にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)を読んだ感想3 自分と向き合う

自分と向き合う

長く当事者会をやっておられる方の話を聞くと、
いかに自分と向き合えるか?認められるか?
かが大事だとよく言われます
 
自分と向き合えてない人が、いろいろ理論を身につけたところで、
発達障害への理解と配慮が足りない。社会は発達障害への理解と配慮が必要であり、発達障害への理解が足りない社会構造が悪い!」
「自分が他人には自分勝手に見えるだろうが、それは発達障害の特性で仕方がないことである。周りは自分に合わせるべきだ」
と、変に屁理屈だけこねくりまわして、机上の理論だけ立てるのがうまくなるだけだったり
「もし発達障害ではなく定型に生まれていたら、何の生活に不自由することなく、とても楽しい人生を生きれたのに!」
と、なろう作品のように夢物語を語るのが上手くなるだけだったり
自分の弱さから逃げて、うまく他責にして、自分を正当化する説明が上手くなるだけだ
 
 
 
3つの願いをかなえてくれるランプの魔人とかがいるならいいと思いますが
 
 
では自分と向き合うにはどうすればいいか?
いろいろと方法はあると思うが、1つの方法としてはやはりイイトコサガシワークショップに参加することですね
変に劣等感から逃れるために、人や物のせいにしたりとかの、自分の感情に嘘をついて生きるのではなく
自分の好きなものを、好きだとありのままに素直に表現することで、自然と自分の感情に素直に生きられるようになる
 
当事者会では「みんなで生きづらさや悩みを分かち合うんだ!」と言いながら、実際はええかっこしいしていたり、悲劇のヒロイン気取りで、自分の弱さから目を背けている人ばかりな会も多くある
 
その点、イイトコサガシワークショップ
「30秒間、好きなものを語るだけでしょw楽勝だろw」
と、いい感じに発表しようと思っても、意外とうまくいかないときも多い・・・
そのときにうまくいかない自分、思うようにできない自分、全力でやってもうまくいかない自分、と必然的に向き合うことになるので、自分と向き合う、という点でも良いのかもしれない
 
 
 

今年2月に亡くなったプロ野球の元監督の野村克也氏も「分を知って、分に生きる。」ということを語られていました

マチュア球界の4番やエースでプロ入りした選手でも、全員がプロ野球でも4番やエースになれるわけではない
自分の与えられたポジションで頑張るしかない
これと同じで、発達障害は治らない。普通の人ができることが、自分にはできないことも多い
これをできないことはできないと認めた上で、できることを探して、そのできることを一生懸命に頑張ることですね
そうやって頑張っていくうちに、気が付いたら定型の人よりもできるようになっていて、それが自信になって、生きづらさの緩和となる
 
発達障害を疑ったら、専門の診療機関で診てもらう」
発達障害の悩みを一人で抱え込むのではなくて、当事者会に参加して、他の人と悩みを分かち合う」
というのは、そうすれば
「こうすれば発達障害が良くなる」
「生きづらさが緩和されて幸せに生きられる」
とかではなくて
「ああ、自分は発達障害だからできないことも多いんだ・・・しょうがないんだ・・・」
とできないことはできないとして、できることを探す、そうやって気持ちの整理をつけることができる。自分と向き合えることで、生きづらさの緩和につながる、ということですね
だから当事者会は
発達障害の人が悩みを分かち合う中で、分を知って、分に生きるために、気持ちの整理をつける場所」
というのが一番正しいのかもしれない

発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)を読んだ感想2 目に見えないものに価値を見出す

目に見えないものに価値を見出す

「世の中は力がすべてだ!身体がでかくてゴツくて、ケンカが強い人が偉い」
「偏差値や学校のテストの点数が高い人が偉い。いい大学を出てる人が偉い」
「世の中は金がすべてだ!年収が高い人が偉い」
プリウスに乗れる上級国民が偉い」
「高級ブランドものを身に着けている人が偉い。タワーマンションの最上階に住んでる人が偉い」
とか、自分が中学生とか小学生のところは思っていたときはあるが・・・
 
たしかに年収とか学歴とか業績とか、目に見える部分も大事ではあるが・・・
まあ定型でもこういうことしか考えない、つまらない人もいますが
たいていこういう外見やステータスを着飾って、他人に見せびらかして自慢して、他人を見下して悦にひたることにしか興味がない人ってのは、どんな金持ちだろうと、どこか人望がなく、見下されてる人が多いですね
 
「周りへの気遣いができる人間が偉い」
「自分の考えに固執するんじゃなくて、他の人の意見もしっかり聞いて、取り入れられる人が偉い」
「他の人の意見に振り回されるんじゃなくて、しっかり自分の意志や考えをもって貫ける人が偉い」
(矛盾する?他人の意見を全く聞かずに意固地になるのも、他人の意見を聞きすぎて振り回されるのもダメだしなあ・・・)
「『ここで失敗したら多くの人に迷惑がかかる』とかのプレッシャーがかかる場面でも、平常心で力を発揮できる人が偉い」
「さっきの失敗を引きずらずに、すぐに気持ちを切り替えられる人が偉い」
臨機応変に物事に対応できる人が偉い」
とか、そういうなかなか目に見えない、人間の内面にすごさを見いだせると、見える世界も変わってきますね
 
特に発達障害の人は協調性がない人が多い
会社っていうのは何か?と突き詰めて考えると、いろんな人間が協力しあって、事業を達成していく組織なわけで、協調性がない人は基本的にはいらないわけで、協調性がない人は会社や社会で活躍するのは難しいですね・・・
 
といっても
「もっと周りに気遣いができる人間になりましょう」
といくら言ってもできるようにはならない・・・
どうすればいいだろうか・・・
チームの一員になって、何かを成し遂げる、という経験を積むしかない
「前は自分だけ楽しめればいいや。と思ってたけど、チームとして何か大きなことを成し遂げたことに、チームの一員として貢献できることが、こんなに嬉しいこと、楽しいことなんだな。」
と感じることですね。そういう成功体験というか、満足感や達成感を経験すると
「自分だけ良ければいいや。と思っていたけど、これからはみんなの役に立つようなことをして生きよう」
社会性とか協調性が芽生えてきます
 
