にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の人は都市対抗野球を見るべき

発達障害の人は都市対抗野球を見るべきだと思ったので、述べていきたい

2018年 第89回 都市対抗野球大会

 

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都市対抗野球大会 - Wikipedia

 

 

そもそも都市対抗野球とは?

 

社会人野球における甲子園みたいなもの。予選を勝ち抜いた32チームがトーナメント制で優勝を争う。優勝したチームには優勝旗として黒獅子旗が授与される。この黒獅子旗を得ることが、社会人野球における最大の栄誉とされる(高校野球においては、夏の甲子園で優勝して、深紅の大優勝旗を地元に持ち帰ることが最大の目標なのと同じ)。

東京ドームで試合が行われる(昔は後楽園球場でやっていた)

 

 

大会の特徴

観客が多く盛り上がる

都市対抗野球なんか聞いたことないし、ほとんど観客がいない中、細々とやってるだけなんじゃ??」と思われがちだが、そんなことはなく大勢の観客で盛り上がる

理由としては企業が動員をかけるから

これが2018年の都市対抗野球大会の出場チームだ

2018年 第89回 都市対抗野球大会 本戦出場チーム


ちなみにこれが去年、2017年の都市対抗野球大会の出場チーム

2017年 第88回 都市対抗野球大会 本戦出場チーム

(昨年度優勝のチームは推薦として予選を免除される)

結構知ってるチーム名も多いのではないだろうか?

昔は「強い野球部を持ってこそ、一流の会社のスターテス」みたいな風潮があって、バブル景気で業績を大きく伸ばした企業がこぞって野球部を作って、多くのチームが都市対抗野球への出場、優勝を目指した。ところがバブルが崩壊して経済が不況になり、多くの会社の業績が落ち込むと、野球部を手放す企業が続出。企業の野球部は今やピーク時の半分にまで減ってしまった(ただクラブチームの数はかなり増えている)。



不況が続くこのご時世においても、いまだに野球部を持ち続けてるのは大企業が多い。だから自社の野球部が都市対抗野球に出るときは、自社や関連会社などの社員を動員するので、特に土日祝日の東京ドームは多くの観客で埋め尽くされる

チームの応援として入ると、チームの応援グッズを無料で配布されるので、多くの観客が同じグッズを身につけて席を埋め尽くす様子は圧巻

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たまに「社員証がないと不可」などのチームもあるが、基本的に誰でも無料で応援グッズ(入場券も含む)をもらってチーム応援ができる。ただチームの応援として入ってるんだから、ほぼ常に(特に自軍の応援中は)応援団に合わせて手拍子をし続けて応援しないといけない。あとそのチームの応援用のチケットなんで、その試合が終わったら球場を出ないといけない(応援グッズを脱いで、また次の試合はチーム応援に行くのはできなくはない。結構並ばないといけないが)

「いちいち球場出てまた並ぶのは面倒臭いし、なんか騒がしくて疲れるのは嫌だな・・・」って人は外野席(1000円)やバルコニー席(1700円)、バックネット裏内野席の特別席(2600円)だと1日ゆっくり見れるのでおすすめ(と思ったけどバルコニー席は応援しないといけない雰囲気はある)。

 

 

 

応援が派手

高校野球の甲子園はアルプス席のブラスバンドなどによる応援や、東京六大学野球の応援団による応援も名物なように、都市対抗野球派手な応援も見どころの一つ。マイクとかスモークを使いまくって爆音で盛り上げる。名門チームは独自の応援歌があって、応援グッズでいっしょに歌に合わせて応援してるだけでもめっちゃ楽しいですね

【2017都市対抗】Honda鈴鹿応援・全開Honda~ノンストップHonda~スーパースター - YouTube

 

2018年7月16日都市対抗野球大会 新日鐵住金かずさマジック7回表攻撃応援 - YouTube

 

トヨタ自動車 応援②【第88回都市対抗野球大会】 - YouTube

都市対抗2012 7/22 準々決勝JX-ENEOS応援 - YouTube





 

個人的には新日鐵住金かずさマジックの応援が好きですね。特にボンバー君津が盛り上がって好きですね。昨日は試合を応援しに行きましたが、かずさマジックが負けてしまい、とても残念でした。

2017日本選手権応援 新日鐵住金かずさマジック ボンバー君津 - YouTube

 

 

 



