって慢心するとファシリテーターとしての成長はない
 
「あそこはもっとこうしたほうが良かったな」
とか反省して自分で気づいて、自分で改善していければ、当事者会や自分自身の成長にもつながる
「もっとこういうふうにしてみよう」
など、自分でいろいろやってみて、うまくいくこともうまくいかなかったことも大きな経験になって、成長につながる
 
そうやって会も自分自身も成長させていって
「参加者の人が楽しみやすいように気配りや気遣いができて、全体を見渡す視野の広さがあって、参加者の意見をしっかり聞くが、聞きすぎないバランスがとれる人。」
というファシリテーターになれるのが理想
 
けれども、そこまでできる人というのは、上(定型社会)でも通用してしまうので、わざわざ当事者会でファシリテーターをやるより、上(定型社会)の社会人サークルなどに参加したほうがラクで楽しいので、下(当事者会)を卒業してしまって、当事者会でファシリテーターをやらなくなってしまう、というジレンマがある・・・
とはいっても、ファシリテーターの人がもっとレベルが上がっていけば、もっと良い当事者会になっていくんじゃないかと思う
 
 
 
 

横のつながりが少ない

大阪や関西の当事者会は、当事者会同士の横のつながり強い
会の終わりに
「来週の日曜日に○○で当事者会をやりま~す。着てくださ~い」
という告知タイムがあることが多かった。ところが東京の当事者会はあんまりやっているところが少なかった。大阪や関西の当事者会みたいに、もっと他の当事者会の告知もやっていったらいいのにな、と思った
 
 
まあたしかに他の当事者会を告知されると
「おお、他にも当事者会をやってるんだ、行ってみようかな?」
と他の当事者会に行ってしまい
「この当事者会は楽しいな、次からこの当事者会に参加していこう」
とそのまま参加者が違う当事者会に行ってしまう恐れはある
 
 
とはいっても、参加者の立場からしてみれば
「おお、他にも当事者会をやってるんだ、行ってみようかな?」
と他の当事者会に行って
「この当事者会は楽しかったな。もっと他の当事者会にも行ってみよう」
という気持ちになる。人間とは欲深い生き物なので、楽しかったらもっと楽しみたいと思うものですからね
 
そうやって参加者がいろんな当事者会に行くようになれば、発達界隈全体が活性化する
他の当事者会も盛り上がってくれば、当事者会に参加する人が増えてくるので、自然と自分の当事者会の参加者も増えて盛り上がる
 
これぞ「損して得とれ」ということですね
 
 
 
あと他の当事者会に参加した人が、また自分の当事者会に戻ってきたときに
「他の当事者会ではこういう話をしていた」
「他の当事者会ではこういう風に会を進行したいた」
という話を聞くことができる
 
そうすることによって
「そうか、そういう意見もあるんだな・・・」
「そうか、他はそういう風にやっているのか・・・自分もやってみようかな?」
「他はこんな感じなんだな。自分も負けないように頑張ろう!」
と参考になったり、刺激を受けたりして、お互いに切磋琢磨してより良い当事者会をやれるようになっていく
 
ファシリテーターとか当事者会の主催者をやっていると、大変なことも多いですし、
「自分だけが大変な思いをしているなあ・・・」
という孤独を感じることも少なくないですが、他の当事者会と連携していくことによって
「他の当事者会も頑張ってるし、自分も頑張ろう」
と気持ちの張り合いもできますしね
 
 
 
「でも参加者が他の当事者会に行ってしまって、自分の当事者会に来なくなるのは嫌ンゴ・・・」
と変に参加者を囲おうとしてしまうと
「生きづらさを抱える発達障害の人たちが、悩みを分かち合う場所を作りたい」
と思って当事者会を開いていたはずなのに
「わざわざ当事者会を開いている自分を、参加者から褒めて認めてほしいから、崇め奉られたいから当事者会を開く」
だんだんと当事者会の目的が変質してきてしまう
 
そういう自分の自己顕示欲のために当事者会を開くようになると
「ちょっとでも他の当事者会の話を出したら、ファシリテーターの人が露骨に不機嫌になるから面倒くさいなあ」
「『次も絶対来いよ、来なかったら殺すぞ』とか冗談でもぶっちゃけウザいな・・・。
メンヘラ地雷女かよ・・・」
「今はファシリテーターが自分の説教や自慢話するばっかりで、他人の話をほとんど聞かなくなって、楽しくなくなっちゃったなあ・・・。前は楽しかったのになあ・・・。
最近めっちゃ暑いし、休日に当事者会に行くのは面倒くさいから、東京オリンピックも見たいし、今日は行くのやーめた」
参加者にとって楽しくない当事者会になってしまって、滅んでしまう可能性もある
 
