にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)の概略6 総評、読むべき人

総評

著者の冠地情さんと漫画家のかなしろにゃんこ。さんとその息子の発達障害の特性で人とのコミュニケーションに悩んでいるリュウくんの、漫画で3人のキャラクターの掛け合いで楽しく話が進行する
最近、書店でよく見る「漫画でわかる〇〇」に近い形式の本ですね
 
ワークショップもイラストで描かれていてわかりやすく、
「これはこんなことをするワークショップなんだな!」
とイメージしやすい
 
このように漫画やイラスト主体で描かれているので
「本を読むのは苦手・・・」
という人でも楽しく簡単に読める本だ
 
あと、ワークショップする際に気をつける点、心がける点も書かれているので
「なんか、このワークショップorアイスブレイクは面白そうで楽しそうだしやってみよう!」
と思う人は是非とも本を買ってよく読んで、実践すれば、きっと楽しいワークショップアイスブレイクができるはずだ
 
 
個人的にはスルメのような味がある本だと思いますね
はっきり言って読むだけだったら1日ですぐに読み終わる
ただ、実際にこの本のように自己紹介してみたり、30秒スピーチをやると、なかなか簡単ではない・・・
「どう言えば相手にうまく伝わるのか?」
「このワークショップをすることで、どんな意味があるのか?どんな効果があるのか?」
とか考えさせられるので、それを通じていろんなことに気づかされる本だ
 
「言うは易し、行うは難し」という言葉がありますが、
「30秒話すだけでしょw簡単でしょw」
と思っていても、実際にやってみると簡単ではない・・・
けれども、やっていくうちに自分の伝える力、コミュニケーション能力が上がってきている、と実感できます
 
ここらへんの運動もとても簡単に見えて実際にやってみるとかなり大変だが
それと同じで、簡単そうに見えるが、実際にやってみると難しく、コミュニケーション能力の筋肉が鍛えられるワークショップが揃っている
逆に言うと
「あれっ、そんなに難しくなさそうだな。これぐらいなら自分にもできるだろう」
と、とっつきやすい、敷居が低くお手軽にできそうで、楽しくできるワークショップが書かれているといえるので、誰にも勧められる本だと言えるだろう
 
 
 

この本を読むべき人

 
まずは福祉関係の支援者、教育関係の方ですね。コミュニケーション力が全くない人でも1からコミュニケーション力をつけられる本になっているので、
「子供や生徒のコミュニケーション能力を楽しく伸ばす方法があればいいんだけど・・・」
と悩んでいる人は大いに参考になる本だろう
 
 
次に当事者会のファシリテーターをやっておられる方。
「いや、自分の当事者会は発達障害の悩みを聞いて分かち合う会だから、こういうワークショップをやる会とは違う。会の方針がまるっきり違うので、参考にはならないだろう」
と思うかもしれない。けれども、ワークショップを円滑に進めるための準備や進行、なかなか発言できない人への対応なども書かれているので、この本を読むことで参考になるものもきっとあるはずだ
 
当事者会のファシリテーターをやっていると
「次の当事者会をどうするか?」
と、目の前の自分の当事者会のことで頭がいっぱいになりがちで、知らず知らずのうちに視野が狭まって
「こうしないといけない!!」
と考えが狭まってしまうこともある
けれども、忙しいからこそ、この本を読むことで
「そうか、『こうしないといけない』と思っていたけど、こういう方法もあるんだな」
と、会や自分自身の可能性を広げることにつながるかもしれない
 
 
あと
「イイトコサガシに参加しようかどうか悩んでいる・・・」
という人は、この本を読めば
「なるほど、イイトコサガシではこういうワークショップやアイスブレイクをやっているのか」
とわかるので、参加すべきかどうかの大きな判断基準になる
 
「イイトコサガシに参加しようと思っている」
と考えている人も、この本を読んでいったほうが、どういうワークショップやアイスブレイクをやるのか?というイイトコサガシを理解して参加できるので、より多くのイイトコサガシができるだろう
(まあ思い立ったが吉日で、まず行動するもの大事なんで、「ちょっと本を読んでから・・・」とか言ってないで、すぐにワークショップに参加したほうがいい気もしますけどね)
 
 
 
 
「てめえの話はよくわからねえんだよ」
「お前の話は長ったらしいだけでわからない」
「空気読めよ」
と言われることが多く、コミュニケーションがうまく取れない人も、ぜひこの本を読むべきでしょう
ワークショップは何人かでやるものですが、一人でもできるものもいろいろあるので、試してやってみるべきでしょう
 
