大学の授業
続いて、次に大学の授業内容について語っていきたい。
「大学ではどういう勉強をするのか?」
「大学ではどういうことを学べるのか?」
ということを個人的な見識をもとに語っていきたい。
応用
高校までは普通科がほとんどですが、大学では経済学部、医学部、文学部、歴史学部、教育学部などなど、いろんな学部に分かれている。高校までに学んだ勉強をもとに、学部ごとにさらに専門的なことを学んでいくのが大学ですね。当然ながら、より専門的なことを学んでいく授業も多いが、発表形式の授業や、レポート提出の試験の授業もある。これらの授業では単に知識を丸暗記するんじゃなくて、
「この情報からどういうことが言えるのか?」
「情報から多くを読み取る力」
ということが求められる。
言うなれば、高校まで授業内容をそのまま唯々諾々と覚えるだけの、学校や先生のイエスマンになれば良かったが、大学では自分で考える力、自分で自主的に動く力が求められますね。型にはめられて、型を身につけるのが高校までの勉強、その型をもとに型にはまらないことをしていくのが大学という感じですね。
大学の試験は論述式が多い
高校までのテストは
「1582年、織田信長が明智光秀の裏切りで自害した事件は?」「本能寺の変」
「淡路島といえば?」「たまねぎ〜」
とか単なる知識を問う問題が多いですね。
20180318 門脇実優菜自己紹介(広島せとうちめぐり)STU48 - YouTube
大学のテストもそういうのもありますが、高校と違って結構多いのが
「〇〇について述べよ」
「△△についての考えを論述せよ」
とかの論述で答える問題が多いですね。
あと期限までにレポートを提出せよ、というレポート提出の試験もありますね。ネットでコピペしたのがバレると退学になるので、本を借りて読んで、自分なりに整理して書いていくしかない。
こういう感じで高校のときのテストと違って、大学の試験は論述式が多く、文章を多く書かされるので「考えをうまく自分の言葉で表現する」という文章力は鍛えられるという気はしますね。
個人的には「うまく話せない、説明できない人は、まずはしっかり文章を書けるようになれば、話せるようになる」という持論がありますが、
上記のことから当事者会に行くと、大卒の人ほうが文章力があるので、
「自分はこう思う、こう考えます。なぜなら〜〜だからです」
ということをきっちり説明できる人が多い気がしますね。
論理性
大学では高校と違ってゼミという形式の授業がある。各自が図書室などでいろんな本を読んで、発表の資料を準備して、毎週1人ずつ発表していく形式だ。
このゼミが楽しい部分もあるけど厳しい。卒論のゼミなんかは特に厳しかったですね。
学生「織田信長が討たれた本能寺の変の黒幕は、実は朝廷でした!!」
教授「その根拠はなんですか?」
学生「〇〇という人の本です」
教授「その人は信用できる人なんですか?またその人はいかなる根拠をもってそのようなことを言われてるんですか?信用できる論拠があるんですか?」
学生「いや・・・すいません、そこまで調べてません・・・」
教授「あと△△氏が織田家と四国の長宗我部氏との交渉役が明智光秀だったが、その交渉がうまくいかなかったのが本能寺の変の要因になった、という説を言われていますが、これについてはどう思いますか?」
学生「すいません、そこまで調べてません・・・」
教授「あなたはこの発表のために何をやってきたんですか??もう一回やり直してきなさい!」
といった感じで教授とかに意地悪な質問をされて、みんなの前で大恥をさらされましたね。けれどもそういうのを乗り越えて卒論を書けたので、そういう論理性が身についたという気はしますね。ゼミの発表でボコボコにされることで、しっかりした自分の意見を発表するための論理性を身につけられるという、そういう通過儀礼という気はしますね。
このように自分の発表の準備を進めるにあたっては、まずは先攻研究を調べるのが大事でしたね。単に
「自分はこう思います。だからこうです」
と発表するんじゃなくて、
「これに関してAさんは〇〇と述べている。これに対してBさんは△△と反論している。一方でCさんは~~と述べている。これを踏まえて、自分はこう思います」
といった感じで進めていきますね。
面倒だけど、これをしないでただ単に
「自分はこう思います。だからこうです」
と発表してしまうと、
「でもこういう意見のあるよね?それについてはどう思うの?」
という反論に脆くなってしまう。
というか先攻研究を踏まえていないと学術的な発表とは言えない。個人的なブログ、Twitter、5ちゃんねるの書き込みじゃないんだからw
