前回に発達障害の人はアニメを見ていくべきである、ということを述べさせていただいた
このようにアニメを見るのは気軽に始められる趣味だし、面白くて楽しいものだし、自分の趣味趣向を理解して自分を見つめ直すことにもなるし、キャラクターや熱いストーリーから勇気や元気をもらえるし、いろんな価値観を知ることにつながるし、没入感があるものだし、自己肯定感を得られるものだし、共通話題やコミュニケーションツールになるものだし、カラオケなどアニメからいろいろなものに関心や興味を持てることもある。
だからアニメを見ていれば、楽しい時間を過ごせるうえに、いろんな感性が磨かれて、様々なことに興味を持ってどんどん自分が成長していくことができる、素晴らしい趣味である。おわり
・・・と言いたいところだが・・・。
知り合いがアニメを見るのが趣味になってあまり良くない方向に行ってしまったときもある。今から思い返すと自分もアニメを見てた時期はあまり良くない考え方をしていた気もする。というよりしていたので、自戒や反省や懺悔の念を込めて、痛い黒歴史を吐き出しながら書いていきたい
正義か悪かの二元論や白黒思考で考えがちになる
アニメっていうのは、
「ワッハッハ、世界は今から俺のモノだ!俺に逆らう奴は全員皆殺しだ」
とか悪役のキャラに悪いセリフやむかつくセリフを言わせたり
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悪役に悪い言動をさせまくって、とにかく悪いように描くことによって、主人公たちの正義を際立たせている
そのうえで
「こんな悪いことをする奴なんか許せない、やっつけてやる!」
と正義の主人公たちが、苦戦の末に必殺技で悪役をボコボコにやっつけて倒す、というところに痛快さがあり、カタルシスがある。
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そういう痛快さ、愉快さ、楽しさを手軽に味わえるという点では、アニメは非常に優れた趣味だといえる
スポーツとかで、ひいき球団がカッコよく相手に勝つところを見ようとしても、なかなか勝ってくれないことも多いですからねえ・・・
このように正義か悪か、はっきり2つに分けて、わざと二元論にして、正義が悪をやっつけるというわかりやすい構図にしているから、アニメは痛快で面白い。
フィクション、架空、創作、虚構のアニメはわかりやすく面白くてそれでいい。
しかしながら現実世界はそうはいかない
まず正義と悪の二元論で語るのが難しい。そもそも何をもって正義として、何をもって悪とするのか?ここの線引きが難しい
そもそも悪とは何か??悪いことをする人。では「悪いこと」とは何か?あと何をもって悪い人とするのか?
まあここは世界観による。たとえば北斗の拳だったら世紀末で頼れるのは自分しかいない、相手に殺されるか相手を殺すかしか選択の余地がない
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あとガンダムなどの戦争を描いた作品では、相手を殺すのが任務だから、または相手を殺さないと自分や仲間たちが死ぬから、というのはわかる
しかしながら、特になろう作品とかだと、自分と価値感に合わない、気に食わないだけで相手を勝手に悪として倒している、ともとれるケースも多い。それで作品内ではマンセーされていても、それはどうなんだ??