「一人で話しても虚しいから嫌」?
それじゃずっと空気が読めないコミュ障は治らないぞ
 
才能があって、なおかつ一人でずっとバットを素振りし続けるような努力ができる人がプロ野球選手として成功するように
「こんだけ努力しても、うまくいくとは限らない・・・
それよりはダラダラとゆったり生きたほうが利口なんじゃないか?
だいたい、自分は悪いのではなく、自分の言ってることを理解しやがらない周りが悪いのでは?」
と語りかけてくる心の闇に負けずに
一人で黙々と努力し続けられる人が成功するものだ
 
とはいえ、やりすぎはよくないが・・・
 
 
 
・・・おっと、話題がそれてしまった・・・
自分もこの本の概略を書くのに
「このワークショップ、自分だったらこう言うなあ」
と書いてるだけでも、だいぶ自分の気持ちを表現する力がついた気はします
そうすると、これまでなんて返せばわからず会話に参加できなかったのが
「自分はこう思います」
「まるで○○みたいですね!」
社交的になって、いろいろ会話に参加できるようになる。そうするといろんな人と会話が弾んで、仲良くなりやすくなる。
 
やはり、一人でもこのワークショップをやればコミュニケーション力を目に見えて伸ばすことができる、素晴らしい本だと言えますね
 
 
特に発達障害の人は、いろいろな特性から人とのコミュニケーションが苦手な人が多い。そういうコミュニケーションが苦手な人でも、この本に載ってるものの、簡単なのからやって、成功体験を積んでいけば、1からコミュニケーション力を伸ばしていける
人とのコミュニケーションをさほど苦にしない人でも
「こんなもん30秒間話すだけでしょ?こんなもん楽勝だよw」
と、この本に書いてあるものをやっていけば、よりコミュニケーション力を伸ばすことができるだろう
 
 
 
そういえば、当事者会に行くと
「異性から好かれたい」
「モテたい」
という悩み(というか煩悩)を抱えておられる方が少なくないですね
 
ではモテるためにはどうすればいいか?
身だしなみを良くしてオシャレになる、美容院に行く、筋トレして日焼けする、ルックスを良くするとかいろいろあると思いますが・・・
まずは一番大事なのは
「この人と話していると楽しいな」
と思ってもらうこと
そのためにはまずはしっかり話せないといけないし、あとしっかり人の話を聞けないといけない
そんなこともできない人が美容院に行ったりとか、小手先のテクニックでモテようと思っても、なかなか難しい
というか、身近な人としっかりコミュニケーションをとれないような人が、いきなり好きな人から好かれるようなトークをしたり、OKをもらえるようなデートを誘えるわけがない
異性に好かれるようになるには、まず人間に好かれるような魅力のある人間になることが大事。というか他の人に好かれるような魅力的な人間になれば、自然と異性からも好かれやすくなる。
そのためにも、先ほど述べたように
「この人と話していると楽しいな」
と思ってもらえるように、まずは「自分の気持ちを伝える」というコミュニケーション能力をこの本で伸ばしていくのがいいんじゃないですかね
 
 
 
 
なんか文章が全くまとまりませんが、要は発達障害の人は全員この本を買って、読んで、実践しましょう。ということですね(見も蓋もない感想)
 
 

終わりに

上記したように
「一人で話しても虚しいから嫌」
という人は、まずはこのエア握手会を見てメンバーと話す練習をして
握手会が再開されたら、好みの子と握手会でしっかり話せるように努力しよう(ステマ)
 
 
 
さらっと本の概略だけ語って、いろいろと意見や感想を述べさせていただこうかと思っていたが、意外と長くなってしまったので、またの機会にさせていただきます。
 
 
 
 
一応言っておくと、このブログはあくまでも「発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)」の「概略」なので、恣意的にいろいろ省いていたり、勝手に解釈して書いている部分もあるので
「なんか本を買って読むのは面倒くさいので、このブログで読んだつもりになればいいや」
としていると、
「トリプルインパクトって、エヴァンゲリオンディープインパクトのことでしょ?」
とか、とんでもない思い違いをしてしまうことがあるのでご注意を
 
所詮は概略しか書いてないので、上っ面の薄っぺらいことしか書いていない。そもそも浅学非才な自分の駄文より、実際の「発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)」は楽しい漫画やイラストでよりわかりやすく、より詳しく描かれていているので、このブログを読んで
「なんか面白そうな本だ」
と思われた方は是非購入して読んでみてほしいですね。
できれば、当事者会や何かの集まりとかで、この本に書かれているアイスブレイクワークショップができればいいですね
 
 
最後に、イイトコサガシのこれからの発展と、この本のさらに多くの人に読まれることを願っています
 
 
それにしても、イイトコサガシファシリテーターの冠地情さんは、野球も知ってて、サッカーも知ってて、プロレスも詳しくて、いろんなことを知っててすごいなあ