マズローの法則(欲求5段階説)という、人間の「欲求」には5つの段階があるとする心理学理論もありますが
人間っていうのはある程度欲求が進むと、「自分だけ良ければいいじゃなくて、みんなの役に立ちたい」と思う欲求があるみたいですね
 
 
このイイトコサガシワークショップを通じて
「自分の気持ちをしっかり話すことがいかに大事なのか」
「一人でいるより、他の人といっしょに何かをする、ワークショップをすることがいかに大事なことか」
という
なかなか目に見えずらいことがわかるようになるワークショップでもあると思います
 
 
自分も大学時代に汝は人狼なりやとかTRPGをやったことで、一人で閉じこもるんじゃなくて、他の人といっしょにやる、チーム活動に貢献できる、ということがいかに楽しいことなのか?というのを体感できたのは良かった
ここらへんは、いかに説明したところでわかるものではないので、実際にやってみて体感するしかないですね
 
 

発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)を読んだ感想1 感情と論理

前回に「発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びるアイスブレイク&ワークショップ(こころライブラリー)」の概略を述べさせていただいたので、今回はこの本の個人的な感想を述べたい
 

感情と論理

感情的論理性のバランス、というか両方を大事にすることが大事だ
 
自分も昔は議論とかはできるけれど、雑談ができない、ということで悩んでいたことがあった。議論や論議、テーマに対して事実やデータに基づいて感情を排して論理的に意見を述べていくもの。それに対して会話とか雑談というのは、自分の気持ちや感情を自分なりに表現していくもの。似てるようで全く違うものですね
 
どっちが大事か、というとどっちも大事ですね。業種とか職種によりますが。基本的に会社だと上司とか取引先との仕事上の相手と話すときは議論、同僚の人とくだけた会話をするときは雑談をしていくことになる
 
たとえば仕事でうまくいかないときは
「うわあああああ、いくら頑張ってもできない・・・どうせ自分なんか何やってもダメだ・・・」
感情的になるんじゃなくて
「なんでうまくいかないんだろう?どうすればうまくいくんだろう?」
と考えて
「どの作業の工程でミスが多く起きているんだろうか?そのミスはどういう理由から起きてるんだろう?」
論理的に考えて、解決していく必要がある
 
あと仕事の打ち合わせとか会議では
「今年の売り上げを伸ばすためにはどうすればいいか??」
というテーマだったとして
「まあそのうちなんとかなりますよ」
「気合と根性でとにかく頑張ります」
とかの感情論とか精神論で発言するのではなくて
コロナウイルス蔓延による在宅勤務が社会で増加しているので、在宅勤務に役立つ商品を売り出していけば、売り上げを伸ばせるのではないでしょうか?」
「仕事でのミスを減らすために、チェックシートの提出をさせたらどうでしょう」
とかの論理的な具体案を出すことが大事になる
 
それに仕事でミスしてしまった場合は
「これから気をつけます」
だけじゃなくて
「作業開始前に安全をダブルチェックでしっかり確認したうえで、作業に取り掛かるようにします」
など
取引先とかのメールや電話のやり取りも論理性が重視されるので、やはり仕事をしていく上では論理性が大事である
 
それに
「定時は過ぎたが、なんとしてもこの仕事を納期までに終わらせないといけないので、今日は残業しよう」
「ちょっと疲れているけれども、会社のために仕事を頑張ろう」
と会社で働く以上は、個人の感情を押し殺して組織の論理を優先させないといけないときもある
 
 
 
 
あと発達障害だと特性上、生きづらさを感じることが多いが、そこで
「自分は発達障害だし、どうせ何やってもダメだよ・・・」
発達障害への理解や配慮が足りない、国と社会が悪い」
感情的になるのではなしに、
「なぜうまくいかないのか?どうすればうまくいくようになるのか?」
論理的に考えていく必要がある
 
 
以上のように、特に仕事をする上では感情より論理性が大事だ。だから論理性が身につけばすべて解決する。終わり
・・・と言いたいところだが・・・
 
ただ、あまりにも論理で動いて感情を切り捨てて生きていると
「会社で上司に怒られ続けて辛い?それは単にあなたが無能なだけでしょうwあなたのような無能な人間なんざ怒られても仕方がないでしょうwむしろあなたのような役立たずがクビにならないだけ感謝すべきなのに、身の程知らずもいいとこだw」
冷酷非情な冷たい人間になって、反感を買いやすくなり、友人はいなくなる
 
論理で動いて感情を切り捨て生きる、というよりは、常に本音で話してしまい
「これを言うと他の人にどう思われるか?どうなるか?」
というのを一切考えずに生きることですね
 
このメンバーには期待してたけど、ちょっとこの発言で、今後アイドルとして成功するのはもう厳しそうだな・・・
この子を見習えよw
 
 
まあ、ギャスビコー星人によってハタを立てられているなら仕方ないですが
 
 
 
他人に冷たいということは、自分にも冷たいということだ
「こんな当たり前なこともできないなんて、自分なんか生きてる価値なんかないんじゃないか??」
「やらなきゃいけないことなのにできなかった・・・自分なんか早く死んだほうがいいのではないか??」
自分で自分を追い込んでしまいがちになる
そうすると鬱になってしまうケースもある
 
あとそうやって変に感情を押し殺したり、無視して生きていると、あるときにいきなり怒りの感情が抑えられなくなって周りに当たり散らして迷惑をかけてしまったり、自分で自分の感情をコントロールができなくなってしまうときもある
 
特に想像力に乏しい発達障害の人間は上記の状況に陥りやすい・・・。
 
では感情をコントロールできるようになるにはどうすればいいだろうか??
まずは自分の感情に気づくことですね
 
それと、その自分の感情や今の気持ちを相手に伝えること
「自分はこう思っている」
「今はこんな気持ちだ」
と相手に伝えられるようになることだ
 
特に発達障害の人は、自分の気持ちを相手に伝えられるようになるのが苦手で、あまりできない人が多いので、そこができるようになることが大事だろう
 
このように「わさび~」「さいたま~」といくら叫んだところで、なかなか相手に気持ちは伝わらないですからね
 
 
 
