にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の新入社員の心得19 上司への返答は「はい」か「Yes」2 会社のルール

会社のルール

 
職業準備支援や就労移行支援を受けることによって、社会人として必要なマナーなどのスキルが身につけることができる。こうして社会人として必要なマナーなどのスキルが身についていれば、会社での仕事ができるようになる。終わり
 
・・・・・・と言いたいところだが、そう仕事は甘くはない
 
まず「社会人のマナー」は職業準備支援や就労移行支援では基本的なことは教えてもらえるが、それは基礎の基礎に過ぎない
 
たとえば高校でも校則が厳しい高校もあれば緩い高校もあるように
会社によって規則やルールや習慣(暗黙の了解)は異なる
郷に入れば郷に従え」と言うように、会社に入って仕事する以上は、会社の慣習やルールに従っていかなくてはならない
 
いろいろ転職とかしてると
「前の会社は契約社員も休憩室などを使えたのに、この会社では正社員しか使えないのか」
「この会社は昼の休憩は12:00~13:00で固定か。前の会社は昼休憩は1時間いつでも自由に取れたから、11:00~12:00とか13:00~14:00とか混雑時間を避けて取れたのに」
「前の会社は冷暖房を自由に使えたのに、この会社はいちいち上司の許可を取らないといけないのかよ」
とか、いろいろ思うところはあるけどね
 
けどやっぱり会社に所属する、組織に所属して仕事する以上は、会社のやり方に従っていかなければならない
 
 
 
それと一見、意味がない、面倒くさいだけのルールや習慣でも、会社の仕事と密接に繋がっているケースが多い
 
「こんなことなんでやらなきゃいけねえの?面倒なだけじゃんw」
と思う業務やルールも、割と会社にとって大事な業務やルールだったりする
だから
「こんな面倒な作業なんかやってらんねー」
と自分で勝手に判断してやらないと、会社にとってリスクになってしまう恐れがある
そうなると
「あいつの仕事を任せるのは怖いな」
という評価になって、仕事をやらせてくれなくなる可能性がある
 
 
 
まずは入社して半年ぐらいは言われたことになんでも従うイエスマンになろう
 
とはいえ、単に言われたからやる、のではなしに
「これってなんでそういう決まり、ルールなんですか?」
「その作業ってなんでやらないといけないんですか?」
積極的に質問して
「そうか、これはこういう理由でそういうルールなんだ。それはこういう理由でやらなきゃいけない業務なんだ」
ということを理解して、しっかり意図をもって仕事をするのは大事なことだ
 
このときに
「こういう決まりだから」「こういうことになってるから」
と上司や先輩の人も意図がわかってない場合はブラック企業の可能性が高いので、場合によっては転職を考えたほうがいいかもしれない・・・
 
 
 

作業内容改善の提案は半年以上経ってから

 
入社してしばらくは社内のルールや習慣などを遵守することが大事だけど
入社して半年ぐらいしたら、だいたい社内の業務内容とか雰囲気がわかってくる
 
そうやって会社の業務内容等を把握した上で、あまり意味がない習慣やルール、非効率な業務があれば
「この業務はなくしたほうがいいじゃないでしょうか?」
「あの業務はもっとこうしたほうが良いんじゃないでしょうか?」
と提案するべきだ
「ムリ・ムダ・ムラ」な作業をしていると、社員の負担が大きくなってしまい、結果的に仕事のクオリティも落ちてしまうことになる
最近はいちいち会社まで通勤して仕事するんじゃなくて、家でできる仕事はリモートワークで行い、会議もWeb会議で行われることが主流になりつつあるように
業務の合理化、効率化が企業により求められるようになっているしね
 
以前のお客様の一時的な要望等でやっていたことを、そのまま慣習としてやっていたり
「このやり方でずっとやってきたから」
と作業が慣習になってしまってるケースもあるので
気になった点は改善するように意見していくのは大事なことだ
 
まともな会社、部署、上司だったら
「これもっとこうしたほうがいいんじゃない?」
「そういやそうだな。よしっ、試しにやってみるか」
と、いろいろ仕事のやり方が変えてやってみたり、事務の人に頼んで文房具などをモノタロウで発注して新たに設置したりしている
コロコロ変えすぎても現場が混乱してしまうので、1,2ヶ月に1回ぐらいでちょくちょく変わるのがいい部署だと思う
 
