にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の新入社員の心得3 要領の良さ

発達障害の人は基本的には根が真面目で、仕事にも真面目に取り組む人は多い
 
ところが真面目なぶん、頑張りすぎてうまくいかないときも多いので気を付けたいですね
注意したいのは「要領の良さ」と「力が入りすぎること」ですね
 
まずは「要領の良さ
フルタイムで働くことになると、基本的に8時間も働かないといけなくなる
やはり社会人として給料をもらう以上は、しっかりと働かなくてはならないので、フルタイムで雇用してくれた雇用主に報いるためにも、一生懸命にがんばろう
 
・・・と言いたいところだが、職種にもよるけれども8時間以上もずっと頑張り続けることは困難である。特に人間の集中力は一時間半が限界といわれている。にもかかわらず、8時間以上も集中するのは物理的に難しい。にもかかわらず、集中力を気合で補おうとすると、体力や気力を使い果たし、消耗しきってバーンアウト燃え尽き症候群)になってしまう恐れもある
 
ではそうならないためにはどうすればいいか?
はっきりと言うとうまくサボることですね。休憩時間以外にも気や力を抜く時間を作ることです。当然、集中するときはしっかり集中することが大事だけれども、8時間ずっと集中し続けるのはどうやっても無理なんで、気を抜く時間が必要になる。
 
逆に
「仕事をする以上は頑張らないといけない。集中しないといけない」
と集中力を気合で補おうとすると、気力や体力を消耗しきってしまう。1、2週間ぐらいならなんとかなるかもしれないが、これを1ヶ月以上続けると心身ともに摩耗してボロボロになって、場合によっては働き続けるのが難しくなってしまう。こうやって仕事をすぐ辞めることになると、本人も困るが、せっかく雇って仕事を教えていた会社も困ることになる。1日1日を真面目に全力で頑張ることも大事だが、仕事を長く続けることのほうがもっと大事である。そのためにも手を抜けるときは抜くことも大事である
 
ただあからさまに気を抜いていると、やはり建前上は働かないといけないので
「就業時間にもかかわらず休んでいるとはどういうことだ!!」
と怒られることになる
あと、あまりにも「いかに手を抜くか??」だけを考えても、社会的なモラルに欠く行動になってしまい、会社での問題児になってしまうこともある
うまく仕事をしてるフリをしながら休むとか、けれどもしっかり頑張らないといけないときはしっかりやるとか、やるべきことをしっかりやったあとにサボるとか、そういう巧さ、要領の良さも仕事では大事ですね
 
けれども発達障害の人は「やるときはやる、やらないときはやらない」の両極端でしかできない人が多いので、なかなか難しい部分はある。とはいっても、こういういい感じに力を抜く、要領の良さ、バランス感覚を身につけるのは、発達障害の人が社会で生きていくには大事なことだ。まあこのへんはとにかく実践を重ねて、自分で感覚を掴むしかない
 
 
まあ甲子園出場を目指す高校球児のように(コロナウイルスの影響で春のセンバツは中止になってしまいましたが・・・)、
「後先考えずに必死に頑張る、必死に努力する。生き急ぐ。目の前のことだけに集中して、とにかく全力を尽くす」
ということも大事なときもある。
「これで身体やメンタルがぶっ壊れてもいいや」
「こんだけやって結果が出なかったらどうしよう・・・
『あいつ頑張った割にはダメだなあw』と他人からバカにされたらどうしよう・・・
アホみたいに頑張るんじゃなくて、適当に休んで遊びながら無理せずやったほうがいいんじゃないか??
とかごちゃごちゃ考えてないで、とにかく死ぬ気で頑張ろう」
と、そうやって必死にやりきったことが、自分自身の殻を破って大きな成長になって、そのことがものすごく大きな自信になることになるときもある。
 
かといって無理して頑張りすぎて、心身ともに負担をかけすぎて壊してしまっては元も子もない・・・。変に頑張りすぎて、体を壊したり、メンタルに負担がかかってうつ病などになってしまうケースもある。特に前述したように、発達障害の人は「頑張るときは頑張る」と休むんだりせずに頑張り続けてしまう人も多く、それで大きな成果を出せる人もいるが、反動で心身を壊してしまう人も少なくない。そもそもそうやって必死に無理して頑張ったところで、必ずしも良い結果、成果が出るわけでもないので、変に無理して頑張って心身を壊すよりは、適当にダラダラと楽しく生きるほうが正しい、ともいえる。
 
 
こればっかりはどちらも正しいので、どちらが良いとは言えない・・・。
個人的には
「ここで頑張らなかったら、あとになって『なんであの時頑張らなかったんだろう??』とすごく後悔するだろうから、今はとにかく頑張ろう。」
と直感的に感じるときは頑張るようにしています。嫌いなことや無理なことはいくら頑張ってもできないけど、
「これは頑張ったらいけるんじゃないか?」
「もしこれで頑張りすぎて心身が壊れてもいいや」
と感じるものは頑張るようにしています
 
 
あと、いろいろと頑張っていると、好きなことやどうしてもやり切りたいことだと無理しがちですけど、基本的には
「ああ、これ以上頑張ったら壊れるな。そろそろ限界だな」
っていうことはだんだんわかってくるので、そのときは無理せず休むようにしますね。会社も限界以上に働いて、心身を壊して1ヶ月以上休まれるよりは、ちょっと休んで元気に復帰したほうが良いですしね