人に自分の気持ちを言語化して説明することで、かえって自分で自分を客観視することにつながる
よくカウンセラーが傾聴してるのは、そうやって自分自身の感情に自分で向き合わせるためですね
 
 
そうやって自分の感情に向き合って、感情豊かに生きられるようになる
「会社で上司に怒られ続けて辛い?それはとても辛いですね・・・」
相手の感情も大事にできるようになるため、人情味のある人になる
 
 
このように人情味のある感情豊かな人になると
「今日は気分がすぐれないから、無理して頑張るんじゃなくて、早めに休もう」
「なんか気分がノッてきたし、今日はこのまま頑張ろう!」
と、自分の感情に向き合って、自分の感情にも優しい人になれる。他人に優しくできない人間は、自分にも優しくできない
 
人の感情を理解して向き合えるようになれば、
「みんなに気分よく仕事を能率よく進めるためにも、他人に不快な思いをさせないように言葉遣いを気を付けて礼儀を尽くそう」
「この意見を変に押し通しても反感を買うだけだからやめておこう。むしろ今は他人の意見に耳を傾けるときだ」
他人の感情を考慮して論理的に考えられるようになって、さらに論理性のキレが増してくる
 
論理性感情論のどっちが大事?どっちが良い?とかそういう問題ではなくて、車の両輪のようにどっちも大事。車は片方の車輪だけではしっかり走れないように、自分の人生をしっかり走らせるには感情論理の2つの車両が大事である
 
 
 
 
 
そこらへんを考えていくと、上(一般社会)でなかなか通用しない下(当事者会)のレベルの人は、どちらかが欠いている人が多い気はしますね
 
当事者会で悩みを分かち合って共感するだけで
発達障害への理解や配慮がない社会が悪い!」
「そうだ!その通り!」
とかの感情論だけで
「では発達障害が社会で成功していくにはどうすればいいか?」
という論理的や建設的な話し合いがなかったり
(まあ生きづらさを抱えて生きてきた発達障害の人が前向きに生きるためには、まずは悩みを分かち合って、「そうか、発達障害で悩んでいるのは自分だけじゃないんだな!」と共感するところから始まるので、一概に間違っているとは言えないが)
 
逆に
「コーヒーを飲んでカフェインを摂ると、脳が活性化されていいらしい」
ファシリテーターとして活躍するためには、ファシリテーター講座を受講して受講証をもらうと、すごいファシリテーターになれるらしい」
とかの、それっぽい小手先の理屈をこねくりまわしてるだけだったり
「バカアホな定型の人間と違って、自分は正しい物の見方や考えができる、優れた人間なんだ」
と社会でうまくいかないことへの劣等感から、自分は間違っていない、間違っているのは社会やその人間たちなんだ、と自己防衛本能からの自分を正当化しただけの
斜に構えた、自分だけの狭い薄っぺらい考えをぶつけ合うだけのしょうもない議論に終始して、それで
発達障害を理解しやがらない、定型のバカアホボケどもと違って自分たちはなんて素晴らしい議論をしているのだろう!」
と勘違いして高揚感に浸って
「いろいろ話を聞けて良かった」
と満足してしまっていたりしますね
 
 
 
 
おっと、思わず当事者会の愚痴を書いてしまった・・・
 
前置きが長くなってしまったが、イイトコサガシ
自分の気持ちを伝える」
ということができるようになるワークショップ
自分の気持ちを伝えるには、まずは
「自分はどういう気持ちなんだろう?どう思ってるんだろう?どう感じてるんだろう?」
自分の気持ちに向き合った上で、それを
「悲しい」「嬉しい」「面白い」「辛い」「楽しい」
とかの言葉で表現していかないといけない
そういう意味では感情論理の両方を自然と身につけられるワークショップだと言える
 
 

発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)の概略6 総評、読むべき人

総評

著者の冠地情さんと漫画家のかなしろにゃんこ。さんとその息子の発達障害の特性で人とのコミュニケーションに悩んでいるリュウくんの、漫画で3人のキャラクターの掛け合いで楽しく話が進行する
最近、書店でよく見る「漫画でわかる〇〇」に近い形式の本ですね
 
ワークショップもイラストで描かれていてわかりやすく、
「これはこんなことをするワークショップなんだな!」
とイメージしやすい
 
このように漫画やイラスト主体で描かれているので
「本を読むのは苦手・・・」
という人でも楽しく簡単に読める本だ
 
あと、ワークショップする際に気をつける点、心がける点も書かれているので
「なんか、このワークショップorアイスブレイクは面白そうで楽しそうだしやってみよう!」
と思う人は是非とも本を買ってよく読んで、実践すれば、きっと楽しいワークショップアイスブレイクができるはずだ
 
 
個人的にはスルメのような味がある本だと思いますね
はっきり言って読むだけだったら1日ですぐに読み終わる
ただ、実際にこの本のように自己紹介してみたり、30秒スピーチをやると、なかなか簡単ではない・・・
「どう言えば相手にうまく伝わるのか?」
「このワークショップをすることで、どんな意味があるのか?どんな効果があるのか?」
とか考えさせられるので、それを通じていろんなことに気づかされる本だ
 
「言うは易し、行うは難し」という言葉がありますが、
「30秒話すだけでしょw簡単でしょw」
と思っていても、実際にやってみると簡単ではない・・・
けれども、やっていくうちに自分の伝える力、コミュニケーション能力が上がってきている、と実感できます
 
ここらへんの運動もとても簡単に見えて実際にやってみるとかなり大変だが
それと同じで、簡単そうに見えるが、実際にやってみると難しく、コミュニケーション能力の筋肉が鍛えられるワークショップが揃っている
逆に言うと
「あれっ、そんなに難しくなさそうだな。これぐらいなら自分にもできるだろう」
と、とっつきやすい、敷居が低くお手軽にできそうで、楽しくできるワークショップが書かれているといえるので、誰にも勧められる本だと言えるだろう
 
 
 

