にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

東京と大阪の当事者会の違い1 東京の特徴

今回は東京大阪の当事者会の違いについて語っていきたい
 
・・・と言いたいところだが、当事者会とは発達障害の人が集まって話すだけなので、東京大阪とで場所が変わったからといってそんなに差はない
吉野家とかセブンイレブンとかスターバックスコーヒーとか西友とかに、東京の店に行こうと大阪の店に行こうとそんなに差がないように、東京大阪とでそんなに大きな差があるわけではないですね
 
あと
東京の当事者会」
大阪の当事者会」
と一言で言っても、東京大阪も当事者会が数多くあり、開催場所、開催者、参加者などなどがそれぞれ違い、会の雰囲気や特徴もそれぞれ違う
 
大阪、というか関西で言うと、有名なところで言うと「関西ほっとサロン」とか「さかいハッタツ友の会」ですが、それぞれ会の進行や雰囲気とかが全然違う
「関西ほっとサロン」はNPO法人DDACというところが主催していて、そこが主催している「関西ほっとサロン」と「北摂ほっとサロン」はそんなに差がないかな、という気はしますが
「さかいハッタツ友の会」は代表は石橋さんですが、○○ムーンという形でいろんな当事者会をやっていて、それぞれ別のファシリテーターの方が主催されているので、それぞれの○○ムーンで会の雰囲気も違う
 
だから「東京の当事者会」「大阪の当事者会」と一概に言い切ることはそもそも無理がある
 
そもそも、自分は東京大阪の当事者会に多少は参加したことはあるものの、別に全ての当事者会に参加したことがあるわけではないので、そこまでよく知っているわけではない
 
以上のことから
「この当事者会はこうである。こういう傾向がある」
ということは一応語れるかもしれないが
東京の当事者会は全般的にこうである。こういう傾向がある」
大阪の当事者会は全般的にこうである。こういう傾向がある」
と十把ひとからげに語ることはそもそもできない
 
 
・・・だが、東京大阪の当事者会に参加させていただいた少ない知見や経験をもとに、自分の主観に基づいた独断と偏見によって、東京大阪の当事者会の傾向や違いを書いていきたい
 
とはいっても、コロナウイルスが日本でまん延し、政府から東京都大阪府にも緊急事態宣言が発令されてからは、これまでやってきた当事者会を中止、延期して、コロナウイルスの感染拡大が収まるまで当事者会の開催を見合わせたり、開催するにしても参加者の人数を減らしたり、ZoomによるWebカメラでの会議に切り替えたりして、コロナ禍によって各々でだいぶ様変わりしている当事者会が多いので、そこはご留意ください
 
まず東京の当事者会について語っていきたい
 
 
 
 

いろんな当事者会がある

 
東京日本で一番人口が多い。だから発達障害の当事者も多い
なので
「当事者会やりま~す」
といえば、結構多くの人がすぐに集まって会を開催できる
だから大阪よりも東京のほうが、当事者会の数は多いですね
 
自分の特性や性格や趣味嗜好などによって、当事者会の合う合わないというのがあるので、当事者会の数が多いほうが、自分にあった当事者会を見つけやすいかもしれない
 
あと、「当事者で話し合って、悩みをわかちあう」という当事者で集まって話し合う会が多いが、東京はNeccoカフェのイベントスペースを中心に、麻雀をやる、人狼をやる、ボードゲームをやる、などの「何かをやる当事者会」も多いですね
 
関西当事者で集まって話し合う会が多いですが、当事者で何かをやる会というのがあまり多くないので、関西も当事者で何かをやる会みたいなのが増えてくると、もっと良い方向に行くんじゃないかと思います
 
 
 

理解と配慮を求める人が割と少ない

 
関西の当事者会に参加すると
「会社は発達障害への理解と配慮が足りない!そもそも日本社会は発達障害への理解と配慮が足りない!このように日本社会は発達障害への理解と配慮が足りないのは、日本の首相と自民党の責任である!!」
「そうだ、そのとおり!さすが○○さん、良いこと言いますねえ!!」
ホルホルマンセーしてるのを見て
「こいつらアホちゃうか、ほんまに」
と感じることが多かったですが、東京は割とこういう主張をしている人やノリの人が少ない気がしますね
 
