にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

7月8日日曜日のDMP Station Sp(やださん塾)に参加した感想

7月8日日曜日に池袋の「がんばれ!子供村」で開催された、DMP Station Spのやださん塾に参加させていただきましたので、感想を書かせていただこうと思います。

DMP Station Sp(やださん塾)

 

kokucheese.com

 

 

 

アクセス

池袋の「がんばれ!子供村」の2階で開催された。

www.kodomomura.com

 

https://www.facebook.com/kodomomura/

 

池袋みたいな都心に来ると「都会に来たぞ!」という気分になっていいですね(田舎者並みの感想)

なんでもありの池袋に来ると、なんか気分が高鳴っていいですね

池袋は山手線、埼京線湘南新宿ライン東武東上線西武池袋線丸ノ内線有楽町線副都心線と、いろんな鉄道の停車駅なんで、アクセスが非常に良いのもいいですね。

けれども会が開催された「がんばれ!子供村」は騒がしい駅前が少し離れた、閑静な落ち着いたところにあるのが良いですね。施設もボランティアなど向けの貸し出し施設ですしね。

池袋で開催っていうからもっと騒がしい場所かと思っていたら、思ったより閑静な場所にあった。都心でアクセスが良い上に、静かなところ発達障害のイベント向きの施設と、最高の立地と言えるのではないだろうか。

 

進行

18:30から会が開始
やださんによる講演が行われた
やださんとは、北海道の札幌で「Age free community」という市民活動団体を運営し、発達障害の啓発活動をしておられる方だ。

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blog.canpan.info


今回、わざわざ札幌から池袋に来られて、「わたしと発達障害」という題目で、発達障害への理解が得られず苦労しながらも、それを乗り越えられてきた人生について講演された。発達障害によって困難な人生を強いられて、それによる二次障害に悩まされながらも、それを乗り越えて生きられる姿には、感銘を覚えました。
その19:15ごろに休憩をはさんで、質疑応答が行われた。
それからはやださんを交えてのフリートークが20:45まで続いた。

 

感想

運営面(DMP Station)について

非常に運営が安定していた

DMP Station」は先月に活動を開始されたばかりの自助グループ。始まったばかりの会なので、まだまだ会の運営に関しては試行錯誤の途中かなと思っていましたが、予想以上にしっかり会の運営ができていて、素晴らしかったですね。

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会の受け付けもしっかりしていて、運営のメンバーが連携して空けないようにしてましたね。部屋に座布団が置かれていて、空調も入っており、さらにwifiも入れられていて、参加者が過ごしやすい空間を構築できていて、すごいと思いましたね。その割には参加費も抑えられていて、とても素晴らしい運営ができていました。

 

資料、パワーポイントが良かった

講演にあたって資料があったのがすごく良かったですね。発達障害の人っていうのは話されたことを聞き取るよりも、書かれたことを読むほうが理解しやすいので、手元に資料があって良かったです。
以前に「話が長くなってしまう人は、フリップ芸をやるべき」という話を書かせていただいたが

www.weblio.jp

 

taniryo.hatenablog.com


手元に資料があって、前にパソコンのパワーポイントで映し出されていたので、講演を聞くほうは「ああ、今はこれについて話してるんだな」とわかりやすいですし、話してるほうも「今はこれを話すときだから、これを話していけばいいんだな」とお互いに聞きやすい、話しやすい環境をつくれてましたね。そのおかげですごく内容が濃い時間を過ごすことができました。

 

 

凹凸をお互いがフォローしていた

会の運営を2人でやっていて、お互いにフォローしてやれていたのはとても良かったですね。

会の運営をやるというのは定型の人でもなかなか難しいことです。それを発達障害の障害を持つ人がやるなんてどだい無理なところがある。けれどもアスペルガーが強い人と、ADHDが強い人が組むと、アスペルガーが強い人が細かい事務作業をして、ADHDが強い人が多動性を発揮するなど、お互いに強みを発揮することで、お互いの弱点を補完して、ものすごく力を発揮できるケースがある。

この「DMP Station」もお互いがお互いをフォローし合って、定型と同じかそれ以上のなかなか良い運営ができていて良かったです。

 

 