「むかつく奴、悪い奴、気に食わない奴は悪なんだからぶっ殺せばいいんだ」
ではなくて
「そもそも悪とは何なのか??あのアニメ作品では悪とされていたが、本当に悪と言えるのか?本当に悪だとしてもぶっ殺すのは正しいことなのか?」
と一度立ち止まって考えていく必要がありますね
あとアニメとは1話30分(厳密には25分)で12話、24話、50話前後でストーリーを完結していかないといけない。ゆえに尺の都合で限られた時間でキャラクターの描写をしていく必要がある。
だから悪役を出すときは、とにかく悪いことをさせて視聴者に悪印象を抱かせた上で、主人公たちが
「こんな悪いことをする奴を許してはおけない!倒さないといけない!」
という展開に持っていくことが多い
だからアニメを見まくっていると、ちょっと悪いことをしてる奴を見たら
「なんて悪い奴だ!こんな悪い奴なんか生きている価値がない!」
と一面的に見て
「この人は良い人だ、これは良いものだ」「この人は悪い人だ、これは悪いものだ」
と断じてしまうクセがついてしまいがちだ
ところが物事というのは、変に一面だけ見ただけで良いか悪いかを断じるのは難しい。下手したら「木を見て森を見ず」になりかねない
たとえば、ものすごく態度が悪い人とかでも、たまたまその日は機嫌が悪かっただけで、実は根はいい人ということもある
あと以前にラグビーの試合を見て
「ルールがよくわからない、つまらないスポーツだ」
と思っていたが、ルールがわかってくると面白いスポーツだと感じる
そういうときもある
今年10月から消費税が10%に増税されたが、これに関しては
「物価が上がって家計が苦しくなるだけだ。国民を苦しめる施政を行う安倍首相は悪い政治家である」
「今の日本は年金、幼児教育、高齢者介護の点で財政の不安を抱えていたが、増税することでこれらの社会保障の財政が安定することになった。食料品などは軽減税率として8%に据え置きである。このように日本の社会保障の財政を安定させた安倍首相は良い政治家である」
「飲食店のイートインでは消費税10%だが、お持ち帰りにしたら8%になる。だから店頭で『お持ち帰りにします』と言って、店内で食事をすれば8%で買い物ができてしまう。このようなわかりにくい制度を行った安倍首相は微妙である」
《福田朱里》時代に適応しようとするふくちゃんw《STU48》 - YouTube
とかいろんな見方がある
にもかかわらず
「消費税を上げて物価を上げる安倍首相は悪い政治家だ!どうせ国民からさらに巻き上げた税金で私腹を肥やしてるに決まってる!こんな悪い政治家の安倍首相を許すな!やっつけろ!」
と一面だけ見て物事を判断するのはいかがなものだろうか
このようにアニメを見まくっていると、ファーストインプレッションとか主観とか一面だけで見ただけで物事をわかった気になってしまって、物事を決めつけてしまいがちになる
やはり物事というのは多面的に見ていかないと理解できない
その点、アニメを見まくっていると、一面だけで判断するクセがつくのはあまり良くないですね
あと「正義か悪か」という二元論の白黒思考で、はっきり分けたり、決めつける思い込みは極論になりやすい
「発達障害の人間は正義だが、定型の人間は悪」
「有名大学卒業の高学歴の人は正義、高卒・中卒の低学歴は悪」
「売り上げが良いアニメは神アニメ、売り上げが悪いアニメは糞アニメ」
「都会は良いが、田舎はダメ」
「左翼は正義、右翼は悪」
「与党は正義、野党は悪」
「タバコを吸わない人は正義、喫煙者は悪」
「アニメを見るはキモいが、ドラマや映画を見るのは普通」
「高校野球における球数制限派は正義、連投派は悪」
「野球のDH制は正義、DH制なしは悪」
「劉備や諸葛亮は正義、曹操や司馬懿は悪」
「攘夷は正義、異人や開国派は悪」
「長州や薩摩は正義、会津は賊軍」
とかは本当に正しいと言えるのか??こういう決めつけはかなり極論になるのではないか?