チアリーダーとかが立ち代わり入れ替わりしながら踊ったり、チームによっては車掌や作業着で踊ってたり、着ぐるみキャラがいたりと派手で大盛り上がり

【都市対抗2018】JR東日本の応援① Suicaペンギン大活躍&鉄道制服バージョン JRファイヤーもあるよ - YouTube

2015.7.26 東芝応援メドレー~コール東芝、チャージ東芝他 - YouTube





 

東芝は野球なんざやってる場合じゃない?社員から「野球部をなくさないで」って声がかなり上がってるらしいし、会社の誇りだからね

 

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一方の日産自動車カルロス・ゴーン社長は「都市対抗野球こそが日本の企業文化の象徴である」とか言ったくせに、リーマンショックの影響を受けて経営が悪化したらあっさりと名門だった野球部を休部させてしまった・・・。所詮、ブラジル人だかフランス人だかの経営者には、サッカーはわかっても、野球や都市対抗野球や社会人野球の良さはわからないか・・・。

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JR西日本は05年の福知山線脱線事故を受けて、野球部を活動自粛として休部させていたが、13年から活動再開させてるし、日産自動車も廃部じゃなくて休部だから、そろそろ復活するといいなあ。

 

 


セガサミーはゲームのSEGAとパチンコのサミーの会社だから、応援歌がゲームやアニメ(パチンコ)の歌が多くて独特で楽しいですね

セガサミー応援 北斗~ウルトラセブン~獣王~輝彦:第86回都市対抗野球大会 - YouTube

 


この前にセガサミーの応援席に行ったら、チャンステーマの「輝彦」と得点時テーマの「サクラ大戦」でめっちゃ盛り上がって最高でしたね

2017.6.1 セガサミー応援・5回表の猛攻!! 輝彦&サクラ大戦のエンドレス - YouTube

 




ヤマハは楽器を作ってる会社だけあって、演奏が本格的ですごいらしいですね

【2016日本選手権】ヤマハ応援・エンドレス - YouTube

 

 

 

 

 

レベルが高い

プロ野球ほどではないですが、試合のレベルが高校野球などよりも高いですね。打撃、守備、走塁、投球、すべてにおいてレベルが高い。そういう高いレベルのすごい試合が見れるのがいいですね。

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あとたまに元プロ野球選手がプレーしてることもある
この試合のトヨタ自動車のキャッチャーは元横浜の細山田選手ですね

【都市対抗野球2018】「トヨタ自動車 vs 東京ガス」ハイライト - YouTube

 

第89回 都市対抗 本大会1回戦 第3試合(7月16日)



この試合は元横浜の加賀美投手と、元オリックスの佐藤投手、元楽天の武藤投手の元プロ野球選手の投げ合いでした

【都市対抗野球2018】1回戦 JR西日本vs.JR北海道硬式野球クラブハイライト - YouTube

第89回 都市対抗 本大会1回戦 第2試合(7月14日)

 


JR西日本の藤澤選手も元中日のプロ野球選手ですね

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プロ野球ではケガなどで戦力外通告を受けてしまった選手でも、社会人野球で第二の野球人生を歩んでいる勇姿は良いものですね。あと社会人からプロ入りしたものの、プロ野球戦力外通告された選手が元の社会人野球チームに出戻りしてるケースもありますね。

ただ、元プロ野球選手だからといっても活躍してる選手とそうでない選手もいて、なかなか社会人野球のレベルも高いですね。というかプロ野球は「ペナントレース」で1年通して143試合やるから、1年通して活躍し続ける技術とか体力とかが大事だけど、社会人野球は一発勝負の試合が多いから、「負けたら終わり」の試合でも活躍できる、プレッシャーに負けないメンタルとか気持ちの強さ、力を出し切れることが大事なんで、プロ野球と社会人野球とでは求められる力が少し違うように感じますね。




それにたまに高校野球で有名だった人もいて、成長して今も社会人野球でプレーしてるのを見ると嬉しくなりますね
JR東日本の坂東って投手は、高校のときは鳴門高校のエースとして夏の甲子園を沸かせたピッチャーですね

【都市対抗野球2018】JR東日本 vs. 西濃運輸ハイライト - YouTube

 