プログラマーやSEは基本的にファシリテーターはできない

個人的には基本的にはプログラマーやSEの仕事をやられている方は、発達障害の自助会のファシリテーターをやるのは難しいと思うので、上記の分業制というか、お互いにフォローする環境は良いと思いますね。

 

自分は少しプログラマーの仕事をかじりましたけど、これは「」ではなくて「モノ」を相手にする仕事ですね。けれども発達障害の自助会のファシリテーターなどは「」を相手にすることを求められるんで、いつもとは真逆なことを求められるので難しいと思いますね。

プログラマーやSEはパソコンでプログラミングを組んでいくのが仕事ですが、思い通りに組んだプログラムが動かない場合は
「どうして動いてくれないんだ!お願いだ、動いてくれよ!!」
とか
「お前ならできるはずだ!さあ動いてくれ!!」
などとパソコンに向かっていくら感情的に懇願したところで無意味である。そんなことをしてる暇があるなら「なぜ思い通りに動かないのか?」「どうして思い通りに動かないのか?」というところ徹底的に考えていく必要がある。プログラムを書いて、その書いたプログラムがエラーが出たり、思っていたような動作にならなかった場合は、プログラムがどこかおかしいということですからね。だから感情論を排して、論理的に突き詰めて考えていく必要がある。プログラマーっていうのはそういう仕事ですね。

ところが「」というものは、パソコンやプログラムとかの「モノ」ではない。論理性もあるけど、基本的には人間とは感情に沿って動く生き物である。褒められるとうれしいし、貶されると腹が立つ。

たとえば
「仕事でミスばかりして上司に怒られてばかりいます。どうすればいいのか?」
という悩みに対して
「それはあなたの能力が低いだけでしょう」
っていうのは正論ではある。しかしながら「正論は人を傷つける」という側面がある。「モノ」に対するときと違って、「」と対するときは、人の感情に寄り添っていく必要があり、ただ単に論理的に正しいことをやっていけばいいわけではない。ここに「モノ」と「」への対応の差がある。

定型の人でも、プログラマーやSEが仕事の人はプログラミングスキルが高い人でも、対人スキルはあまり高くない、冷たい人は少なくない。逆に営業職や接客業の人は、人と応対するスキルが高い人が多い。日ごろから人と接している人と、日ごろにあまり接していない人とではやはり差がありますね。だから日ごろ「モノ」に接している人は、「」への感情への柔軟な対応が求められるので、自助会のファシリテーターなどをやるのは難しい部分はある。

ただ会の運営には人とのコミュニケーション力だけじゃなくて、きっちりとした論理的な思考も求められる部分もあるので、そのへんは「DMP Station」はお互いにフォローしながら、それぞれの長所を発揮して会を運営しておられてすごいと思いますね。

 

 

関西の自助会を参考にした

 「DMP Station」は関西のNPO法人DDAC(発達障害をもつ大人の会)関西ほっとサロンを参考にされたと言ってましたね。関西人としてはうれしいですね(笑)

www.adhd-west.net


会によってそれぞれ違うので一概には言えませんが、関西東京発達障害の当事者会だと、関西の当事者会のほうが会の運営がしっかりしてる場合が多いですね。関西は会の運営がしっかりしていないと、なかなか参加者が集まらずに会を続けるのが難しい。一方で東京は人口が多いからすぐ人が集まるんで、正直に言って会の運営が適当なところもありますね。そう考えると、会の運営がしっかりしている関西の自助会を参考にしたのはなかなかの妙案ですね。

 

 

やださんの講演内容について

札幌から来られた

わざわざ北海道の札幌から来られて、池袋に来ていただけたのはありがたいですね。「Age free community」という市民活動団体を運営し、月2回に発達障害の啓発活動、勉強会を行われているそうだ。

発達障害についての勉強会は、医者とか福祉関係者が本を適当に読んで知ったつもりになってるだけの会なんかも少なくない。発達障害の当事者がしっかり勉強会を開けているのは良いことだと思うので、ぜひとも続けていってほしいですね。


よく発達障害の自助会とかに行くと

「会社には発達障害への配慮や理解が必要だ!そもそも社会は発達障害への配慮や理解が必要だ!会社や社会に発達障害への配慮や理解が足りないのは、自民党と安倍首相の責任である!!」
「欧米は発達障害への理解が進んでいるのに、日本は全然進んでいない!!」

