にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の就労移行支援事業所を利用についての注意点3 死ぬ気でやろう

 

 

 

 

 

 

 

就労移行支援事業所の1日の流れ

 
自分は就労移行支援事業所についていろいろ調べて、何箇所かの事業所で体験させていただきましたが、だいたい基本的な1日の流れはどこもこんな感じ
 
10:00~10:20 朝礼、準備
10:20~11:00 1限目
11:10~11:50 2限目
12:00~13:00 休憩
13:00~13:40 3限目
13:50~14:30 4限目
14;30~14:45 清掃
14:45~15:00 今日の感想を記入して、スタッフの方と今日の感想を話して帰宅
 
 
昼の休憩が終わって、3限目が始まる前に清掃する事業所があったり、16時までプログラムをやる事業所もあったが、基本的な1日の流れだいたいこんな感じ
 
 

この5時間の通所をどう捉えるか?

 
 
このように5時間の訓練をやっていくことになる
「週20~30時間の仕事につければ充分だ」
と思っている人は、この通所を続けていれば、勤務もしっかりやれるような体力もつけれらるだろう
 
そうではなくて
「毎日8時間勤務のフルタイムの仕事に就きたい」
と思っている人だと、正直言って物足りない
 
けれども、スタッフの方は
「家に帰ったら無理しないでゆっくり休んでください」
と言われることが多い
これを真に受けて
「なんだ5時間だけでいいのかwよっしゃー、訓練は適当にやって、あとは遊びまくるぜw」
と思ってるようでは、たぶん良い就労にはつながらないと思う
 
 
 
「就労に向けてやらなきゃ!頑張らなきゃ!」
と思って、変に張り切って頑張りすぎて、心身ともに疲弊してしまって、入社して就労する前に壊れたらなんにもならない。変に頑張ってしまって、持病とかが悪化してしまい、また闘病生活になってしまっては意味がないので
「無理しないでゆっくり休んでください」
というのは非常に理には適っている
焦らずに、じっくりと就労できる体力をつけることが大事だ
 
このように
「就労移行支援事業所への通所を通じて、就労できる体力をつけていきたい」
という目的で通所している人は良い
 
 
ただ、
「毎日8時間勤務のフルタイムの仕事で条件が良いところで就労したい。そのためにも半年以内で就職したい」
と思っている場合は、もうちょっと頑張らないといけない
というか死ぬ気でやらないといけないと思う
 
とはいえ
「前職では他人とのコミュニケーションがいろいろうまくいかずに退職せざるをえなかった・・・。しっかり他人とのコミュニケーション力をつけたい」
という場合は、焦らずにじっくりとやったほうがいいかもしれない
 
発達障害の人は痛感していると思うけれども、コミュニケーション力を上げることは、そうそう一朝一夕でできるようにはならない。無理せずに、しっかりとできるようになっていくべきだ
 
 
だが
「次はもっと良い条件で就労したい。そのためにも書類選考で足切りされないようにするために、SPIの勉強を進めたい」
「次はもっと良い条件で就労したい。そのためにもMOSの資格を取得したい」
という場合はちょっと頑張ったほうがいい
 
・・・と思ったけど
「2年間しっかり通所して、焦らずにじっくりと就労できる力をつけていきたい」
という場合は、毎日5時間も2年も勉強してれば余裕があるので、家に帰ってからは遊んだりして、ダラダラとやっていても問題はない
2年も時間はあるんだし、別に焦ってやる必要は無い。ゆっくりやればいい
 
 
けれども
「毎日8時間勤務のフルタイムの仕事で条件が良いところで就労したい。そのためにも半年以内で就職したい」
という考えで就労移行支援事業所に通所してる場合は、ダラダラやっていると時間が足りない。ちょっと死ぬ気でやったほうがいいですね
 
 
まずは就労するには、当たり前ですが就労したい企業に応募して、書類選考や面接などの選考を受けないといけない
パッと履歴書を書いて、パッと面接を受けて、パッと内定をもらえればいいが、なかなかそううまくはいかない
特に条件が良い求人は履歴書とか職務経歴書も、書類選考を通りやすくするためにもいろいろ書き直していかないといけないし、面接の練習もやっていかないといけない
 
MOS資格も1ヶ月は勉強しないといけない
SPIも意外と難しいので、1ヶ月以上は勉強しないと、なかなか点が取れるようにはならない
(人による。高校時代に数学を捨ててて、新卒採用のときにSPI対策をしなかった人は、解けるようになるまで時間がかかる
個人的には非言語分野がいくら勉強してもなかなか安定して解けるようにならなかったが、簿記3級を取得してからは一気に理解できるようになったので、解けるようになるのにコツがいると思う)
 
 
 
これらを毎日5時間、というか3時間ぐらい就労移行支援事業所でやって、あとは遊ぶ、という感じだと時間が足りない
ここらへんのことはテキストを書店で買ったら、家でも勉強できるんだから、家に帰ってからも勉強するようにしよう
 
 
 
 

何をしに来ているのか?