理由としては、東京障害者求人が多いのと、障害者手帳精神障害者保健福祉手帳)のメリットが大きいことじゃないかと思う
 
まず東京障害者求人が多い
千代田区では高層ビルが立ち並び、多くの大企業の本社が東京にある。現在、企業は従業員の2.2%の比率で障害者も雇用しなければならないので、1000人の従業員がいる企業なら22人、10000人の従業員がいる企業なら220人の障害者を雇用しなければならない
前述したように、東京は大企業の本社が集まっているので、事務作業など障害者への仕事も多く、ハローワークに行っても求人数も多い。だから障害者や発達障害の人でも、就職しやすい環境であると言える
 
自分は実家の滋賀にいたときは、障害者雇用の求人がほとんどなかったので、クローズで働いていた・・・。地方と都心では、障害者雇用の求人数も全然違うし、当事者会や支援施設の数も全然違う。都心のほうが障害者の人は比較的住みやすいですね
 
 
次に障害者手帳精神障害者保健福祉手帳)のメリットが大きいこと
 
東京都民精神障害者保健福祉手帳を持っていると、都営地下鉄が無料になったり、他の交通機関も半額になるなど、優遇措置がすごく大きい
 
東京都だといいけど、他の都道府県で精神障害者保健福祉手帳3級とかだと、美術館や博物館の入館料が安くなるぐらいで大したメリットがない。発達障害の人がより生きやすい世の中にするためにも、他の都道府県でも優遇措置を進めてほしいですね
 
 
 
 
 

一人暮らしの人が多い

 
発達障害の当事者と一言で言っても、ASDの傾向が強い人、ADHDの傾向が強い人など特性の強さも人それぞれだ
東京の当事者会もいろいろあるし、バリ層が比較的多い会、ムリ層やギリ層が多い会もあって、一概には言えない。だが、基本的に有名で多くの人が集まる会を比較したときに、大阪より東京の当事者会のほうが全般的にレベルが高い印象がある。
 
理由としては東京の当事者は一人暮らしをしている人が多いから
大阪や関西の当事者会に来ている人は、大阪や関西で生まれ育って、今も大阪や関西の実家で住んでいる人が多い
 
ところが東京の当事者会に来ている人は、今は東京や関東に住んでいるけれど、実家は九州とか、東北とか、茨城のほうとか
地方出身の人が多いイメージ。たまに東京などの首都圏近郊の出身の人いるけど、体感的には3分の1もいないイメージですね。だから参加者の半数以上が一人暮らしで東京に住んでいる人が多い
 
一人暮らしをしていると、家の掃除、洗濯、買い物、料理などを一通りの家事をやらないといけない。その上、家賃、水道代、電気代、食費、ネット通信費、NHK受信料とか暮らすだけでもいろいろとお金がかかる。だから引きこもりニートをやっていると、どんどんお金が減っていってしまう。ある程度以上は働いて金を稼いでいかないと、一人暮らしの生活を続けられない
 
 
だから発達障害で生きづらさに悩んでいると言っても、東京で当事者会に来る人は一人暮らしはできる人が多いので、前述したように自分で家事をして、ある程度毎月の収入がある人が多い。なのである程度以上の生活力や社会性がある人が多い。そういう人は当事者会でも自分の都合だけ考えるのではなく周りのことも考えられたり、発言もしっかりしているまともな人が多い。そういう人が集まっているので会のレベルも高い
 
ムリ層、ギリ層の人も
発達障害だしどうせ何もできないよ」
と言ってる人も、そういう人に感化されて
発達障害でも頑張ってやってる人も多いから、発達障害を言い訳にしていたらダメだな・・・」
と考えを改める人も多い。一人暮らしができているレベルが高い人が多数派なので、低いレベルの人が高いレベルに引き上げられて、全体のレベルが上がっている感がある
 
