にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の当事者会の功罪(利点)

 

己を知る

 

昨今は東京や大阪の都市部のみならず、さまざまな地域や地方で発達障害の当事者会や自助会などの大小様々な会が開かれていて、大変喜ばしいですね。

自分は以前に「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず(敵と味方の情勢を知り、把握していれば、何度戦っても負けることがない。)と孫子の兵法の最初にあるように、発達障害の人が社会で生きていくには発達障害の価値観と一般社会の価値観の2つ両方ともの 価値観を身につける必要がある」と述べさせていただきました。

taniryo.hatenablog.com


まず発達障害の人が身につけるべきなのは「発達障害の価値観」ですね。孫子の兵法で言うところの「己を知る」の部分ですね。

最初から「一般社会の価値観」だと、発達障害の人は障害のさまざまな特性から、

「人が普通にできることが自分にはできない・・・。自分はなんてダメな人間なんだ・・・。」

発達障害の障害のいろんな特性などから生きづらさを抱えてしまい、

「自分はダメなことばっかりだ。自分なんか生きてる価値なんかないんじゃないか・・・」

思い悩んで苦しんでしまう

 

そうではなくて、まずは

「自分が他人と違う、他人ができることができないのは発達障害の特性によるものなんだ!」

と理解して、障害の悩みを一人で抱え込むのではなく、発達障害の当事者会に参加して

「そうか、発達障害で悩んでいるのは自分だけじゃないんだ!!」

と安心感を得ることが大切である。また一人で悩むよりも、悩みをいろんな人と共有して話し合ったほうが、解決策を見出しやすいというのもある。

 

発達障害の当事者会だと、他の人も発達障害のなので、

発達障害の特性で他人に悪く言われたらどうしよう」

気兼ねすることなく、リラックスして悩みなどを話すことができる

 

そうやって当事者会に参加していくことで、他の人が発達障害でどういうことで悩んでいるのか?困っているのか?うまくいかないのか?といういろんな話を聞くことによって、

発達障害とは?」

発達障害の障害の特性とは?」

発達障害の人の悩みとは?」

というところの考えを深めていくことによって、「発達障害の価値観」というのを身につけていくことが大事ですね。

 

まあ今の時代はTwitter発達障害の人のアカウントをフォローしたりして、ツイートを眺めていくだけでもいろんな発達障害関連の情報は集められる。けれども、やはり実際に顔を合わせて、膝を突き合わせて話さないとわからない、わかり合えないことも多いので、やはり当事者会や自助会に参加していくことがとても大事ですね。

 

 

その他の当事者会の利点

 

以上のように、当事者会や自助会に参加することで、「発達障害の価値観」を知ること「己を知る」ということができる。

 

この他にも「発達障害の特性を他人に悪く言われたらどうしよう」と気兼ねすることなく、リラックスして話せるので、話したり聞いたりなどの対人スキルを上げる実践の場としても良いですね。発達障害の人には対人経験が足りない人が多いので、当事者会はいろんな人を話すことにより、対人スキルや社会性を磨くのにも役立つ。


それに同じ発達障害の障害で悩んでいる人たちの集まりなんで、「発達障害の特性から、会社での人間関係がうまくいかずに悩んでいる?実は自分もそうなんですよ~」と共通点を見出しやすく、仲間意識から初対面でも話が弾みやすいというのもいいですね。

 

自分の長所や短所がわかる


あと、自分の長所や短所っていうのは人と関わることで見えてくる部分がかなり多い

「えっ、そんなことできるんですか?すごいですね!」

「あなたのそういうところはいいですね」

とか他人から直接言われて気づくこともある。また、人といろいろ話していくうちに

「なんかこれは自分は簡単にできるなあ。これは自分の得意なことなのかもしれない」

などの感覚がわかることもある。1人で引きこもってネットばかりしていても、見えてこないことも多いですからね。

 


自分は当事者会とかに行き始めたころは、当事者会を「自分の足りないものを見つける場」としての実践の場として位置づけてました。当事者会の帰りには

「ここは良かった」

「ここは良くなかった」

という反省を毎回してましたね。

「人と議論はできても、雑談ができない」

という課題がわかったら、ネットで調べたり、ハウツー本を買って読んだりして、「雑談ができない」という課題の解消に向けて取り組みました。そうやって次の当事者会に行くときには

「前回の雑談ができない、という課題をどこまで解消できたか?」

を確認する、という目的意識をもって会に行ってました。「雑談ができない」という課題がある程度は解消されたと思ったら、今度は

「思ってることをうまく話せなかった」

という課題が出てきた。なのでTwitterやブログで文章を書いたりして、考えてることを文章化できるようにしたりして・・・・・・。

という反省と改善を繰り返してました。やっぱり自分の欠点や課題は直そうと努力しないと直らないものですからね。どうしても直らないのはしょうがないですけど、自分で意識して取り組むだけでもだいぶ変わってきたりしますからね。

 

