にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

東京と大阪の当事者会の違い3 東京の課題 ネット上でのケンカがある

先述したように、大阪や関西の当事者会の人たちは、ネットやTwitterもやるけれども、基本的には当事者会に行って、会の終わりの他の当事者会の告知を見て
「来週に○○で当事者会があるのか、行ってみようかな?」
と他の当事者会を知って、参加していく
 
一方で東京の当事者会は、Twitterをやって、気になった人をフォローしてツイートを読んでいって
「あの人はあの当事者会に行って楽しかったと言ってたし、自分も行ってみようかな?」
と他の当事者会を知って、参加していく
というイメージがある
 
このように東京は比較的ネット中心と言える
 
 
 
 
けれどもそのネット中心がアダとなって、ちょうど3年前ぐらいに大きな争いが起きてしまった
 
ある当事者会で、S氏(仮名)が女性に対してセクハラのようなことを行った。セクハラを受けた女性は大きなショックを受けてしまったそうだ
 
これに対して
「女性が嫌がることをするなんて許されないことだ!」
S氏を糾弾したが、S氏は
「(被害者女性に)手相を見てほしいと言われてたので見てあげただけ。ついでにハンドマッサージをしてあげただけだ」
と反論し、反省する素振りを全く見せなかった
 
S氏は発達界隈では良くも悪くも存在感のある人物だったので、S氏の信者も多くいたが、反面、悪い噂も多く反感も多く買っておりよく思わない人も多かったので
「そうだ、S氏の言う通りだ!S氏を悪く言う奴をやっつけろ!」
「S氏は最低最悪の人間だから許してはいけない!S氏とS氏の信者はやっつけないといけない!」
S氏信者とS氏糾弾派で発達界隈のTwitterを二分する大騒動になってしまった
 
とはいっても、(小山田圭吾ほどではないにしても)S氏のこれまでの行いがあまりにも悪かったので、S氏糾弾派が優勢で、5人ほどの人が中心となってS氏被害者の会も結成された
 
ただお互いに誹謗中傷の悪口合戦をするだけで、決め手に欠いて戦いが長期化してしまった
 
これを打開すべく、S氏被害者の会はS氏を訴えるための裁判費用をクラウドファンディングで集めて、訴訟しようとした。だが弁護士に相談したところ「訴訟は難しい」と言われてしまう
これによりクラウドファンディングで集めたお金が無駄になってしまい、S氏被害者の会への反感が強まって失速した
 
 
 
こうしてお互いに戦い疲れて、戦いはいつの間にか自然消滅した。S氏被害者の会も解散した
 
 
 
 
 
自分はS氏とは面識がないので、なんともいえないですが
当事者会とはなるべくみんなが楽しく過ごすべき場所なので、一人だけ楽しくて他の人は楽しくない会であってはならない
当事者会は女性の方でも安心して楽しく過ごせる場所であるべきなので、セクハラを行ったS氏は断じて許されないことだ
 
ただ当事者会の中でのトラブルなので、当事者会の中で話し合って解決するべき問題である。ネットやTwitter上で争って解決するべき問題ではない。セクハラを行ったS氏を許さない、という義憤は大いに結構だが、ここまで争いを大きくしたことに関してはいささか疑問が残る。あまりにも無関係の人々を巻き込みすぎたのではないか?
 
個人的な意見を述べされていただくと、S氏被害者の会は
「どう相手を追い込んで、どう勝つか?」
という道筋がまったく見えてなかったように思う
 
S氏を糾弾して、ひたすら罵詈雑言を並べていけば、そのうち相手の心が折れて
「すいませんでした、許してくださいおねがいします」
と謝罪なり何かやるだろう、と思っていた節があるが
実際は相手の態度を硬化させただけで、手詰まりになって戦いが長期化した原因になってしまった
 
ひたすら糾弾して罵詈雑言を並べても相手は態度を変えない、とわかった時点で別の方策を考えないといけなかった
 
2018年日本シリーズで甲斐キャノンに盗塁を仕掛けまくった広島カープの緒方監督かよ
 
こっちも必死に勝ちに行ってるが、相手も必死に負けないようにしている中で、気合や根性以外でどうしたら勝ちに持っていけるか?
というところを考える、勝負勘とかゲーム的思考が足りなかった
将棋でいうところの相手の駒を取る、王手をかける、じゃなくて、いかに相手の王将を詰ますか?というところができなかったですね
 
 
 