この本を読むべき人

 
まずは福祉関係の支援者、教育関係の方ですね。コミュニケーション力が全くない人でも1からコミュニケーション力をつけられる本になっているので、
「子供や生徒のコミュニケーション能力を楽しく伸ばす方法があればいいんだけど・・・」
と悩んでいる人は大いに参考になる本だろう
 
 
次に当事者会のファシリテーターをやっておられる方。
「いや、自分の当事者会は発達障害の悩みを聞いて分かち合う会だから、こういうワークショップをやる会とは違う。会の方針がまるっきり違うので、参考にはならないだろう」
と思うかもしれない。けれども、ワークショップを円滑に進めるための準備や進行、なかなか発言できない人への対応なども書かれているので、この本を読むことで参考になるものもきっとあるはずだ
 
当事者会のファシリテーターをやっていると
「次の当事者会をどうするか?」
と、目の前の自分の当事者会のことで頭がいっぱいになりがちで、知らず知らずのうちに視野が狭まって
「こうしないといけない!!」
と考えが狭まってしまうこともある
けれども、忙しいからこそ、この本を読むことで
「そうか、『こうしないといけない』と思っていたけど、こういう方法もあるんだな」
と、会や自分自身の可能性を広げることにつながるかもしれない
 
 
あと
「イイトコサガシに参加しようかどうか悩んでいる・・・」
という人は、この本を読めば
「なるほど、イイトコサガシではこういうワークショップやアイスブレイクをやっているのか」
とわかるので、参加すべきかどうかの大きな判断基準になる
 
「イイトコサガシに参加しようと思っている」
と考えている人も、この本を読んでいったほうが、どういうワークショップやアイスブレイクをやるのか?というイイトコサガシを理解して参加できるので、より多くのイイトコサガシができるだろう
(まあ思い立ったが吉日で、まず行動するもの大事なんで、「ちょっと本を読んでから・・・」とか言ってないで、すぐにワークショップに参加したほうがいい気もしますけどね)
 
 
 
 
「てめえの話はよくわからねえんだよ」
「お前の話は長ったらしいだけでわからない」
「空気読めよ」
と言われることが多く、コミュニケーションがうまく取れない人も、ぜひこの本を読むべきでしょう
ワークショップは何人かでやるものですが、一人でもできるものもいろいろあるので、試してやってみるべきでしょう
 
「一人で話しても虚しいから嫌」?
それじゃずっと空気が読めないコミュ障は治らないぞ
 
才能があって、なおかつ一人でずっとバットを素振りし続けるような努力ができる人がプロ野球選手として成功するように
「こんだけ努力しても、うまくいくとは限らない・・・
それよりはダラダラとゆったり生きたほうが利口なんじゃないか?
だいたい、自分は悪いのではなく、自分の言ってることを理解しやがらない周りが悪いのでは?」
と語りかけてくる心の闇に負けずに
一人で黙々と努力し続けられる人が成功するものだ
 
とはいえ、やりすぎはよくないが・・・
 
 
 
・・・おっと、話題がそれてしまった・・・
自分もこの本の概略を書くのに
「このワークショップ、自分だったらこう言うなあ」
と書いてるだけでも、だいぶ自分の気持ちを表現する力がついた気はします
そうすると、これまでなんて返せばわからず会話に参加できなかったのが
「自分はこう思います」
「まるで○○みたいですね!」
社交的になって、いろいろ会話に参加できるようになる。そうするといろんな人と会話が弾んで、仲良くなりやすくなる。
 
やはり、一人でもこのワークショップをやればコミュニケーション力を目に見えて伸ばすことができる、素晴らしい本だと言えますね
 
 
特に発達障害の人は、いろいろな特性から人とのコミュニケーションが苦手な人が多い。そういうコミュニケーションが苦手な人でも、この本に載ってるものの、簡単なのからやって、成功体験を積んでいけば、1からコミュニケーション力を伸ばしていける
人とのコミュニケーションをさほど苦にしない人でも
「こんなもん30秒間話すだけでしょ?こんなもん楽勝だよw」
と、この本に書いてあるものをやっていけば、よりコミュニケーション力を伸ばすことができるだろう
 
 
 
そういえば、当事者会に行くと
「異性から好かれたい」
「モテたい」
という悩み(というか煩悩)を抱えておられる方が少なくないですね
 
ではモテるためにはどうすればいいか?
身だしなみを良くしてオシャレになる、美容院に行く、筋トレして日焼けする、ルックスを良くするとかいろいろあると思いますが・・・
まずは一番大事なのは
「この人と話していると楽しいな」
と思ってもらうこと
そのためにはまずはしっかり話せないといけないし、あとしっかり人の話を聞けないといけない
そんなこともできない人が美容院に行ったりとか、小手先のテクニックでモテようと思っても、なかなか難しい
というか、身近な人としっかりコミュニケーションをとれないような人が、いきなり好きな人から好かれるようなトークをしたり、OKをもらえるようなデートを誘えるわけがない
異性に好かれるようになるには、まず人間に好かれるような魅力のある人間になることが大事。というか他の人に好かれるような魅力的な人間になれば、自然と異性からも好かれやすくなる。
そのためにも、先ほど述べたように
「この人と話していると楽しいな」
と思ってもらえるように、まずは「自分の気持ちを伝える」というコミュニケーション能力をこの本で伸ばしていくのがいいんじゃないですかね
 
 
 
 
なんか文章が全くまとまりませんが、要は発達障害の人は全員この本を買って、読んで、実践しましょう。ということですね(見も蓋もない感想)
 
 

終わりに

上記したように
「一人で話しても虚しいから嫌」
という人は、まずはこのエア握手会を見てメンバーと話す練習をして
握手会が再開されたら、好みの子と握手会でしっかり話せるように努力しよう(ステマ)
 
 
 
さらっと本の概略だけ語って、いろいろと意見や感想を述べさせていただこうかと思っていたが、意外と長くなってしまったので、またの機会にさせていただきます。
 
 
 
