仕事を理解する
「料理ができるようになると、自然と仕事の段取りも覚えられるようになる」
と昔、母親に言われたことがある
そのときは「なんのこっちゃ?」とよくわからなかったが、一人暮らしして自炊するようになると、なんとなく意味はわかりますね
チャーハンでも味噌汁でもカレーライスでも、何か料理を作ろうと思ったら、当たり前だがまずその料理の材料が必要になる。チャーハンだったらご飯、味噌汁だったら味噌、カレーライスならご飯とカレー粉は最低限必要になる。このように料理を作るには、まず料理を作る材料が必要になる
材料がそろえられたら、次にレシピ、料理の作り方を覚えないといけない。たとえばカレーライスだったら
1,ご飯を炊く
2,じゃがいも、にんじん、たまねぎ、豚肉を切る
3,野菜から先に、野菜と肉を焼く
4,決められた量の水を入れて沸騰させる
5,しばらく煮る
6,火を止めて、カレー粉を割り入れて溶かして混ぜる
7,火をつけて、とろみが出るまでかき混ぜる
8,炊いたご飯を盛り付けて、そこに上からかけて完成!
という流れになる
料理を作る上で大事なのが、何か火をつけて焼いていく前に、材料を切ったり、調味料を準備したり、手順をしっかり確認することですね。火をつけて焼き始めたあとに
「あれっ、塩こしょうってどこだったっけ?じゃがいもを切らないと。ええっと、次に何を入れるんだっけ??うわあ、どうすりゃいいんだ???」
とかやってると、火が通りすぎて焦がしてしまって、うまくいかないくなる。慌てたり、焦ったり、パニックになる前に、まずは上記の準備をしっかりやることですね
あと料理の工程の意味を知ることですね
「なんで野菜とかを炒める前に、フライパンに油を引くんだろう?」
「なんでじゃがいも、にんじん→たまねぎ→肉 の順番に炒めるんだろう?」
「なんで塩こしょうを入れるんだろう?」
という理由や意義を知ること
「なんかクックパッドのレシピに書いてあったから」
じゃなくて、
「油を引かずに野菜とかを焼いていくと、フライパンにこびりついてしまうから」
「じゃがいもやにんじんは火が通るのが、肉やたまねぎよりも時間がかかるから」
「塩こしょうを入れないと味が薄くなるから」
とか
「なんでこの作業が要るのか?」
というのを考えて理解していくことが大事ですね
料理を作ったら、当然食べると思いますが、何も考えずに食べるんじゃなくて、せっかく作ったんだから味わって食べること
そうすると
「味が薄いなあ・・・。塩こしょうを入れ忘れたせいだな・・・。次からはちゃんと入れるようにしよう」
「塩こしょうの味しかしない・・・。入れすぎたな・・・次からは少なめにしよう」
「野菜に火が通ってないなあ・・・もうちょっとしっかり焼くようにしよう・・・あるいは火が通りやすいように細かく切ったり、切れ目を入れよう」
とかいろいろ反省して、次にいかしてさらに改善していける
「なんでカレーライスの作り方について語りだしてんだ??」
と思われただろうが、カレーライスというか料理の作り方というのは、意外と仕事のやり方と似通ってる部分がある
仕事というのは、まず材料、というか持ち物をしっかり準備しないと進まない。まずは持ち物をしっかり用意する、忘れ物をしない、ちゃんと準備する、という当たり前のことを当たり前にやることが大事だ
あと仕事が始まる前に、資料を整理したり、持ち物をすぐに取り出せるように準備する、今からやる作業の内容や流れを確認するといった、仕事の準備も大事ですね
そうすれば
「ええっと、次は何するんだっけ??どうすればいいんだろう??」
とその場で慌てるんじゃなくて
「よしっ、この作業は終わった。次はこれをするんだったな」
と順序よく、テキパキと仕事をこなしていける
「なんでこの作業をするんだろう?」
「なんでこの作業をしてから、あの作業をするんだろう?」
と考えて理解して仕事することも大事ですね
「なんかそうしないといけないから」
「上司がそう言ってたから」