ただ、当事者会というものは
「会社は発達障害への理解と配慮が足りない!そもそも社会は発達障害への理解と配慮が足りない。このように日本社会が発達障害への理解と配慮が足りないのは、首相と自民党の責任である!」
「そうだ、そのとおり!!さすが○○さん、良いこと言いますねえ!」
と定型社会や定型発達の悪口を言い合ってホルホルマンセーしていたり
当事者会の二次会で発達界隈の困ったちゃんとかの悪口大会をしているところが多いので
気に入らない人の悪口を言い倒すことによって、すごいことや素晴らしいことを話し合っている、何かが根本的な解決をしている、と勘違いしている人が多いので
そういう当事者会や発達界隈の甘さが露呈した感がありますね
 
「瓶子(平氏)が倒れたぞ」と喜んでた鹿ヶ谷の陰謀かよ
 
 
「セクハラを行ったS氏を許さない」
という義憤は良いとは思うが
「S氏を倒したあとにどうするのか?」
「どうすれば発達障害の人が楽しく、幸せに生きられるようになるのか?」
というビジョンが全く見えなかったのも残念ですね
 
 
何度も言ってる通り
「セクハラを行ったS氏を許さない」
という義憤は良かったとは思いますが
じゃあS氏をやっつけて倒せれば、発達障害の人が楽しく、幸せに生きられるようになるんですか??
ゲームのラスボスを倒したあとみたいに、世界が平和になるんですか??
 
 
「敵将、S氏上野介をにっしーが討ち取ったり~」
と戦国時代であれば、敵を討ち取れば褒美として殿様から恩賞や所領がもらえる可能性があるけど、今は戦国時代じゃないからなあ・・・
 
 
それに、S氏を倒すためにネット上やTwitterを戦場にしたせいで、多くの無関係な人が戦いに巻き込まれてしまった
その上、
「S氏も良いところはあるので、そこまでやらなくても」
「さすがにやりすぎではないのか?」
「もっとこう攻めたほうがいいんじゃないか?」
という意見も
発達障害の当事者ならば、悪のS氏を倒そうとしている正義のS氏被害者の会を応援するはずだ!こんなに頑張ってるS氏被害者の会を悪く言うなんて、お前はS氏信者だな!」
と自分たちへの悪口を言っているとして、S氏信者のレッテル貼りをして、冷静な他の人の意見を聞かなかったのはいただけない
 
そもそもS氏被害者の会は、S氏への批判ではなく、かなりの罵詈雑言や誹謗中傷を行っていましたし
他にも手段を選ばない行為を数々行っていた
「S氏を倒すためならば、何をやっても構わない」
という、行き過ぎた正義というか、傍目から見るともはやどっちが正義なのかわからない、ただの無法集団にしか見えなかった
 
 
S氏被害者の会には前述したようにS氏を倒したあとのビジョンも見えなかったので、仮にS氏を倒せていても、
「自分たちは正義なんだから何をしても構わないんだ」
と横暴な振る舞いをしただろうから
それをまた倒そうとする者たちが現れて
戦いによる悲しみが悲しみを呼び、怒りが怒りを呼び、憎しみが憎しみを呼んで、戦いが戦いを呼ぶ、はてのない覇権争いが続く地獄の戦乱になっていたかもしれないな

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それと、S氏被害者の会の中心人物がファシリテーターをやっていた当事者会に参加していたが
セクハラや宗教勧誘には厳しい姿勢を取る割には、一方的なマシンガントークをする人は野放しにするなどなど、当事者会の運営には課題が多かった
 
発達界隈を乱すS氏をやっつけようとするのは大いに結構なことだが、その前に参加者がより喜んでくれるような自分の当事者会を運営していくことを、先にやるべきだったと思います
 
 
デール・カーネギーの「人を動かす」という本で
自分の家の玄関がよごれているのに、隣家の屋根の雪に難癖をつけるな
という孔子の言葉が引用されている通り、他人がどうこうよりも、まずは自分のできることをしっかりやることが大切なことだ
 
 
 
以上のことを鑑みて、あくまでも個人的な印象を述べさせていただくと、S氏被害者の会は、当事者会においてセクハラを起こしたS氏を徹底的に糾弾したことにより。
「当事者会において女性でも安心して参加できるようにするためにも、当事者会におけるセクハラは絶対に許してはいけない」
という発達界隈において大きな方針を示したこと
また、この騒動がきっかけとなって、(東京オリンピックにおける小山田圭吾降板騒動のように)S氏が行った悪行の数々が明らかになり、発達界隈においてS氏への注意喚起がなされたことへの功績は大きい
 
