にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)の概略4 会話を楽しむワークショップ

第5章 会話を楽しむワークショップ

気持ちの伝え方までなんとなくわかったところで、次は会話を楽しむワークショップに入る
実際の会話というのは考えて考えて考えて話すものではなくて、
「これについてあなたはどう思う?」
と聞かれて、瞬時にパッと答えられないといけない
ここで
「えーっと・・・えー」
とか答えが出ないと、会話が止まってしまって、
「なんか話しづらい人」
という印象を持たれてしまう・・・
 
ここでは瞬時にパッと適切に答えられるようになれるようなワークショップを紹介している
 
 
 

何でもリレー

1、みんなで円になって座る。まずはパンとみんなで手拍子して、手番の人は自分の名前を言い、またみんなで手拍子して、次の手番の人が自分の名前を言う
「(パン)、にっしー、(パン)、たろう、(パン)、ジロー、(パン)」
といった感じ
 
2、自分の名前でなくて、自分の好きなものを言っていく
「(パン)、野球、(パン)、メロンパン、(パン)、イイトコサガシ、(パン)」
といった感じ
 
「えーと何でしたっけ?・・・ああ、自分の好きなものですよね・・・えー、えーっと」
と詰まるのはなし。テンポを重視して、答えにつまったら自分の名前を言う
また
「(パン)、食パン、(パン)、メロンパン、(パン)、チョココロネ、(パン)」
とかの同じジャンルを答えていくのは禁止
 
3、何巡か終わったら、一人ひとりが
「先ほど、野球が好きと答えられてましたが、どういうところが好きなんですか?」
他人の答えについて質問する
質問されたほうは30秒間、好きな理由について語る
 
4、ファシリテーターさんが決めたテーマに沿って、連想するものを言っていく
テーマが夏だったら
「(パン)、海、(パン)、セミ、(パン)、暑い、(パン)、都市対抗野球、(パン)」
といった感じ
 
5、何巡か終わったら、前回のように一人ひとりが
「先ほど、夏から都市対抗野球を連想されてましたが、どうしてそう連想されたんですか?」
他人の答えについて質問する
質問されたほうは30秒間、連想した理由について語る
 
6、今度はファシリテーターさんが決めたテーマはなく、前の人の発言から連想するものを言っていく
(例)「(パン)、6月、(パン)、梅雨、(パン)、紫陽花(あじさい)、(パン)、公園」
 
昔のテレビのマジカル頭脳パワーマジカルバナナとほぼ同じもの(別にすぐに答えられなかったからといって失格になることはないが)
 
7、何巡かしたら、前回のように「どうしてそう連想したのか?」と質問する
質問されたほうは30秒間、連想した理由について語る
 
このへんの6、7は、自分が前回に参加したワークショップと同じですね
 
8、6の連想ゲームで、自分の次の人が発言しているときは起立して、次の人の発言が終わったら座る、という動きを加える
 
連想ゲームに加えて、立つ、座る、という動作も加わってどうしても頭が混乱してくるが、そうやって余裕がないときでも相手に対応する練習
こうやって一連の流れのワークショップをやっていくうちに、自然と他人と会話する力、会話を楽しむ力が身につく
 
 

プロンプター

雑誌や新聞などから、参加者が読みたいものを選ぶ
ファシリテーターさんが読み上げるものを、参加者の人が復唱する
「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました」
「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました」
と復唱する
 
会話とは、というか人間のやることすべてはまず模倣、真似から始まる
まずはファシリテーターさん言ったことを同じようにしっかり復唱できることが大事
 
 
 
 

コミュニケーション文法改造計画

テーマとなる単語を決める
ファシリテーターさんが決めた助詞で、単語と助詞で文をつくる
単語が「靴」、助詞が「を」「が」だった場合
「靴を履いて外出する」「靴がないと裸足で出かけることになって大変だ」
といった感じで文をつくる
 
これを組み合わせて、一文にまとめる
「にっしーが靴を履いて外出する」
 
会話では意外と助詞が大事。助詞のつけかたで印象とか意味が大きく変わってくるときもある
 
 
まあ自分のブログを久しぶりに読み直すと、なんか助詞が変だったり、変な間違え方をしていたりするので、あわてて書き直すときも結構あるけどね・・・・
ただ会話で大事なのは文章力だ。文章力で大事なのは助詞の使い方なので、このワークショップを通じて文章力、ひいては会話力を伸ばすことができる
 