あと「人の振り見て我が振り直せ」の通り、

「この人の言い方はあまり良くないな・・・」

「あの人のこういう言動は良くないな・・・」

と感じるものは、同じ発達障害である自分もやってしまっている場合も少なくない。だから

「こういう言い方をしていたけど、これは言われた方は嫌な気分になるから、これからはやめよう」

とか、そうやって自分を向上させることにもつながりますね。

 

このように当事者会に行くことで、すごく成長させてもらいましたね。話が合ういい人にも会えましたし、当事者会に参加させていただいてとても良かったですね。本当にありがとうございました。

 

 

こうやって当事者会に参加していくことによって、同じ発達障害で生きづらさを抱えている仲間に出会うことができるし、話し合って悩みを分かち合い、共有することで解決策も考えつきやすい。また発達障害の集まりなんで、「発達障害の特性を他人に悪く言われたらどうしよう」と気にすることなく、同じ発達障害の仲間同士で気兼ねなく話せるというのはいいですね。


社会での生きづらさを抱える発達障害の人の憩いの場として、当事者会の意義は大きいですね。当事者会や自助会を開いていただいているファシリテーターや運営の方には感謝の念にたえません。

 

 

発達障害の生きづらさを抱えたまま1人で生きていると、ますます悩みや生きづらさを抱え込んでしまい、鬱といった精神疾患などの二次障害を引き起こしてしまう。そうするとますます悩みや生きづらさが深くなってしまい、さらなる鬱といった精神疾患などの二次障害を引き起こしてしまう。という悪循環に陥ってしまう。こういう悪循環に陥る前に、当事者会や自助会に参加し、悩みなどを話し、分かち合い、共感しあうということが大切である。


そうやって発達障害の悩みを分かち合い、共感しあえる憩いの場があるということが大事ですね。そのためにも、もっと当事者会が増えて、もっと気軽に身近に行けるようになるといいですね。

 

 

以前よりは発達障害についてテレビなどのメディアに取り上げられるようになったり、社会での認知度も上がってきてはいるが、まだまだ社会からの発達障害への理解や配慮が十分とは言えない・・・。なので、当事者会など自分たちで活動していくしかないですね。

 

 

個人的な意見

 

個人的な意見を述べさせていただくと、前に日本の景気経済が悪くなってきているのではないか、という発表がされた

news.livedoor.com


今の政府もアベノミクスから始まり、インバウンド(外国人旅行客)の誘致、働き方改革などいろいろと政策は推し進めているが、なかなか目に見えて日本の景気経済は良くならないですね。

 

 

では日本の景気経済を良くなるにはどうすればいいだろうか?

個人的にはそのためには発達障害の人への支援が大事ではないかと思いますね。現在、発達障害の人は障害の特性からうまく社会に馴染めず、なかなかしっかり働けない人が多い。そういう意味では今の日本社会、日本の企業はは発達障害の人をうまく活用できていないと言える。たしかに発達障害の人は社会性に難がある人は多いが、集中力や記憶力が良い人も多く、それらの才能をうまく活用できれば、企業の業績アップにつながり、それが日本全体の経済力のアップや景気向上につながるのではないだろうか。

www.youtube.com


それに、日本では少子高齢化にともなう働き手の不足に今後悩まされると思われる。それに対して、政府は外国人労働者の受け入れ拡大という形で、外国からの労働力で補おうとしている感があるが・・・。

boxil.jp


現在の発達障害の人はなかなか社会に馴染めずうまく会社で働くことができず、生活保護や障害者年金で生活されておられる方も多いです。しかしこういう人たちをうまく企業で活用して働かせることができれば、労働力の確保になる。そうやって国の税金で生活していた人が、賃金を稼いで逆に税金を納めるようになれば、日本の経済がより回るようになって日本の景気も良くなるのではないか。またそうやって障害者が結果や利益を出すことができれば、「障害者の人でも頑張ってるんだから、自分たちももっと頑張ろう!」と刺激になって会社全体の活性化にもなる。また障害者への合理的配慮が進めば、「仕事は見て覚えろ」「気合と根性でやれよ」とかの古い指導ややり方が排されて、みんながわかる、みんなが働きやすい会社になることで、障害者の労働者だけじゃなくて会社全体の環境改善にもつながってくるのではないだろうか。


以上のように、発達障害の人をもっと企業が労働力としてうまく活用することが、企業の業績の向上にもつながるし、ひいてはそれが日本の経済の活性化にもつながるといえるだろう。終わり。


・・・・・・・と言いたいところだが、漫画やアニメじゃあるまいに、現実はそう都合よくはいかないですね。

会社というのは多くの人が集まって、みんなで会社の利益のために貢献していく組織だ。だから自分勝手にやるんじゃなくて、チームプレーやチームワーク、協調性といったところが大事になってくる。


ところが発達障害の人は「自分の都合しか考えない」「他人の気持ちを推し量るのが苦手で、場の空気が読めない」「人とのコミュニケーションが苦手」といった特性があるので、社会性がなく自己中心的な行動してしまい、チームの和を乱しがちである。