西部ガスの香田監督は、かつて駒大苫小牧高校を夏の甲子園連覇に導いて、また06年夏、早稲田実業ハンカチ王子こと斎藤佑樹駒大苫小牧田中将大の決勝戦延長15回引き分け再試合のときの監督ですね。

【都市対抗野球2018】西部ガスを率いるのは、駒大苫小牧高で夏の甲子園大会連覇を果たした名将、香田誉士史 監督 - YouTube

 



それに、この大会で活躍した人が、プロ野球ドラフト会議で指名されて、プロ野球選手になることもあって、プロ野球でどれくらい活躍するんだろうか?という楽しみもありますね。

 

 

 

 

発達障害の人が見習う点

一体感

プロ野球の試合だとふがいないプレーをしたら野次とかもあります。けど社会人野球の場合は本当に一生懸命に応援してますね。試合も負けたら終わりの一発勝負なんで、選手やチームは一投一打のプレーに全力を懸けてやってますし、応援団も観客も全力で声援を送るし、チームもそれに応えてさらに良いプレーを見せる。劣勢でも「この応援団の声援になんとか応えたい!!」と粘り強く喰らいついてきますからね。そういうチームと応援団が一体となった一体感による熱量はすごいですね。

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発達障害の自助会でも、こういう一体感がある会を目指したいですね。そのためには「こういう会をやりたいんだ!」「参加者にこう思ってもらいたいんだ!」というファシリテーターの方が熱い思いを持ってやってほしいですね。よく大学のときの先生に「相手の心に火を灯すには、まず自分自身の心が燃えていないといけない」っていうことを言われましたが、まずはそういう熱い思いを持つことですね。

やっぱり会に来る人の来る理由は人それぞれだとは思いますが、「発達障害でも楽しく生きたい」って思いはみんな同じだと思うんで、その一体感を作り出せるかどうかですね。



個人的には関西の「発達障害『利他の心』で集う自助カフェ」は良かったですね(最近は行けてないですが)

7/15 第16回:発達障害『利他の心』で集う自助カフェ




まず良いのが会としての軸がしっかりしてることですね。京セラの創業者の稲盛和夫の「利他の心」をもとに、それを元にして会を進める方式。だから「会として何をしたいのか?」「会で参加者に何を伝えたいのか?」「会として今後どうしていきたいのか?」というところがはっきりしてるのが良いですね。こういう「なんのために会をやるのか?」というのが明確だと、「会としてこれは良い、悪い」「会としてこれは正しい、間違ってる」といった価値基準とかがはっきりしてるんで、トラブルや問題が起きたときも「会としてどう対応すべきか?」というのを解決しやすいのがすごく良いですね。

参加者も「この会はこれをする会なんだ」「この会はこういう会なんだ」ってはっきりしてたほうが会を楽しみやすいですからね。逆に「この会は一体何がしたいんだろう??」「ファシリテーターの人は一体何を考えてるんだろう??」と感じるような、運営が良くない会は、あんまり参加しても楽しくない会が多いですしね。

そういう会としての「会として何をしたいのか?」という軸、原点、目的意識、コンセプトがはっきりしてる会は、みんなで同じ方向に向かっていこうという一体感が生まれてきますね。

まあ「会としての軸をはっきりさせる」と言っても、会を続ける中で、成功を積み重ねて、失敗を乗り越えていく中で、主催者と参加者がいっしょに作り上げていくうちに、だんだん醸成されていくものなんで、簡単にできるものではないとは思いますが。



個人的に思うのは、東京の発達障害の自助会は、主催者が何かを推し進める会というよりは、フリートークの会が多い気がしますね。まあ主催者が変に何かを押し付けるよりは、参加者同士で自由に話したいことを話させたほうが、結果として参加者のためになる、というのはわからなくもないですけどね。あとフリートークの形式のほうが主催者にとっては手間もそんなにかからなくてローリスクで楽というのはありますし。それに悩み事がある場合、悩みを解決するために真剣に議論して考えて考えて考えていけば解決する、というわけでは必ずしもない。逆に「どうすればいいんだろう?????」と変に考え込むことで、悩みを深くしてしまう可能性もある。それよりはフリートークで気軽にいろんな話をしたり聞いたりしたほうが気がまぎれて、かえって良い方向に行くこともある。また、そもそも社会でうまくいかないから自助会に来るのであって、社会でうまくやれない人が集まって議論したところで大した意見は出ない、というのもある。