といった社会批判などをされておられる方も少なくない
けれども、そういうことを言ってる人の中で

「日本をより発達障害に理解のある国にするために、小池百合子希望の党を立ち上げたように、自分も発達の党を立ち上げて、衆議院総選挙に出馬します!!」

「自助会で署名を集めて、県議会議員国会議員に持っていって、発達障害への支援に関する法案を国会に提出させたり、発達障害を支援する施設を作るよう働きかけます!!」

「外国のが発達障害への理解が高いので、外国語を勉強して貯金して、日本から外国に引っ越します!!」

といった具体的な行動をとってる奴は見たことがない。そんなに意気軒昂に語るんだったらなんか実際に行動してみろや、と思いますけどね。せめて自分で動けないんだったら、活動されておられる方に「発達障害の人が生きやすい社会の実現のために頑張ってください!!」とか声を掛けていくとかね。なんかよくわからん人からのたった一言でも、本人にとっては大きな励ましになるケースもありますしね。


それに対して、やださんは実際に行動をされておられて、本当に素晴らしいと思いますね。

 

 

地域格差

 やださんは子供の時に発達障害のせいで周囲にうまくやることができず、施設などで虐待などを受けて本当に辛い生活を送られた、という話には心が痛みました。しかし、そこから二次障害にも苦しみながらも、それらを克服して現在は明るく活動されている姿勢には感動しました。

 

東京や大阪といった都市部には発達障害の当事者会もいろいろありますし、支援施設もいろいろあります。一方、地方ではまだまだ発達障害の支援がまだまだ進んでいないのが現状ですね。というか「発達障害」という言葉自体がまだまだ浸透していないですし、「発達障害、って言葉は知ってるけどどういうのかは知らない」という人も多いのが現状。特に地方ではそれが顕著なんで、その地方の格差をどうしていくか?というのが大きな課題である、と考えさせられました。

 

 

おにぎりの具

 最初に自己紹介をするときに、名前とここに来た理由と、好きなおにぎりの具を1人1人に言ってもらうという、独特なやり方をされていた。やださんは「好きなおにぎりの具と関連づければ名前を覚えやすいから」という理由でされておられるようだ。けれども緊張しやすい発達障害の参加者にとっては、リラックスして自己紹介ができるので非常に良いですね。これは非常に良いやり方だと思うので、他の自助会でもぜひとも取り入れてれるべきでしょう。

 

 

 

課題

 運営面(DMP Station)について

 締め切りが早い

 東京の自助会はすぐに人が集まるから、あまりに人が来すぎて部屋がパンクしてしまう、ということがあるので、予約の先着順にして上限の数を決めるのはわかる。しかしながら、あまりにも7月3日の時点で予約を終了するのは、少し早すぎる気はしましたね。

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せっかくやださんが札幌から来られていることですし、より多くの人に話を聞いてもらうためにも、「まだまだ枠があるので当日参加も可能です」っていうのをTwitterだけじゃなくてfacebookのイベントページでも呼びかけたら良かったんじゃないかと思いますね。

 

 

遅れてくる人を気にしすぎる

会が始まったあとで、遅れてきた人の受け付けの対応をするのはマルチタスクになって、処理が難しいので、気になるのはわかりますが・・・・・・。より多くの人に会に最初から参加してほしいという気持ちもわかります。発達障害の影響で、なかなか時間通りに来れずに遅れてしまう、という人もいますからね。

ただそこに過剰に気にしてしまうと、せっかく時間通りに来てくれた人に対してどうなのか?ということになりますし、そもそも社会通念上で考えたら、遅れてくる奴が悪いんだから、時間通りに始めていって良いと思いますね。

 

 

 

やださんの講演内容について

 目的意識がわからない

 正直に言って、誰に向かって何を言いたいのかさっぱりわからなかったですね。「今回の講演で何を伝えたいのか?」という目的意識が全く感じられなかったですね。
「苦しい思いをしている発達障害の人も、生きてさえいれば良いこともあるんだから、なんとか生き抜いてほしい!」
発達障害への社会への認知や理解がないばかりに、自分は苦しい人生を強いられてしまった。もっと発達障害への認知や理解を広めるために活動を続けていきたい」
とかの、そういう
「俺はわざわざ日曜日の夕方に池袋に来ていただいた方に、自分はこういうことを伝えたいんだよ!」
というのを全く感じなかったですね。一応、講演する以上は「何を話したいのか?何を伝えたいのか?」というのははっきりしたほうがいいですね。まあ単に自分の頭があまりに悪すぎて理解できなかっただけかもしれませんが。