それを「発達障害だから理解と配慮が必要!!」として、こういう行為を「障害者への合理的配慮」として悪く言えないとなると、他の定型の人たちがいちいち発達障害の人に気を使わないといけなくなって、神経をすり減らすことになってしまう。そうすると余計な神経やエネルギーを使って定型の人たちが消耗してしまうので、定型の人たちの仕事の生産性がどうしても落ちてしまう。そうなると会社の業績も落ちてしまうことになる。

にもかかわらず「なんでアイツは全然仕事できない無能なのに、発達障害だからって特別扱いされてるんだよ。なんだこれ??こんな組織でやってられるかよ!!」と他の定型の社員からの反発も起きるし、組織内で軋轢が起きてしまう。

こういう形で、発達障害の人がいると会社の組織がめちゃくちゃになって、生産性もガタ落ちしてしまうので、いないほうがいいという形になってしまう。

mao.5ch.net

mao.5ch.net

発達障害の人は現代社会においてはオーパーツというか、まだまだ使いこなすのが難しいようだ。

発達障害が公表している人がもっと社会で成功する人が出てくれば、社会での見方や扱いも変わってくるとは思うんですけどね・・・。といっても、誰とは言わないですが、社会で成功してる人でも明らかな発達障害な人もいるが・・・そうやって発達障害の並外れた集中力や感性をうまく生かして社会に適応して活躍してる人は、単に「人並外れた才能を持っている人」となり、発達障害でも、発達障害にならない(というか自分も周りも気づかない)。逆に社会に適応できず、鬱などの二次障害を併発するようになって、病院の精神科に行くことで初めて発達障害だとわかって、発達障害になる。

 

このように社会で上手くいってる人は発達障害でも発達障害にならず、社会で上手くいってない発達障害の人だけが発達障害になるという、どうもいびつな構造になっているのが現在ですね。まあ、医学が発展してくれば、発達障害が早くに発見されるようになったりして、また変わってくるとは思いますが。

 

いろいろと語ってきたが、まだまだ発達障害の人にとって生きづらい世の中だということは言えるだろう。

 

おもしろきこともなき世をおもしろく

 

とはいっても「発達障害への理解がない社会が悪い!!」とずっと叫んでいても面白くはないので、「おもしろきこともなき世をおもしろく」と生きづらい世の中だからこそ、自分なりに面白く、楽しく生きていくのが大事だと思います。

www.motivation-up.com

 

当事者会に参加


そのためにも、一人で鬱々としていないで、当事者会に参加していって、「こんな発達障害の症状の人もいるのか」「こういう考え方の人もいるのか」など見識を広げていく、というのも大事なことですね。

 

自分の思いや考えを発信していくこと

 

あとはこれまでの自分の人生や考え方について、当事者会で話すとか、Twitterでつぶやくとか、個人ブログに書くとかして、発信していくことも大事ですね。誰かがそれを聞いたり見たりして

「そうか・・・こういう経験をされた人や考え方の人もいるのか・・・。自分もがんばろう!」

と思う人もいるかもしれない。

 

そうやって「自分でも人の役に立ってるんだ!!」と思うことがやりがいとか生きがいなどにつながって「自己肯定感」などにつながることもある。

taniryo.hatenablog.com

 

うまく話せない、説明できない人は、まずはしっかり文章を書けるようになれば、話せるようになる

 

また個人的に「うまく話せない、説明できない人は、まずはしっかり文章を書けるようになれば、話せるようになる」というのが自分の持論がです。やはり自分の考えを一度文章などにすることで、自分の考えとか情報を整理することにもつながり、

「とにかく生きづらいんだ!!!!」

という感情的な意見から

「自分は発達障害の障害の特性で『場を読む』ということが苦手で、これまでの会社で長く働いたり、社会人サークルなどでうまく入れなかったりしてしまった。だから、発達障害の人には『空気読めよ』ではなく、『こういうことはしないでください』という、しっかりした指示をするなどの配慮が必要だと思います」

といった論理的に自分の考え、思っていることをしっかり話せるようにもなる。また、そういうことが自分を客観視することにもつながる

taniryo.hatenablog.com

 

暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう


「“暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう
僕も昔はそうだったんですけど、不平ばかり言っていても、なにも良くならないんですよね。
「休みがほしい」とか「給料が少ない」とか「彼女ができない」とか・・・。
文句を言って、誰かと共感することはあっても、なにも生まれないんですよ。
これ・・・無駄だなぁと思いますね。
だったら、なにが原因なのかを考えるべきだと思いますよね。」

西川貴教さん(T.M.Revolution)が前にラジオで話されていましたが、このように

「なんで自分の人生がうまくいかねえんだ!」

と叫びたくなるときもありますし、たまにはストレスをためこむのではなく、怒りを爆発させて発散するのはいいと思います。

けれどもいくら愚痴を吐いても根本的な解決にはならないので、

どうしたら楽しくなるんだろう?

と自分に問いかけて、いかに楽しく生きるかを模索していったほうがいいですね。

 

 

なお、西川貴教さん(T.M.Revolution)は、(芸能界での薬物使用という事件をうけて)今は「筋トレをやれば幸せになれるんだ!」という趣旨のツイートをされておられますねw