にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の就労移行支援事業所を利用についての注意点5 マニュアル主義

 
 
 

マニュアル主義の利点

 
 
就労移行支援事業所は
「言われた通りにやりなさい」
という指導が基本
だから作業書などのマニュアルがある場合は
マニュアルに書かれた通りにやりなさい。もし違うやり方をする場合は必ず相談するようにして、自分勝手にやらないようにしましょう
と指導される
 
 

言われたことができない人というのは、社会ではいらない

 
 
たしかに発達障害の特性として、衝動性などからちゃんと人の話を聞けない、周りの意見よりも自分の考えをしてしまって、自分勝手な行動をしてしまう人も多いので
「言われた通りにやる」
「マニュアルに書かれた通りにやる。もし違うやり方をする場合は必ず相談するようにして、自分勝手にやらないようにする」
ということができるようになることは、就労する上で大切なこと
 
 
言われたことができない人というのは、社会ではいらないですからね。良い・悪いとか、正しい・正しくない、ではなくて、いらないんで
 
 
 

言われたことがしっかりできる人は評価される

 
 
自分勝手に行動して問題を起こす人は、会社の損失につながる可能性があるので嫌われやすい
一方で言われたことがしっかりできる人
「あの人は言われたことをしっかりできるな」
と思われると、部署の仕事を進めるうえでの計算が立つので評価されやすいので、長期的な就労につながりやすい
 
 
会社で必要な人は(特に障害者枠)、成果を出すがミスや問題を起こすことが多い人ではなくて、ミスや問題を起こすことが少なく、そこそこ仕事ができること
 
 
ミスや問題を起こすのを減らすにはどうすればいいか?というところを考えていくと
「言われた通りにやる」
「マニュアルに書かれた通りにやる。もし違うやり方をする場合は必ず相談するようにして、自分勝手にやらないようにする」
という基本的なことを忠実にやること
 
 
 

何かあったらすぐに報告しよう

 
 
 
あと、ミスしてしまったらすぐに報告すること
早めに報告したら、問題が大きくなる前に上司の人が対応して、なんとかなるケースもある
これをしっかりとできると
「あいつはミスしたらすぐ言ってくれる」
と逆に評価されることもある
 
 
ただ、変にミスを隠して報告しなかった場合、大きな問題になって会社に大きな損害が出ることもある
そうなるとかなり叱責される
「あいつはミスしても言わないから、ちょっと大きな仕事を任せるのは怖いなあ」
と思われる可能性もある
 
こういうことが続くと、会社で大きな問題が起きたが誰のミスかわからないときは
「あいつって前にミスして言わずにいて大きな問題になったことが何回もあったし、どうせ今回もあいつがやったんだろ」
と、常に疑いの目を向けられるようになって、信頼されなくなってしない、居場所がなくなってしまいがちになる
 
 
あと、作業を進めていてわからないことがあった場合は
「うわあ、これはどうすればいいんだろう・・・?どうしよう、どうしよう・・・・・・・・」
と自分の席でずっと思い悩んで、塞ぎ込んでるんじゃなくて
「すいません、これってどうすればいいですか?」
とちゃんと聞きに行くことも大事
 
まあExcelの関数とかネットでググればわかるようなことだったら、なんでも教えてクレクレ君になるんじゃなくて、自分で調べることも大事だ。けど、自分で調べてもわからないことは、すぐに聞きに行くことも大事だ
 
 
 
 

指示待ち人間

 
 
このように就労するためには
「言われた通りにやる」
「マニュアルに書かれた通りにやる。もし違うやり方をする場合は必ず相談するようにして、自分勝手にやらないようにする」
ということを就労移行支援事業所でできるようになれば、長期的な就労もできるようになるだろう
「これまで短期離職を繰り返していたので、就労移行支援事業所に通所して、次はとにかく長く働きたいです」
という人は、まずはこれができることが大事だ
おわり
 
 
と言いたいところだが・・・・
 
だが、シビアな意見を述べさせていただくと、体調面は問題なく、週5日間フルタイムで週40時間以上働くとして
「年収200万、月に16万ぐらいもらえれば十分です」
と思っている人はそれで問題なく、長期的な就労ができる
 