前述したとおり、アニメの場合は正義か悪かではっきりわけることでわかりやすくて面白いが、この考え方を現実社会でも使おうとすると極端な考えになりやすい
まあ
「リトマス試験紙が赤くなったら酸性、青くなったらアルカリ性」
とか理系の科学とかだったら一理あるが、人間の善悪、正義か悪かを一概に決めるのはどう考えても無理がある
そもそも「この世全ての悪」のような絶対悪というものはなかなかこの世に存在しない。
どんないい人でもストレスがたまったり、神経がたかぶったりしたら思わずカッとするときもあるし
不良でも、捨て猫に餌をあげたりと、良いところがある人もいるし
「人間には良いところもあれば悪いところもある。また長所が発揮できる場合と、短所が露呈してしまう場合もある」
とグレーな考えでいるのがいいのかなと思いますね
逆に
「悪や悪い奴は絶対に許さない!」
と悪に厳しくなると、変に潔癖主義になってしまったり
「悪いことは一切してはいけない。だから疲れた、しんどいから手を抜こうなどとは思ってはいけない、頑張らないといけない」
「こんな悪いことをしてしまった・・・こんなことをする自分は生きてる価値なんかないんじゃないか??早く自殺したほうがいいんじゃないか??」
と、自分にも厳しくなって、自分を追い込んでしまうこともある
他にも
「おいおいおいおい、日ごろから『悪は許さない!』とか言ってるのに、自分だってちゃんとできてないじゃないか。他人は許さないクセに、自分には甘いのなw」
と他人からの目が厳しくなってしまったりする
正義感を持つのは良いと思いますが、行き過ぎた正義は逆に自分を破滅させますね
その点、アニメを見まくっていると、
「そうだ、悪を許してはいけない!!」
と考えすぎてしまって、行き過ぎた正義になってしまうことも多いので気をつけたいですね
考えが薄っぺらくなる
アニメというのは主人公を中心として話が展開していく。というより主人公の都合が良く話が進んでいく
たとえば「名探偵コナン」って作品で、主人公の江戸川コナンがどこかに行ったら、すぐに殺人事件が起きるとか
コナン以外でも、主人公がどこかに行ったらトラブルが起きたり、敵が襲ってきたりする。それを主人公が見事に活躍して解決していく。そうやって主人公が都合よく勝っていって、最後は悪の組織や悪の総帥をやっつけてハッピーエンドという形が多い
(ハッピーエンドじゃないのもある?そんなもん全体の中のごく一部
まあ最近は深夜1クールだけの、原作の序盤だけやって終わりの「俺たちの戦いや旅はこれからだ!!」という最終回のアニメも多いけどなあ)
だからアニメを見まくっていると
「世界は自分を中心にして回っている。うまくいかなかったら他人のせい」
「自分の都合よく行って当たり前、都合よくいかなかったら他人のせい」
と錯覚してしまうときがある
あと正義の主人公が、主人公補正で都合よく悪の敵を倒して打ち滅ぼすという、予定調和なお決まりの展開が多い
(ガンダムなどは細かい設定があったりするが)基本的にアニメは細かい設定にこだわって見るよりは、何も考えずにノリとか展開を見たほうが楽しめる
このように何も考えなくても気軽に楽しめるのがアニメの良いところだ
だから
「ガンダムでなんでシャアは毎回アムロにボコられてるのか?」
という問いに
「アムロが強いから」「シャアが弱いから、ヘタレだから」
と答えても基本的に正しい意見、正しい見方である
(「物語の観点でいうと、アムロが主人公だから。アムロが死んだらアニメが終わるから。あと最初は全く歯が立たなかった強いシャアに対して、そのシャアをアムロがやっつけることによって、物語においてアムロがだんだん強くなっていったことへの成長を描いているから」
とか言うのはそもそも無粋である)
けれども、
「ラグビーワールドカップの決勝トーナメントでなんで日本代表は南アフリカに3-26で負けたのか?」
【ハイライト】日本 vs. 南アフリカ ラグビーワールドカップ2019 準々決勝 - YouTube
と考えたときに
「南アフリカが強いから」「日本が弱いから」
と答えても基本的に正しいが・・・
「日本の強みだったスクラムで、逆に南アフリカに押されて苦しい試合展開になってしまった」
