にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害 35歳限界説について

発達障害35歳限界説があるらしいので書いてみる

 

 

ある発達障害の人の話

 

ある発達障害の人の話をする

入社してすぐに退社を繰り返してうちに、25歳ぐらいのときにネットで発達障害という言葉を見つける
近くの精神病院で診断して貰ったところ、発達障害だと診断される

発達障害の当事者会も開催されていることを知り、そういった会に参加していく
「障害での生きづらさを1人で抱え込んで生きていたけど、同じように障害で悩んでいる仲間がいるんだ!障害で悩み苦しんでいるのは自分以外にもいるんだ!自分は1人じゃないんだ!みんながいるんだ!
障害での生きづらさによる悩みを一人で抱え込むのではなくて、当事者会や発達障害界隈の仲間たちと分かち合うことが大切なんだ!」
当事者会、発達界隈にのめり込んでいく


発達障害の人が生きづらいのは、会社に発達障害への理解と配慮が足りていないからだ!
そもそも社会には発達障害へ理解と配慮が足りていない!このように日本社会に発達障害へ理解と配慮が足りていないのは、岸田総理と自民党の責任である!

そうだ!自分が生きづらさを感じているのは、自分の努力不足や能力不足じゃないんだ!発達障害への理解と配慮をしやがらない、バカアホボケな定型発達どもが悪いんだ!そうだ、自分は悪くないんだ!」
と当事者会、発達界隈に傾倒していくにつれてダメな考えに染まっていく。

それに伴ってどんどん他責思考になって、自分の都合が悪いことはなんでもかんでも他責にするクセがつく

「自分は仕事がうまくできずに、上司の人から怒られたのが辛かったです・・・」
「そうなんですね・・・自分も仕事の納期を守れずに上司に怒られたのが辛かったです・・・」
「なるほど・・・それはつらいですね・・・・・・」
とうまくいかなかったら傷のなめあいをして解決した気になる


発達障害の当事者の中では、一方的にマシンガントークをしてしまう人とか、問題を起こしまくる人とか、特性がひどい人いるんだなあ
それに比べて、自分はかなりマシなほうだな!」
と考えるようになる

当事者会や発達界隈の人の勧めで、就労移行支援事業所に通所する
「発達さんはちょっとこの作業を苦手にしていますね……
あとついカッとなってしまい、感情を抑えられなくなって反抗的な態度を取ってしまうところがありますね
半年間通所して就労したいという話ですが、これらを直せないと、もしかしたら就労後もトラブルを起こしてすぐに辞めてしまうことになるかもしれません……
2年間通所して、いっしょに自分の障害特性と向き合っていきましょう!」
と話す職員の勧めで、2年間通所する

2年間通所したあとに職員の勧めで、障害者への支援が充実している特例子会社に就労する

ただ仕事が簡単すぎる上に、給与も安く、同じ発達障害の人との仕事は周りに気を使えないし、同族嫌悪でストレスが溜まる・・・。数年勤めたあとに転職することにした

気がつけば30歳になっていた。すると20代までは大卒とやる気をアピールしてればなんとか採用になっていたのに
30代になったら急にスキルや経験を問われるようになった

  • 入社してすぐ辞めてを繰り返した
  • 就労移行支援に2年通所した
  • 特例子会社で数年間単純作業をやっていた

 

という経験しかないので、
「君はこの歳までいったい何をやってたの?」
と面接で遠回しに言われて落とされることが増える。いくら応募してもなかなか通らなくなった

なんとか「未経験歓迎!」とか書かれてた企業に入社するもブラックだったり、自分に全然向いていなかったりで
なかなか自分の良さを発揮できる、自分へ理解と配慮をしてくれる企業とマッチしない


発達障害だからうまくできないのは仕方ないですよね?発達障害でもできるような仕事を振ってくださいよ!
あと、あなたの教え方も悪いんです。発達障害の人もでわかるように、理解と配慮をしてちゃんと教えてくださいよ
企業には障害者への合理的配慮が義務付けられてるんだから、ちゃんと発達障害へ理解と配慮をしてくださいよ!」
とか上から目線で言ってる場合ではないと、35歳を過ぎてようやく気づくも時すでに遅し

「未経験可」のハローワークの求人もほとんどが35歳以下が応募条件になっている
かといってこれといったキャリアもない・・・・
求人に応募することすらなかなかできなくなった・・・