いろんな考え方、価値基準やものさしで考えて決めること
もう少しここを語ると
たとえば
「今のスマホはもう3年ぐらい使ってるなあ。そろそろ機種変しようかなあ。なんかいろいろCMをやってるし、いっそのこと思い切って通信会社を変えようかな?乗り換え割引とかやってるらしいし」
と考えたとする。
ここで
「なんか三太郎とか、意識高すぎ高杉くんとかのCMが面白いし、auにしよう!」
決めて、さっそくauショップに行く。店員に勧められるがまま、ハイハイと言ってたら2年契約ぐらいの月額1万円ぐらいのプランに入れられていた。そうやってパッて決めるのもありではある。
そうするよりは、ネットとかでいろいろ調べて、
「au、ドコモ、ソフトバンクだったらどれがいいんだろう??」
と調べて、それぞれの長所と短所を調べて、どれがいいか考えて決めるとか(ただこのへんは料金プランは似たようなものなので、自分欲しい機種があるかどうかが基準になる気はしますが)。
あと「最近、Y!mobile(ワイモバイル)、LINEモバイル、UQ mobile、mineoとかいろいろ格安simの会社もあるし、このへんってどうなんだろう?」と調べて見るのもいいですね。
ただ、ここで
「なんか格安simのほうが安いし、格安simでいいや」
と単なる料金が高いか安いか?の価値基準やものさしだけで決めてしまうと
- スマホでYoutubeやニコニコ動画などの動画を見まくっていると、すぐに月額の通信量を超えてしまい、次の月までめちゃ遅い回線になる
- 安い機種のsimフリーのスマホを買ったが、メモリ容量が少なく、あんまりアプリを入れられない・・・。性能も良くない・・・
- 会社の昼休みの12時から13時まで、スマホでネットニュースを見るのが楽しみだったが、この時間は回線が遅くなる・・・
- なんかスマホが故障したときとか、わからないときの相談とかがしにくい
とかに悩まされて泣きを見ることになる。
大事なのはキャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)と格安simとどう違うのか、それぞれどういう長所と短所があるのか?というのを複合的に、総合的にしっかり考えることですね。その上でどうするか決めることですね。
このように
「自分はこう思う。だからこうする」
「なんかAってやりかたが良いらしいからAにする」
とかでパパッと決めるのではなしに、
「Aの他にもB、C、D、Eというやり方もあるんだな。その中でどのやり方が、自分にとってはいいんだろうか??」
と一旦、落ち着いて考えることで、より良い答えが見つかることもありますね。
発達障害の人は1つの見方しかできない、1つの答えで満足してしまう人が多い。ですが、高卒の人に比べて卒論とかを書いてるぶん、大卒の人のほうが後天的に上記のような考え方ができる人が多い気はしますね。
情報の根拠
あと大事なのは根拠となる情報のソース、情報源ですね。
「何を根拠に主張しているのか?」
「何をもってそう思うのか?」
というところですね。情報源がちゃんと信頼性があるのか?が大事ですね。辞典とかちゃんとした本に書いてあったらいいですけど、WikipediaとかTwitterとか個人ブログだと本当に信頼できるのか?という点では微妙になってきますしね。
(極端な)例を挙げると
A「今年の4月30日で平成の元号は終わりで、5月1日からは新しい元号になるんだって!」
B「それ本当かよ??」
A「政府が会見で宣言したんだって。テレビでも報道してるし、新聞でもこの記事が載ってる」
B「マジか・・・」
A「来年に隕石が日本に衝突して、日本が滅亡するらしい!」
B「それ本当かよ????」
A「知り合いの占い師の人が言ってた」
B「その占い師って本当に当たるのかよ??てかその人何か世界的な事象を当てたことあるのかよ??『君の名は』じゃないんだから」
A「去年のプロ野球のセリーグは、阪神タイガースが最下位になってしまったが、今年は優勝で間違いないらしい!」
B「それ本当かよ??」
A「オリックスから西がFAで加入して、さらに中日のガルシアが加入。新外国人選手にジョンソンとマルテも獲得した。ドラフト1位の近本もいい選手らしい。不調で苦しんでた藤浪も昨年後半戦に復活してきてたし、きっと今年は大活躍するはず。今年こそ阪神優勝や!いや日本一や!!って関西のテレビでやってた」
B「・・・・・・・・・・・・・・うん、そうだね、優勝できるといいね・・・。
(関西は阪神の人気がものすごいから、結構テレビもスポーツ新聞も阪神びいきな報道が多いんだよなあ・・・あとプロ野球は他球団と試合をして順位を決めていくものだから、仮に強くなったとしても、他球団がそれより強かったら順位は下になってしまうからなあ・・・)」