「南アフリカにモールで押されて攻め込まれるケースが多かった。モールへの守備が課題である」
「ラインアウトで相手にボールを取られるケースが多かった。といっても南アフリカは持ち上げる人も2mで、ジャンプする人も2mで高さで日本は圧倒されてしまっている」
「南アフリカのディフェンスが非常に屈強で、日本がボールを持ってもなかなか崩せなかった」
「以上のことから、日本の自分たちのペースで試合運びができず、自分がやろうとしたラグビーができず、なかなか点が取れなかった」
とか、いろんな角度から多面的に敗因や勝因を考えていくことが大事ですね
単に
「南アフリカが強いから」「日本が弱いから」
でパーンと結論を出しちゃって考えるのをやめちゃうと、そこで考えが止まってしまう。いろいろと「なんで?どうして?」と自分で考えていったりとか、解説の人の話を聞いたり、試合の批評をしているスポーツ新聞の記事を読んだりして、考えを深めていくことが大事ですね
その点、所詮アニメというものは絵に声や音楽がついただけの薄っぺらいものだから、考えを深めようにもできないのはある。だからアニメだけを見ていると、深く考える力が身につかないので、考えが薄っぺらくなりやすい。
自分は前に京都市勧業館みやこめっせというところでアニメイベントに参加したことがあった
あのイベントで一番感動したのは京都の工芸品売り場のところだった。西陣織とか、京都の工芸品を間近で見ると、すごい技術、職人の技を感じた。
これまで脈々と紡がれた歴史を垣間見るようで、ちょっとした工芸品でも、本当にすごいと思った
次に良かったのが、ダイヤのAの原画展。作者が元高校球児の野球経験者とあって、ユニフォームへの土のつきかたがリアルで、描写の細かさに圧倒された。野球道具とかの描写も本当に細かいところまでリアルに描かれてて、すごかった
Diamond No Ace Opening 1 Lyrics (Japanese+English) - YouTube
他にもイベントでは、新作アニメの告知としてPVとかOPの映像が流されていた。しかし上記のものを見たあとだと、正直に言って
「アニメってものすごい映像だと思ってたけど、よく見たらこんなに薄っぺらいものなんだな・・・。アニメってこんなもんか」
と幻滅した思い出がありますね
あと前に2ちゃんねる(現5ちゃんねる)でなんJが流行ったときによく行っていた。一概には言えないけれども、やはり「野球ファン」「野球とアニメのファン」と違って「野球を知らないアニメファン」は考えが浅い人多かった。そういう傾向はたしかにありましたね。
自分は神宮球場に東都大学野球を見に行くようになってから、考える力が身についたという気はしますね
テレビで野球中継を見る分には
「先発の〇〇投手の好投が続いていますが、どのような点が良いのでしょうか?」
「やっぱりストレートにキレがありますね~」
とか実況のアナウンサーと解説が試合についていろいろ言ってくれる。
しかし実際に球場で野球を見ると、誰も解説してくれないので、何も考えずに漫然と見ていると
「これもうわかんねえな」
で試合が終わってしまう。だから試合を見ながら、自分で見て考えて判断していくしかない。
最初は
「なんでウチのバッターは、今日の試合は打てねえんだよ、ヘボが」
とか思ってましたけど、よく見ていくと
「ストレートに対して振り遅れたファールばっかりだなあ。相当ストレートが速いんだろうな」
「なんかワンバウンドする球を振ってるなあ。相当変化球にキレがあるんだろうな」
「直球も変化球も低めに決まってるなあ。これはなかなか打てないな」
とかいろいろ見ていくうちに、いろんな視点とかいろんな考え方ができるようになっていった。それで自分で考える力とか、自分で判断する力とかが身についた気がしますね
アニメは前々から好きでよく見てましたが、野球を球場で見るようになってから、アニメがわかるようになりました
「ここで大雨が降っているのは、悲しみに暮れる主人公の心情を表してるんだな」
「ここで主人公が戸惑ったり悩んだりしているのは、そういうことへのためらいなんだろうな」