 
だいたい就労移行支援事業所に何をしに来てるんですか?
遊びに来てるんですか?
暇だから来てるんですか?
「毎日8時間勤務のフルタイムの仕事で条件が良いところで就労したい」
という理由で来てるんだよね?
じゃあ、やれよ
 
 

生か死か

 
 
個人的には
「もし就労移行支援事業所にも行って、条件の良い仕事で就労できなかったら、人生終わりだな」
という考えでやっていたので
「やるしかない」
という、生きるか死ぬかぐらいの気持ちで危機感を持ってやっていました
 
 
だから
「就労移行支援事業所って言っても10:00~15:00でしょ?それ以外は遊ぼう」
じゃなくて、なるべく家に帰っても勉強するようにしていました
 
 
10:00からスタートなので、通っていた事業所が近所だったので8:00に起きても問題ありませんでしたが、自分は6:00に起きていました。実際に会社への通勤が始まったら6:00に起きないといけないので、早く起きるようにしていました。
 
THE TIMEなどの朝のニュースを見て
 
朝ごはんを食べて、体操して、部屋の掃除をやっても、2時間ぐらい家を出るまで暇になるので、転職サイトを見たり、面接について調べたりしていました。まあ疲れてるときは休みましたが
 
前述の通り、就労移行支援事業所の訓練では休憩の時間も多いが、条件の良い就労を目指す人間には休み時間などない。疲れているとき以外は勉強しよう
 
 
 
 
 

朝礼

 
10:00の朝礼がありますが
「おはようございます。○○株式会社から企業実習の案内が来ましたので、あそこに張り出しておきますのであとで確認してください。
今日は13時から面談の方が来られます。
あと今日は14時からグループワークがあるので、参加される方は中央に集まってください。
以上です、今日もよろしくお願いします。」
といった業務連絡をして、ラジオ体操をやって終わりだ
 
 
別に試合前の円陣を組んだりするわけではない
 
 
やっぱりダイヤのAの青道高校野球部の円陣だな
 
 
スタッフから檄を飛ばされるわけでもない
 
 
 
 
 
部歌、校歌、社歌を歌って士気を上げるわけでもない
 
 
 
 
 
そもそも事業所はこういう厳しい環境でもない
 
 
 
なので、ダラダラしていたら、なかなかモチベーションが上がる機会が少ない。自分自身でモチベーションは上げていかないといけない
そのためには
「なんで自分は就労移行支援事業所に来ているのか?」
という自分の目標、意思を持つことだ
 
 
 

自分の目標、意思を持とう

 
 
就労移行支援事業所は先述したように
「家に帰ったら無理しないでゆっくり休んでください」
という風に言うことが多い
周りも危機感を持ってやっているというよりは、無理せずに体調や障害の特性に考慮しながらやっている人が多い
 
このような環境なので
「今が生きるか死ぬかの瀬戸際だ!やるしかない」
という感じで必死にやっていると、スタッフからも引かれるし、事業所の他の利用者の方に比べても浮いてしまう
 
「スタッフの人もこう言ってるしなあ・・・・・。周りの人もそんなに頑張ってる感じでもないしなあ・・・・・・。自分は場の空気を読めない言動をして、過去に大きな失敗をしたこともあるし、ここはちゃんと空気を読んで、周りに合わせよう」
発達障害による特性から中途半端にしか空気を読めず、なんか空気を読めて気を使った気になってしまって
「他の人も無理してやってる風でもないし、スタッフの人からも無理しないように言われてるし、そんなに頑張ってやらなくてもいいかな。そもそも入社前に無理して心身を壊したら意味ないし。むしろ入社したら毎日仕事で忙しくなっちゃうから、今のうちにゲームやスマホゲーをやろう」
周りに流されがち
 
 
「自分はいったい何をしに就労移行支援事業所に来てるんだろう?」
という自分の目標、意思はしっかりと持ったほうがいい
 
 
就労移行支援事業所で自分の障害特性に合わせて、週2、3日から始める人もいれば、いきなり毎日入って皆勤賞を取る人もいる
どっちが良い、悪い、ではなくて、目指すゴールがそれぞれ違うだけ。
「他の人がこうだから」
ではなくて
「自分は就労移行支援事業所でどうなりたいのか?」
という自分の意思はしっかり持つようにしたい
 
 
就労移行支援事業所に行ったほうが就職に有利な部分はあるけれども、別にいかなければならないわけではない
行きたくないのではあれば、来なければいい
「親が行けと言ったから」
「なんか当事者会で行ったほうがいいみたいなことをみんな言ってたから」
「なんかスタッフの方がこう言ったから」
という、きっかけはそれでもいいんだけれども、行くことを決めたのは自分のはず
自分で決めたことはしっかりやるようにしよう
 
 
「こうすればこうなると思ったんだけど、思ったようにいかなかった・・・どうも頑張れなかった・・・」
と思うようにならないのが人生ですが・・・
ただ、そういう失敗もまた成功のきっかけにつながることもある
 