芸能人のトークショーとか、AKBのメンバーとかのshowroom、ニコ生主とかじゃないんだから

www.showroom-live.com

live.nicovideo.jp



講演内容も単に自分の人生を自分語りしてるだけですからね

dic.nicovideo.jp

 

www49.atwiki.jp


まあ講演というのは、自分の経験や体験をもとに、それによって得たこと、感じたこと、考えたことを語る場ではある。あと波瀾万丈、艱難辛苦なやださんの人生というのは、それの人生を語るだけで「発達障害で苦しんでいるのは自分だけじゃないんだ」「発達障害でこんなに苦労している人がいるんだ」という点で、すごく共感を得られるので、一概に間違いとは言えない。けれども、それはそれとして講演をやる以上は「こういうことを伝えたいんだ!」というもっと目的意識を持ってやらないといけないですね。


あえて嫌な言い方をすると、特にこれといった信念や信条とか哲学があるわけでもなく、ただ単に自分語りして「さすがやださん!そこにシビれる!あこがれるゥ!」とチヤホヤされたいだけなんじゃないかな、という感じはしました。

 

 




「視野を広げることは世界を拡げること」の意味がわからない

 講演の締めの言葉としてやださんは「視野を広げることは世界を拡げること」と言われた。どういうことか気になったので、講演が終わったあとに「『視野を広げることは世界を拡げること』と言われましたが、一番、視野を広げたことで世界が広がったと感じたことは何ですか?」とやださんに聞きに行ったら「一番は決められない」と話されて、どう視野を広げることで、どう世界を拡がったのかということを、何も話してくれなくてとても悲しかったですね。

本人はとある人に「視野を広げることは世界を拡げること」という言葉をかけられて、すごく感銘を受けたそうですが・・・。その感銘を受けて勇気づけられたことについて「どう感銘を受けたのか?」ということを説明する力がないように感じましたね。ここは少し準備不足ですね。小学生の作文じゃないんだから、ここはもう少し答えられるようにしてほしかったですね。



「単にお前が嫌いだから話さなかっただけ」?
マジか・・・・・・・

dic.nicovideo.jp

 

 


「Age free community」の目的もわからない

 やださんは北海道の札幌で「Age free community」という市民活動団体の代表をつとめられ、発達障害の啓発活動をしておられる。月2回ほど発達障害の勉強会を開催されておられて、これまで700人以上の方が参加されたそうだ。

素晴らしい活動ですね!発達障害への社会の理解が進むように、活動を続けていってほしいですね。

ところが講演を終えられたやださんAge free communityの活動について詳しく聞いたところ、「いろんな偉い人と話せて良かった」という答えしかかえって来なくて落胆しましたね。

 

「北海道では、発達障害への支援が進んでいないので、まずは当事者のみならず福祉関係者の人などの人にも発達障害への理解を地道に広めていきたい!」
「北海道では企業の障害者枠の求人が少ないので、企業に発達障害を理解してもらって、発達障害の人でも生きやすい社会を作っていきたい」

とか、そういう理念とか目的意識とかがないみたいで残念でした。

それにしてもやださんは「なぜこれをするのか?」という目的意識に乏しい人ですね

 

講演する力が低い

陸上競技でもマラソン短距離走だと、同じ「走る」というのでも使う筋肉が違うので、練習方法とかも変わってくるように、同じ「話す」ということでも「雑談する」のと「講演する」のとでは全く違う。ところがやださんはそこの違いがわかってない気がしますね。「雑談する」のはそこそこできるけど、「講演する」という力は低いですね。

まあ自分も発達障害の自助会に行き始めたときは、やださんとは逆に自分の場合は「議論する力はあるが、雑談する力がない」というところを気付かされて、すごく悩みましたね。そこで雑談の本を読んだりして、雑談する力をつけていったのが今に生きてますね。


