にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

6/23(土)Neccoゲーム会企画 人狼会18回目に参加した感想

6月23日土曜日にNeccoの3階で開催された、Neccoゲーム会企画 人狼会18回目に参加させていただきましたので、感想を書かせていただこうと思います。

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大人の発達障害当事者のためのピアサポート Necco(ネッコ)の3階で行われた。

 

感想

大人数で盛り上がった

雨が降りしきる天候だったにもかかわらず、約15人もの人が集まってとても盛り上がった。イスが足りずに下から借りてくるほどだった。

初心者の方も何人か参加されたが、しっかり説明もあって、初心者対応もなされていた。そのおかげで初心者の方も楽しめておられました

6時半から10時まで3回の卓ができました。それぞれ白熱した議論が進み、自分も積極的に会議に参加できてとても楽しめました。参加者の方々、GM(ゲームマスター)の方はありがとうございました。

この日は6時からNeccoではまた別の「ほんわかカフェ」というイベントをやっていて、あちらも15人ぐらいの人が集まってましたね

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雨の日でもこんなに人が集まるとか・・・なんだこれは、たまげたなあ・・・。Neccoはすごいなあ、というか、これが東京ということですね・・・・・・。人が集まらない地方の当事者会に少し人を分けてほしいですね(笑)


さすが18回目の開催とあって、人狼について書かれたのが冊子にまとめられていて良いですね。初心者や慣れてない人でも冊子を見たら勉強になるので良いと思います。

 

それにしても人狼ってプレイヤー(参加者)もいろいろとっさに臨機応変に考えないといけないんで大変ですし、発達障害の人は難しいので、なかなか慣れるまでが難しいですね。あとGMをかなり処理が多くて大変だと思いますし、発達障害という障害を持ちながらもGMをやっておられるというのは、素晴らしいことですね。「発達障害でもやれるんだ!」という、発達障害の人に希望になりますね。ぜひとも、大変だとは思いますが、続けていってほしいなと思いますね。

自分も昔にTRPGのGMをやったことがあるから、この人狼のGMとか、当事者会のファシリテーターの方がどれほど大変かはよく知ってます。特に発達障害の人がやるのならなおさら大変です。

 

 

発達障害でも人狼が楽しめる

自分は関西にいたとき、「発達障害の人たちが話し合う自助会や当事者会はあるが、ボードゲームしたり、人狼したりといった、いろいろゲームとかやって楽しむ場がないのはさみしいな・・・(カラオケの会はやってる人がいたが、体調の悪化などがあって今はやってない)」という思いがあったので、Neccoではすでに実現させていて驚いたというか、自分の願望が体現されていて嬉しいですね。

社会での生きづらさをかかえて生きている発達障害の人にとって、当事者同士で定型に気兼ねすることなく、話し合える場があるというのは非常に良いことだと思いますし、これからもそういう場がもっともっと増えていくことを願っています。それはそれとして、個人的には発達障害の人はもっとボードゲームをやるべきだ!という考えなんで

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ボードゲームをしながら楽しんで親交を深めながら、ゲーム的思考や論理的思考を伸ばせる、そういう場があったらいいな、と思っていたので、ぜひとも発達障害の人だけでボードゲームしたり人狼したりという場が、東京のNecco以外にも広がっていったらいいんじゃないか、と思いますね。

 

課題

みんなで楽しく盛り上がった、素晴らしい会でした。けれども、ここを良くしたらもっとみんなが楽しめる、もっとみんなで「Neccoゲーム会企画 人狼会は楽しかった!来てよかった!」と言い合える会になると思うので、課題を挙げさせていただきます。

 

  • 人狼というゲームはGMがとても忙しくて大変なので、GMがゲーム運営だけに集中できるようにしたほうがいいですね。そのためにもホワイトボードに処理などを書いていく人、新たに来られた方に参加費を集めたりなどの対応をする人、とそれぞれ別の人が担当したほうがいいですね。見学されてる方が手伝う感じでやったほうがいいですね。これらをGM一人でこなすのは定型の人でも無理なんで。

 

  • 昼間の議論時間はタイマーを使って、しっかり区切ったほうがいいですね。GMの気分で長かったり短かったりしたら少し不公平感がありますしね。やっぱりゲームなんで、勝ったら嬉しいし、負けたら悔しいので、時間の管理はもう少しキッチリやってほしいですね。そのためにもタイマーはしっかり準備したほうがいいと思いますね。

 

  • このルールだと初日占いなしなんで、初日の昼の議論時間は3分でいいですが、2日目、3日目は5分ぐらい取ったほうがいいんじゃないかと思います。

 