とかいろいろ感じて考えて見られるようになりました。いくらアニメだけを見ていてもアニメを見る力だったり、考える力ってなかなか身につかないですね
攻撃的になる
前述したように、アニメでは正義の主人公が、悪役をぶっ倒していって、悪の組織をぶっ倒すことで、世界が平和になるケースが多い
ドラクエ1 竜王戦
だからアニメを見まくってると
「悪い奴は全員ぶっ殺せ!スキャンダルを起こす奴はやっつけろ!正義は悪に勝たないといけない!悪を滅ぼせ!悪をやっつけろ!」
と割と攻撃的になりがちである
ただ現実社会では、悪い奴を全員やっつけていったら平和になるのか?といったら疑問である
まず人を批判したり、戦うことは意外と心身ともに疲弊するものである。Twitterで嫌いなツイートを批判するにはしっかり文章を書かないといけないから、時間や労力を使って、心身ともに疲れてしまう。
次にそうやって気に入らない奴を攻撃しまくるのは、やってる本人にとっては
「自分にとって正しいことをしている!自分のための戦いだ!聖戦である!」
と思っているんだろうが、周りから見ると
「あの人って何かにつけて、すぐに怒り出して怖いよね・・・。自分も怒られたら嫌だなあ・・・あまり関わらないようにしよう・・・」
と、怒ってる人からは人が去ってしまう。戦いとは孤独なものだ・・・
それと自分の正義を押し通そうとすると、ちょっとしたことでもすぐに言い争いになってしまう
国会の野党とかでもそうだが、
「自分が絶対に正しい。相手が間違っている!」
と思ってると、
「おい、これはおかしいじゃないか!」「間違ってんだろが!」「何やってんだ!」
などのどうしてもキツイ言い方になってしまう。
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そうすると
「なんだコイツ。なんでちょっと失敗しただけでそんなに厳しく言われないといけないんだ!こんな奴の意見なんか聞けるかよ」
と感情的になって、お互い意地になって言い争いになってしまう。こじれてしまう。
少なくとも
「なんやコイツ・・・・」
と悪印象を持たれて、変にいろいろと恨みを買うことになる。
そうすると
「ちょっとしたことでキレる面倒くさい奴」「ウザイ奴」「いないほうがいい」
という印象を持たれて、周りが敵ばかりになってしまう。正義を執行していたはずなのに、いつの間にか自分が倒されるべき悪になってしまうとは悲しいことだ・・・
本人の中では
「相手の悪いところというのは指摘しないと直らない。どんどん厳しく言って育ててやってるんだ!」
と思っていても、言われた人は
「自分の良くないところをダメ出ししてくれるとは、なんていい人なんだ!」
と思う人はいないですね
「グチグチと偉そうにウゼえ奴だ。ふざけんなよ!いずれ仕返してやる!あとで覚えてろよ」
と逆恨みされるのがオチだ。所詮、人間は感情で動く生き物だから、悪く言ってくる人間にはなかなか良い印象を抱かないですね
アニメの世界では悪い奴をぶっ殺していくことが正しいことになってて、悪い奴をぶっ殺した主人公たちが作品内でマンセーされていたりするが
現実世界では逆に「戦いを避ける」「意見などが合わない人や印象が悪い人ともうまくやる」「あんまり人前で怒らない」とかのほうが大事ですね
(プロレスラーとか格闘技の人とか、スポーツ選手だったら闘争心も持たないといけないが)
僕たちは戦わない
【MV full】 僕たちは戦わない / AKB48[公式] - YouTube
最近は車の煽り運転が問題になっていますが、
「おいオラァ、出てこいコラァ」
とか煽ってくる相手に対して、出ていって男らしく堂々と出ていって論破するよりは、ドアにロックして、警察に連絡するのがいいみたいですね
【漫画】あおり運転の正しい対処法5選【マンガ動画】 - YouTube
(変にドアを開けたら、事務所に連れていかれて犬の真似をさせられるケースもあるらしいしね
ぬるぬるHD高画質1章.60fpsRemastered - YouTube
)
どんなクソ上司だろうと、ぶん殴ったらダメらしい
【アニメ】ムカつく上司を殴ったらどうなるのか? - YouTube
だいたい悪い奴をやっつけたら、アニメみたいに平和が来るのか?