このようにレベルは大阪より東京のほうが高いですね。東高西低と言える
 
 
まあ発達障害の人は特性の関係で、1人で家事を全部やることが難しい人もいる。そういう人は変に一人暮らしをして、無理して鬱になってしまうなどうまくいかなくなってしまうより、家族や福祉関係者のサポートを得ながら実家で暮らしたほうが良いケースもある
それに、一人暮らしをしようとしても、賃貸物件の敷金礼金や、冷蔵庫や洗濯機などの家電を一通り買い揃える必要があるので初期費用が結構かかる
(シャエハウスの場合は部屋に家電などが揃っているので初期費用がそんなにかからないし、一人ではなくいろんな人と暮らせて楽しいが、他人と合わせるのが苦手な発達障害の人に合っているかどうかは微妙なところだ)
その上、前述したように家賃、水道代、電気代、食費、ネット通信費、NHK受信料などの暮らすだけでも月々の出費がかさんでしまう。特に発達障害の人は収入が少ない人が多いので、このような月々の出費に追われて、貯蓄などが難しくなってしまうことも多い
 
なので、このように発達障害の人は変に不安定で出費の多い一人暮らしは避けて、「子供部屋おじさん」と揶揄されようと実家で暮らしたほうが、生活を安定させやすいと言える
 
 
このように一人暮らしは発達障害の人には不安定で出費が多い。けれども不安定で出費の多いからこそ
「しっかり日々の暮らしをやらないといけない。しっかり働いて収入を得ていかないといけない」
自立することで、自分を大きく成長させられることもある
 
 
あと実家で自分なりに頑張っていても
「親が厳しくて、いろいろ口出しされるからしょうがない」
「実家が勤務地まで遠くて、通勤が大変だから仕方がない」
「家の門限が厳しいからしょうがない」
無意識のうちに言い訳や甘えが出てしまう
 
それに
「生活リズムが大変だろうけど、収入は良いこの夜勤の仕事に転職しようかな?けど生活リズムを合わせるのが大変だから、親が反対するだろうしやめとこう」
と、無意識のうち同居人の親の意向を気にしたり、顔をうかがうようになって、自分が思ったように動けなくなってしまう
 
これが一人暮らしをしていると、親の意向を気にせずに、転職にしろ何にしろ自分の思う通りに思い切って決められる
そうやって自分で考えて、自分で決めたことについては、
「もっとこうしておけば・・・」
という反省はあっても後悔はない。成功も失敗も大きな経験になる
 
このように何でも自由に自分で決められるが、自由には責任が伴う
掃除、洗濯、ゴミ出しなどの家事をやらなかったら、あっという間に家がゴミ屋敷と化すし
「親が厳しくて、いろいろ口出しされるからしょうがない」
「実家が勤務地まで遠くて、通勤が大変だから仕方がない」
「家の門限が厳しいからしょうがない」
といった言い訳はできないので、全部自分の責任になる
良い成果が出ていたら良い生活ができているということだし、良い成果が出ていなかったら生活を見直す必要が出てくる
 
発達障害への理解と配慮が必要!」
とかの、しょうもないことを言ってる暇はない
独り言で語るくらいならば、黙ったまま何かしよう
 
 
一人暮らしをしていると、人や環境のせいなどの他責にできない。全部を自由にできるぶん、良い成果が出れば自分のおかげだが、良い成果が出なければ自分のせいになってしまう。けど、そうやって自分で考えて決めて、自分で動いてどんどん実行していけるぶん、実家にいたときよりも成長できている気はしますね
 
このように同じ発達障害の人でも、実家暮らしの人より一人暮らしの人のほうが精神的に自立していて、レベルが高い人が多いですね
 
 
 
 
あと、東京プログラマーの仕事が多いので、生活面や人間関係はダメなところが多いけど、プログラミングのコードを書くのは上手い、という人は結構収入があったりする。そういう人も当事者会にも顔を出す人もいるので、収入がそこそこある人もいる印象がある