にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の就労移行支援事業所を利用について5 グループワークに参加できる

 

グループワーク

 
発達障害の人は集団行動やチームでの作業が苦手な人が多い
ただ、会社とは基本的にはチームでの作業が多いので、2人以上のチームでの作業ができない人は難しい
 
 
就労移行支援事業所では個人へのプログラムの他にも、チームで話し合ってディスカッションしたり、チームで作業するプログラムもある
それらを通してチームで作業する力を身につけることができる
 
 
企業での面接でも
「チームで仕事を進めていくことはできますか?」
という質問が来ることが多い
 
そのときにも
「はい。就労移行支援事業所でチームでの○○という作業をやりましたが、みんなで手分けをして、無事にやりきることができました。御社でもチームでの作業をできると思います」
と、就労移行支援事業所でのチームでの作業を踏まえて、しっかりと話すことができる
 
 

グループディスカッション

 
まあ、定型の人でもチームで話し合うというのは簡単ではなかったりする
新卒での就活のときに最初の壁になるのがグループディスカッション(GD、グルディス)だ
 
 
 
新卒の就活と違って、障害者の中途採用においてはグループディスカッションはないので、就活を見据えた上では特に対策する必要はない
 
けれども仕事をしていく上では、部署でのミーティングなどの話し合いがあることもある。そういうときに話し合いが適切にできないといけない
 
 

当事者会への参加

 
 
発達障害とかの話し合いをする系の当事者会に参加するのも良いとは思う。悩みを一人で抱え込むではなくて、周りの人と話し合ってわかちあうという意味でも良い
 
ただその経験は決してムダではないが、上(一般社会)に比べるとだいぶレベルが落ちるので気をつけたい
 
当事者会の場合は、公民館などの公共の場所を借りていて、会の時間が決まっている場合が多い
にも関わらず、上記のリンクのグループディスカッションと違って、ファシリテーターとかの司会進行の人はいても、タイムキーパーとか、ホワイトボードに書く書紀とか、あとから遅れてきた人の対応をする人とか、役割分担ができていない
 
そのせいで、ファシリテーターが全部やる形になっていて、あれしてこれしてとかやっててグダグダになっているのをよく見る
(まあ当事者会だとあんまり批判する人がいないが)
 
まあ、当事者会に来ている人というのは、上(一般社会)でなかなかうまくいかずに生きづらさを感じている、通用しないから下(当事者会)に来てる人が多い。だから、障害の特性の影響が大きくて、なかなか普通のこともできない人も多い。なので定型の人だったら当たり前にできることでも、当事者会の人には難しいことも多いから
「じゃあタイムキーパーやってよ」
と任せても役割をうまくやれず、逆に会の足を引っ張るクラッシャーになる恐れもある。それよりはファシリテーターが全部やったほうがいい、というのもあるかもしれない
 
5年ぐらい前に、さかいハッタツ友の会でヤングムーンという会があった。あの会はADHDが強い人が司会進行をやってて、ASDが強い人がホワイトボードへの書紀とタイムキーパーをやっていて、お互いがお互いの凸凹を補完しており、すごくいいシステムだと思った。あんまりよく知らないけど、ちょっと会で揉めちゃってなくなっちゃったらしいが。
 
 
 
あと、発達障害の人というのは、想像力の欠如から、他人や周りの都合よりもどうしても自分の都合で考えがちだ
 
だからファシリテーターの人が
「今日は○○にテーマについて話し合いましょう!」
というテーマを決めたとしても、参加者が思いつきでどんどん発言してしまうので、ちゃんとした議論ができないという問題もある。自分の都合だけじゃなくて、相手や周りの都合を踏まえた上での発言がちゃんとできるのならば、そもそも当事者会ではなくて上(一般社会)にいるはずである。そういうことができない人は上(一般社会)では難しいので、下(当事者会)に来ている。
 
まあ新卒採用の一環であるグループディスカッションと、そういう一般社会での生きづらさなどの愚痴を吐いて傷のなめあいをする場である当事者会を同一に考えること自体がナンセンスというのはあるが・・・。だからそんなに真面目にやらずに、適当に好き勝手に言いたいことを言っていれば良いというのも一理ある
 
 
 
とはいえ
「自分は当事者会の中ではそこそこしっかり話せるし、かなりマシなほうだから、もう自分は上(一般社会)でもやれるでしょw」
というノリで上(一般社会)の話し合いに参加すると、全くついていけないので気をつけよう
 
上(一般社会)って言ってもピンキリなのでなんとも言えないけど、基本的にはあの先述のリンクのグループディスカッションぐらいできて、まあまあって感じなので
「もし自分があのグループディスカッションに参加したとしても、あれぐらいはできそうだな」
という感覚があるのならば、そこそこ以上やれるんじゃないかな
まあコミュニケーション力といっても、議論する力と雑談する力は別物という気もするけどね
 