 
一応言っておくと、このブログはあくまでも「発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)」の「概略」なので、恣意的にいろいろ省いていたり、勝手に解釈して書いている部分もあるので
「なんか本を買って読むのは面倒くさいので、このブログで読んだつもりになればいいや」
としていると、
「トリプルインパクトって、エヴァンゲリオンディープインパクトのことでしょ?」
とか、とんでもない思い違いをしてしまうことがあるのでご注意を
 
所詮は概略しか書いてないので、上っ面の薄っぺらいことしか書いていない。そもそも浅学非才な自分の駄文より、実際の「発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)」は楽しい漫画やイラストでよりわかりやすく、より詳しく描かれていているので、このブログを読んで
「なんか面白そうな本だ」
と思われた方は是非購入して読んでみてほしいですね。
できれば、当事者会や何かの集まりとかで、この本に書かれているアイスブレイクワークショップができればいいですね
 
 
最後に、イイトコサガシのこれからの発展と、この本のさらに多くの人に読まれることを願っています
 
 
それにしても、イイトコサガシファシリテーターの冠地情さんは、野球も知ってて、サッカーも知ってて、プロレスも詳しくて、いろんなことを知っててすごいなあ
 
 

発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)の概略5 創造力を伸ばすワークショップ

第6章 創造力を伸ばすワークショップ

ここまでのワークショップがしっかりできれば、受けて、返すというコミュニケーションの土台ができる
とはいえ、会話とは想像力、創造力が大事で、それができると会話の中で自分らしさ、独自性を発揮できるようになる
 
 
たとえば、最近に行ったラーメン屋について話すとして
「東京駅のラーメンストリートの一角にある六厘舎というラーメン・つけ麺屋に行きました。メニューは人気の得製つけ麺が1060円で、つけ麺が860円、つけ麺シュリンプが930円、辛味つけ麺が950円、中華そばが700円、得製中華そばが900円(、朝つけ麺が630円 ※7:30~9:45限定)です。食べログでも3.79の評価がついている人気店です」
データを羅列して話すよりも
 
「東京駅のラーメンストリートの一角にある六厘舎というラーメン・つけ麺屋に行きました。つけ麺が有名なんでつけ麺を食べましたが、麺が太くて、小麦の味がしっかりして、しかものどごしがあっていいですね。割と量があって食べ応えがあるものいいです。スープが魚介の味が出てて、そのスープに麺を浸して食べると、麺とスープの味が絶妙に混ざり合ってもう最高ですね。そば湯もあるので、残ったスープをそば湯で割って飲んで、最後にスープの味をゆっくり味わって、食事を終えられるのもいいですね」
自分の気持ちを表現して話せたほうが、
自分らしさが出て会話が魅力的になるし、相手にも良さが伝わりやすくて
「なんかこの人の話は楽しいな」
と相手にも魅力的に映る
 
ただ、データを羅列して述べるだけだったら誰でもできるが、自分の思いを表現して伝えるには、自分の思いを作って形にするには、創造力が必要
この章では創造力を伸ばすワークショップを行っていく
 
 

キャッチコピー

架空の映画をまったく新しく創造して、こういう映画のキャッチコピーを作ってみるワークショップ
 
みんなで映画のジャンルを考える
そのジャンルをもとに、新たな映画を創造してみて、その映画のタイトル、キャッチコピー、内容を30秒で発表していく
タイトル、キャッチコピーで15秒、内容を15秒で発表するイメージ
 
一通りやったら、今後はリーダー、演者にわかれて15秒のプロモーションをする
リーダーが映画監督みたいに主体となって10分で、誰がキャッチフレーズナレーションを読み上げて、誰が演者となってセリフを言って演技をするか
「こうしたほうがいいんじゃない?」
という意見も聞きながら決めていく
こうしてみんなで協力して15秒のプロモーションを作って演じる
 
 
なんか本当の劇団サークルのワークショップだな・・・
 
 

漢字結婚式

みんなでとにかくたくさんの漢字をホワイトボードに書いていく
 
ホワイトボードに書かれた漢字から熟語になるものを見つけて、熟語とその意味を発表する
 
次にホワイトボードに書かれた漢字から、新たな熟語を創造して、その意味を発表する
 
 

連想力ワークショップ

ファシリテーターさんが「山」「ビル」など何かテーマを発表する
 
テーマが「山」だった場合は発表者が
「富士山」「長野県」「川」「森」「ハイキング」「斜面」「崖崩れ」「キノコ」「祖母」
など、発表者は連想する単語を30秒間挙げ続ける
 
それに対し、参加者が
「どうして山というテーマで祖母を連想したのですか?」
質問する
 
「えっ、なんとなく。気分で」
とかの曖昧な回答はなしで
「自分の祖母の家は滋賀県の山奥のほうにありました。夏休みにその祖母の家に行くのが楽しみでした。」
説明する
 
 
次に全員でテーマについて連想するものを紙になるべく書きだしていく
 
その中で自分で書きだしたもので意外だったものを、30秒で発表する
 
 
 

ビフォア・アフター

様々な問題を抱えた家が、一流の建築士である「匠」たちの見事なリフォーム術によって劇的に大変身する番組
 
 
・・・ではなく、歌詞の一部の創作するワークショップだ
 
参加者の一人が、好きな歌詞を一節を発表する
「できなかった 何かを残して」
 
各自でその歌詞の前後が歌詞は何なのかを考える
 
 
「今日も過ぎていくよ
できなかった 何かを残して
その後悔が 僕を強くするんだ」
など、1人ずつ発表する
 
最後に元の歌詞を発表する
 
 
 

気持ちよく歌うシミュレーション

みんなで気持ちよく歌える理想のシーンを考える
 
発表者がその理想のシーンを発表する
 
その設定に対して、参加者が質問して、発表者が答える
 
発表者が30秒で、その情景を語る
 
 
ほかにも、「気持ちよくなれる映画のワンシーン」、「気持ちよく食事ができるシチュエーション」についても考えてみる
 
 