「何のために当事者会をやるのか??」
という初心を忘れないようにしたいですね
 
 
まあファシリテーターも人間なんで
「こんなに当事者会を頑張ってるんだから、みんなに認めてほしい、褒められたい、
多少は儲けたい」
 
「有名になってTwitterのフォロワーを増えて、イイネをたくさんもらいたい」
 
「発達界隈に多くの影響を与えられる、インフルエンサーになりたい」
 
などの欲や煩悩が湧いてくるのは仕方がない
 
そこで自分を見失わずに、欲を昇華できるかどうかも、当事者会のファシリテーターを続けるために必要な素養の1つなのかもしれない
 
 
 
 
以上のことから、当事者会の横のつながりや連携していくことによって、かえって自分の当事者会の発展につながる。なので東京の当事者会でも、もっと当事者会同士の連携を深めていくべきである
 
 
 
・・・と言いたいところだが、リスクもあるので述べておきたい
 
まず、いろいろ他の当事者会で告知をすると、逆に参加者が多く来すぎてしまう恐れがある。これまで10人ぐらいで当事者会をやっていたが、これが30人ぐらいに急に増えてしまうと、とっていた部屋に人が入り切らずにパンクしてしまったり、ファシリテーターの方の対応できるキャパシティを越えてしまってパニックに陥ってしまう可能性もある
 
特に東京は人口が多いので、あちこちで告知すると人がたくさん来すぎてしまう可能性もあるので気をつけたい
 
昔にケンカして辞めた当事者会は、参加者が増えてきて部屋に人がいっぱいになってたのに、さらに参加者を増やそうとしていたのは意味不明だった
 
 
 
あと、普通の人、まともな人、良い人が新たに来てくれるのであれば大歓迎だと思いますが、困ったちゃんとかのトラブルメーカーも来てしまう可能性もある
他の当事者会で問題を起こして追い出されて出禁になった人が来る可能性があるということだ
 
 
発達障害の当事者と一言で言っても、ASDが強いとかADHDが強いとか特性は人によって違うし、性格や考え方や価値観も人それぞれだ
だから
「あの当事者会に行ったけど、あまり楽しくなかった・・・。この当事者会はいろいろ話せて楽しかった」
という発達障害の当事者会と合う合わないというのもあるから、自分に合った当事者会を見つけることも大事
 
けれども、当事者会で嫌われるような人は、別の当事者会に行っても嫌われる可能性がある
はっきり言ってしまうと、嫌われてる人というのはどこに行っても嫌われるということだ
 
  • 自分の好きなことは辟易するぐらいしゃべるクセに、自分が興味のない話は全く聞かない
  • 自分の言いたいことだけ言って、他人の話はほとんど聞かない
  • 他人の細かな言い間違いには執拗に指摘するクセに、自分が言い間違いをして指摘されたら逆ギレする
  • 話がやたらと長い
  • 同じ話を何度も繰り返す
  • 「垂井で乗り換えがあって」「サンライズ瀬戸」など普通の人が知らないような専門用語を多用して話す。他人にわかりやすく話す気がない
  • 他人が話を明らかに聞く気がない状況でも、話を一方的に続ける
  • 他人を平気でディスりまくるくせに、自分がディスられたら怒り出す
 
という人は、どこに行っても嫌われることが多い。いくら発達障害の特性の影響が大きいと言っても、あまりにも自分勝手な人は当事者会でも持て余してしまう
 
このようにいろいろ他の当事者会で告知をすると、こういう問題を起こす人が来てしまって、自分の当事者会をぶち壊される恐れもある
入ってくる人の間口を広げると、そういう可能性も高まってしまうリスクもありますね
 
 
 
 
地下アイドルのファンの集いとか、マイナーなゲームのファンの集いとか、コアなファンが集まる和気あいあいとしている雰囲気が好きだったのに
ブレイクして一気に有名になって、新規のファンが多く入ってくると、ガラの悪いニワカのファンとか、他の界隈で追い出されたような問題がある奴とか、ただ騒いで暴れたいだけのピンチケの奴らなどが増えてしまう。そうするとファンの気質や雰囲気が変わってしまって、昔の雰囲気が好きだった古参のファンが去っていく、という話はヲタあるあるでよく聞く話だけどね