そうやってやっているうちに、中学の時の友人と久しぶりに飲みに行くことになった
「自分は大して仕事が出来ないんだけど、勤務年数だけはあるもんだから部長に昇格したんだけど、給料があんまり変わらない……
支店長とか上からは『ノルマを達成しろ!』と言われるし、下からは『現場の意見を本社の人間にちゃんと伝えてくれ!』と言われるし、板挟みで毎日大変だよ・・・
給与は上がらないのに、職責だけ重くなってキツい………
子供も大きくなって手間も金もかかるようになって、自分のお小遣いも少なくてしんどいぜ……

出世に全てを捧げ、課長に昇進した男の末路。中間管理職の働き方が想像以上に地獄だった… - YouTube



そういやお前って今は何やってんの?
若い頃は『これは優秀な自分がやるべき仕事じゃないから辞めてやったw』とか言ってたけど」


 

こうして周りが大学を卒業してから社会人として成長してキャリアを積んで結婚もしていく中で
発達障害の特性による社会での空気の読まなさから学生のノリが抜けず、そのままダラダラと歳だけ取ってしまい、気が付いたら社会から取り残されていたのであった・・・




「……誰かが、ほんの少し優しければ、発達障害たちは  
会社に通勤し、同僚仲間を作って、幸せに暮らしただろう。でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ。だから     
この発達障害の話はここでお終いなんだ」

dic.pixiv.net

 

 

どっちで生きていくかはっきりさせよう

 

 

この発達障害の人はどうすれば良かったんだろう………?
まずどっちで生きていくかはっきりさせたほうが良かった

「もう普通に働くのは厳しいから、まずは就労継続支援で作業を続けたい
そこからなんとか就労移行支援に通所できるようになって、障害者雇用で理解や配慮を得ながら働けるようになりたい」
という発達障害として生きるのか

「やっぱりフルタイム週5日で働く以上は、手取り20万円以上は欲しいなあ・・・。障害者枠だとクローズで就労するよりもワンランク上の企業で働ける可能性もあるし、一応障害者手帳は持っておこうかなあ」
という発達障がいとして生きるのか
どちらで生きるのか?

そこをはっきりさせたほうがいい

 

 

自分はどういう仕事ならそこまで行けそうなのか明らかにしよう

 

 

次に
「自分はどういう仕事ならそこまで行けそうなのか?」
ということを明らかにすること

自分の実体験をもとに話すと
「なんか働くのって面倒だなあ・・・。給料はそれなりでいいから、楽な仕事がいいなあ・・・」
「なんか自分は発達障害ってことで、障害者だし支援が受けられるっぽいから、周りがなんとかしてくれるだろう・・・」
という考えは早く捨てたほうがいい

「楽な仕事」
と言っても、あくまで他の仕事に比べて相対的に楽と言えるだけであって、お金をもらう仕事である以上は楽な仕事はほぼ存在しない
最近はどの企業もコストカット、業務効率化、KPI、少子高齢化による人員不足によって無駄な作業や人件費は削られているしね

あと「楽な仕事」といっても、普通の人には楽な仕事でも、発達障害の人にはしんどい仕事になることもある

典型的な例としてはコンビニバイトだろう。普通の人にとっては比較的楽な仕事だろうが、発達障害の人には最初に覚えることが多く、臨機応変の対応も求められるので鬼門になる

このように、発達障害の凹凸の凹が目立ってしまう作業だと、楽な作業でも発達障害にはとてもしんどい作業になってしまうこともある

それよりは、発達障害の凹凸の凸が発揮できる作業だと、一般の人には大変な作業でも、そこまで頑張らなくてもできてしまう
たいして頑張らなくても作業や仕事ができるので、結果として楽になる

このように発達障害の人の場合は
ある仕事では
「作業も遅いしミスばかりじゃないか!やる気はあるのか!?なんでこんなに仕事ができないんだ!」
と言われ続けていた人が
別の仕事では
「作業も速いしほとんどミスがない!すごいじゃないか!」
と言われることもある

自分の障害特性を把握して、自分に合った仕事を見つけることだ


ではどうすれば自分の障害特性を把握して、自分に合った仕事を見つけられるんだろう・・・
「なんか発達障害ってことで、障害者だし支援が受けられるっぽいから、周りがなんとかしてくれるだろう・・・」
と他人任せにせずに、自分で必死に探すしかない






「ASDの人に向いている仕事」
ADHDの人に向いている仕事」
というのもあるにはあるが、あくまで参考程度にしたほうがいい
他のASD、ADHDの人が向いていたとしても、自分にも向いているとは限らない

www.otona-hattatsu-navi.jp



発達障害の人は自分に興味があることにはとことんまでやるが、興味がないことには一切やれないという特性もあるので
「ちょっとこの仕事をやってみようかな・・・」
と興味を持てる仕事を探すようにしよう