以上のことから、主催者が何かをやるよりは、フリートークの形式にするのは理にかなっているといえる。
・・・と言いたいところだが、フリートークの形式だとバラバラに近場の人で勝手に話すだけで、どうしても会としての一体感は欠いてしまいますね。大変だとは思いますがもっと会として何かをやる主催者が攻める会がもっとできていくと、もっと発達障害の自助会も盛り上がってくるんじゃないかと思いますね。

 

 

 

視野を広げる

自分は以前から高校野球プロ野球はよく知っていたので、「自分は野球を一通り知っている」と思ってました。ところがふとしたきっかけで東京ドームに都市対抗野球を見に行ってから「こんな面白い世界があったのか!?」と驚きましたね。これをきっかけに「自分が知らないだけで、世の中には面白いことがたくさんあるんだな」とか「世の中では有名じゃないものでも、実際に見てみると面白いものもあるんだな」とか、これをきっかけにいろいろと考え方が変わりましたね。

札幌で「Age free community」という市民活動団体の代表を務めておられるやださんも「視野を広げることは世界を拡げること」という言葉を大事にしておられました。本当にその通りだなと思いました。やはり新しいことに挑戦してみることによって、新しい発見があったり、新しい価値観が身についたりして、自分の新しい可能性を広げていくことにもなりますしね。


発達障害の人は同じことを繰り返して、新しいことをしたがらない傾向がある。

shogai-tokucho.com


1つの分野を深く掘り下げてやっていくことで得られることもある。しかしながら、それだと狭い価値観で生きてしまう可能性があるので、無理しない程度で新しいことにチャレンジしていくことが大事ですね。



ただ新しいことをすると失敗が怖いというのはある。慣れたことをやったほうが失敗は少ないんで計算しやすいというのはありますしね。

けれども最初は誰でも始めたばかりのころは失敗だらけ。むしろ失敗することで、次の成功につなげていて、自分の可能性を広げている最中だと考えていくことが大事だと思いますね。「失敗=悪」という概念を壊していくことも大事だとは思いますね。ただ新しいことに金を使いまくって貯金がすっからかんになったり、新しい趣味に打ち込みすぎて生活リズムが壊れて体を壊してしまったりするのは、さすがに問題なので、「変化、革新」と「安定、維持」のバランスを考えた上で、なるべく新しいことをやっていくことが大事ですね。

変化なくして進化なし」という言葉もありますしね

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実際に体験すること

前に社会人野球に興味を持って、都市対抗野球についてWikipediaで一通り読んで、わかったつもりになっていたことがあった。ところが東京ドームで実際に見てみたら、想像したのと全然違いましたね。やっぱりネットで調べてわかったつもりになるんじゃなくて、実際に行動して体験してみることが大事なんだなと思いましたね。

甲子園球場とかでも、テレビで見るのと、実際に見るのとでは思ったより雰囲気が違うこともありますしね。

よく発達障害の自助会とかに行くと、本とかネットで見ただけでわかったつもりになってて、「これはこうなんですよ」と得意気に語る奴とか、あと論をこねくり回す奴がいたりしますからね。「このやり方を試してみたら、うまくいった」「こうやってみたが、うまくいかなかった」とか体験を語るのと、「本にこう書いてあった」「Twitterでこういう意見があった」という単なる論を語るのとでは雲泥の差ですからね(「生きづらさを感じて辛かったが、この本を読んで気持ちが救われた。あるツイートを見て気分が楽になった」とかは別ですが)。

「これを試してみたら、うまくいった」「本に書いてあったのをやってみたが、自分にはうまくいかなかった」とか「体験」を中心に語られる自助会はいい会が多いですね。逆に「本にこう書いてあった」「会社はもっと発達障害への配慮と理解が必要だ!!」「こうすればいいかもしれない」とかの「机上の空論」を中心に語られる自助会はあまり良い会はないですね。まあ社会で生きづらい生活を強いられている発達障害の人にとっては、ひたすら愚痴るような会も必要なんだろうとは思いますが。

一応、誤解がないように言っておくと、本を読むのはとても良いことです。特に発達障害関連の本を読むと、自分の見識も広がってすごく良いですね。ただ「発達障害」といってもアスペルガーが強い人、ADHDが強い人、LDなどを併発してる人と障害は人それぞれですし、もちろん性格なども人それぞれ違う。だから他人が「これでうまくいった!!」と言っても、自分にとっては上手くいく、合うとは限らないので、「いや、これで良くなったと本には書いてあるし!」と変に盲信をしないように気をつけたいですね。