思い出の曲、懐かしいメロディ

みんなで自分にとっての思い出の曲、懐かしいメロディを思い出す
 
「自分の思い出の曲は、T.M.Revolutionの『Zips』です。プレイステーション2のゲームの『機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ』の挿入歌でもあります。このゲームを高校時代によくやっていたので印象深い曲というのもありますが、アップテンポな曲調とT.M.Revolutionの力強い歌唱と、『今にも 飛びぬける 駆ける思いは ダテじゃない』とかの空を駆けるような歌詞が好きですね。この曲を聴くと、本当にどこにでも行けそうな気分になって最高です」
(権利関係でMSVのOP全編はyoutubeには落ちてないか・・・)
 
と、思い出の曲について発表者が30秒で発表する
 
 
それに対して、参加者がひとりずつその曲の思い出、関連する自分の体験などを語る
まったく知らない曲だった場合は質問する
 
 
 
 
 
 
以上が、発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)の概略となる
 

発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)の概略4 会話を楽しむワークショップ

第5章 会話を楽しむワークショップ

気持ちの伝え方までなんとなくわかったところで、次は会話を楽しむワークショップに入る
実際の会話というのは考えて考えて考えて話すものではなくて、
「これについてあなたはどう思う?」
と聞かれて、瞬時にパッと答えられないといけない
ここで
「えーっと・・・えー」
とか答えが出ないと、会話が止まってしまって、
「なんか話しづらい人」
という印象を持たれてしまう・・・
 
ここでは瞬時にパッと適切に答えられるようになれるようなワークショップを紹介している
 
 
 

何でもリレー

1、みんなで円になって座る。まずはパンとみんなで手拍子して、手番の人は自分の名前を言い、またみんなで手拍子して、次の手番の人が自分の名前を言う
「(パン)、にっしー、(パン)、たろう、(パン)、ジロー、(パン)」
といった感じ
 
2、自分の名前でなくて、自分の好きなものを言っていく
「(パン)、野球、(パン)、メロンパン、(パン)、イイトコサガシ、(パン)」
といった感じ
 
「えーと何でしたっけ?・・・ああ、自分の好きなものですよね・・・えー、えーっと」
と詰まるのはなし。テンポを重視して、答えにつまったら自分の名前を言う
また
「(パン)、食パン、(パン)、メロンパン、(パン)、チョココロネ、(パン)」
とかの同じジャンルを答えていくのは禁止
 
3、何巡か終わったら、一人ひとりが
「先ほど、野球が好きと答えられてましたが、どういうところが好きなんですか?」
他人の答えについて質問する
質問されたほうは30秒間、好きな理由について語る
 
4、ファシリテーターさんが決めたテーマに沿って、連想するものを言っていく
テーマが夏だったら
「(パン)、海、(パン)、セミ、(パン)、暑い、(パン)、都市対抗野球、(パン)」
といった感じ
 
5、何巡か終わったら、前回のように一人ひとりが
「先ほど、夏から都市対抗野球を連想されてましたが、どうしてそう連想されたんですか?」
他人の答えについて質問する
質問されたほうは30秒間、連想した理由について語る
 
6、今度はファシリテーターさんが決めたテーマはなく、前の人の発言から連想するものを言っていく
(例)「(パン)、6月、(パン)、梅雨、(パン)、紫陽花(あじさい)、(パン)、公園」
 
昔のテレビのマジカル頭脳パワーマジカルバナナとほぼ同じもの(別にすぐに答えられなかったからといって失格になることはないが)
 
7、何巡かしたら、前回のように「どうしてそう連想したのか?」と質問する
質問されたほうは30秒間、連想した理由について語る
 
このへんの6、7は、自分が前回に参加したワークショップと同じですね
 
8、6の連想ゲームで、自分の次の人が発言しているときは起立して、次の人の発言が終わったら座る、という動きを加える
 
連想ゲームに加えて、立つ、座る、という動作も加わってどうしても頭が混乱してくるが、そうやって余裕がないときでも相手に対応する練習
こうやって一連の流れのワークショップをやっていくうちに、自然と他人と会話する力、会話を楽しむ力が身につく
 
 

プロンプター

雑誌や新聞などから、参加者が読みたいものを選ぶ
ファシリテーターさんが読み上げるものを、参加者の人が復唱する
「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました」
「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました」
と復唱する
 
会話とは、というか人間のやることすべてはまず模倣、真似から始まる
まずはファシリテーターさん言ったことを同じようにしっかり復唱できることが大事
 
 
 
 

コミュニケーション文法改造計画

テーマとなる単語を決める
ファシリテーターさんが決めた助詞で、単語と助詞で文をつくる
単語が「靴」、助詞が「を」「が」だった場合
「靴を履いて外出する」「靴がないと裸足で出かけることになって大変だ」
といった感じで文をつくる
 
これを組み合わせて、一文にまとめる
「にっしーが靴を履いて外出する」
 
会話では意外と助詞が大事。助詞のつけかたで印象とか意味が大きく変わってくるときもある
 
 
まあ自分のブログを久しぶりに読み直すと、なんか助詞が変だったり、変な間違え方をしていたりするので、あわてて書き直すときも結構あるけどね・・・・
ただ会話で大事なのは文章力だ。文章力で大事なのは助詞の使い方なので、このワークショップを通じて文章力、ひいては会話力を伸ばすことができる
 
 

アイ・集・深・身

単に言うだけじゃなくて、アイコンタクト、集中、深呼吸、身振り手振りを使うことで、より表現力を増した会話ができる
 
「テレビドラマは私にとってストレスを解消するための大切なツールです」
という文を
「テレビドラマは」「私にとって」「ストレスを解消するための」「大切なツールです」
の4つの文にわけて
 
「テレビドラマは」
と話してアイコンタクト
「私にとって」
と話して集中
「ストレスを解消するための」
と話して深呼吸
「大切なツールです」
と話して身振り手振りを入れる
 
と文章のあとにアイコンタクト、集中、深呼吸、身振り手振りをいれていく
 
 

15セカンズ

「テーマは何ですか?」
「時間は何秒ですか?」
15秒経ったらどうしますか?」
と質問されるので
発表者は
「昨日の出来事について話します」
15秒です」
「途中でも手を上げる終わります」
と答える
 
