にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)の概略3 気持ちを見つめるワークショップ

第4章 気持ちを見つめるワークショップ(前半)

アイスブレイク自己紹介が終わったところで、いよいよワークショップの本番が始まる
(・・・といっても、前述の内容からしてもうワークショップが始まってるようなものだが)
 
生きづらさを抱えている人は思考がネガティブにかたよりがちだ。そこで意識的に感情をポジティブにする練習をするために、ここでは心を安定させるワークショップを紹介している
 
 

イイトコドリリス

まず、「人間関係がこうだったらいいのに!」というイイトコどりの状態を、エゴ丸出しで全然OKなので、自分に都合の良い人間関係を挙げていく
それをファシリテーターの方がホワイトボードに書き込む
 
一通り出たら、イイトコドリした人間関係の問題点を挙げていく
ただこのときに
「それはあなただけの感覚じゃないですかw」
「それはなんか違う、おかしいんじゃないかと思う」
という頭ごなしに否定する言い方はしない
「〇〇という事情の人もいるから難しいのではないか?」
といった感じで考えられる別の側面から穏やかに指摘するようにする
 
たとえば
「遊びたいと言ったらいつでも遊んでくれる」
に対して
「風邪をひいたり体調や心身がすぐれないときは難しいんじゃないか?それに、その人が一人で遊びたいときもある」
といった感じで意見を出していく
 
最後にみんなで感想を言う
こうしてエゴと問題点の双方を同時に考えることで、人間関係を多角的にとらえられるようになる
 
 

心を表す

ペットボトルなど、何か目印になるものを基準点として部屋の中心におく
「甘いものを食べたい気持ちは?」
「インターネットと自分との距離感を表現してください」
と今の気持ちを訪ね、参加者は気持ちの強さに応じて基準点との距離をとる
 
物事への気持ちの強さ、執着心、依存度を可視化することで、いろいろ気づきがある。
また、それについてみんなで話しあうことで、他の人の気持ちや感覚がわかって、
「そうか。そういう風に考える、感じてる人もいるのか」
などの考えが広がっていく
 
 

タイムスリップ

思い悩んでいたころの過去の自分に対して、今の自分が言葉をかけてあげるワークショップ
10歳(小学校4年生)~15歳(中学校3年生)のころの自分を思い出して、もしタイムスリップして過去のその時の自分に声をかけるなら、どの時の自分に、なんて声をかけるのか?を発表する。というか自分で自分に声をかける
 
過去の自分を癒すことで、今の自分の課題と向き合うことができるようになる
また、人前で励ます、受容することで
「そうか、過去に辛い経験をしているのは自分だけじゃないんだな」
と癒しや勇気づけにつながる
 
 
 

決めゼリフ

「ジッチャンの名にかけて」
「この紋所が目に入らぬか!」
「密です!」
とか、自分が一度は言ってみたいセリフを、他の人の前振りのセリフを言ってもらって役柄になりきって言う
演劇っぽくてイイネ
 
自分だったら
「者ども!であえ、であえー!」
「さすがゴッグだ、なんともないぜ!」
かなあ・・・脇役の微妙なセリフしか出てこないのは、自分には主人公補正はないのかもしれない・・・
 
 

王様の耳はロバの耳

 
「最近流行りのなろう作品は、ご都合主義で主人公がなんの苦労もなくチート並みに強くなって、しかも作品内で『さすが勇者!』『勇者様かっこいい』と、もてはやされてマンセーされてるのは納得できない」
「やっと緊急事態宣言は解除されたが、コロナウイルスの蔓延にともない、当事者会が軒並み中止や延期になってしまい、当事者会に全然参加できなくなって、ぴえんぴえん・・・」
など、(トラウマやフラッシュバックするのは避けて)納得できないもの、気に入らないものについて30秒話す
 
それからすぐに、自分の好きなものについて30秒話す
 
こうしてネガティブな気持ちを引きづらないための、気持ちの切り替え方を体感する
 
 

第4章 気持ちを見つめるワークショップ(後半)

ここまでのワークショップで自分の気持ちを見つめて、気持ちが落ち着いたところで、ここからは自分の気持ちを伝えるワークショップに入る
 
 

ちょっとでも好きの8つのテーマ

ちょっとでも好きなものを書きだしていって、その好きなものを30秒発表する
 
これは自分が前回、前々回に体験したワークショップですね
 
しっかり自分の気持ちを自分の言葉で表現できるようになっていく、素晴らしいワークショップです
 
 

川柳バラエティーコレクション

「古池や 蛙飛びこむ 水の音」
「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス
「時は今 雨が下しる 五月かな」
 
などの5・7・5の川柳をみんなで作るワークショップ
 
まず誰かが上の句にあたる最初の5文字をなんでもいいので決めて
それをもとにみんなで5・7・5の川柳を作って発表する
 
 

五行詩

川柳のように5・7・5ではなく、1行20字以内の5行の詩の五行詩をみんなで作って発表する
2行目と4行目だけ、ファシリテーターさんのキーワード指定が入るが、それ以外は自由にみんなで詩を作る