とはいえ、発達障害で大いに苦労されて生きてこられたにもかかわらず、人の前で1時間ぐらい講演を行えるという点では素晴らしいですね。前にブログで書かせていただきましたが、発達障害の特性によって、話すのが苦手だったり、うまく話をまとめるのが苦手な人もいる中で

taniryo.hatenablog.com


発達障害にもかかわらず、人前で講演を行えるなんて本当に素晴らしいですね。

「さすがやださん!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ
 そこにシビれる!あこがれるゥ!」

dic.nicovideo.jp




発達障害の自助会の中ではそういう評価になると思います。
けれども、

  • ストーリー性やメッセージ性があるわけでもなく、単に自分の人生を振り返っただけの講演内容
  • しっかり自分の人生を振り返る講演内容ならば、もっと時系列順にきっちりやるべきだった(いつ札幌に引っ越されたのとか、講演を聞いても不明瞭なところがあった)
  • 「視野を広げることは世界を拡げること」という言葉も、講演内容を総括した言葉という意味でもなく、大した意味がなかった
という点で、定型の中だったら中学生レベルかなという感じですね。この程度のレベルで定型を相手によく勉強会をやれてるなあ、というのが率直な感想ですね。
 
 
 
 
 
論を組み立てることができていない

雑談講演、議論の違いとは何か

 
「感情的に、感情を入れて話す」のが雑談で、「論理的に、感情を入れずに理論を組み上げて論を作り上げて、論をぶつけていく」のが議論、という気はしますね。
 
やださんは大学を出ておられないこともあって、ちょっと論を組み上げることができてないですね。
 
まあ良い大学を出てもダメな人はいるし、大学を出ていなくても素晴らしい人もいるので、一概には言えない。ただ基本的に大学では卒業論文を書かされるので、大卒の人は「文章構成力」「論理的思考」が身についている人が多いですね。
 
卒業論文っていうのは、基本的に自分の身振り手振りとか絵とか動画とかじゃなくて、自分の文章だけですべて説明していかないといけないので(コピペをしたら即退学になる)、「文章力」は身につきますね。
 
あと「自分はこう思います。なんとなく、直感で」とかは論ではない。
「ポチは犬だ。犬は動物だ。だからポチは動物と言える」といった感じで(演繹法
「Aのスーパーで買い物をするべきだ。なぜならAのスーパーはキャベツ1玉100円だが、Bのスーパーはキャベツ1玉150円でキャベツが50円安いからだ。他の野菜などもAのスーパーのほうが安い場合が多く、買い物の費用を節約できるからだ。」
「Bのスーパーで買い物をするべきだ。なぜならAのスーパーは片道30分かかるのに対して、Bのスーパーは片道10分で行ける。往復すれば60分と20分で40分もの差になる。今日は他にもやるべきことがたくさんあるので、買い物にかかる時間を少しでも短縮するべきである」
 
といった感じで、根拠をもって説明できることが「」とか「論理的な説明」ということですね。こういった感じで「気分的に」「なんとなく」「直感で」「こっちのほうが好きだから」といった感情論を排して、論理的に考えていくことを「論理的思考」って言いますね。
 
まあMMRのキバヤシの思考みたいな感じですね
 
 
そうやって考えた論をまとめていって、「これから〇〇と言える。さらにあれから△△と言える。さらにあの資料から●●ということも言える。よってこれらのことから~~と言える!」と論をうまくつなぎ合わせてまとめていくのを「文章構成力」と呼ぶ。

 

論理的思考、論理的な話の良いところは、他人を納得させやすい点ですね。

「自分はこう思います。なんとなく」だと「なにいってんだこいつ。アホらし。それはただのてめえの好みだろが!」と聞く耳を持たれないケースが多いが

「自分はこう思います。なぜなら~~だからです」と根拠をもって説明する「へぇ~なるほどねぇ~。一理ある」と納得してしまうケースが多いですね。
「いやぁ~今日はいい話を聞けたな~」と気分よく参加者に思ってもらうためにも、講演の場合は納得感が増すように論理的に話したほうがいいですね(感情論とかも適度に入れたほうがフランクな雰囲気になって良いとは思いますが)。

 

視野を広げることは世界を拡げること」という言葉についても、「なんでその言葉なんですか?」という説明がほしいところですね。どうしてその言葉なんですか?「負けないで、もう少し、最後まで走り抜けて」「風林火山」「殴ったね!親父にも殴られたこと無いのに!」「大迫、半端ないって」「そだねー」「ラッスンゴレライ」とかじゃダメなのか?というとことですね。