 
  • 自分の好きなことは辟易するぐらいしゃべるクセに、自分が興味のない話は全く聞かない
  • 自分の言いたいことだけ言って、他人の話はほとんど聞かない
  • 他人の細かな言い間違いには執拗に指摘するクセに、自分が言い間違いをして指摘されたら逆ギレする
  • 話がやたらと長い
  • 同じ話を何度も繰り返す
  • 「垂井で乗り換えがあって」「サンライズ瀬戸」など普通の人が知らないような専門用語を多用して話す。他人にわかりやすく話す気がない
  • 他人が話を明らかに聞く気がない状況でも、話を一方的に続ける
  • 他人を平気でディスりまくるくせに、自分がディスられたら怒り出す
 
という特性の影響が大きい人が集まっていて、レベルが低い当事者会の場合は
「こんなにマシンガントークをしまくって人に迷惑をかけまくっていても平気な人もいる。それに比べて自分はなんてまともなんだろう!この会では自分がまともなほうだから、上(一般社会)でも通用するだろう」
というノリで上(一般社会)に行くと、全く通用しない
 
  • 人と話すときにマシンガントークで一方的に話さない
 
とかは、「すごい」とか「マシ」とか「まとも」とかそういう話じゃなくて、(一部の病んでる人とか除いて)人間として当たり前のことだ。そんな当たり前にできることを「すごい」とか「マシ」とか「まとも」だと思っている時点でもう厳しい
 
 
 
「こいつら人間以下だな。というかもう人間じゃねえな。それにしても困ったな、今日は当事者会に来たつもりだったが、間違えて動物園に来てしまったようだ」
と内心、思うぐらいでやっと上(一般社会)に通用する感じ。
 
 
 
 
 
まあいい歳した大人が、お互いに自分の言いたいことだけ言い合いしてるだけの番組もあるけど
 
 
 
 
 

コミュニケーション能力とは?

 
 
 
・・・・・・おっと、いつの間にか当事者会へのただの愚痴を言ってしまっていた。失礼した
 
面接でも仕事でも大事なことはコミュニケーション能力、コミュ力
 
 
別に、誰とでも仲良くなれるようになりましょう、ということではなくて
「自分はこの件に関しては○○だと思っています」
「自分はこういうの能力で御社に貢献できます」
「自分はこういう作業は苦手なので、この作業が続くと辛いです・・・」
というように、面接でもしっかり自分のことを相手に話せないといけない
仕事でも報告・連絡・相談ができないといけない
 
このように、自分の気持ちをしっかりと言語化して相手に伝えられるようにはなるべきだ
 
 

就労移行支援事業所でコミュニケーション能力を上げよう

 
 
就労移行支援事業所でもそのへんを意識されていて、そういうことができるように指導してくださることが多いので
「自分はこの辺が課題だなあ・・・」
と感じている人は、就労移行支援事業所に通うのもいいかもしれない
 
コミュニケーション力っていうのは一朝一夕で身につくものではないので、就労移行支援事業所で通ってしっかりやっていくと良い
 
 
 

自分の悪いクセを指摘して矯正してくれる

 
あと、発達障害の場合は想像力の欠如により、本人は普通にしているつもりでも、周りをイラつかせて怒らせてしまっていることもある。
 
 
 
 
それによって会社で周りから冷たくされて厳しく注意されることが多く、精神的にしんどくなって、なかなか長期での就労ができないこともある
 
本人は無意識というか、無自覚なことが多いので、周りの誰かが指摘しないと直らない
 
 
とはいっても、そうやって本人が自覚できたとしても、障害の特性も影響していることもあって、直すのに結構時間がかかることもある。けれども会社というのは障害者(発達障害)の教育機関でも育成期間でも福祉団体でもなく、基本的にはあくまでも営利団体だ。だから利益を上げられない、会社に貢献できない、むしろ迷惑しかかけずに組織のマイナスになる人はいらない。なので周りにヘイトを撒き散らすだけで、言っても直らないような人はいらない、という扱いになりがち。
 
そうなると
「む~~~~ん、キミはクビなんだなぁ~~」
「む~~~~~~ん、キミはいらないんだなぁ~~」
「む~~~~~~~~ん、弊社にとってキミはゴミなんだなぁ~~」
「む~~~~ん、これは決定事項なんだなぁ~~」
「む~~~~~~ん、さようならなんだな~~」
「む~~~~~~~~ん、グッド・バイなんだな~~」
戦力外通告をされてしまい、短期離職になりがちである
 
 
 

就労移行支援事業所は欠点克服にじっくり取り組める

 
 
けれども、就労移行支援事業所は就労を目指すための訓練所で、利益を求められるわけではない。だからスタッフの方と相談しながら、欠点の克服に向けて長期的に取り組むことができる
 
他人から言われて初めて気づくことも多いし、そうやって欠点を自覚することが自分の成長にもつながる。どうしても努力しても直せないことは、そこは就職するときに配慮事項として伝えることになる。そうすることで自分の障害の特性への自己理解にもつながる
 
 
 

周りからアドバイスをもらえるとすごく良くなるケースもある

 
 
周りからアドバイスをもらえたり、言われたことを直すことで、すごく良くなることもある。
 
 
 
ただ良くなったのに、しばらくしたら元に戻っていたら意味がないので、いかに良い状態をどう続けるかが大事。その点、就労移行支援事業所ではスタッフの方が長期的にわたって指導してくれるので、しっかりと改善していきやすいといえる