にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

6月2日(土)に大人の発達障害当事者のためのピアサポート Necco(ネッコ)に行った感想

 

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先週の5月26日(土)に西早稲田にあるNeccoカフェに行きましたが、2週連続でNeccoカフェに行ってきました。

taniryo.hatenablog.com

 


 

先週に続いて今回も来ている人もいて、すぐに打ち解けて話すことができ、今回もとても楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。

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また今回は「障害者雇用を考える会」にも参加させていただいた。

ネットの事前申し込みの15人は満員。さらに飛び入りの参加で何人もの参加者がいて、障害者雇用を考える会は20人以上の大人数になった。最初に申し込みをした順に自己紹介をして、それから障害者雇用をテーマにしてフリートークをする方式。形式としては関西ほっとサロンと同じ方式ですね。

 

 

進行


参加者のみなさんの自己紹介が短めで簡潔で良かったですね。発達障害の特性で、自己紹介をしようとして、うまく話をまとめられずにダラダラと長くなってしまうケースも少なくない。これが何人も続くと、グダグダだらだらと暗い話を続けられる人が何人もいると、フリートークに入る前に聞くのに疲れてしまう。

会の最初で疲れてしまうと、なかなか良い会をするのが難しくなってしまう。こういうケースが続く当事者会なんかは、30秒経ったらゴングを鳴らして強制終了するといいと思いますね。

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それか、説明しようとするとなかなかまとまらなくなってしまうので、いっそのこと歌を歌って自己紹介にするとかにしてみてもいいかもしれないですね。

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自己紹介が長くなるんだったら、せめてこれを参考にして、こういう感じで明るく元気よく、変顔しながらやってほしいですね

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その点今回の障害者雇用を考える会は、みなさん短く簡潔な自己紹介だったんで良かったです。

 

主催者の方は障害者枠の法律上でもいろいろ穴があったりすることへの是正に強い関心を持っておられる方で、この障害者雇用を考える会を毎月Neccoで開かれているそうだ。今は障害者枠の全国の求人の月収をまとめておられていて、業種ごとにまとめて、本で出版される計画があるそうだ。

やはり障害者枠だと一般枠と同じ仕事をしていても、障害者枠のほうがやや待遇が悪いケースも少なくないので、ぜひともまとめて明らかにしていってほしいですね。


また発達障害へのゼミの研究等で、大学生の方がいろいろとインタビューなどをしておられる人もおられた。ぜひとも発達障害をテーマにいい発表。卒論を書いていただきたいですね。まあインタビューしたことを、うまく整理して論理立てて発表などにつなげるのは、なかなか難しいかもしれないですけれども。

 

今回感じたこと

今回、Neccoでいろんな人とお話して感じたことを書いていきたいと思います

スポーツを観るのが大事

発達障害の人が就労のときに苦労するのが、空気が読めないので社会人や会社の倫理がわからず苦労するケースが多いですね。なかなかこれを理解するのは難しい。

けどプロ野球とか見てると理解しやすいですね。ずっと試合を見続けてると、すぐ2軍に落とされる選手と、なかなか2軍に落ちない選手、レギュラーで出続ける選手、どういう差があるのか?っていうのを見ていくとおもしろいですね。そりゃ結果を出してる選手が1軍で出るというのはありますが、監督の方針や好き嫌いもありますが、「監督が使いたい」と思わせる選手って何だろう?っていうのを見ていくと、いろんなものが見ていきますね。

抽象論になってきたんで、具体的に挙げると
・打つだけじゃなくて、バント、エンドランとか小技もいろいろできる選手
・守備でエラーが少ない選手。エラーが多い選手というのはホームランを打ちまくるとか、よほど他に長所がないとレギュラーでは使われにくい
・チームが勝つために、監督は「こうやって勝つんだ」という方針がありますが、それに沿ったプレーができる選手。プレーが上手い選手というのもあるが、「監督はどう考えているのか?」「チームが勝つにはどういうプレーをすればいいのか?」というのを考えられる選手。
こういう倫理を仕事で当てはめて「この仕事はどういうことが求めらているのか?」とか考えて仕事できる人というのは、評価されやすいですね

芸は身を助く、という言葉もあります。発達障害で悩んでいるといっても、ひたすら発達障害の本を読んだり、発達障害の自助会に参加しまくるだけでは見えてこないこともあるので、こういう趣味とかやっていくことも大事なことかもしれないですね。

 