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大学を出てる人とかだったら卒論を書いて「文章構成力」「論理的思考」の力が身についている人が多いが、そうでない人はなかなかそこらへんの力を身につけるのは難しい。個人的にはボードゲームをやったり、ブログを書いたりしていけばいいんじゃないかと思います。

taniryo.hatenablog.com

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発達障害の自助会に行くと、感情論でしか物事を語れない人とか、論理的に考えられない人は大学を出てない人が多いですね。そこらへんで大卒かそうでないかの差を感じるときはありますね。

特に大卒の人は卒論を書かされるから
「この件に関してAさんは〇〇と言っている。それに対してBさんが△△と反論している。一方でCさんは●●と述べている。自分は~~だと思う。」
という形で考えることができる。
一方で大学を出てない人は
「この件に自分は~~だと感じた。だから自分は~~だと思う。」
とか人の意見をロクに聞かずに、自分の浅はかな意見に固執する人とか
逆に「安倍首相は素晴らしい政治家だ!」という意見を聞けば「そうだ!安倍首相は良い!」と言い、「森友加計問題を見てわかるとおり、安倍首相は悪い政治家だ!」という意見を聞けば、「そうだ!安倍首相は悪い!」とすぐに意見を流される人が多いですね。


よく発達障害の支援者とかは「発達障害の人は自分で勝手な判断をしてしまうことがあるので、自分で判断をするのではなく、他人に聞いて、その通りにやりましょう」みたいな指導をする人がいます。けれどもやはり自分で考える力を身につけて、自分で動けるようにならないといけないと思いますね。

 

やださんの講演を聞いた感じだと、「文書構成力」「論理的思考」が課題かな、という気がしましたね。

 

 

多動性

やださんの講演の質疑応答のときに、

「感情を抑えきれないとき、どうコントロールしてるんですか」

という質問を受けて
やださんが
「自分も負の感情を抑えきれず、家で感情を出してる時もありますよ。クレヨンしんちゃんのネネちゃんの母親みたいにウサギのぬいぐるみを殴るみたいに。
そういえばクレヨンしんちゃん野原しんのすけの声優の方が代わりましたけど、あんまり違和感はなかったですね。あとドラえもんの声優が代わったときも、あまり違和感はなかったですね」
などと質問に答えるんじゃなくて、急にアニメについて語りだしたのはどうかと思いましたね。あと質問をはぐらかすというか、きっちり答えていないケースが何回かありましたね。自分が「視野を広げることは世界を拡げること」「Age free community」について聞いたときもはっきり答えてくれなかったですし。


講演をしてる以上は、質問には真摯にしっかり答えてほしかったですね。やっぱり何かを主張する以上は、質問、疑問点にはある程度は答える義務があると思いますし。国会議員の答弁じゃないんだから。


まあ発達障害の特性として

  • 多動性、衝動性のせいで落ち着いて物事を考えることができない
  • 臨機応変の対応がうまくできず、急な対応を求められるとパニックになる
というのがあるので、仕方ない部分なのかもしれない
 
と言いたいところだが、他の部分はできていたので、それが要因ではない気がしますね。
 
やっぱり講演のコンセプト目的意識がないのが一番の要因だと思いますね。「俺はわざわざ日曜日の夕方に池袋に来ていただいた方に、自分はこういうことを伝えたいんだよ!」というのがない。だから講演では「これを話そう」と決めてるからうまくいっても、質問が来た時に「何を話せばいいんだろう??」と気持ちに迷いが出てしまう。その気持ちの迷いが質問の答えに出てますね。
 
自分も以前に書きましたけど、自助会というのは「まずは会のコンセプトをはっきりさせることですね。『この会は何をする会なのか?』というのを明確にして、方向性を決めること」が大事と述べましたが、講演においてもそれは大事ですね。

 

あと単に発達障害に対する考えや見識がまだまだ浅いですね。

単に発達障害の特性とかを理解して、はいわかりました、終わり、じゃなくて
発達障害の人の障害者雇用をどう進めるべきか?」
「やださんのような苦労する人を減らすには、定型の人からどのような配慮を得られれば良いのか。また定型社会から発達障害の理解を得るためにはどうすれば良いのか?」
発達障害のみならず、障害者が幸せに生きるにはどうすればいいのか?」
ということまで、しっかり考えてほしいですね。