だが、別にS氏をやっつけたい人だけで勝手にやっていれば良かったものを、
発達障害の当事者ならば、悪のS氏を倒そうとしている正義のS氏被害者の会を応援するはずだ!」
と無関係な人も協力するように同調圧力による圧をかけ、S氏信者派かS氏被害者の会派のどちらにつくかの二者択一を迫り、無関係な人を争いに多く巻き込んだこと
 
関ヶ原かよ
 
「いくらS氏が悪いと言ってもやりすぎではないのか?もっとこうしたほうが良いのではないか?」
という意見も
「こんなに正義のために頑張ってるS氏被害者の会を悪く言うなんて、お前はS氏信者だな!」
とレッテル貼りをして聞く耳を持たなかったこと
 
「S氏を倒すためならば、何をしても構わないんだ」
と言わんばかりの無法行為、はっきり言うと数々の違法行為を行ったこと
 
 
このように無関係な人を多く巻き込み、数々の無法行為を行い、半年以上も戦い続け、さらにS氏を訴訟するためにクラウドファンディングをも行うなど、長期の戦いによって多くの犠牲を払いながらも、何一つの目に見える成果が出せなかったというのは、あまりにも無能、無能な働き者と言わざるをえない
 
「この件を通して、どうすれば発達障害の人が楽しく、幸せに生きられるようになるのか?」
「みんながより楽しいと思えるような当事者会や発達界隈にするにはどうすればいいのか?」
というビジョンや展望があるわけでもなく、ただひたすらにS氏を手段を選ばずやっつけようとしていたであった
 
「悪のS氏をやっつけようとしていて、正義な行いをしている自分SUGEEEEEEEEEEEEEE!」
「劣等感や不安感が強いので、悪いやつをやっつけることで『ああ、自分はコイツよりはマシなんだな』と安心感を得たい、マウントを取りたい、日頃のストレスの憂さ晴らしをしたい」
という自己満足、独り善がりな自己陶酔にひたっていたようにしか見えなかった
 
結局は、発達界隈の内輪もめ、派閥争い、縄張り争いで終わってしまった
それにしては、あまりにも多くの人を巻き込みすぎた
 
 
いろいろ厳しい意見を述べさせていただいたが、いろんな人の協力を得て、一生懸命に努力しても、今回のように目標に到達できないことはある
 
東京オリンピックでも素晴らしいパフォーマンスを見せてメダルを獲得する選手もいれば、コーチ、家族、チームメイト、スポンサーなどなどの人々の協力を得て、4年間一生懸命に頑張った人でも、メダルに手が届かない人、国内予選で結果を出せずにオリンピックに出れなかった人もたくさんいる
 
勝敗は兵家の常
 
勝てるときもあれば、頑張っても負けるとき、うまくいかないこともある。人生とはそういうものだ
 
 
ただ「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉もある
なんで負けたのか?なんでうまくいかなかったのか?というところは反省して、敗北を糧にして次に活かしていかないといけない
まあ、
「ああ、あのときに負けたのは、こういう理由だったのか・・・」
と10年ぐらい経って気づいたり、わかることもあるけどね・・・
 
 
あと、負け戦、旗色や風向きが悪いときは、変に戦い続けて損失が増える前に、さっさと負けを認めて敗戦処理をして撤退したほうが良い
意地になってだらだらと戦い続けて、損失や被害が増えていくのみ。そのまま一気呵成に相手に攻め込まれて、完膚なきまでに叩きのめされると、再起は難しい
いかに損切りができるかどうかが大事ですね
 
源頼朝足利尊氏劉邦劉備曹操星野仙一など、一敗地に塗れた人が、再起して天下統一した例はいくらでもある。今日負けても、明日勝てれば良いのだ
 
ちょっと負けただけで臆病風に吹かれてすぐに逃げるのもアレだが・・・。そういう勝負の流れを見極められる、勝負勘をつけることが大事
 
 
 
 
このように、
「勝敗は兵家の常。がんばってもうまくいかないこともあるからしょうがない」
と、S氏被害者の会の人には言ってあげたいところだが・・・・
 
 
その後のS氏被害者の会の主要メンバーの人々は、この負けに対して、ひたすら言い訳に終始したり、責任の押し付け合いばかり。挙句の果てには自分がやったことを棚に上げて他人の批判ばかりしている人もいて、ちょっと腑に落ちなかった
あれだけ多くの人を巻き込んでおいて、その態度はないんじゃないかなと思いますね
 
 
 
 
 
 
 
 
3年前のことについて長々と語ってしまったな・・・
ただあの争いがあまりにも無駄な、不毛な、意味がない戦いだったので、戦いには意味がないとみんな痛感したのか、あれからは変な争いは少なくなったと思います