ただいろいろと知識を増やして、いろいろと試していけば自分に合った方法が見つかることもありますし、合わなくても「こうすればうまくいくんじゃ?」と少しアレンジすることで自分に合ったやり方が見つかるケースもある。「どうせ何やってもムダだよ」と諦めるんじゃなくて、チャレンジ精神を持って新しいことをどんどん試していくことも大事ですね。

 


あと自助会によっては権威主義だったりすることがある。

権威主義とは - はてなキーワード


「社会には発達障害へのさらなる理解と配慮が必要にもかかわらず、それが全然進んでいない今の定型社会はダメだ!!」と反社会的な考えの人が多いところは、社会、特に定型社会への価値観には批判的、否定的、反抗的だけども、発達界隈の価値観に対しては妙に従順だったりする。

こういうところだと

「〇〇だと自分は思います」と主張したときに「そうですか・・・」と反応が薄くても
「〇〇だと広野さん(NPO法人DDAC代表の広野ゆい)が言ってました」「〇〇だと石橋さん(さかいハッタツ友の会代表の石橋尋志)が言ってました」と言うと「なるほど!そうなんですね!!」とガラッと態度が変わったりする。
こういう自助会だと単に「〇〇だと自分は思います」と主張するより、「〇〇だと△△の本に書いてありました」と言ったほうが聞いてもらいやすかったりするので、そういう権威づけも大事ですね。まあそもそも定型社会への価値観に変に批判的、否定的、反抗的な自助会はあまりいい会じゃない場合が多いですが。

 

 

 

 

勝負の怖さ

野球は筋書きのないドラマである」という言葉がありますが、野球は本当に何が起きるかわからない。やはり戦力がそろってるチーム、強いチームが勝つ可能性は高いけれども、絶対に勝つわけではないですからね。

現に去年の2017年にパリーグを優勝したソフトバンクホークスも94勝49敗ですからね。別に143勝0敗というわけではない。特にこの年のセリーグペナントレースの優勝は広島カープ、2位は阪神タイガース、3位は横浜Denaベイスターズでしたが、クライマックスシリーズに勝って日本シリーズに進出したのは横浜Denaベイスターズでしたしね。短期決戦だと強い方が勝つとは限らない。

トーナメント一発勝負だと何が起きるかわからない。そういうのが野球の怖さであり、面白さでもある。

今年の都市対抗野球もまさかHondaとJR四国の試合で、Hondaが敗れるとは・・・。今年のHondaは戦力がそろってて優勝候補とも言われていたが、まさかこういう結果になるとは・・・これが野球ですかね・・・

【都市対抗野球2018】1回戦 JR四国 vs. Hondaハイライト - YouTube


東芝JR西日本に敗れたのも意外でしたね。戦力は東芝のほうが明らかにそろってましたけどね

【都市対抗野球2018】JR西日本 vs. 東芝ハイライト - YouTube



このように、野球を見てると「なかなか理屈の通りにはいかない」「何が起こるかわからない」「自分の予想通りになるとは限らない」という考え方が身につきますね。

 

ところが自助会に来るような発達障害の人なんかは、「理屈通りに物事が進む」「自分の都合が良いようになって当たり前。そうならないのは他人が悪いから」とか、理屈でしか考えられないというか、自分本位な人もいますね。そういう人は、たとえば日曜日は出かけようと思ってたら大雨になってしまったとか、電車で移動しようとしたら事故とかで運転見合わせになってたりとか、自分の思い通りにならなかったときにパニックを起こしたり、怒り狂ってしまったりしてしまうので、ここは気をつけたいですね。

 

あとそういう人には、たとえば就活でなごやかな雰囲気で面接が進んで、「これはもうほぼ採用じゃないのかないか??」と思ってたが、不採用の通知が来た時など、自分の思い通りにならなかったときや思うような結果を得られなかったときに、ショックから立ち直ったり、気持ちを切り替えるのが遅かったりするので、ここにも気をつけたいですね。



自分はももいろクローバーZの緑の有安杏果さんのファンだったんで、今年の1月に卒業を発表されたときは大変ショックでしたし、とても残念でしたが、意外とすぐに気持ちを切り替えられたのは野球を見る趣味があったおかげという気はしますね。