 

アイ・集・深・身

単に言うだけじゃなくて、アイコンタクト、集中、深呼吸、身振り手振りを使うことで、より表現力を増した会話ができる
 
「テレビドラマは私にとってストレスを解消するための大切なツールです」
という文を
「テレビドラマは」「私にとって」「ストレスを解消するための」「大切なツールです」
の4つの文にわけて
 
「テレビドラマは」
と話してアイコンタクト
「私にとって」
と話して集中
「ストレスを解消するための」
と話して深呼吸
「大切なツールです」
と話して身振り手振りを入れる
 
と文章のあとにアイコンタクト、集中、深呼吸、身振り手振りをいれていく
 
 

15セカンズ

「テーマは何ですか?」
「時間は何秒ですか?」
15秒経ったらどうしますか?」
と質問されるので
発表者は
「昨日の出来事について話します」
15秒です」
「途中でも手を上げる終わります」
と答える
 
テーマについて話す。15秒経ったと思ったら手を上げる
ファシリテーターさんは時間を発表者に報告する
 
 
こうして基本的に会話の1ターンとなる15秒の感覚を身につける
 
 

一人二役インタビュー

 
15セカンズの応用編
自分自身への質問を考えて、
「テレビドラマが好きということですが、これまでで一番良かったテレビドラマは何ですか?教えてください」
自分自身への質問を15秒で話す
15秒経ったと思ったら手を上げる
 
次に
「最近でも良かった作品はいろいろありますが・・・。やはり唐沢寿明が主役の財前教授役を務めた、『白い巨塔』という作品が一番良かったと思います」
とさっきの自分自身への質問に対して15秒で答える
15秒経ったと思ったら手を上げる
 
これを何回か繰り返してみる
質疑応答を自分でやってみることで、
「なるほど、こう聞かれたら、こういう風に15秒で答えたらいいんだな」
と自分で感覚をつかむことができるようになる
 
 
 

ポイントは3つ

好きなものを30秒でプレゼンテーションするワークショップの応用編
1つのテーマについて3つの切り口で30秒ずつプレゼンテーションする
 
自分が前々回に参加したワークショップですね
 
 

魔法の質問3つ

好きなものを30秒プレゼンテーションするワークショップの応用編
 
好きなものについて語ると
「それを好きになったきっかけは?」
「それの魅力は?」
「それについての今後の展望、将来の夢は?」
と「きっかけ」「魅力」「」の3つについてよく質問されることが多いので、それに対応できるようにシミュレーションするワークショップ
また、好きなことについて語っている人に対して、きっかけ、魅力、夢について質問してみることで、より多くの話題を引き出して、よりコミュニケーションをとれるようになる
 
 
参加者も1人が質問者になって、発表者に対して
「鉄道が好きになったきっかけって何なんですか?」
など質問を投げかける
発表者は好きなものの「きっかけ」「魅力」「」について聞かれた質問に対して30秒話す
 
 

しりとリレー

好きなものを30秒プレゼンテーションするワークショップの応用編
 
しりとりでつながる4つのテーマをそれぞれ30秒ずつ話す
4×30秒で120秒(2分)話し続けることになる
 
たとえば「り」から始まる場合は、しりとりで「り」から始まるもので、まず30秒話す
 
たとえば「リス」にした場合は、ホワイトボードに「リス」と書き込んで
「自分は動物ではリスが好きですね。小さくてかわいくて、木を登ったりクルミを割るしぐさが好きです。ただ外国だと害獣とされている国もあるみたいですね・・・。ぼのぼのってアニメに出てくるシマリスくんも好きでした」
と30秒話す
 
次にホワイトボードに「リス→するめ」としりとりを書き込んで
「自分は酒のつまみにはするめが好きですね。すぐに味がするんじゃなくて、しっかりとずっと噛み続けることで味が出てくるのがいいですね~。あと『君はするめみたいな人間だ!』っていつか他人から評価されたいです。そういうあとから味が出るっていうのは、人間性がしっかりしていないと言われないことだと思いますし」
と30秒話す
 