 
 
 

疲れたら休む

 
頑張ると言っても、そうやって頑張りすぎると心身ともに疲れてくる
疲れてるときにダラダラやっても意味がない
 
特に就労にかかわる、SPIやMOS資格の勉強、履歴書の作成や面接対策などは、集中してやれないと成果が上がってこない。そういう集中できない状態でダラダラやってもまったく成果が上がらない
疲れたときは休むのも大事
 
一回、MOS資格の勉強を徹夜でやったことがあるけれども、その徹夜で勉強したところだけ全く頭に入っていなかった。眠い目をこすって必死に勉強しましたけど無駄でした
むしろ、自律神経が狂ったのか夜に目が覚めるようになって寝れなくなったりして、疲れがたまるようになってしまって、あれだけ頑張ったのに良いことがなかった
「自分が集中できている状態とはどういう状態なのか?それを維持するにはどうすればいいのか?」
というところも考えてやっていく必要がある
 
勉強できる人、というか社会でパフォーマンスを発揮できている人というのは頭が良い、才能がある、というのもあるんだろうけど、
「自分が集中できている状態とはどういう状態なのか?それを維持するにはどうすればいいのか?」
というところがわかっている人なのかもしれないなあ
 
 
 
「心・技・体」という言葉があるけれども、「頑張ろう」と思っても心と体が弱っていたら頑張れない
机にずっと向かっていると、どうしても肩が凝ってきたり、座りっぱなしだと腰が痛くなってくる
ストレッチや体操などをして体のケアをしよう
 
 
勉強をしたり、履歴書を書いたり面接練習などの就職活動といった新しいことをやるのは、発達障害の人には心身をすり減らすこともある。人間っていつもやっていることや、やり慣れていることは問題なくできるけど、新しいことを覚えるのは大きなエネルギーを使う
そうやって
「頑張ろう!早く就労しよう!」
と頑張っていると、メンタルが疲れてくることもあるので、たまにはゲームをやったりして気分転換して、メンタルを回復させることも大事だ
 
 

努力と休養のバランス

 
とはいってもずっと休んでいると、勉強や就職活動が進まない・・・・
 
 
かといって、頑張ると心身が消耗する・・・
下手したら心身に不調が出る・・・・
 
どうしたらいいのだろうか?
 
練習しないと能力が上がらない、かといって練習しすぎるとケガのリスクがある
ニンテンドウ64の頃はケガ率の表示にバグがあるせいで、故障率1%(実質0%)のはずなのによく骨折などの大ケガも発生していた、パワプロのサクセスっぽいw
 
 
 
 

自分の最も頑張れる勉強法を探す

 
「まずは毎日やるべきタスクを決めましょう。それをしっかりやるようにしましょう。このようにしてしっかりスケジューリングするようにしましょう」
「18時まで勉強。それが終わったら休み。というように、勉強をやる時間を決めて、その時間はしっかりやるようにしましょう」
という感じで定型の人だったら規則正しくやるのがベスト
 
 
ただ自分は真面目にコツコツというのは向いていないので、気持ちでやるタイプだったので、とにかく必死にやっていました
 
今年の箱根駅伝を見ていたときに
「その一秒をけずりだせ!」
というスローガンを東洋大学が掲げていたのを見て
これはいいなと思って、勉強時間はその1分を削り出すという気持ちでやっていました
 
1分でも時間があったら1分勉強する。そのうち調子が出てきて10分ぐらいは勉強できる。たかが10分でも、これを6回やったら1時間になる。ただ全然調子が出ないときは無理せずに休む。という感じで猪突猛進な感じでやっていました。良いか悪いかは微妙なところだけど、自分の特性とかを鑑みたときにこのやり方が一番集中できている、力を発揮できていると思った
 
 
 
 
 

頑張ったことは無駄にはならない

 

まあ頑張ってもうまくいかないこともある
採用というのは社会の景気や経済の動向の影響を大きく受けやすい
昨今はコロナウイルス感染拡大にともなう緊急事態宣言の発令や、ロシアのウクライナ侵攻などの情勢の変化によって、業績が悪化して障害者枠の採用を取りやめる企業も増えてしまうかもしれない
 
2020年はコロナウイルス感染拡大で、甲子園やインターハイが中止になったりして大変だったなあ・・・
 
ただ、結果が出なくても頑張ったことは無駄にはならない
「ガチれば自分はこれに関してはどれくらい頑張れるのか?」
ということもわかるし、それが自分の特性への自己理解などにつながる
 
 
就労移行支援事業所で必死にやろう、死ぬ気でやろう。という気持ちでやっていたので
「じゃあどうやったら自分は頑張れるのか?」
というところをいろいろ悩みながら、試行錯誤しながらやれて、ある程度は自分のスタイルが決めることができた
その勢いで就職活動も頑張れたので、自分の中では良かったと思っています