ではなくて、自分なりに理解することが大事。どうしてもわからなかったら、上司などに質問することも大切
このへんを理解して仕事していると
「ここの作業はこうやったほうがいいな。こうしたほうが楽だし」
「ここの作業はそんなに大事じゃないから、適当でいいな。ただあの作業はしっかりやらないといけない」
「この作業を先にやっても問題ないし、こういう順番のがいいな」
とか、仕事を自分流にアレンジしていける。料理も多少レシピをいじってもおいしい料理ができれば問題ないように、(作業内容によるが)仕事も作業内容を多少いじっても、良い仕事ができれば全く問題ない
しかしながら
「いちいち道具や機械や製品の確認とかなんか面倒臭いから、やんなくていいや」
と、変に作業内容をいじったり省いたりすると、自分の身や命に危険が及んだり、お客様からのクレームなど大問題に発展するケースもある
「この作業はなんでやっているのか?なんでいちいち確認しているのか?」
ということは、しっかり考えないといけない
仕事が終わったあとに
「あ〜終わった。良かった〜」
で終わるんじゃなくて
「あそこでいったん作業をとめて、数値をとったほうが良かったなあ・・・。次からはメモ帳とボールペンとか何か書くものを持ってこよう」
「『えーっと、これはなんだっけ??』『これからどうするんだっけ??』と迷ってしまうことも多いから、しっかり手順を頭にいれておこう。あらかじめ資料を整理して印刷して、作業場に持っていこう」
「もうちょっと作業場を整理したほうがスムーズに作業ができるなあ。次は作業場を整理してから作業に取り掛かろう」
とか、いろいろ気づいて、次回に修正していける人は日に日に成長していく
俗に言うPDCAと呼ばれるものですね
「こういうやり方をやれば、もっと楽に効率よく作業ができるんじゃないか?」
とか、(失敗しても良い場面で)どんどん新しいことをやって試す人は、それで成功するにしろ、失敗するにしろ、
「こういうやり方もなかなか良さげだなあ」
「こうすると、こうなるんだな」
と経験を積んで、新しいやり方の引き出しを作れる。たかが1つの経験でも、それをいろいろ試してコツコツ積み上げることで、やがて大きな力になる
仕事の段取りとか流れとかって、料理の作り方と似ている気がする・・・
「芸は身を助く」という言葉もあるが、趣味とか遊びとかの経験が割と仕事に生きるケースも多いですね
特に発達障害の人なんかは、1つのことにしか興味を持てない人が多いので、経験とか知識に偏りがあって定型の人に比べるとバランスに欠く人が多いので、仕事以外にいろいろ趣味をやったりするのもいいかもしれないですね
まあ仕事をやらずにサボって趣味に没頭するのはどうかとは思いますが・・・
けど、発達障害の人は根が真面目なんで、目の前に仕事とかやらなきゃいけないことがあると、
「人に言われたことはやらないと」
と目の前のことだけをクソ真面目に集中してやりがちなので、なにもしなくて良い、自分のやりたいことだけやればいい、という時間も必要かもしれない
あまり大声では言えないが、自分も大学で好き勝手に遊んだから、それで視野とか考え方とかが広くなったのはありますし
当事者会に行って、発達障害でも結構社会に適応して仕事をやられてる人とかは
「コロナウイルスの感染拡大防止対策の緊急事態宣言は、5月6日までって話だったのに、5月末まで延長になりましたね~。5月末にはさすがにコロナウイルスの感染拡大も終息して、緊急事態宣言も解除されるといいですね~」
「コロナウイルスで自宅待機が続いて、家で缶詰状態が続いていますが、月も5月になって、最近は外に出ると暑い日もありますね~。コロナウイルスのニュースしかない昨今ですけど、季節は変わってきてるんですね~」
「家で居っぱなしだと身体がなまりそうなんで、YouTubeの10分体操をやってますけど、あれってやってみると意外と結構キツイですね・・・」
とか、いろんなことに興味をもって見聞きしてて、えり好みせずにいろんな人といろんな話を聞いていろんな話をしてる人が多いですね