またホワイトボードにしりとりを書いて、そのテーマで30秒話す、を2回繰り返す
 
 

聖徳太子

 
聖徳太子は一度に10名の意見を聞き分けることができたと言います。君も一度に10名の意見を聞き分けるようになろう!
・・・というのは無理だが、矢継ぎ早な質問にも
「えーっ、ちょっと待ってください・・・・えーっと・・・・・・」
とか処理をオーバーしてフリーズして詰まるんじゃなくて、この人たちみたいに即興ですぐに答えられるようにするワークショップ
 
1、テーマを自分で考えて、自分に聞かれたい質問を3つ考える
 
(例)
にっしー テーマ 三国志
好きな三国志の武将は?
三国志で一番の名シーンは?
三国志の魅力とは?
 
2、
1、をコピーして参加者全員に配る
 
3、参加者はコピーされたのを読んで、その紙にテーマに関連する質問を2つ、関係ない質問を2つ書き足す
 
(例)
テーマ 三国志
好きな三国志の武将は?
三国志で一番の名シーンは?
三国志の魅力とは?
 
三国志に関連する追加する質問)
三国志の魏(曹操)、呉(孫権)、蜀(劉備)の三国のうち、どの国が好きですか?
もし三国志の武将になれるなら、誰になりたいですか?
 
三国志とは関係ない質問)
緊急事態宣言が出された期間中の、自宅待機中は何をしていましたか?
アメリカ合衆国といえば何を思い浮かべますか?連想しますか?
 
 
 
4、発表者(3、の紙をもとに質問されるのを答える人、回答者と言ったほうがいいかもしれない)と質問者を決める
質問者席と発表者席を決める
他の参加者は質問者席の後ろに並ぶ
 
5、質問者は3、の紙をもとに質問する。これに対して回答者は30秒答える
 
6、質問者は席を立つ。代わりに後ろに並んでいた参加者が質問者席に座って、さっきとは別の質問をする
これに対して30秒答える
 
6、を繰り返す
 
 
・・・なんか聖徳太子というか、アイドルの握手会っぽいなw
 
 

楽しい会話のワークショプ

これまでのワークショップの経験を生かして、楽しい会話をやってみる
1、楽しい会話を目指す
2、誰かが質問役、聞き役とかになるんじゃなくて、会話の時間・質問・共感がそれぞれ半分ぐらいになるようにやる
3、1回の発言は15秒ぐらいが目安
4、質問と共感をわかりやすく2回やってみる
5、テーマに沿って、テーマを主役にして話す
6、相手が質問を忘れてしまってる場合は促す
7、話の切り口は3回以上変えるようにする
8、「いや、それはない」「わからない」「興味がない」とかの「~ない」は言わないようにする
の8つの心がけルールで行う
 
これで5分間、話し合ってみる
 
それから
「〇〇さんの話が興味深かった」
「△△さんの質問が上手だった」
「□□さんの話の移し方がうまかった。参考にしたい」
とかのイイトコサガシをする。申し訳ないが批判や助言はNG
 
 

イイトコサガシ・ディスカッション

簡単なディスカッションをすることで、実践的な質疑応答の力を養う
 
「みんなに聞いてもらいたい話」「みんなに相談したい話」を決める
 
「やる気が出ないときは、やらないといけないときであっても、どうしてもやろうという気が起きず、そのまま後回しにしてしまうことが多くて悩んでいます・・・。どうしたらその場でやるべきことを、やり切れるようにできるでしょうか?」
と発表者が参加者に質問して、回答を受け付ける
 
発表者の質問に回答できる人は手を挙げる。指名されたら30秒で答える
 
回答に対して、発表者は
「たしかに、そうすればうまくいくかもしれませんね・・・。自分も以前にこういう感じでやってみたときはうまくできました」
と話すか
「それってつまり〇〇ってことですか?もう少し話を聞かせてください」
とさらに質問するか
「なるほど、他に意見がある人はいますか?」
と他の回答を求めるか
などをやってディスカッションを進める
 
10分間過ぎるか、発表者がこれ以上回答が出てこないと判断したりして、発表者が切り上げたら終了になる