にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ (こころライブラリー)を読んだ感想3 自分と向き合う

自分と向き合う

長く当事者会をやっておられる方の話を聞くと、
いかに自分と向き合えるか?認められるか?
かが大事だとよく言われます
 
自分と向き合えてない人が、いろいろ理論を身につけたところで、
発達障害への理解と配慮が足りない。社会は発達障害への理解と配慮が必要であり、発達障害への理解が足りない社会構造が悪い!」
「自分が他人には自分勝手に見えるだろうが、それは発達障害の特性で仕方がないことである。周りは自分に合わせるべきだ」
と、変に屁理屈だけこねくりまわして、机上の理論だけ立てるのがうまくなるだけだったり
「もし発達障害ではなく定型に生まれていたら、何の生活に不自由することなく、とても楽しい人生を生きれたのに!」
と、なろう作品のように夢物語を語るのが上手くなるだけだったり
自分の弱さから逃げて、うまく他責にして、自分を正当化する説明が上手くなるだけだ
 
 
 
3つの願いをかなえてくれるランプの魔人とかがいるならいいと思いますが
 
 
では自分と向き合うにはどうすればいいか?
いろいろと方法はあると思うが、1つの方法としてはやはりイイトコサガシワークショップに参加することですね
変に劣等感から逃れるために、人や物のせいにしたりとかの、自分の感情に嘘をついて生きるのではなく
自分の好きなものを、好きだとありのままに素直に表現することで、自然と自分の感情に素直に生きられるようになる
 
当事者会では「みんなで生きづらさや悩みを分かち合うんだ!」と言いながら、実際はええかっこしいしていたり、悲劇のヒロイン気取りで、自分の弱さから目を背けている人ばかりな会も多くある
 
その点、イイトコサガシワークショップ
「30秒間、好きなものを語るだけでしょw楽勝だろw」
と、いい感じに発表しようと思っても、意外とうまくいかないときも多い・・・
そのときにうまくいかない自分、思うようにできない自分、全力でやってもうまくいかない自分、と必然的に向き合うことになるので、自分と向き合う、という点でも良いのかもしれない
 
 
 

今年2月に亡くなったプロ野球の元監督の野村克也氏も「分を知って、分に生きる。」ということを語られていました

マチュア球界の4番やエースでプロ入りした選手でも、全員がプロ野球でも4番やエースになれるわけではない
自分の与えられたポジションで頑張るしかない
これと同じで、発達障害は治らない。普通の人ができることが、自分にはできないことも多い
これをできないことはできないと認めた上で、できることを探して、そのできることを一生懸命に頑張ることですね
そうやって頑張っていくうちに、気が付いたら定型の人よりもできるようになっていて、それが自信になって、生きづらさの緩和となる
 
発達障害を疑ったら、専門の診療機関で診てもらう」
発達障害の悩みを一人で抱え込むのではなくて、当事者会に参加して、他の人と悩みを分かち合う」
というのは、そうすれば
「こうすれば発達障害が良くなる」
「生きづらさが緩和されて幸せに生きられる」
とかではなくて
「ああ、自分は発達障害だからできないことも多いんだ・・・しょうがないんだ・・・」
とできないことはできないとして、できることを探す、そうやって気持ちの整理をつけることができる。自分と向き合えることで、生きづらさの緩和につながる、ということですね
だから当事者会は
発達障害の人が悩みを分かち合う中で、分を知って、分に生きるために、気持ちの整理をつける場所」
というのが一番正しいのかもしれない