「いやいやいやいや、週5日フルタイムで働いてるんだから、いくら障害者枠といってももう少し欲しいよ。仕事ってお金をもらうために働いているんだから。せめて年収250万は欲しいよ」
という人は、一概には言えないけれども、ちょっとそれだとスペック不足かもしれない
 
 
発達「この作業が終わりました。次は何をすればいいですか?」
上司「何をすればいいですか?じゃなくて、もう少し自分で考えて仕事してよ」
発達「ええっ?でも就労移行支援事業所では、言われた通りにやりましょう。言われた作業が終わったら必ず報告して、次の指示を上司の人に仰ぎましょう。絶対に自分で判断して、自分勝手に動かないようにしましょう、と言われたんですけど」
上司「それ就労移行支援事業所の話でしょ・・・。ウチの会社では、最初はその通りにやってしっかり作業を覚えてもらうことが大事だけど、慣れてきたらもう少し自分で考えてやってくれないと・・・。こっちも忙しいんだからさ・・・・」
 
指示待ち人間と言われてしまうかもしれない
 
 
 
 

考えて仕事をする

 
 
年収200万の場合は、言われたことだけやっていれば問題ないが
年収250万以上の場合は、そこそこ給与をもらってる以上は、障害者枠であっても他の定型の人と同じぐらいの仕事はできないといけない
そうなると言われたことをしっかりやる、ということは当然で、さらに自分で考えてやっていく必要がある
 
 

上司に「1時間で60個作ってくれ」と言われたら?

 
 
 
たとえば、仕事をしているときに
「作業しているところすまないが、至急、これをいまから1時間で60個作ってくれ。頼んだよ」
と上司から仕事を振られたとして、さっそく作成作業に取り掛かったとする
 
慣れている作成作業なので、1分に1個以上のペースでどんどん作ることができ、45分経過時点で60個を作ることができた
 
このときに
  • 上司に依頼された個数を作ることができたので、「60個できました」と言って上司に報告に行く
  • 「1時間作ってくれ」と言われているので、残り15分間、作成作業を続けてから上司に報告する
  • (依頼された60個はすでに作り終わった。作業して疲れたので残り15分はなにかやってるふりして休む、はナシでw)
の2つの選択肢があるが、どちらをするのが正解だろうか?
 
仮に後者の
  • 「1時間作ってくれ」と言われているので、残り15分間、作成作業を続けてから上司に報告する
を選んだとして、結局、1時間で75個作った。その上で上司に報告したらどうなるか?
 
「おお、1時間で60個できればいいかな、と思っていたが、まさか75個も作ってくれるとは。素晴らしい!これからもこの調子で頼むよ!」
と褒めてもらえるかもしれない
 
けれども
「おいおい、60個作ってくれと言ったよね?なんで60個を超えて作るの?必要なのは60個だけなんだから、それ以上は無駄になるじゃないか。あと、それを作るのに使った材料も無駄になってしまう。他にもやってほしいこともあるんだから、60個作った段階で作業をやめて報告に来てくれないとダメだよ」
と注意されるかもしれない
 
 
この前者みたいに上司から評価されれば良いが、後者みたいに上司から注意されるリスクもある
なので、このケースは
  • 上司に依頼された個数を作ることができたので、「60個できました」と言って上司に報告に行く
というのが正解と言える
やはり「言われた通りにやる」「自分勝手な判断はせずに、必ず上司の判断を仰ぐ」という基本に忠実にやることが大事だ
 
 
たしかにリスク回避にそうするのがベターだ
ただ、ここで大事なのは
「上司に1時間で60個作るように言われたので作りました」
と単に字面だけで捉えてやるのではなくて
「なんで上司はこれを60個作るように言ってるんだろう?これをどういうことに使うんだろう?」
というところを考えていくこと
 
「これを100個でも200個でも仕事で要るので上司は1つでも多く欲しい。ただ目標を設ける意味で1時間に60個、という指示を出している」
「上司は60個だけ欲しいので60個という指示を出している」
ということを考えながら作業すると、自然とどっちが正解かわかる
 
 
仮に考えが間違っていて、1つでも多いほうがいいんじゃないか?と思って、1時間75個まで作って報告したときに
「おいおい、60個作ってくれと言ったよね?なんで60個を超えて作るの?」
って言われてしまったときも
 