たとえば
「発達障害に対して会社は理解や配慮がなさすぎる。そもそも日本社会は発達障害に対して理解や配慮が足りない。欧米に比べて日本は発達障害への理解や配慮が進んでいない。このように日本社会が発達障害への理解や配慮が足りないのは、安倍首相と自民党の責任である!」
「消費税を上げて物価を上げる安倍首相は悪い政治家だ!どうせ国民からさらに巻き上げた税金で私腹を肥やしてるに決まってる!こんな悪い政治家の安倍首相を許すな!やっつけろ!」
として、仮に安倍首相をやっつけたられたとしても、首相が石破、枝野、小池さん、橋下、山本太郎とかになったら、本当に消費税が減税されて、発達障害への理解や配慮がある社会が来ると思ってんのか??
マジでやるんだったら「発達障害を日本から守る会」とか誰か政党を頑張って立ち上げて、どんどん国会議員を当選させまくって、衆議院で自民党を議席で上回って政権を取るしかないですね。
たしかに場合によっては
「こいつさえいなければ、自分はストレスなど心労がない、楽しい人生を送れるのに!!」
というときもあります
けど当事者会のトラブルとか争いに巻き込まれたとかの場合は、変に争いに自分も頭を突っ込んで相手を倒そうとするよりは、距離を置いて関わらないようにしたほうが結果的には良いときもありますね
このように正義のヒーローを気取って変に悪と戦って生きるよりは、戦いを避けて生きるほうが賢い生き方という気はしますね
そもそもあまりに悪い人間というのは、自分からだけでなく他の人間からも悪く思われていることが多い。それにそんな悪行を重ねた人間なんざまともな人生を送れるわけがない。まともに生きられたとしても地獄行きだ。自分が手を下さずとも、そういう人間は地獄を見ますよ。だから放っておいていいですね。
それに悪い奴を成敗するために、戦って戦って戦うのは心身ともに疲弊してくる。それよりは自分の好きなことをやったり、スキルアップをしていったほうが自分のためにはなりますね。それに相手と勝負するより、自分自身と勝負していったほうが、大きく成長できますし、大きなことを成し遂げられますね。
孫子の兵法でも「戦わずして勝つ」のが一番良いとして、それがどうしてもできないときは「敵国を攻め滅ぼして勝つ」のが良いとしていますね
最近、「頭に来てもアホとは戦うな!」という本が流行ってますしね
https://www.amazon.co.jp/頭に来てもアホとは戦うな-人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法-田村耕太郎/dp/4022511982
アニメではムカつく悪い奴を、正義の主人公がやっつけることで、スカッとするし、晴れやかな気分になるし、カタルシスを得られるので良いですね
けどはっきり言うと、この考え方は現実社会ではあまり役に立たない
社会性がなくなる
「アニメ評論家になれば、自己肯定感を得られる」と前回に述べさせていただきました。たしかに
「他人や周りがどう思っているか?」
ではなくて、
「自分はどう思うか?自分がどう感じるか?自分が良いと思うのか悪いと思うのか?」
ということを、しっかり考えて発言するのは良いことだと思います
けどそれは
「他人とか周りは関係なく、自分の信念に基づいて自分の意見を曲げることなく言ってるんだ!」
と本人は思ってても、周りからすると
「人の意見や話を聞かずに、自分の意見を他人に押し付けてくる人」
になってしまうので、自分の主観や正義を他人に押し付ける形になって、周りからウザがられてしまう。社会性がなくなってしまう
「自分の意見は正しい。自分だけが正しい」
と思ってしまいがちになるので
「相手が間違ってると思ったら否定から入る」「人の話をしっかり聞かない」