テーマについて話す。15秒経ったと思ったら手を上げる
ファシリテーターさんは時間を発表者に報告する
 
 
こうして基本的に会話の1ターンとなる15秒の感覚を身につける
 
 

一人二役インタビュー

 
15セカンズの応用編
自分自身への質問を考えて、
「テレビドラマが好きということですが、これまでで一番良かったテレビドラマは何ですか?教えてください」
自分自身への質問を15秒で話す
15秒経ったと思ったら手を上げる
 
次に
「最近でも良かった作品はいろいろありますが・・・。やはり唐沢寿明が主役の財前教授役を務めた、『白い巨塔』という作品が一番良かったと思います」
とさっきの自分自身への質問に対して15秒で答える
15秒経ったと思ったら手を上げる
 
これを何回か繰り返してみる
質疑応答を自分でやってみることで、
「なるほど、こう聞かれたら、こういう風に15秒で答えたらいいんだな」
と自分で感覚をつかむことができるようになる
 
 
 

ポイントは3つ

好きなものを30秒でプレゼンテーションするワークショップの応用編
1つのテーマについて3つの切り口で30秒ずつプレゼンテーションする
 
自分が前々回に参加したワークショップですね
 
 

魔法の質問3つ

好きなものを30秒プレゼンテーションするワークショップの応用編
 
好きなものについて語ると
「それを好きになったきっかけは?」
「それの魅力は?」
「それについての今後の展望、将来の夢は?」
と「きっかけ」「魅力」「」の3つについてよく質問されることが多いので、それに対応できるようにシミュレーションするワークショップ
また、好きなことについて語っている人に対して、きっかけ、魅力、夢について質問してみることで、より多くの話題を引き出して、よりコミュニケーションをとれるようになる
 
 
参加者も1人が質問者になって、発表者に対して
「鉄道が好きになったきっかけって何なんですか?」
など質問を投げかける
発表者は好きなものの「きっかけ」「魅力」「」について聞かれた質問に対して30秒話す
 
 

しりとリレー

好きなものを30秒プレゼンテーションするワークショップの応用編
 
しりとりでつながる4つのテーマをそれぞれ30秒ずつ話す
4×30秒で120秒(2分)話し続けることになる
 
たとえば「り」から始まる場合は、しりとりで「り」から始まるもので、まず30秒話す
 
たとえば「リス」にした場合は、ホワイトボードに「リス」と書き込んで
「自分は動物ではリスが好きですね。小さくてかわいくて、木を登ったりクルミを割るしぐさが好きです。ただ外国だと害獣とされている国もあるみたいですね・・・。ぼのぼのってアニメに出てくるシマリスくんも好きでした」
と30秒話す
 
次にホワイトボードに「リス→するめ」としりとりを書き込んで
「自分は酒のつまみにはするめが好きですね。すぐに味がするんじゃなくて、しっかりとずっと噛み続けることで味が出てくるのがいいですね~。あと『君はするめみたいな人間だ!』っていつか他人から評価されたいです。そういうあとから味が出るっていうのは、人間性がしっかりしていないと言われないことだと思いますし」
と30秒話す
 
またホワイトボードにしりとりを書いて、そのテーマで30秒話す、を2回繰り返す
 
 

聖徳太子

 
聖徳太子は一度に10名の意見を聞き分けることができたと言います。君も一度に10名の意見を聞き分けるようになろう!
・・・というのは無理だが、矢継ぎ早な質問にも
「えーっ、ちょっと待ってください・・・・えーっと・・・・・・」
とか処理をオーバーしてフリーズして詰まるんじゃなくて、この人たちみたいに即興ですぐに答えられるようにするワークショップ
 
1、テーマを自分で考えて、自分に聞かれたい質問を3つ考える
 
(例)
にっしー テーマ 三国志
好きな三国志の武将は?
三国志で一番の名シーンは?
三国志の魅力とは?
 
2、
1、をコピーして参加者全員に配る
 
3、参加者はコピーされたのを読んで、その紙にテーマに関連する質問を2つ、関係ない質問を2つ書き足す
 
(例)
テーマ 三国志
好きな三国志の武将は?
三国志で一番の名シーンは?
三国志の魅力とは?
 
三国志に関連する追加する質問)
三国志の魏(曹操)、呉(孫権)、蜀(劉備)の三国のうち、どの国が好きですか?
もし三国志の武将になれるなら、誰になりたいですか?
 
三国志とは関係ない質問)
緊急事態宣言が出された期間中の、自宅待機中は何をしていましたか?
アメリカ合衆国といえば何を思い浮かべますか?連想しますか?
 
 
 
4、発表者(3、の紙をもとに質問されるのを答える人、回答者と言ったほうがいいかもしれない)と質問者を決める
質問者席と発表者席を決める
他の参加者は質問者席の後ろに並ぶ
 
5、質問者は3、の紙をもとに質問する。これに対して回答者は30秒答える
 
6、質問者は席を立つ。代わりに後ろに並んでいた参加者が質問者席に座って、さっきとは別の質問をする
これに対して30秒答える
 
6、を繰り返す
 
 
・・・なんか聖徳太子というか、アイドルの握手会っぽいなw
 
 

楽しい会話のワークショプ

これまでのワークショップの経験を生かして、楽しい会話をやってみる
1、楽しい会話を目指す
2、誰かが質問役、聞き役とかになるんじゃなくて、会話の時間・質問・共感がそれぞれ半分ぐらいになるようにやる
3、1回の発言は15秒ぐらいが目安
4、質問と共感をわかりやすく2回やってみる
5、テーマに沿って、テーマを主役にして話す
6、相手が質問を忘れてしまってる場合は促す
7、話の切り口は3回以上変えるようにする
8、「いや、それはない」「わからない」「興味がない」とかの「~ない」は言わないようにする
の8つの心がけルールで行う
 
これで5分間、話し合ってみる
 
それから
「〇〇さんの話が興味深かった」
「△△さんの質問が上手だった」
「□□さんの話の移し方がうまかった。参考にしたい」
とかのイイトコサガシをする。申し訳ないが批判や助言はNG
 
 