  • 名前は名札を付ける方式で、名前がわかって良かったです。けれども胸元に名前があると、たまに名前がわかりにくいときがあるので、机の上に名前を出す方式のほうが良いと思いますね。あと名前表の他に番号表もあったほうがいいですね。狼や占い師などの夜の行動で、指差すだけじゃなくて番号で言ったり、GMも番号でプレイヤーに確認が取れたりしてすごく便利なので、GMの負担軽減にもなりますし。

 

  • GMの運営に関してですが、昼間の議論によって追放者が決まり、その追放によって狼が全員追放になるなど、ゲームの勝利条件を満たした場合は、そのまま夜に移行するのではなく、その場でゲーム終了を宣言したほうがいいですね。夜に移行して、参加者を寝させる理由はないんで。

 

  • 机の上にいろいろと書いた紙(ゲームの説明書き?)がありましたが、イマイチよくわからなかったんで、次からあの紙は無しで良いと思います。

 

  • 初心者向けにA4一枚でかかれた簡単なルールがあればいいと思います。冊子だと書いてある量が多すぎて、読むのが大変ですし、初心者がいきなり読んで理解するのは難しいので、もっと簡単にわかりやすく書かれたのが欲しいですね。分量はA4一枚ぐらいのみで。

 

  • 人狼のルールやセオリーなどが書かれた冊子がありましたが、あれは手書きで書いたのもをコピーされていました。けれども今の時代はパソコン打ちでいいと思いますね。加筆改訂も簡単ですし、印刷も楽ですし。

 

  • 少しGMの方が役職の説明がわかりやすく説明することに難儀されておられたので、別の参加者がサブGMみたいな形でフォローしていったほうが良いと思いますしね。初心者にもよりわかりやすく、より楽しめる会にするためにも、会やゲームの運営の形を、様々なありとあらゆる可能性を探っていくのも大事だと思います。「GMがすべてやらないといけない」という固定観念を崩すことも、よりみんなが楽しめる会にするためにも探ったほうがいいかもしれないですね。

 

  • 何個か人狼セットを使ってて、いろんな役職があって楽しかったですが、ちょっと名前は統一したほうがいいですね。たとえば「双子」って名前になってても、基本的には「共有者」って呼ぶとか、「市民」って名前でも「村人」って呼ぶとか。変に真面目に言い分けてると、いろいろGMもプレイヤーも混乱してきますからね。特に初心者はゴチャゴチャになって大変なんで、これはやめたほういいと思いますね。

 

いろいろと述べましたが、この辺が良くなると、より初心者対応ができた、よりもっと楽しい卓、会になるんじゃないかと思いますね

 

早く次の卓を始めすぎる

ゲームの勝利条件を満たしてゲームが終了した際に、GMは次のゲームの役職を決めて早く次のゲームを始めようとしますが、しばらく参加者に終わったゲームについて談義させたほうがいいですね。「自分はこう思ったからこう騙った」「自分はあれが怪しいと思ったから、あなたが狼じゃないかと疑った」とかそういう推理や思考回路を披露しあうのも、人狼の醍醐味だと思うんで。このようにGMが自分の考えを押し付けるのではなく、GMが参加者やプレイヤーの気持ちに寄り添って、より参加者が楽しめるような運営をしていったほうがいいんじゃないかと思いますね。

人狼においてこの時間が一番楽しいときだと思うので、ここは時間をとったほうが良いと思いますね。特にこのとき「〇〇さんのあの動きは良かった」「〇〇さんのあの騙りはうまかった」とか言われると「ああ、自分って役に立ってるんだ」って思って本当に自信になりますからね。たかがゲーム、たかが一言ですけど、その一言がその人にとってはものすごい自信になったり、救われるときもありますからね。「そんな大げさなw」って思われるかと思いますが、人生を変える一言っていうのはありますしね。

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あと人狼のゲーム中では敵味方になって疑心暗鬼になりながら戦う相手ですけど、ゲームが終わったら、ただの人狼を愛する仲間ですから。ラグビーみたいに終わったらノーサイドというか、フェアプレー精神というか、勝っても負けてもお互い相手をたたえる、そういう精神が大事だと思います。ネットの人狼とかだとゲームが終わってから「お前がバカなことをしたせいで負けたじゃないか!何考えてるんだボケが!頭沸いてるんのかよ。このバカ!アホ!」と負けた原因を作ってしまったプレイヤーが散々にこき下ろされるケースもありますが・・・・・・・。そうではなくて・・・・・・、やっぱりGMや参加者がいるから人狼というゲームを楽しめるんだから、終わったらノーサイドというか、スポーツマンシップというか、そういう相手をたたえる、人狼というゲームを愛する者としてお互いをリスペクトする。そういうことを確認する時間をしっかり取るべきだと思いますね。