文章力が大事


発達障害の人は自分の気持ちや考えを話すのが苦手な人が多い。けれども文章力を鍛えることで割と補えるような気はしますね。

自分も以前に「発達障害の人はブログを書くべき」と提唱したこともありますが。

話したりしゃべったりするのは、感情にまかせて何も考えずにやっててもなんとかなったりしますが、「文章を書く」っていうのは論理性とかのしっかりした考えがないと、良い文章は書けない。ごまかしが効かないんで、しっかりした文章が書けるようになると、仕事とかでもしっかりと自分の意見を話せるようになりますね。

特に仕事の場合はうまくいかなかった場合、上司から「どうしてそうやったのか?」「どうしてそのやり方をしたのか?」と聞かれるときがある。そのときに「こうしたほうが良い結果が出るんじゃないかと思って、そうしました」とか答えられると「ああ、こいつは自分なりにしっかり考えて仕事やってるんだな」と信頼される。逆に「なんとなくです」とかしっかり答えられないと「こいつ何も考えずに仕事してるな」「こいつはあまり信用できないなあ」と思われてしまうときもある。仕事って結果が大事ですけど、結果を出すためにプロセス(過程)をかなり重視される職場が多いので、「しっかり自分で考えられる」「しっかり自分の考えを持っている」「しっかり自分の考えを伝えられる」というスキルっていうのは、ものすごく大事ですね。

そのためにも、発達障害の当事者会などにいろいろ参加して、コミュニケーション力を磨いていくとうのも大事ですし、日ごろからブログを書いたり、ツイッターに投稿して、「自分の思い、考えを文字化、文章にする」という思考回路を作っていくことが大切だと思いますね。

 

二次会の場所

障害者雇用を考える会の終わって二次会の場所は、Neccoと同じく発達障害のための場所の早稲田にあるマイノリティーハウスでやる運びになった。残念ながらその日は営業していなかったのでお流れになってしまったが、発達障害のための場所が近くに何か所もあるというのは、さすがは東京だと思いましたね。

 

課題

主催者の方

今回の障害者雇用を考える会の主催の方は、障害者雇用に対する確固たる思いをもっておられるのは良かったですが、会の運営は少し慣れていないように感じましたね。フリートークで会をされるのは良いことだとは思いますが、会をしっかり自分で運営していかないと、会を運営する力はついてこないので、せっかく確固たる考えをお持ちなのだから、もっとパネルディスカッションの当事者会をやってみるとか、講演会をやるとか、もっと大きく活動されたほうが良いんじゃいかと思いましたね。

 

発達障害の当事者会

発達障害を持つ人たちが集まってフリートークをする当事者会があるというのは良いことですね。一人で悩みをかかえているよりも、そういう会に参加したほうが「発達障害で悩んでいるのは自分だけじゃないんだ!」と自己肯定感にもつながる。

しかしながら、発達障害の当事者会というのは、社会でうまくやれてない人が多いので、当事者会ばかりに行っていると低いレベルで満足してしまうケースもある。定型の社会人サークルとかにも行ってみて「当事者会だと問題ないけど、定型の中じゃこれはアウトなんだな」「当事者会の中では良いけど、定型の中じゃまだまだだな」とか、自分になりに課題を見つけていくことが、自分の視野を広げて、自分の成長につながると思うので、そういう意識も必要だと思いますね。


あと発達障害の人は自分の知らない話題とかは冷たい態度をとったり、ディスったりして話の腰を折るケースがかなり多いですね。まあ悪いというわけではないですが、良くはないですね。

知らない話題、興味がない話題であっても、一応聞いておけば、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。あと「そういえばこの前の当事者会でこれを話している人がいたな」と自分の興味の幅が広がるかもしれない。興味や関心を持つ幅が広がれば、自分の視野が広くなったり、いろんな考え方ができるようになったりして、自分の可能性が広がることにもつながりますしね。

あまりにもくだらない、つまらないよくわからない話題を繰り返すようなケースは、話の腰を折るのもありですが、基本的に選り好み、好き嫌いなく、なんでも話は聞いたほうがいいですね。

それに自分の好きなことを熱く語ったときに、どうでも良さそうに迷惑そうに聞いてる人と、「それは面白そうですね!」「そこまでやりこむなんて本当にすごいですね!」と興味を持って聞いてくれる人、どっちが印象が良いか?どう考えても後者である。後者の人には「自分の好きなことを認めて褒めてくれた!この人とは話が合いそうだ!」と印象が良く持たれる。一方で前者の人には「あの人は全然話を聞いてくれないしなあ」とあまり良い印象を抱かない。

発達障害の人でよく「職場の人間関係がうまくいかず困っています」という人が多いが、こういうところで知らず知らずのうちに悪印象を持たれている可能性があるので、ここは気をつけたほうがいいですね。

 

まとめ

今回もいろんな人と様々な話ができ、いろいろと考えさせられてとても良かったです。充実した時間を過ごすことができました。ありがとうございました。