にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の新入社員の心得14 自分の立ち位置を考える

発達障害と定型の人の差ってなんだろう?と考えたときに、障害や特性や二次障害の有無とか、いろいろあると思います
その中で結構見落とされてるのが、定型の人は
自分の立ち位置ってなんだろう?ポジションってなんだろう?
と考えるけど、発達障害の人はほとんどしないですね
俗にいう、メタ認知ってやつ。自己分析とも言う
 
「自分は社会や会社において、この点が他の人より優れている。だがあの点は他の人より劣っている」
と他者の比較によって、
「自分は何が優れていて、何が劣っているのか?」
自分の存在とは何なのか?というのを問い直す。そうやって自分の長所と短所をはっきりさせて
「じゃあ長所を伸ばし、短所を補うためにはどうすれいいか?」
と考えて、努力していくことによって、会社や社会でより活躍できる人間になれる場合もある
 
たとえば
「自分は発達障害の特性で集中力や記憶力は人より優れている。けど自分の考えを発言するのが苦手」
という場合だったら、しっかり自分の考えを他人にわかりやすく説明できるようになれば、自分の集中力や記憶力の良さがより発揮できるようになって、社会や会社での評価が高まるケースもある
 
このように、自分の長所や短所や性格やキャラを把握して、自分の立ち位置、ポジションをメタ認知して、自己分析することは大切だ
 
 
こういうのは会社の組織という小さなコミュニティの彼我の関係で決まるので、転職したりすると大きく変わるケースもある
たとえば、前にいた特例子会社での障害者雇用で働いていたときは、自分は他の人より、変なこだわりも少ないし、一方的にマシンガントークをすることもないから、まともで仕事ができるほうで上司からも高く評価されていた。ところが、転職してクローズで働くと、容量が悪くてミスしてばかりで、上司からも怒られてばかりで評価が低い。他の人よりコミュ力が低い。となるケースもある
 
逆に前の職場ではいろんなことをやらされて、頭の処理が追い付かずパニックになってミスを連発していて、仕事が全くできない人だったけど、今の職場では1つ1つの作業を落ち着いてやっていけばいいので、高い集中力を生かしてどんどん仕事が進んで、仕事ができる人、になるときもある
 
 
 
 
それと、さらにそこから発展して、会社や組織において、自分は何を求められているのか?と考えるのも大事ですね
 
チームスポーツでは、ラグビー、サッカー、野球とどれもポジションというのがある
 
ラグビーだったら大きく2つに分けてFW(フォワード)とBK(バックス)、さらにFWを細かく分けるとPR(プロップ)、LO(ロック)、FL(フランカー)とかいろいろある
サッカーもFW(フォワード)、MF(ミッドフィルダー)、DF(ディフェンダー)、GK(ゴールキーパー)の大きく分けて4つに分けれる。フォワードもCF(センターフォワード)、ST(セカンドトップ)とかさらに細かく分かれる
野球も大きく2つに分けて投手(ピッチャー)、野手。野手を3つに大きく分けて捕手(キャッチャー)、内野手、外野手の3つに分けられて、内野手もファースト、セカンド、ショートとかに分けられる。投手もプロ野球だと先発、中継ぎ(リリーフ)、抑え(クローザー)、セットアッパーとかに分けられる
 
(投手と野手の二刀流として活躍している大谷翔平は例外中の例外。高校野球とかだったら4番でエースとかいう選手もいるけどね)
基本的に選手のポジションってのは決まっていて、そのポジションで試合をプレーする。そうやってそれぞれのポジション、持ち場で求められたプレーをしっかりこなすことで、チームの勝利に貢献している
 
 
 
これと同じように、(中小企業だと1人がいろんな仕事を掛け持ちしているケースもあるが、)そこそこ以上の企業だったらきっちりといろんな部署に分けられている。事務でも人事部、経理部、財務部、総務部とかに分けられていたりする
 
こういうのをいったん俯瞰して見て
「自分の会社のどういうことをする部署にいるのか?この部署はどうやって会社に貢献しているのか?」
「自分はその部署でどういう仕事をしているのか?」
というのを考えていくと、だんだん自分の立ち位置、ポジション、会社で自分が求められている仕事や役割がわかってくる
 
そこがよくわからないまま、とりあえず上司に言われるまま目の前の仕事しているのと、
そこを意識して仕事しているのとでは、細かいことだけどもだいぶ変わってくる
そうやって自分の果たすべき役割を理解して、会社の歯車になれると、周りからの評価も変わってきますね
 
 
 
「それってただの会社の犬の社畜じゃねーかwwwww社畜乙wwwwww」
と言われる方もいるかもしれないが・・・・
でもそうやって企業に貢献することで、代価として給料をもらっているわけで、やっぱり社会人として、給料をもらっている以上は企業のために働かないとダメですね
それが嫌だったら、ニートになるか、会社を起業して社長になればいいんじゃないですか
 
 
 
そういえば、昔に働いた職場で、同僚の人でいつも違う作業をしてしまう人がいて、それに対して上司の人が
「いやいや、あなたの作業は違うでしょ。この作業するのがあなたの仕事でしょ。野球でもピッチャーする人がショートを守ってたりしたらおかしいでしょ」
と説明して怒ってたことがあったな
 
 
 
 
 
 
プロ野球を見ていると、「プロ野球選手」と一言で言っても、侍ジャパン(日本代表)に召集されるような、球界を代表する年俸何億とかの選手もいれば、いつも試合に最初から出てるレギュラーの選手、ベンチスタートが多いベンチの選手、二軍の選手、二軍の試合にしか出れない育成契約の選手とか、いろんな選手がいます
 
プロ野球の試合を見るときに、ベンチの選手がいつ出てくるんだろう?というのを観察しながら見ると面白いですね。
ベンチの選手というのは、試合に出てる選手が万が一故障して交代になった場合の控えの選手、という意味合いもあるけど、「代打要員」「代走要員」「守備固め要員」とかの、ここぞいう場面で使われる一芸に秀でた選手も多い。こういう選手がどういう場面で使われるんだろう?と観察してみてると、そのうちに
「そろそろ、ここであの選手が使われるんじゃないかな?」
とかだいたいわかってくる
 
そういうのがわかってくると、会社で仕事してても
「そろそろ、自分に仕事を振られるんじゃないかな?」
とかわかってくるときがある
 
 
 
メタ認知は、明日から急にできるようなものではないので、できるように日々、明日からトレーニングしていくのが大事かもしれないですね