 

「なんでそこまでいちいち面倒くさいことを考えなアカンねん。アホちゃうか」
と思うかもしれない。まあ確かにそこまで個人に求めるのは酷かもしれない。


ただ、発達障害の会の代表を務められていて、しかも毎月勉強会を開かれていて、今回こうして東京までお越しになって池袋で講演される、そういう立場の方だったらそこまでの見識は欲しいところですね。

やださんという札幌で発達障害の勉強会を開かれておられるというから、さぞすごい見識をもつ人が来て、すごい考えやお話を聞けるんだと思っていましたので、個人的には今回の講演は期待はずれでしたね。特にこの3日前にペガサス代表の木村志義さんの素晴らしいお話を聞けただけに、余計にそう思いますね。

 

良かったところは金髪で社交性がありそうで話しやすそうなところですかね
けれども個人的には金髪で外見的に目立つ人間になるんじゃなくて、講演の内容とかのそういうところで内面的に目立つ人間になっていってほしいですね。

 

 

 

まとめ

DMP Stationの運営面

 DMP Stationの運営面に関しては非常に良かったんじゃないかと思いますね。また来週もイベントを開催されるということで、今回の課題は出たと思うので、そこはしっかり修正して、次に生かしていってほしいですね。

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東京は他にも発達障害の自助会も多くあって、いろいろ比較されて大変だと思いますが、生きづらさを抱えている発達障害の人にとっての1つの居場所になれるようにぜひとも頑張ってほしいですね。詳しいことはよくわからないですが、マナーが悪い人は出禁にしたり、秩序を守るために毅然とした対応も取るなど、運営はかなり良いと思うので、会は続いていってほしいですね。

ただ、たまに「気持ちに余裕がないのかな?」と感じる場面もあったので、もう少し心に余裕を持ってできれいいと思いますね。そうすればもっと良い会ができるんじゃないかと思います。

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やださんの講演内容

 次にやださんの講演内容について


忌憚なき意見を述べさせていただくと、自分語りをするだけで、講演内容もその後の質疑応答も内容が薄かったので、期待はずれだったな、というのが正直な感想ですね。

けれども、やださんの話の中で「仕事で大変なことがあっても『昔に受けた苦労に比べれば大したことはない』と思うと乗り越えられる。だから昔の苦労も無駄ではなかった」という言葉は胸に響きました。発達障害に生まれたせいで苦労が多いですが、それも無駄ではなくこれからの人生にいきてくるんじゃないか、と思うと勇気と希望をもらえましたね。この話を聞けただけでも、わざわざ日曜日の夕方に池袋に来て良かったと思いましたね。

厳しいことを述べさせていただいた気もしますが、逆に言えばやださんはこれらの課題を解決すれば大きく成長できるということですし、より大きな活動ができるようになっていくということだと思いますしね。そういう意味では伸びしろが大きいということですし、まだまだ潜在能力を秘めているんだ、ということが言えると思いますね。札幌在住ですが、東京や大阪などに行くなど、精力的に活動されていますし、今後の活躍を願っています。ぜひとも自分の体験を多くの人に伝えていって、1人でも多くの人に発達障害の人に希望の灯りをつけていってほしいですね

発達障害の活動も人それぞれですからね。ライターとして活動されてる方、発達障害の自助会を主催しておられる方、発達障害カフェや発達障害バーの店を開いておられる方、自助会や発達の店に参加者としてかかわる方、Twitter、ブログ、facebookなどで発達障害関連のツイートやブログをあげられる方。いろんな方がいろんな活動をされておられます。やださんは「Age free community」での月2回の勉強会の活動の他に、今回は東京で活動されましたし、8月は札幌、9月は大阪で活動されるそうですね。

 

 

自分は関西人なんで、関西でもイベントを開いていただいて、関西の自助会を盛り上げていただけるのはありがたいですね。ぜひともこの調子で型にはまらない、精力的な活動を続けていってほしいです。

 

最後に

 

 

DMP Station Sp(やださん塾)では前半はやださんのお話を聞けて、後半はフリートークでいろんな人といろんな話ができて良かったです。やださん、運営の方々、参加者の方々はお疲れさまでした。そしてありがとうございました。