「なんかこの作業はあまり苦にならずに、むしろ楽しんでできるぞ!これを仕事にすれば良いんじゃないか?」
というものは、実際にやってみた感覚で見つけるしかない


ブラック通信企画の木久留井さんは個々の人間の適性を見抜けるが
そんな人は現実にはいない

【追憶】タツナリとの出会い!そして拒否!木久留井の取る行動とは【木久留井過去#6】 - YouTube




「なんか発達障害ってことで、障害者だし支援が受けられるっぽいから、周りがなんとかしてくれるだろう・・・」
「自分の人生がうまくいかないのは発達障害への理解と配慮が足りないのが悪いんだ!発達障害への理解と配慮をしろ!」
とか言って他人任せにしていては一生見つからない

周りの助けを借りることも必要ではあるけど、基本的には自分の人生は自分でなんとかするしかない


就労移行支援事業所に通所して、いろんな作業や実習をやっていく中で、自分に合った仕事を見つけていくという方法もある
とはいえ
「就労移行支援に通ったけど、マジで無駄だった・・・これなら職業訓練に行けばよかった・・・」
ぐらいじゃないと、発達障害ではなくて発達障がいとして生きるのはかなり厳しいだろう

 

 

 

どっちで生きていくか、自分はどこまで行けそうなのかをはっきりさせたほうがいい

 

 

話を最初に戻すと、どっちで生きていくか、自分はどこまで行けそうなのかをはっきりさせたほうがいい

「もう普通に働くのは厳しいから、まずは就労継続支援で作業を続けたい
そこからなんとか就労移行支援に通所できるようになって、障害者雇用で理解や配慮を得ながら働けるようになりたい」
という発達障害として生きるのか

「やっぱりフルタイム週5日で働く以上は、手取り20万円以上は欲しいなあ・・・。障害者枠だとクローズで就労するよりもワンランク上の企業で働ける可能性もあるし、一応障害者手帳は持っておこうかなあ」
という発達障がいとして生きるのか
どちらで生きるのか?

「自分はどこまで行けそうなのか?」
ということを早くはっきりさせたほうがいい

 

 

どこを目指すかでアドバイスは変わってくる

 

 

当事者会とかで相談に乗るときも
「そもそもあなたはどこを目指している人ですか?」
とそこをはっきりさせたあとで、アドバイス等をしたほうがいいと思う
どこを目指すかで、どうしたらいいかは大きく変わってくる



たとえば高校生にアドバイスするのでも、高校卒業後に

・東大か京大に行きたい。せめて国公立大学に行きたい
早慶に行きたい
・MARCH、関関同立に行きたい
・どっか大学に行ければそれで良い
・とりあえず高校を卒業したい
・野球部で甲子園に行って、スポーツ推薦で大学でも野球を続けたい

のどこに目指すかで
「君の今の学力から考えたら、これぐらい勉強しないと厳しいと思うよ」
というアドバイスが大きく変わってくる

 

 

発達障がいを目指すのであれば、当事者会は切れ

 

 

これと同じで、同じ発達障害でもどこを目指すのかで、アドバイス、というかやるべきことが変わってくる

「もう普通に働くのは厳しいから、まずは就労継続支援で作業を続けたい
そこからなんとか就労移行支援に通所できるようになって、障害者雇用で理解や配慮を得ながら働けるようになりたい」
という発達障害として生きる場合は、当事者会や発達界隈に積極的に参加して行くのがいいだろう

だが
「やっぱりフルタイム週5日で働く以上は、手取り20万円以上は欲しいなあ・・・。障害者枠だとクローズで就労するよりもワンランク上の企業で働ける可能性もあるし、一応障害者手帳は持っておこうかなあ」
という発達障がいとして生きる場合は、当事者会や発達界隈からはさっさと卒業したほうがいい

卒業という言い方は生ぬるいなあ・・・切ったほうがいい

まあ、自分の障害の特性を把握するためにもちょっとは参加したほうがいい気もするけれども、長くても半年後には切ったほうがいい

「自分の障害を理解してもらい、仕事内容等も配慮してもらって自分にできる仕事やっていく」
という形だと、どうしてもその分給与は安くなりがちだ

手取り20万円以上だと、障害者雇用だろうとなんだろうと、普通の人と同じぐらいには仕事ができないといけない。中途採用ならなおさら
あと そのレベルの業務だと、普通の人との普通に話せてやり取りができないといけない

 

 

自分というものを正しく認識できなくなってしまうおそれ

 

 

ここらへんのことを考えたら、当事者会や発達界隈はさっさと切ったほうがいい
発達障害の当事者の中では、一方的にマシンガントークをしてしまう人とか、問題を起こしまくる人とか、特性がひどい人いるんだなあ
それに比べて、自分はかなりマシなほうだな!」
というのは全く意味がない

