にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

2019年9月22日㈰にNeccoカフェで行われた「ココペリ& yuccoのライヴ」を見た感想

2019年9月22日㈰にNeccoカフェにて「ココペリ& yuccoのライヴ」を見ましたので、感想を述べさせていただきます

neccocafe.com

 

 

進行

15時から17時までココペリさんのヴァイオリンとyuccoさんのピアノによる演奏が行われた。一曲ずつ少しトークもあった
16:00~16:15まで休憩があって、それから後半の演奏に入った
Neccoカフェがほぼ満席になるほどの盛況ぶりだった

 

感想

素晴らしい演奏だった

素晴らしい演奏でした。いろんな曲を聞くことができてとても良かったです。
個人的には日本史と大河ドラマが好きなこともあって、(天空の城と呼ばれた兵庫県にある)竹田城の曲が一番良かったです。城の荘厳さを大河ドラマのメインテーマのような曲調でうまく表現していました。目を閉じて曲を聞くと、城のイメージが浮かび上がってくるような曲ですね。もし今後、竹田城大河ドラマになったら、この曲がメインテーマで決まりでしょう(笑)

それにしても自分を音楽や楽器で表現できるのは良いですね、うらやましいです

あと発達障害の人は根は真面目だったり、素直だったり、純粋な人が多いので、楽器も弾いても素直な音色を出せる人が多いので、発達障害の人には楽器はいいのかなと思いました。自分は全然ダメですがw

 

 

無になれる時間

ココペリさんやyukkoさんは、音ゲードラクエ、FFなどに昔からドハマりしているという話がありました
個人的には「」になれる時間が大事なんだと思いました

最近はスマホが普及して情報が多く手に入れられる時代になりましたが、逆に情報過多の時代じゃないかと思いますね。Twitterを見ると、フォロワーの皆様のツイートなどがバーーッと表示されますし、人からもいろいろ言われたり、当事者会でもいろんな話を聞けますけど
「人に言われたからやらなきゃ」
Twitterで言ってたからやらなきゃ」
「当事者会で言ってたしやらなきゃ」
「消費税が10%に上がる前にやらなきゃ」
と周りに言われたからそうしないといけない、やらなきゃいけない
といつの間にか周りの都合に振り回されたり、やりたいことではなくて、やらなきゃいけないことをずっとやっている状態になっていることがある

そうではなくて、頭を空っぽにしてそれだけに集中できる没入感のある趣味があると、自分を取り戻せるというか、ムダな情報を排して自分のリズムを取り戻すことができる。そういう意味では没入感のある自分の趣味があるというのはいいですね。


自分も神経をすり減らすというか、精神的に負担がかかる仕事をしていたので、無性にゲームがやりたくなって、よく信長の野望とか三国志とかやってましたね。今から思うと、精神的に疲れていて、ちょっと逃げ場や休憩所を必死に探していたのかもしれないですね

 

 

 歌詞のない音楽

日頃はアイドルの曲ばっかり聞いていますがwたまにクラシック音楽とか聞くといいですね
四月は君の嘘」って漫画を読んでからは、実家にあったベートーベンとかモーツアルトとかモルダウとかのCDをituneに入れて、たまには聞くようにしています。歌謡曲は歌謡曲の良さがあって、メロディや歌に加えて歌詞で表現していける良さはある。けれども、クラシック音楽は歌詞とかないのに、聞いただけで情景とか気持ちとかが表現されているというのはすごいですね。薄っぺらい歌詞の秋元康とかのアイドルの曲とかを聞くよりも、クラシック音楽とかを聴いていったほうが、音楽で表現されているものを読み取れる、深みのある人間になれる気はするなあ

 

ただそうなるにはいろんな音楽を聞いていくしかないですね
野球でも
「今のストレートが素晴らしい!」
「今のプレーすごい!」
とか
ラグビー
「あのタックルすごい!」
「今のトライはすごい!」
とかも野球とかラグビーとかいろいろ見ていないとなかなかわかるようにならない
日ごろからもっと音楽を聞かないと芸術性とか音楽の良さをわかる人間になれない気はしますね
自分も写真展とか美術展とかもなるべく見るようにしています

 

特に発達障害の人は情緒などを感じたり、気づく力がものすごく低い、鈍感な人が多いので、音楽とか芸術とかを良さなどを感じられるようになれば、人生が好転してくるかもしれない。このライブがそういうきっかけになったらいいですね

 

 

普通とは何か

ライブのトークで「一般的には『明るいほうがいい』と言われるが、気持ちが暗い時は無理に明るくするよりも暗いままのほうがいい」ということを話されていた

自分は
「他人が、みんなこう言ってるからこうしないといけない」
じゃなくて
「なんでみんなこう言うんだろう?」
と考えるのが大事だと思いますね

自分もものすごく自分が嫌いになって自己嫌悪に陥ったときがあって
「こんな自分なんかどうなってもいいや」
と思っていた時期があった
そうすると、外出したら交通事故にあったり、洗濯したら急に大雨になったり、バイトでも自分のせいで起きた問題じゃないのに、なんか自分のせいになってしまって、いろいろあって挙句にクビになったりと、天に見放されたように、何をしても全く上手くいかなくなってしまった
あと自分が嫌い、自己嫌悪に陥ってる人って、かなり周りに負のオーラをまき散らしているようで、人とか友人とかに嫌われるようになりました
このままじゃダメだな、と思って、そこから自己嫌悪から復活していきました
あれから「自分をしっかり持たないといけない」「自己肯定感を持つこと」ということはこういうことなんだな、というのを身をもってわかりました

 