という形になってしまう。まあ5ちゃんねるのアニメ板やなんJやVIPでレスバトルをするぶんには問題ないが、リアルで他人と話すときだと、それだとうまくいかないときもありますね
あとアニメ評論家をしていて
「自分は良いアニメかクソアニメかを判別することができる。しっかりと物事を判断ができる、自分は優れているすごい人間だ」
と思っていると
「自分は他のアホどもと違って、すべての物事を正しく見ることができる優れた人間だ!」
と思ってしまい
「10%まで増税して国民を苦しめる安倍首相はクソ政治家wwwww」
「自国開催のワールドカップで南アフリカに3-26で負けるとかラグビー日本代表は弱すぎwwwwヘボwwwww」
「日本シリーズで巨人はソフトバンクに4連敗とかヘボすぎwwwwwザコwwwwよっわwwww」
とかアニメ以外の事柄でも偉そうに上から目線で批評し始めてしまう。所詮はアニメしか知らないキモヲタのくせに、変に万能感を感じてしまって勘違いしてしまう
よく5ちゃんねるのヒキニートがこんな感じですね
それに加えて、前述した攻撃性が加わると
「ガンダムのシャア・アズナブルこそ最高だな!」
「えっ、シャアとかアムロに毎回ボコられてるヘタレ雑魚じゃんw」
「なんだとこの野郎!!」
と
「意見が合わない奴はやっつけないといけない」
「自分の正義に反する奴は悪だから、やっつけないといけない」
って自分の意見に反対されたりしたら、やたらと攻撃的になって怒り狂ってくる
以上が組み合わさると
人の話をロクに聞かず、上から目線でやたら偉そうに持論を語り、違う意見を言われると
「わかってねえなあ。これだから素人は・・・w」
と小馬鹿にした態度で、相手の意見を頭から否定してディスる。相手が反論してくると
「なんだとこの野郎!!」
と逆ギレしてやたらと怒って攻撃してくる
これはどうしようもねえなあ・・・ただのガチクズじゃねえかw
けどこういうのは当事者会で困ったちゃんとしてよくいるような気もする
https://www.amazon.co.jp/ヨイコノミライ完全版-IKKI-COMICS-きづき-あきら/dp/4091883281
ヨイコノミライって漫画をRentaで読んだけど、こういうオタのウザさ、身勝手さを良く描かれていたw
打ち切りになったのか、なんか途中で強引に終わってたのは残念
週刊少年ジャンプの三大原則として「友情・努力・勝利」というのがある
ジャンプ漫画やそれ以外の漫画やアニメでもよく
「俺たちは仲間だ!」「これが友情の力だ!」
と仲間や友情の大切さを語るストーリーが多い。にもかかわらず、アニメを見まくると社交性がなくなって、仲間や友情とはかえって縁遠くなってしまうのは、なんとも皮肉なものだ・・・
くだらないプライドができる
アニメや漫画の展開で
「バカな、俺の全力の攻撃が簡単に跳ね返された!?」
「ハッ、今の防御には自分の半分も力を出してないぞ」
と、どれくらいの力で戦ってるのか、舐めプでしているのかを描写をするケースがあります
だからアニメや漫画が好きな人とかは
「全力でやるんじゃなくて、半分くらいの力でやって成功したほうがカッコイイから、それぐらいの力でやろう」
「全力でやって失敗したらダサくてカッコ悪いから、全力でやらないようにしよう」
と考える人もいるが、意味不明である。ただの厨二病なんですぐにやめたほうがいいだろう
ももクロのガチの本気の『全力少女』2011年 - YouTube
【公式】全力少女R「ハシャギドキ!」MV - YouTube
あとアニメや漫画のストーリー展開として、主人公側のキャラでは主人公の強さを際立たせるために、サブキャラがミスして失敗したり、敵にやられたりする、やられ役やかませ犬にする展開にすることが多い
クリリンのことかーーーーーーーーーっ‼︎‼︎! - YouTube
