にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の新入社員の心得12 シミュレーションゲームをやる

前回に「価値観を合わせるのが大事」と述べたが
ただこのへんを発達障害の人が理解するのは難しい気はする・・・こういうことが理解できないから苦労している・・・
 
組織(会社)とは何か?社長は何を考えているのか?その中で自分はどう動けばいいのか?
という組織を理解した上での、俯瞰した考えが大事になってくる
単に目の前のこと仕事をやっていけば良いのではなくて、こういう一歩引いた見方が大事になってくる
 
 
ただこれがわかるように、できるようになるのが難しい・・・
 
経営学とか学ぶといいかもしれないですね
 
 
 
(自分は評判が良い信長の野望 戦国立志伝、三国志13が好きだけど)
 
 
 
 
そういう指揮官とか群雄とかを体験できるゲームをプレーするといいと思います
 
 
こういうゲームをすると何がいいかというと、マネジメント能力が身につく
会社で課長とか部長とかの管理職になるのは難しいので、会社で管理職になってマネジメント経験を積むのは難しい。
ところが、何かゲーム機を買って、信長の野望三国志のソフトを買えば、今日からあなたも織田信長劉備になれる。そうやって織田信長劉備などになって、マネジメント経験を積むことができる
 
まず目的のために順を追って考えられるようになる
信長の野望三国志は(一部作品を除いて)他の大名や君主を滅ぼして、日本全国や中華全土を統一することがゲームの目的になる
だから、他の大名や君主を滅ぼすために戦争をしていかないといけない
しかし、戦争をするには兵士や武器を集めないといけない。そのためにはお金が必要である。あと兵糧(軍隊の食糧)も必要になる
金や兵糧を集めるには、田畑を耕し、城下町の商業力を発展させて、内政をして国を富ましていく必要がある。
だからまずは内政が必要になる
 
・・・といった感じで、全国統一に向けてとにかく戦争すればいい、じゃなくてまずはしっかり内政を行う。という「千里の道も一歩より」という、大望をなす、夢をかなえるためには一歩ずつ着実に積み上げていかないという考え方が身につく
そういう段取りや手順を覚えることにつながる
 
あと、組織においては戦略が大事ということがわかる
なんとなく場当たり的に気分で動くんじゃなくて、上記のように
「まず内政をして国を富ませて収入を増やす。収入が増えたら軍事力をつける。軍事力がついたら戦争する。」
といった感じで、戦略や計画を立てて実行していくことが大事だ
戦争するといっても、やみくもに戦争を仕掛けるんじゃなくて、こっちとは手を結んで同盟して、あっちとは戦争する、とかの外交も大事。
 
織田信長も一時期、敵に包囲網を敷かれて苦戦した
 
組織っていうのは必ず戦略に基づいて動いているので
「この会社はどういう戦略方針なんだろう?どういう戦略で動いてるんだろう?」
という考え方ができると、だいぶ違いますね
こういうのは会社だと管理職にならないと経験できないんで、こういうゲームを通して
「管理職ってどういうことものなのか?どういうことを考えているのか?」
というのがなんとなくわかるのはいいですね
 
 
 
それに発達障害の人は特性などのハンディキャップがあるので、それをどう克服するか??という生存戦略を立てることが重要だ
ただ単に場当たり的に楽しく生きればいいや、という考えじゃなくて
医療機関や支援機関をどう利用するか?就活はオープンでいくのかクローズでいくのか?」
発達障害の人がこの先生きのこるには、資格をとったりして、仕事や就活で有利になるようにしていくべきではないか?」
「当事者会をどう利用していくか?このままダラダラ生き続けていいのか?」
とか
発達障害の自分が、この社会でどう生き残るのか??」
という生存戦略を考えて生きていくことが大事だと思いますね。
 
といっても、
「戦略を考えろ。生存戦略を立てろ」
とか言われても難しいと思うので、まずは信長の野望とか三国志とかをやると、戦略とかを考えるクセがつくのでいいと思いますね
 
 
信長の野望三国志をやればあなたも織田信長劉備になれると言ったが、大名や君主だからって、豪華な暮らしをして偉そうにしてればいいわけじゃなくて
内政で逐一部下に指示を出して、田畑を耕したり商業力を高めさせたり、兵士や武器を集めて軍備を整えさえていったり、他国との交渉や同盟を進めるなど外交したり、敵が攻めてきたらこちらも軍勢を出して迎撃して、領土を防衛したり、逆にこちらから攻勢に出て、他国に戦争を仕掛けたら、軍勢にどこをどう攻めるか指示して、戦いを勝利に導かないといけない。戦争に勝ったら勝ったで、戦いで荒廃した土地を復興させていかないといけない。
 
といった感じで、やることがたくさんあって忙しい。なんか織田信長劉備も、偉そうにしてたんじゃなくて、すごく忙しかったんだろうなと感じるw
いろんな作業を平行してやらなきゃいけないので、マルチタスク能力は自然と身につきますね
 
それに部下の武将も、内政で力を発揮する武将、戦いに強い武将もいる。内政ができる武将には内政をやらせて、戦いが強い武将には戦争に連れて行く。こういう適材適所の考え方も自然と身につきます
 
あと以前に述べたけど、こういう戦略ゲームをやると
「勝利条件は何なのか?それを満たすにはどうすればいいのか?」
といったゲーム的思考や論理的思考も身につく
 
芸は身を助く」というか、他の趣味をやったことが仕事に生きる、ということは結構あったりする
まあ当たり前だが、仕事をしっかりやることが一番大事なことだが
 
 
 
いろいろ述べましたが、上司の立場に立って考えて、会社や組織の戦略とかを理解できるようになるのが大きい
何も考えずに仕事するのと、これを理解して仕事するのでは結構違ってくる。傍から見てると、そこらへんを考えてやってるのか、何も考えずにやってるのかはすぐわかるんで、これを理解してやってる人は
「ああ、あいつは考えて仕事ができてるよな」
と評価につながったりする
 
「いかに仕事をサボるか、手を抜くか。いかに遅く来て早く帰るか」
とだけ考えるんじゃなくて
「どうすれば会社や組織の利益になるのか?会社や組織の利益にはどう動けばいいのか?」
と考えることですね
 
特に発達障害の人は一生懸命にやっていても、自分の手順とかこだわりが強い人が多い。だが、いかに自分なりのこだわりや美学をもって一生懸命に仕事や作業をしていても、会社の組織の利益にならなかったら、いくら頑張っても評価されず
「あいつはどうでもいい作業に一生懸命にやるだけで、やってほしい作業をやらない使えない人。『それじゃなくて。これをやってくれ』といっても人の話を聞かずに怒り出すから、干すしかない。使えない、いらない人」
と上司から評価されてしまうし、発達障害の人も
「自分は会社のために一生懸命に仕事しているのに、なんで評価してくれないんだ!発達障害障害者雇用だからって差別されているんだ!」
と思ってしまう、悲しいすれ違いが起きてしまう・・・
 
 
 
 
 
まあ、会社の戦略を理解しても
「従業員を低賃金で長く働かせて、人件費を抑えて多く成果を上げる」
「従業員にはあえて厳しい言葉をぶつけることで、組織の規律を保つとともに、従業員を発奮させて大きな成果を上げる」
とかの、明らかに自分と合っていない場合は、転職も考えたほうがいいかもしれないですね