阪神の新外国人マルテ選手はどんな成績を残すか【パワプロ2018】 - YouTube
A「ノストラダムスの大予言によると、今年は世界が滅亡するらしい!」
B「それ本当かよ??」
B「な、なんだってー!(棒読み)」
近年は悪質なTwitterによるデマの拡散とか、テレビも結構適当なことを言ってたりしますしね。今はスマホですぐ情報を集められる時代でもあるので
「何が真実なのか?」
「何が正しい情報なのか?」
というのを、見極める力が本当に必要な時代になってきたと思いますね。
史料の信頼度
さきほどの「情報の根拠」についてさらに詳しく語りたい
自分は歴史学科だったので、情報源の史料の信頼度については特に厳しく指導されましたね。「歴史の史料」と言っても、当時に書かれたものなのか、あとの時代に人づてに伝わったのを適当に面白おかしく脚色して書いたものか、で信頼性が変わってくる
戦国時代の話でいうと
長篠の戦いにおいて、織田信長・徳川家康の軍隊は、武田勝頼の戦国最強を誇る騎馬軍団に対し、柵を設置して3000挺の火縄銃を3段撃ちさせることで武田軍を壊滅させた
→地形的に3段撃ちは無理だし、当時3000挺もの鉄砲を集めるのは無理。武田軍にも鉄砲はあったらしい。なんか柵などで守りを固めたところを、うまく武田軍を誘い出して撃破したらしい
今川義元4万5000の大軍が攻めてきたが、対する織田信長の軍勢はたったの2000。しかし、山のふもとで無防備に休憩していた今川義元本軍を見つけ出し、うまく軍勢を迂回させて、山の上から奇襲をかけ、見事、今川義元を戦死させた(桶狭間の戦い)
信長の野望 烈風伝 イベント 桶狭間の戦い - YouTube
太閤立志伝5・普通にプレイその3(桶狭間の決戦) - YouTube
→実際は山の上にいた今川軍に山の下から攻撃した。どうもヤケクソになって織田信長が全軍突撃させて玉砕しようとしたら、なんか本軍を見つけて勝っちゃった感じっぽい。ただまだまだこの戦いについてはいろいろと釈然としない点が多くて、いまだに謎が多い。
明智光秀が丹波の波多野秀治を攻めた際に、降伏の条件として波多野兄弟の身柄を引き渡す代わりに、自らの母を人質に差し出した。ところが安土城に送られた波多野兄弟を信長は許さず処刑してしまう。約束破りに怒った波多野の家来たちは、仕返しに光秀の母親を処刑してしまった。このときの光秀の信長への怨念が本能寺の変のきっかけになった
→当時の史料にそんなことは書かれてないから、後世の創作っぽい。明智光秀がなぜ本能寺の変を起こしたのかは未だに謎で、日本史最大のミステリーと言える
「本能寺の変」 踊る授業シリーズ 【踊ってみたんすけれども】 エグスプロージョン - YouTube
そういや一時期、本能寺の変で織田信長を倒した明智光秀だったが、中国地方から一気に戻ってきた羽柴秀吉(豊臣秀吉)と戦って敗れて(山崎の戦い)、逃げ戻る途中で農民による落ち武者狩りにあって死亡した。
・・・と思われていたが、死んだのは影武者で、実は明智光秀は生きていた。それから寺に入って天海という僧侶になって、のちに江戸幕府の官僚になった、という「明智光秀=天海説」というのがガチで言われてたときがあったな。
信長の野望 将星録 『光秀、比叡山に向かふ』 - YouTube
おっと、ついつい熱く語りすぎてしまったw
「なんかみんなそう言ってるし」
「他の人に聞いたらそういうふうに言ってたし」
「ググったらそう書いてあった」
とかじゃなくて、
「本当にそうなのか?」
「その話って本当?」
とか自分で考えられる力、自分で実際に確かめてみる力、本当なのか、ウソやデマなのか、話を大げさに盛ってるんじゃないか?とかを自分で確認できる力って大事だと思いますね。情報が多い現代社会では特に大事だと思いますね。
【リーガルハイ2】第9話の名言「冗談じゃない!!!」 - YouTube
特に発達障害は「1か0か」「良いか悪いか」「正義か悪か」とかの二元論の白黒思考をやりがちである。だから1つ、それっぽい答えが見つかるとそれで満足しがちである。
けど実際はいろんな考え方があるし、物事もいろんな角度から見ないとわからないこともある。そういういろんな考え方の引き出しが多いのは高卒より大卒のほうが多い気はしますね。まあ変にゴチャゴチャ理屈で考えるよりも、感覚や感性にしたがったほうが結果的に正しいこともありますけどね(笑)。ただ感覚や感性でしか考えられない人と、それに加えて論理とかでも考えられる人との差はありますね。