全員が全員というわけではないですし、人の趣味を批判とか否定するつもりもないです。やっぱり趣味というのは自分が好きなこと、楽しいことをやればいいと思います。けれども「鉄道」と「アニメ鑑賞」を趣味にしてる人は「理屈通りに物事が進む」「自分の都合が良いようになって当たり前」という考え方になりがちなんで気をつけたほうがいいですね。

hattatu-jihei.net

 

アスペルが−症候群と鉄道オタク趣味


鉄道は不規則性がなくて、規則正しく動きますからね。たとえば23:12東京発、23:16秋葉原着の電車とかは、事故とかがない限りはその時刻に電車が来ますからね。行先も線路に沿って走る。決められたことにしたがって決められた通りに動く。そういう規則正しさが発達障害の人を惹きつけるんだと思います。ただ他の事象も「規則正しく動くもの」と認識してしまいがちですね。

 

アニメは、自分も前はアニヲタで多くのアニメを見てたんでよく知ってます。アニメと言ってもいろんなアニメがあるので一概には言えないですけれども、基本的には「勧善懲悪」「ご都合主義で主人公の都合が良いように物事が進展する(たとえば名探偵コナン江戸川コナンが行く先々で殺人事件が起きるとか)」「悪い奴(悪役)を主人公補正で主人公が都合よくやっつける」という内容が大半なので、アニメを見まくってると「自分の都合が良いように物事は進んで当たり前」という自分本位な考え方になってしまいがちですね。

dic.nicovideo.jp

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あとアニメとか漫画って、悪い人とも話し合って平和的に解決することなどはほとんどない。たいてい正義の主人公が悪役をぶっ殺して終わりですね。そのせいか「自分の主張が認められなかったら怒り出す」「自分と異なる意見の人はやっつける」という、暴力的な人が少なくない気がしますね。



特に発達障害の自助会に来る人だと「自分本位」でしか物事を考えない人もいる。具体的に言うと

  •  普通だったら「自分はこう思う」「けど他人とか周りはこう思う」「じゃあ自分はこうしよう」と考えるところを、「自分はこう思う」「自分はこうする」と自分の都合だけしか考えずに動く
  • 自分の言いたいことだけ話して、他人の話はほとんど聞かない
  • 自分だけの狭い世界でしか生きてないので、考えが狭く幼稚
  • 自分のことしか見えておらず、いろんな意味で視野が狭い

という人ですね。上記の人は「鉄道が趣味」「アニメを見るのが趣味」という人が特に多い気がしますね。だから発達障害の自助会に行って「鉄道が趣味」「アニメを見るのが趣味」と答える人に対しては悪いけど少し警戒しますね。

まあ「鉄道が趣味」「アニメを見るのが趣味」が悪いというわけではないですね。自分もいろいろアニメを見たことで、いろんなことを学べましたし。鉄道も同じだと思います。ただ「自分さえ良ければそれで良い。他人のことなんざ知ったことか」のような「自分本位」な考え方というのはやはり良くないですね。

 

 

 

正義は勝たない

最近は発達障害関連の界隈のTwitterでは「何が正しいのか?何が正しくないのか?」という激しい議論が繰り広げられていますね。ちょっと自分は詳しいことは知らないので、なんとも言えないですが・・・。

野球の立場から少し発言させてもらうと、「正義だからといって必ずしも勝つとは限らない」というのは言えると思いますね。

自分はプロ野球では阪神タイガースのファンで、98年ぐらいから応援していました。ところがそのころは巨人が金にものを言わせてFAで4番選手をかき集める金満補強をしたり、巨人のオーナーのナベツネが好き勝手な発言をしていて
「こんな悪の球団がのさばらせてはいけない!!阪神タイガースが巨人を倒して優勝するべきだ!!」
と思っていましたが、巨人は00年に優勝するなど常に上位だったのに対して(ただあんだけ好き勝手に補強しておいて毎年優勝できないのかよ、という批判はありましたね)、阪神タイガースは見事に毎年ずっと下位でしたね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

うーん・・・・・・・・。正義だから、それだけですべてうまくいく、悪をやっつけられるというわけではない、というのを実感させられましたね。やはり野球は力がないと、強くないと勝てないですね。