 
立場が弱い下請けの会社とかだったら、お客さんにいろいろ要望されて
「この製品はもっとこう製造しないといけない」
「あの製品は2週間で納品していたのを、今回は1週間で納品しないといけない」
とか注文をつけられて、その言われたとおりにやらないといけない場合もありますが
 
 
 
あと仕事をやるのに、最初は指導されたとおりに仕事をやっていくことが大事だけれども
慣れてきて作業内容がわかってきたら、
「もっとこうしたほうがやりやすいんじゃないか??」
とかいろいろ自分なりに工夫することも大事ですね
 
 
発達障害の方のTwitterとかを見ていると
「仕事や作業をとにかく早く終わらようと思ってやっている」
と言われている方が多い
 
基本的に仕事というのは、正確に早くできる人が評価されやすい
あと仕事内容にもよる。とにかく速さが求めれる仕事の場合は、速くやらないといけない
上司が「おう、早くしろよ」とTNOKみたいにせっかちな場合は、早く手際よくやらないといけない
このように
「仕事や作業をとにかく早く終わらようと思ってやっている」
という考えというのは一概に間違いとは言えない。というより正しい意見だと言える
 
けれども会社や上司の人が
「一刻も早くやって欲しい」
という仕事の場合は、早くやる必要があるが
「時間がかかってもいいから丁寧にやってほしい」
という仕事の場合、そういう姿勢で仕事をすると、評価を落とす可能性がある
 
そこは上司への返答は「はい」か「Yes」、じゃないけど、上司の考えに沿って動かないといけない
そこが足りないから下(当事者会)にいるんじゃないですかねえ
 
まあ、定型の人でもおばちゃんとかで
「なんか面倒くさいからパパッとやって終わらせよう」
しか考えてない人も結構いるけどね・・・
 
 
 
 
 
このように前述したように入社して半年以上経って、ある程度は業務内容や雰囲気がわかってうえで、業務などで気になった点があれば
「もっとこうしたほうがいいんじゃないですか?」
と提案するのは良い
 
けど入社していきなり
「こんな業務とか面倒くさいだけでしょ。意味ないからやめたほうがいいですよ」
「こんなやり方より、こうやったほうがいいですよ」
とか言うのは避けたほうがいいですね
「生意気に口答えばっかりして、仕事をしない、いらない人」
と言われる可能性が高い
 
金貨を数えるだけでSugeeeeeeと言われる、なろう作品の異世界じゃないんだから
 
 
 
ただ、同じ会社で同じ部署でずっと同じ作業を毎日やっていると
「これはこうしないといけないものなんだ。こういうもんなんだ」
という固定概念みたいなものができてしまう
そういうときに、別の仕事をしていた人が中途採用で入ってきた人のほうが
「あれっ・・・この作業って、こうしたほうが良くないですか?」
と気づきやすい
けどこうやって言うと
「あぁ??俺はこちとらこの仕事を10年やってきてるんだ!新入りの人間がごちゃごちゃと俺のやり方に口出しするんじゃないよ!」
と不機嫌な表情をされることが多い
10年間やってきたことを否定された感じがして、プライドが傷つけられてしまいますからね
 
とはいえ、より良い仕事をしたい、より効率的に仕事をしたい、という気持ちがいっしょだと思うので、理にかなっていれば他の人にもそのうち理解してもらえます
 
 
発達障害の人も同じことが言える
特性の影響でこだわりが強かったり、自分のことしか考えられなかったりして
「これはこうじゃなきゃダメなんだ!」
と思い込んでしまう人も多い
だから定型の人が
「もっとこうしたほうがいいんじゃない?」
という助言にも
「うるさい!これは発達障害の特性で仕方がないことなんだ。お前は発達障害について何もわかっていない!」
聞く耳を持てない人が多いですね・・・
 
こういうことを聞いて
「なるほど、そういう意見もあるのか~」
取り入れられる人は、いろんな視点を得て成長していける
 
 
だが、そういう意見を聞けない、視野が狭い人は、自分だけの狭くて浅い世界に閉じこもりがちになるので、何年経ってもほとんど成長がない人、ということになりがちだ
 
ゼロベースという考え方があるらしい
発達障害特有のこだわりやくだらないプライドをなくして、ゼロベースで考えることで新しい可能性が見つかるかもしれない