まあ確かに辛いことやショックなことがあって立ち直れないときは
「切り替えなきゃ」
と思っても、できないときがあるので、その時は気持ちが回復するまで待つしかないときもありますね。変に空元気を出して無理やり元気に明るくしようとしても、かえって自分の心身に無理をかけてしまい、ますます悪化するときがある。暗い気持ちを自分で認めて、思い切って出していったほうが良いときはありますね。

上記のように自分は「明るくあるべき」とは思っていますが、単に
「みんな『明るい方がいい』って言ってるし、とにかく明るくいないといけない」
とかではなくて
「暗くなる、辛いとき気持ちもあるが、そのまま暗くいるよりは、明るいほうがいいかな」
と暗さや辛さを認めながらも、明るいほうを選ぶ。単に明るければいい、ではなくて、酸いも甘いも噛み分けて、どっちも経験した上で、こっちを選ぶというのが大事だとは思いますね

 

とにかく明るい安村×夢みるアドレセンス 『サマーヌード・アドレセンス』 - YouTube


夢アド(夢みるアドレセンス)はTIFでライブを見たけど良かったなあ

 

 

 隣の芝生は青く見える

特に大した技能もない自分なんかと違って、こんなにすごい演奏ができたり、作曲ができるココペリさんはyuccoさんはいいなあ、と思いました。けれどトーク
「モノを失くすことが多い。それで以前に高価なバイオリンや、ぷよぷよが大好きでずっとやっていたが、そのニンテンドースイッチを失くしてしまった」
など話されていたりとか、yuccoさんの経歴等を見ると、決して楽ではない、とても苦労も多いんだろうな、と思いました

やはり隣の芝生は青く見えるということですかねえ


ただ発達障害の人は強みを生かしていくのは大事だと思いました
発達障害の人は弱みが多い分、なんとか弱みをなくしていきたい、と思いがちではある。けれどいくら弱みを直そうとしても直らない。
パッとすぐ直せるなら、そもそもわざわざ当事者会に来る必要もない。あと
「自分はダメなところだらけだから、少しでもダメなところを直してまともにならないといけない」
と思って取り組むのはなかなか精神的にしんどいものがある


それよりは得意なこと、好きなことを見つけて、強みを伸ばしていくことですね
特に発達障害の人は好きなことには四六時中、寝るのも忘れて取り組めるので(それはそれで過集中しすぎて、日常とのバランスが取れなくなっても大変ですが)、好きが高じて定型よりも上手くなることもある。これで
「なんだ、定型って障害がないから自分より能力が全てで上回ってると思ってたけど、そんなことないんだな。定型って言ってもこんなもんか。大したことねえなあ」
と定型への劣等感が消える
「自分なんか何やってもダメかと思ってたけど、これはいけるな」
というのがあると自己肯定感も出てくる

「この強みを生かすために弱みをなくしていこう」
だと気持ち的に前向きに取り組める、たとえば
「仕事でミスをしすぎてるので残業が多くなってしまっているが、早く家に帰って趣味をするためにも、ミスをなくて早く仕事を終えられるように頑張ろう」
「この趣味のためにお金が欲しいから、もっと給料が上がるように頑張ろう」
とかだと、多少キツくても頑張れる


さらに強みの生かすのではなくて弱みをなくそうとすると
「こうしないとダメだ。ああしてはいけない」
といった感じで減点主義な考え方になってしまう。だから
「今日は思い切って近所のタピオカミルクティ屋に行こうかな!けど変にお金を減らしたり、なんか失敗したらイヤだからやめておこう」
「当事者会でこういう趣味の人がいたから、自分もやろうかな?けど自分がうまくいかなかったらイヤだからやめておこう」
と失敗が怖くなって新しい挑戦がなかなかできなくなってしまう

逆に強みをいかしていくと
「これができるんだから、他のこともできるはずだ」
と新しいことにも挑戦していけるし
「これまでと同じことをやるより、せっかくだし新しいことをやったほうが成功するにしろ失敗するにしろ、いい経験になったり、自分の可能性を広げることにつながるんだ」
加点主義で考えていける
この差は大きいですね


当事者会でも、強みを生かしている人に会うと
「正直に言って自分より障害が重いが、それなのに自分より前向きに生きているし、自分よりすごいことをなされている・・・。この人より自分は障害が軽いのに、自分は何をしているんだろう??もっともっと自分もがんばろう!」
と大きな刺激になりますね

 

今回の「ココペリ& yuccoのライヴ」を見て、同じ発達障害の人でも、こんだけすごいことができるんだ、自分もがんばろうと大いに励みになりました

 

 

課題

フリートーク

曲の合間のトークも面白かったですね。曲や曲に関するゲームなど、発達あるあるなどのトークも非常に面白かったです
ただ途中の脳科学の話題も交えたロングトークはちょっと冗長だった気はしますね。変にテーマを入れるより、気持ちの赴くままに自由にトークしていったほうが良いのかな、という気はします。それだけで充分に魅力のあるトークはできているので
演奏は感情豊かなのに、トークはあんまり感情を入れずに話してるあたりもバランスは取れてますし

 

 

発達障害の強みを生かす会

トークの中で、東京は発達障害の強みを生かす会もあるけど、関西にはあまりない、という話がありました
関西人としては残念です。とはいっても関西も関西ほっとサロンからいろいろ当事者会も増えてきて、また発達障害バーの「金輝」さんとか。

twitter.com

as.sumomo.ne.jp

今年から茨木で発達障害カフェ&バーのMuguete(ムゲーテ)カフェもできましたし

twitter.com

muguete.co.jp

これからまたいろんな当事者会も増えてくるんじゃないですかね

 

 

 最後に

いろんな曲を聞けて、素晴らしい2時間でした
お疲れ様でした、そしてありがとうございました