「いや・・・・・・前回は300個ぐらい作らないといけなかったので、1個でも多く作ったほうが思って作りました」
と根拠を持って話せれば
 
「まあそうなんだけど・・・・・
あれは例外でたまたま300個の発注が急にあったので作らないといけなくなっただけ。いつもは50個とか60個ぐらいしか発注がないから、そのぶんだけ作ればいいよ。余計に作っても在庫として保管するのも、置き場所がないから面倒だし。じゃあ次は頼むよ」
という風に言われて
「ああ、こいつは考えて仕事ができているな・・・」
と逆に評価される
 
 

微差は大差

 
「だらだら言ってるけどさー、でもそんなもん大した差じゃないじゃんw」
と思われたかもしれない
微差は大差
じゃないけど、こういうほんのちょっとした差が年収200万の仕事しかできないのか、年収250万以上の仕事もできるのか、という差になると思う
 
「自分の部署はどういう形で企業の利益になっているのか?自分の仕事はどう会社への貢献になっているのか?」
というメタ認知を持てるかどうかが大事になってくる
 
 
 
 
 

指示待ち人間の発達障害らしい人がクビになった例

 
 
実際、250万の一般枠の仕事で働いていたときに、自分より先に入社していたある先輩がいた。診断を受けていないので断言はできないが、発達障害っぽい傾向がある人だった
 
あるときに、ポンプ室で機器の数値を確認してくるようにと、上司からその人へ指示があった。その人は言われた通りポンプ室の機器の数値を確認した。このとき、機器から水漏れを起こしていたことに気づいていたが、上司に報告しなかった
 
これに対し、上司がその人を咎めると
「えっ?自分はポンプ室の機器の数値を確認するように言われただけです。別に機器から水漏れを起こしていたら言うようには言われていないので報告義務はないでしょ?なんでそんなに言われないといけないんですか?」
と言い返してしまった
 
「いやいや・・・・・ポンプ室の機器の数値を確認するのは、単に数値を確認すればいいのではない。ポンプ室の機器が異常なく動いているかどうかを目視で確認して、念のため数値も確認することで、ポンプ室の機器に異常がないか確認しているんだよ。だから水漏れとかあったらすぐ報告しないとダメじゃないか
君は言われてないからやらなかった、ってよく言うけど、言われてないことでも自分で考えてできないとこの仕事はダメだよ」
と厳しく注意されていた
 
これに対してカッとなったのか
「なんでそんなに厳しく言われないといけないんですか?じゃあ自分はこの仕事に向いてないって言いたいんですか?この仕事を辞めろってことですか?」
と激しい口調で言い返してしまった
 
それに対して上司は
「ああそうだね。君、この仕事は向いてないから辞めたほうがいいかもね。もし辞めるのならば、この退職届に一通り書いてくれ。書き終わったら代わりに部長に提出しておくから、明日からもう来なくていいよ。
はい、お疲れ様。今日はもう帰っていいよ」
という流れになって、正社員だったけどその場で辞めさせられたのを見たことがある
 
 

行間を読む力

 
 
「上司の人がこう言ったから」
「マニュアルにこう書いてあるから」
ではなくて
「なんで上司の人はこういう指示を出してるんだろう?」
「マニュアルにはなんでこう書いてあるんだろう?」
という行間を読む力が大事
 
ところが就労移行支援事業所では
「こう指示したので、こうやってください」
「マニュアルにこう書いてあるので、書かれた通りにしてください」
「言われた通りにだけやってろ」
と言わんばかりの指導をするので、本当に大事な行間を読む力は身につかない
 
 
 
 
 
 

就労移行支援事業所でやったグループワーク

 
 
そういえば、就労移行支援事業所で、封入封緘の流れ作業を5人で行うグループワークがあった
 
1 宛名が印刷された封筒の名前を見て、名簿から探す。名簿にあることを確認できたら、男性なら水色の付箋、女性なら赤色の付箋をつける
2 封筒に案内状、案内図の順番で重ねる。さらに水色の付箋には男性向けの求人一覧、赤色の付箋には女性向けの求人一覧を重ねて、3の人に送る
3 送られてきたものが、封筒、案内状、案内図に加え、水色の付箋には男性向けの求人一覧、赤色の付箋には女性向けの求人一覧を重ねられているのを確認する(上下の向きも)。確認ができたら、当日引換券をそれに重ねて4の人に送る
4 送られてきたものを、封筒の中に入れる
5 送られてきた封筒を糊付けする
 
という内容だった
前のコマに事前に話し合いの時間もあったが、どのように進めればグループワークを問題なく遂行できるだろうか?
 