「あの場面は〇〇したほうが良かったんじゃ・・・」「なぜ〇〇したし!?」という指摘や意見も、すごく勉強になりますし、こういう経験が人狼をする上でも成長につながりますしね。失敗から学ぶのが人間なんで、こういう経験が人狼としても、人間としても成長させてくれますよね。そりゃ毎回、完璧に勝ち切って「さすが〇〇さん!すごいですね!!」と褒め称えられたいのが人間ですけど、そううまくいかないのが人狼であり、人生ですね。

以上のように、ここでの一見たいしたことがない、ただダベってるだけやりとりですけど、ここでの会話がすごく大事なんで、しっかり時間をとってほしいと思いますね。

 

一言

GMの方が、ゲームマスターや会の運営をやっていただけたから、人狼をプレイすることができたので、楽しい時間を過ごさせていただいて感謝の気持ちしかないですね。会の運営、GMとしてのゲームの運営と両方をこなしていただいて、そのおかげで人狼をプレーできることに、ただただ感謝感激の気持ちしかありません。

しかしながら、発達障害の人というのは、日々なんらかの生きづらさを抱えていきており、定型の人よりも苦労が多い中でも必死に平日働いていて疲弊しています。だから休日は家でゆっくり休んだり、趣味をしたりして、疲れている身体や心を休ませたい、という人は多いと思います。それでも雨が降りしきる中、「人狼をやってみようかな」とわざわざ参加者の方々が西早稲田のNeccoカフェ3階まで来てくれている。そういうことをしっかり考えて「生きづらさを抱えて生きている発達障害の参加者の方々に自分は何ができるのか?」「そういう人のためにはどういう会にしていけばいいのか?」といったところを、しっかり考えてほしいですね。そういうところをしっかり考えて本当にやれているのか?何のために会を開いているのか?人に言われたからやってるだけなのか?自分は何ができるのか?そこをもっと考えてほしいですね。「会には人が毎回集まってるからいいや」じゃなくてね。そもそも参加者の方々は別にケンカしにきてるわけじゃないんで。もっとみんなで「Neccoゲーム会企画 人狼会は楽しかった!来てよかった!GMさんありがとう!」と言い合える会になるにはどうしたらいいのか?というところですね。


まあ自分もTRPGのGMをやってたことがあるんで、GMがどれほど大変かはわかりますけどね。頑張ろうとしても空回りするのはありますしね。

あと発達障害の人というのは、プレッシャーがかかると、「真面目にやらなきゃいけない」「ミスしてはいけない」という意識が強くなって、視野が狭くなったり心の余裕を失ってしまう、というのはありますけどね。けど、それを乗り越えていかないと、自分自身の成長にもつながらないし、やっぱり自分自身のためにならないんで。


あとこのNeccoの人狼だけじゃなくて、定型の社会人サークルとかの、普通の人狼会にも参加されて、見識を深められたら良いんじゃないかと思います。「自分の思った通りにいかないと、怒りだしてあからさまに不快な態度をとる」「自分さえ良ければそれで良い。他人のことなんざ知ったことが」みたいな人は、発達障害の自助会だったら「発達障害の人は想像力が欠如している人も多く、他人の気持ちを推し量るのは苦手なだからしょうがない」という形で収まる。だが定型の会だと一発で「困ったちゃん」って扱いになって「身勝手」「わがまま」「唯我独尊」「自己中心的」「ジコチュー」「人間のクズ」「ゲスの極み」って呼ばれます。どっちが正しい、正しくないとかじゃなくて、定型社会の中ではこういう人はいらない、いないほうが良いんで。「そういう価値観もあるんだ」というのを知るだけでもだいぶ違うと思いますし。

 

まあGMのやり方が気に入らないなら、定型の社会人サークルの人狼会なり、お前がどっか行けよ、というのが正論ではありますけどね。

 

まとめ

参加者の方々と大いに盛り上がった、素晴らしい会でした。実家にいたときは人狼会は定型の社会人サークルしかなかったので、発達障害の会で人狼ができるなんて夢のようでした!人狼を楽しめました!参加者の方々は本当にありがとうございました!!

課題をいろいろ述べさせていただきましたが、逆に言えばそれだけまだまだ可能性がある人狼会だと言えると思いますし、社会で生きづらい発達障害の人たちがより楽しめる場になっていってほしいと思います。いや、なれると思います。

自分もネット人狼やオフの人狼にいろいろ参加させていただいたことで、ヘタクソで成功より失敗のほうが多いですけれども(笑)、その中でいろんなことを学ばせていただきましたし、すごく成長させていただけました。自分以外の発達障害の人たちでも、自分みたいに人狼をやることで、生きづらい世の中を少しでも生きやすくなっていってほしいと切に願います。そういう人がもっともっと増えていってほしいと思うので、Neccoゲーム会企画 人狼の発展を祈っています。