にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の新入社員の心得19 上司への返答は「はい」か「Yes」1 社会人としてのマナー

仕事で大事なことは上司への返答は「はい」か「Yes」で答えることが大事だと思うので書いてみる
 
 
 
昔に「ナイトウィザード」ってアニメを見てたら、キャラが毎回ヒロインに「はい」か「Yes」で答えさせられてて、ひどいと思った思い出があるw
このアニメの元ネタはTRPGだけど、もともとのTRPGのキャラ設定とアニメのキャラ設定が全然違うから、原作ファンからの評判はあんまり良くなかった印象がある
 
 
 
 
会社で仕事をしていくには、当然仕事をしっかりとこなすことが大事ではあるが
仕事をしっかりとこなすためには、「社会人のマナー」「会社のルール」「上司の考え」を理解して実行する必要がある
そのためにも上司への返答は「はい」か「Yes」で答えることが大事だと思います
 
 

社会人としてのマナー

まず発達障害の人は社会人のマナーができていない人が多い。はっきりというと社会人としての基本的なことすらわかっておらず、当たり前のこともできない人が多い
 
たとえば
  • 遅刻が多いなど、時間にルーズ
  • 上司やお客様に平気でタメ口を使うなど、言葉遣いが雑
  • 忘れ物が多い
  • 「9時から始業」となってたら、9時から仕事を始められるように着替えて机を整理しておくのではなく、9時ギリギリに出社する
  • 勤務時間内にしっかりと仕事しない。暇だったとしても、書類整理するとか何か仕事を探してやるか、なにかをやってるフリをするとかせず、スマホをいじるなどあからさまにだらける
  • 納期ギリギリの仕事があってみんなが残業して必死に頑張ってる中、特に予定もないのにさっさと定時で帰宅する
  • 挨拶をしない
  • 報告連絡相談もなしに自分勝手に行動する
  • うまくいかなかったり、機嫌が悪いときに態度に露骨に出す。イライラしてたりする態度をすぐに表に出す
  • 髪に寝癖がついていたり、服装が乱れていたり、みだしなみがなっていない
 
などなど、仕事以前に社会人としての基礎を欠いているケースが多い
ボランティアとか当事者会だったらそこまできっちりできなくても良いが、やはりお金をもらって仕事をしている以上、そこらへんはきっちりできないといけない
 
発達障害の人は想像力がなく、場の空気が読めないので、直接言われるまで気づけないのと
相手や周りのことについて考えることがほとんどなく、自分本位な薄っぺらい考えしか持てないことに由来するんだろうが
 
理由はともあれ、多少仕事ができても上記のような社会人の基本的なマナーができていないと、会社ではいらない人という扱いになりがち
お金をもらって仕事して、組織に所属する以上は、社会人のマナーをしっかりとしなければならない
 
学校気分から抜けきらず、そこから成長がないことが要因だと思われるが、そこらへんの社会人のマナーがしっかりしていないと、仕事が多少できてもなかなか評価されない
 
とはいっても、中学校、高校だったら
  • 席に座って、静かにして、先生の言うことを聞いてそのとおりにする
とか、先生の言うことを聞いてそのとおりにやってればなんとかなったけど
社会人になると自分で考えて自分で動く、自発性も大事になってくるなど、学校と社会人の違いは大きい
 
けれども発達障害の人は空気が読めないので、学校と社会人の違いに気づけない。学生気分のままで社会人の考えが身についてない人もいますが、そういう人はなかなか仕事とか会社でうまくいかない人が多いですね
 
このように学生と社会人の壁は大きい
定型の人だったら「なんとなく」で適応できるけど、発達障害の人だと、まず壁の存在を知って、その壁がどういうものなのか、どうやったら対応できるのか?というのをしっかり考えていかないと、なかなか対応できない
 
では発達障害の人がこの社会人の壁を乗り越えるにはどうすればいいんだろうか?
 
まずは上司とか同僚の先輩に指摘されたことには、基本的には「はい」か「Yes」で答えること
 
発達障害の人は自分の都合だけで考えてしまったり、自分だけの狭い考えしか持ってなかったりするので、その指摘に納得ができず
「えっ、なんだそんなことを言われないといけないんですか??なんでいちいちゴチャゴチャと口出しされないといけないんですか??」
とか言ってしまいがちだ
それを言ってしまうと
「あいつは社会人のマナーがなっていない上に、言っても聞かない上に口答えしてくるからどうしようもないな。所詮は発達障害だ、ウチの会社じゃ使い物にならない」
と不要の烙印を押されることになる
 
会社に入社して1年、最低でも2、3ヶ月は内心では「えっ?」と思うことでも、とにかく「はい」か「Yes」で答えて、その通りにしていくこと
 
自分のくだらないこだわりとかプライドとかを捨てて、(いろいろ準備とかも大事だけど)まっさらな状態で入社して、スポンジが水を吸うように、上司や同僚の先輩の言うことをどんどん吸収していくことですね
 
そうやって仕事のやり方とかを早く覚えるとともに、会社のルールとか社会人のルールやマナーを身につけて、しっかりと社会人の基本や基礎を身につけることが大事だ
 
 
「でもそれって会社の社畜になることじゃんw社畜乙wwwwww
自分なりの生き方とかこだわりとかプライドを持って生きることのほうが大事でしょ
そんな自分のこだわりとかプライドを捨て去った人生なんか、生きてる意味ないよ」
と言われる方もおられると思うが・・・
そういうくだらないこだわりとかプライドがあるせいで、人生がうまくいかないんじゃないですか?
 
それぞれの人がどういう哲学、どういう人生観、どういう価値観で生きようと自由だ
だが会社という組織に所属してお給料をもらう以上は、少なくとも勤務時間内は会社の価値観に合わせていかないといけないですね
 
それができないと
「あの障害者枠の発達障害の人って好き勝手にやるばっかりで、本当に他人に迷惑かけてばかりだよね。マジあの人いらないんだけど。人事部はなんであいつを入社させたんだよ、何やってんだよふざけんなよ本当に」
と、なかなか会社での居場所がないというか、居心地が悪くなりがちですね
 
 
ただ、発達障害の人が会社で急に社会人のマナーとかを一気に身につけるのは難しい部分もある
嫌われないように一気にいろいろと覚えようとしすぎて、頭の処理が追いつかずにパニックになってしまったり
逆に変なことをやってしまって迷惑になったり、ミスが増えたりしてうまくいかず、それでパニックになってさらにミスをする、の悪循環に陥ってなかなか仕事を長く続けられないことが続くこともある
 
そうやって変に無理に転職を繰り返すよりは、障害者職業センターの職業準備支援を受けるとか、就労移行支援を受けたほうがいいかもしれない
これらの福祉サービスでは、社会人のマナーを学べたり、決められた時間に通うことで生活リズムを整えることができたり、軽い作業をすることでスキルを得られたり、職員の方と話し合うことで客観的な意見などをもらうことができる
 
急がば回れ」とこれらの福祉サービスを利用して、社会人としてのスキルを上げたうえで就職したほうがいいかもしれない