 
やはりチームでの作業、特に流れ作業の場合は、みんなで力を合わせることが大切
誰かの力が欠けても、グループワークは成功しない。みんなが協力することが大切である
 
ではみんなが力を合わせて協力するにはどうすればいいか?
やはり各々が与えられた役割をしっかりと果たすことだ。1の人は1の作業、2の人は2の作業をしっかりとやることで、みんなが役割をしっかりと果たすことで、チームとして物事を成し遂げられる
 
このように、グループワークというチームとして物事を成し遂げるには、みんなが力を合わせて協力することが大切である。そのためにも、各々が自分の役割をしっかりと果たし、お互いが協力して、チームが団結することで、このミッションは初めて遂行できるのである!おわり
 
 
イイハナシダナー
 
 

誰がどのポジションをやるかを決めることが重要

 
 
それはそうなんだけどね・・・・
グループワークを問題なく遂行する上で、事前の話し合いで決めるべきことは、誰がどのポジションをやるかを決めること
はっきりというと1と2を優秀な人がやればこのグループワークはほぼほぼ成功する
 
 
このグループワークは、繰り返しになるがみんなが力を合わせて協力し、各々が自分の役割をしっかりと果たすことが大事だ
その前提を踏まえた上で語ると、1、2、3は作業が難しいが、4、5は作業が比較的カンタン
 
 
まず1は名簿を早く確認して、付箋を貼っていく必要がある
あと今回の流れ作業は1→2→3→4→5と渡してくので、いくら2、3、4、5の人が優秀でも、1の人が能力不足でパニックになって作業が止まってしまったら、流れ作業が完全に止まって終わる
(この状況だと、2~5の人が1の作業を手伝ってカバーする、ということもできなくはないが・・・)
 
 
2も順番に2つの書類を重ねたあと、男性か女性かで重ねる書類を変えないといけない
あと今回の流れ作業は1→2→3→4→5と渡してくので、いくら1、3、4、5の人が優秀でも、2の人が能力不足でパニックになって作業が止まってしまったら、流れ作業が完全に止まって終わる
(1、3~4の人が2の作業を手伝ってカバーする、ということもできなくはないが・・・)
 
 
3も書類を確認した上で、さらに書類を重ねないといけない
あと今回の流れ作業は(略)
 
 
4は書類を封筒に入れるだけなので、比較的簡単。誰でもできる
 
 
5も封筒に糊付けするだけなので、比較的簡単。誰でもできる
 
 
 
1、2、3の作業が比較的難しいので、このポジションの人は優秀な人が担当しないといけない。4、5の作業は簡単なので、誰がやってもできる
 
特に3の「2の人から送られてきた書類を確認した上で、さらに書類を重ねないといけない」という作業はからこの中だと一番難しい
だが、2の人がミスをしなければ、3は書類を重ねるだけの簡単な作業と化す
よって、1、2の人が優秀なら、ほぼほぼ成功する
 
 
 
 
そこまでわかる、行間を読める人間ならば、あとは体調面さえ問題なければ、もう就労移行支援事業所に来る必要はない
 
 
 

ゲーム的思考を身につけよう

 
 
 
これができるようになるには、単に就労移行支援事業所で勉強するとか、仕事を頑張るだけではできるようにならない
ボードゲームをやるとか、シミュレーションゲームをやるとかのゲーム的思考も必要になると思う
 
 
ゲーム的思考を身につけるのには、とりあえず7ならべかドラエグをやるのがおすすめ(ステマ
 
 
 
 
個人的には、太閤立志伝5が先月にリメイクされた太閤立志伝5 DXをやるのがおすすめ(ステマ
 
 
今ならねこ武将モードもついてくるし