悪役「世界は俺たちのものだ。お前ら人類など滅ぼしてくれる」
主人公「そんなことさせるか!!うおおおおおおおおお」
悪役「バカな・・・人間ごときに私が敗れるなど・・・ぐふっ」
主人公「これが友情の力だ!友情、努力、勝利」
と正義に主人公補正が備わって勝つのは、ジャンプ漫画かアニメの世界だけですね。



まあ確かに
天網恢恢疎にして漏らさず

kotowaza-allguide.com


悪の栄えた試しなし
因果応報

dictionary.goo.ne.jp


おごれる人も久しからず

ameblo.jp


と悪いことやり続けていれば滅ぶし、良い事、正しいことを続けていれば良いことがありますね。現に上記の巨人もその後は金満補強のしすぎでチームにひずみが出てきて、少し低迷したときもありましたし。



カなき正義は無能であり、正義なき力は暴力である。力なき正義は反抗を受ける。なぜならば、つねに悪人は絶えないから正義なき力は弾劾される。それゆえ正義と力を結合せねばならない。

カなき正義は無能であり、正義なき力は圧制である、パスカルtextraisan.wordpress.com


正義を実現するには、それを実現するだけの力も必要だとは思いますね。理想を語るだけだとただの机上の空論になってしまうので、理想を実現するために実際に行動していくことがやはり大事ですね。


「地元に元気を届けたい」と正義を語っても現実は厳しいときもある

【都市対抗野球2018】トヨタ自動車東日本 vs. 東芝 ハイライト - YouTube

 


しかしながら、上記で「正義なき力は暴力である」という言葉があるように理想、大義、正義がない力はただの暴力である。けれども理想や正義を語っても、実現する力がなければ無力である。とはいえ、まずは理想や正義を語って、「それを実現するにはどうすればいいのか??」としっかり突き詰めて考えていって、課題点を克服していって、実現する力をつけていくことが大事なんじゃないかと思いますね。


あと前述の「勝負の怖さ」ということとかぶりますけど、自分が正義を主張すると、どうしても悪にされる人が出てくる。自分は正義を語っている、正しいことをしているつもりでも、相手からしてみれば「お前は悪い人間だ」「お前は間違っている」と言われるのは嫌ですし、悔しいですし、腹が立つ。「いやいや俺が正しい。間違ってるのはお前のほうだ!!」とどうしても相手も必死に抵抗してくる。これに対して、気合とか根性とかの精神論で対抗すると、お互いに消耗戦になって双方ともボロボロに疲弊してしまう。こうならないために、うまく自分の正義を通す強さ、力、というよりは、技術とか巧さが大事ですね。いろんな方法はあると思いますけど、一つ言えるのは気合とか根性とかの精神論で対抗すると、ただの消耗戦になるんで避けるべきですね。

やはり「窮鼠猫を噛む」という言葉があるように、追い詰められた人間は何をするかわからないから、どうやって対抗してくるかわからない。だから「こうすれば勝てる」「こうすれば相手はこうするだろう」と勝ちやすい方法はあっても、絶対に勝てる方法はないんで、そこが勝負の難しいところ、勝負の怖さですね。

 


会社の管理職とかで求められるのは、「もっとこう仕事をしていくべきだ!」と自分なりの考えを持って押し進めることが大事ですが、その一方で「この会社がうまくいってるのはあなたのおかげです」と他の人の顔を潰すんじゃなくて、顔を立てる。なるべく軋轢を起きないように調整する能力が大事ですね。

僕たちは戦わない

【MV full】 僕たちは戦わない / AKB48[公式] - YouTube

 

孫子の兵法でも「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして降すは善の善なるものなり」とあるように、アニメや漫画みたいに悪い奴をぶっ倒すことじゃなくて、実際の社会で必要なものは、いかに敵を作らず、戦いを避けながら、自分の主張を巧く通していく、そういうことだと思いますね。


ブログで好き勝手に言いまくってるお前が言っても何の説得力はない?せやな、一理ある

 

そんなうまい方法はない?自分はこのへんは参考になるとは思いますね。自分も以前は意見が合わない奴とよくケンカしてましたけど、それじゃダメだなと思っていたときに、この本を読んだらすごく参考になりましたね。

人を動かす 文庫版

まんがでわかる D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」 (まんがでわかるシリーズ)

白い巨塔 DVD-BOX 第一部

白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)