発達障害の人でも一般社会でやれている人も多い中で、一般社会で通用せずに消された社会不適合者で、負け犬で落ちこぼれの底辺層の人間が集まるところが当事者会、発達界隈である。トー横、西成区あいりん地区みたいなものだ。その中でもマシなのは当たり前だ

taniryo.hatenablog.com



高校でいうと底辺校みたいなもんだ
「同じ生徒の中には、授業中も騒ぎ回っていたり、授業にすら参加せず遊びまわっている人もいる中で、自分はすごくマシなほうだな!」
と言ってもMARCHすら程遠いのと同じだ
底辺校の自校じゃなくて、その上の生徒より上に行けないと厳しい


「周りの他人と比較するからこそ自分が何者なのかがわかる」
という話があるが、そういう底辺にいると自分というものを正しく認識できなくなってしまう

【漫画】殺すつもりはなかった…IQが低い非行少年が引き起こした放火事件⇨少年が火を放った本当の理由が…『ケーキの切れない非行少年たち』14話〜16話【少年犯罪・実録・ドラマ化・くらげバンチ・ボイコミ】 - YouTube



他にも変に当事者会や発達界隈に染まると、当事者会や発達界隈では良くても、一般社会では全く通用しない内弁慶になる恐れもある

taniryo.hatenablog.com

 

 

 

ドーンときてガシャーンとやられる感覚を経験しよう

 

 

発達障害の当事者の中では、自分はかなりマシなほうだな!」
と思うのなら、早く上(一般社会)に行ったほうがいい
下には下がいるけれども、上には上がいることがよくわかる
そうやって底辺を見下している時間というのは無駄だ


知り合いの紹介で、先月にある会に参加した

自己紹介カードを使って軽く一通り自己紹介をしたあとに
PIVOTの動画を10分ぐらい見て、意見や感想を述べあうという会だった
若い人が多く参加していた会で、自分よりも10歳も年下の人も多かったけれども、すごい意見や感想を出し合っていた
一方で自分はその人たちよりも10歳以上も年上にもかかわらず、ゴミのような意見しか出せなかった・・・
死にたくなった・・・
結局は死ななかったが
「このままではダメだな・・・」
という強い危機感を覚えるようになった・・・


そういえば「Z世代」という言葉をメディア等でよく耳にするようになったが

SNSになんでも書いてしまって炎上する。飲食店やバイトでふざけている映像を上げてしまい炎上して訴訟問題になる
コスパ、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視してYouTubeなどの倍速再生は当たり前で無駄なことを嫌う。風呂すら無駄なこととしてキャンセルする
・無駄、無意味なことはしない。挨拶すら無駄、無意味なこととしてしない
・怒られること、理不尽なことをほとんど経験していないので、ちょっと注意しただけですぐに退職代行サービスを利用する

というヤバイ人たちもいる

ただしその一方で

YouTubeアマゾンプライムなども見るが、PIVOTも見る
・本もAmazon電子書籍を買ってkindleで読む
それか紙の本を自炊して電子化して読む
・自分のやりたいことをChatGPTなどの生成AIを使ってコスパ、タイパ良く実現していく
リーマンショックやコロナ禍を経験しているので、もし企業が倒産してもすぐに転職できるように、企業に依存しないスキルを磨いている。積極的に資格を取ったり、セミナーに参加している
中には企業で働くのを独立のための勉強だと割り切って、将来的にはフリーランスで活躍したり、クラウドファンディングで起業したりを目指している人もいる

というように、意識が高い人もいる
このように下には下がいるが、上には上がいる

「(自分よりIQが下の人間しかいかなかった)発達界隈では味わえなかった(定型社会では自分よりすごい人がごろごろいて、くだらないプライドが)ドーンときてガシャーンとやられる感覚」
を早く味わったほうがいい

都心に住んでいる場合は、Peatixというサイトで募集しているイベントに参加していくと、こういう意識が高い人が多いイメージ

https://peatix.com/?lang=ja


最近はコンプライアンスが徹底されているから、ちょっとでも厳しい言い方をすると、すぐにパワハラ認定されてしまい、降格など自分の立場が危うくなる
あと、ちょっとでも厳しく注意すると、Z世代の新入社員はすぐに退職代行サービスを利用して会社を辞めてしまう
だから会社で上司の人も厳しく言わなくなった

だから何をやっても怒られず注意されずに放置される人と
やる気や見込みやがあると思われて、ダメだしされていく中で成長していく人とで
二極化していっている

残業なし、怒られない、仕事も楽なホワイト企業をすぐに辞める。Z世代新入社員の生態 - YouTube