イイトコサガシ・ディスカッション

簡単なディスカッションをすることで、実践的な質疑応答の力を養う
 
「みんなに聞いてもらいたい話」「みんなに相談したい話」を決める
 
「やる気が出ないときは、やらないといけないときであっても、どうしてもやろうという気が起きず、そのまま後回しにしてしまうことが多くて悩んでいます・・・。どうしたらその場でやるべきことを、やり切れるようにできるでしょうか?」
と発表者が参加者に質問して、回答を受け付ける
 
発表者の質問に回答できる人は手を挙げる。指名されたら30秒で答える
 
回答に対して、発表者は
「たしかに、そうすればうまくいくかもしれませんね・・・。自分も以前にこういう感じでやってみたときはうまくできました」
と話すか
「それってつまり〇〇ってことですか?もう少し話を聞かせてください」
とさらに質問するか
「なるほど、他に意見がある人はいますか?」
と他の回答を求めるか
などをやってディスカッションを進める
 
10分間過ぎるか、発表者がこれ以上回答が出てこないと判断したりして、発表者が切り上げたら終了になる
 

発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)の概略3 気持ちを見つめるワークショップ

第4章 気持ちを見つめるワークショップ(前半)

アイスブレイク自己紹介が終わったところで、いよいよワークショップの本番が始まる
(・・・といっても、前述の内容からしてもうワークショップが始まってるようなものだが)
 
生きづらさを抱えている人は思考がネガティブにかたよりがちだ。そこで意識的に感情をポジティブにする練習をするために、ここでは心を安定させるワークショップを紹介している
 
 

イイトコドリリス

まず、「人間関係がこうだったらいいのに!」というイイトコどりの状態を、エゴ丸出しで全然OKなので、自分に都合の良い人間関係を挙げていく
それをファシリテーターの方がホワイトボードに書き込む
 
一通り出たら、イイトコドリした人間関係の問題点を挙げていく
ただこのときに
「それはあなただけの感覚じゃないですかw」
「それはなんか違う、おかしいんじゃないかと思う」
という頭ごなしに否定する言い方はしない
「〇〇という事情の人もいるから難しいのではないか?」
といった感じで考えられる別の側面から穏やかに指摘するようにする
 
たとえば
「遊びたいと言ったらいつでも遊んでくれる」
に対して
「風邪をひいたり体調や心身がすぐれないときは難しいんじゃないか?それに、その人が一人で遊びたいときもある」
といった感じで意見を出していく
 
最後にみんなで感想を言う
こうしてエゴと問題点の双方を同時に考えることで、人間関係を多角的にとらえられるようになる
 
 

心を表す

ペットボトルなど、何か目印になるものを基準点として部屋の中心におく
「甘いものを食べたい気持ちは?」
「インターネットと自分との距離感を表現してください」
と今の気持ちを訪ね、参加者は気持ちの強さに応じて基準点との距離をとる
 
物事への気持ちの強さ、執着心、依存度を可視化することで、いろいろ気づきがある。
また、それについてみんなで話しあうことで、他の人の気持ちや感覚がわかって、
「そうか。そういう風に考える、感じてる人もいるのか」
などの考えが広がっていく
 
 

タイムスリップ

思い悩んでいたころの過去の自分に対して、今の自分が言葉をかけてあげるワークショップ
10歳(小学校4年生)~15歳(中学校3年生)のころの自分を思い出して、もしタイムスリップして過去のその時の自分に声をかけるなら、どの時の自分に、なんて声をかけるのか?を発表する。というか自分で自分に声をかける
 
過去の自分を癒すことで、今の自分の課題と向き合うことができるようになる
また、人前で励ます、受容することで
「そうか、過去に辛い経験をしているのは自分だけじゃないんだな」
と癒しや勇気づけにつながる
 
 
 

決めゼリフ

「ジッチャンの名にかけて」
「この紋所が目に入らぬか!」
「密です!」
とか、自分が一度は言ってみたいセリフを、他の人の前振りのセリフを言ってもらって役柄になりきって言う
演劇っぽくてイイネ
 
自分だったら
「者ども!であえ、であえー!」
「さすがゴッグだ、なんともないぜ!」
かなあ・・・脇役の微妙なセリフしか出てこないのは、自分には主人公補正はないのかもしれない・・・
 
 

王様の耳はロバの耳

 
「最近流行りのなろう作品は、ご都合主義で主人公がなんの苦労もなくチート並みに強くなって、しかも作品内で『さすが勇者!』『勇者様かっこいい』と、もてはやされてマンセーされてるのは納得できない」
「やっと緊急事態宣言は解除されたが、コロナウイルスの蔓延にともない、当事者会が軒並み中止や延期になってしまい、当事者会に全然参加できなくなって、ぴえんぴえん・・・」
など、(トラウマやフラッシュバックするのは避けて)納得できないもの、気に入らないものについて30秒話す
 
それからすぐに、自分の好きなものについて30秒話す
 
こうしてネガティブな気持ちを引きづらないための、気持ちの切り替え方を体感する
 
 

第4章 気持ちを見つめるワークショップ(後半)

ここまでのワークショップで自分の気持ちを見つめて、気持ちが落ち着いたところで、ここからは自分の気持ちを伝えるワークショップに入る
 
 

ちょっとでも好きの8つのテーマ

ちょっとでも好きなものを書きだしていって、その好きなものを30秒発表する
 
これは自分が前回、前々回に体験したワークショップですね
 
しっかり自分の気持ちを自分の言葉で表現できるようになっていく、素晴らしいワークショップです
 
 

川柳バラエティーコレクション

「古池や 蛙飛びこむ 水の音」
「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス
「時は今 雨が下しる 五月かな」
 
などの5・7・5の川柳をみんなで作るワークショップ
 
まず誰かが上の句にあたる最初の5文字をなんでもいいので決めて
それをもとにみんなで5・7・5の川柳を作って発表する
 
 

五行詩

川柳のように5・7・5ではなく、1行20字以内の5行の詩の五行詩をみんなで作って発表する
2行目と4行目だけ、ファシリテーターさんのキーワード指定が入るが、それ以外は自由にみんなで詩を作る