カッコよく敵を倒す主人公や強キャラと違って、単にあっけなくやられるだけのやられ役やかませ犬キャラに対して
「負けたwwww雑魚wwwwヘタレwwww弱すぎwwww」
とバカにするのがアニメファンとして普通
まあアニメのキャラクターなんてものは、所詮は絵に声がついただけの架空の存在だから「神」「バカ」「アホ」「ヘボ」「雑魚」「ヘタレ」とか何をいっても問題ではない。
アニメのキャラクターに対してどう思おうと個人の自由なんで、何を言っても構わない。何を言っても構わない、って言うと語弊がある気もするが、まあそんなに問題ではない。
ところがそれがその人にとって当たり前とか普通になってくると、今度は人間にも同じことを言い始める
「10%まで増税して国民を苦しめる安倍首相はクソ政治家wwwww」
「自国開催のワールドカップで南アフリカに3-26で負けるとかラグビー日本代表は弱すぎwwwwヘボwwwww」
「日本シリーズで巨人はソフトバンクに4連敗とかヘボすぎwwwwwザコwwwwよっわwwww」
などを言い始める
特にアニメって主人公補正で都合よく敵を倒したり、うまくいったりいい結果が出てハッピーエンドってパターンが多いので、結果が出なかった人に厳しく辛辣なことを言う人が多いですね
このように、アニメを見まくってる人って「人に冷たい」「(自分に甘くて)他人に厳しい」「温かみがない」「常にどこか他人を見下している」という人が多い気はしますね
そういえば自分は大学ではオタサークルにいて、日々アニメの論評とかをして盛り上がっていた。だが(詳しくは知らないけど)大学を出てから、ちゃんと新卒で正社員で働いてる人はあまり居なかったですね
単にアニメを見まくるとかオタク活動に興じすぎて、就職活動をあまり真剣にやらなかったから、というのはある
けれどもかませ犬のアニメキャラとかを
「負けたwwww雑魚wwwwヘタレwwww弱すぎwwww」
とかあざ笑ってバカにしていると、心のどこかで
「日ごろバカにしているかませ犬キャラみたいに失敗して、『雑魚wwwwヘタレwwww』とバカにされてはいけない」
と考えてしまって、失敗が怖くてできなくなる。それで
「もし就職活動で面接に落ちたらどうしよう。自分が『雑魚wwwwヘタレwwww』ってキャラになるのは嫌だなあ。
よしんば内定をもらって新卒社員になれたとしても、会社で失敗して『なんでこんなこともできないんだ!お前はどうしようもない奴だな!』と怒られたらどうしよう。それよりはダラダラとフリーターをやって、アニメを見てアニメのキャラを見下す生活を続けたほうがいいんじゃないか?」
という、くだらないプライドが頭によぎったんじゃないかな、と思いますね
人間は失敗して成長していくもの。仕事でも失敗して、人に迷惑をかけて、それで覚えて成長していくもの。どんどん失敗して怒られて、それでも石にかじりついてでも続けていって、やっと一人前になれる。
アニメを見まくってる人は、まずはアニヲタ界隈でしか通用しない、このくだらないプライドを捨てられるかどうかが大事ですね
DARKER THAN BLACK OP2 - YouTube
そんなことをしていたら山月記みたいに虎になるぞ
それにしても、主人公が無双してマンセーされるばっかりの、なろう作品みたいなのが増えて
キャプテンみたいな下手クソが泥臭く努力して成長していくようなアニメを今はほとんど見なくなったなあ・・・
君は何かができる 「キャプテン」 主題歌 Full - YouTube
おわりに
結局、自分がここまで何が書きたかったのか、何を伝えたいのかわからない・・・
まあ気持ちを吐き出すことで、何かが変わるかもしれない
明日から新しい仕事が始まる。切り替えて頑張っていきたい