にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

2019年8月13日の「大阪の片隅で『ASD』について話す会」に参加した感想3 上と下の差

前回に述べさせていただいたように、2019年8月13日火曜日に、西成区民センターで行われた、レンタルADHDおじさんによる「大阪の片隅で『ASD』について話す会」に参加させていただきました。
非常に良い会で、おかげで興味深い話をいろいろと聞くことができ、楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。
いろいろと話を聞かせていただいた中で、自分なりに感じた、考えたことを述べさせていただこうと思います

 

自分だけが正しいと思わないこと

自分が正しい
と思うのは良いことだと思います。逆に
「自分は正しくない。間違っている」
「自分なんかいないほうがいい」
と思うのは、自己肯定感の低い状態なんで、何か変えていかないといけないですね

このように
自分が正しい
と思うのは、自己肯定感がある状態なので、良いことですね。

 

ただ発達障害の人は「自分だけが正しい」と思いがちである。ここが発達障害の「共感性のなさ」「想像力の欠如」という特性からくる「相手の気持ちを推し量ることが難しい」ということですね。世界は自分中心に回っていて、まるで自分はRPGの主人公であって、他の人はNPCやサブキャラクターかモブキャラか何かだと思ってるような人が多いですね。

そうではなくて、この世の中はみんな各々の人間がそれぞれが感情を持っていて、それぞれの人生の歩んでいる。そのそれぞれの人たちがなるべくみんなが円滑に暮らせるように社会のルールがある。

あとそれぞれの人には人生や感情があるように、「正しい」「正義」というもの、あと「価値観」とかは人それぞれである。

 

「そんなもん当たり前だろw常識をすごそうに語られてもw」
と思われるだろうが、意外にもそこをわかっていない発達障害の人は多い

・自分の好きなことは辟易するぐらいしゃべるクセに、自分が興味のない話は全く聞かない
・自分の言いたいことだけ言って、他人の話はほとんど聞かない
・他人の細かな言い間違いには執拗に指摘するクセに、自分が言い間違いをして指摘されたら逆ギレする
・話がやたらと長い
・同じ話を何度も繰り返す
・「垂井で乗り換えがあって」「サンライズ瀬戸」など普通の人が知らないような専門用語を多用して話す。他人にわかりやすく話す気がない
・他人が話を明らかに聞く気がない状況でも、話を一方的に続ける
・他人を平気でディスりまくるくせに、自分がディスられたら怒り出す
とかは、そんな感じですね

これは悪気があるとか、性格が悪いとかではなくて、単に「自分にとって正しい行為をした」と本人は思っていても
結果として「自分さえ良ければそれで良い。他人がどうなろうと知ったことか」と思われてしまう
当事者会では「自分の気持ちに正直なだけ」「裏表がなくて純粋なだけ」「発達障害の人は相手の気持ちを推し量ることが難しいからしょうがない」という形になるんだろうけど
定型社会(一般社会)だと「自己中心的な思考」「ジコチュー」「わがまま」「困ったちゃん」「厄介者」「風上にも置けない」「人間のクズ」と呼ばれてしまうことになり、人間関係で苦労することになりますね

96猫 『嘘の火花』 - YouTube

正しい・間違ってる、良い・悪い、とかではなくて、こういう人は一般社会ではいらない、いないほうがいいんで

やっぱり発達障害の人は特性上、
自分だけが正しい
と思いがちなんですが、それだと下(当事者会)では良くても、上(定型社会)ではなかなか難しいですね

自分も正しいと思ってるが、相手や他の人もまた『自分が正しい』と思っている
というのを認識して、
「その中でどう折り合いをつけていったらいいんだろう??」
と考えていける人が、上(定型社会)でも通用するんじゃないかと思いますね

 

Win-Win

ティーブン・R・コヴィーの著書「7つの習慣」の第4の習慣において「Win-Winを考える」というのがある。

 

人間関係におけるパラダイム
Win-Win:自分も勝ち、相手も勝つ。それぞれの当事者が欲しい結果を得ること
Win-Lose:自分が勝ち、相手は負ける。相手を蹴落としてなんぼの世界
Lose-Win:自分が負けて相手が勝つ。相手が幸せになるならば、自分は常に踏み台でかまわない
Lose-Lose:相手が負けて自分も負ける。相手に勝たせるくらいなら足を引っ張って共倒れしたほうがマシ
Win:自分の勝ちだけを考える。自分が勝てば相手がどうなろうと知ったことではない
No Deal:Win-Winの合意、または取引条件に至らなければ、取引しないことに合意する。妥協するくらいなら白紙に戻す

の6つに集約されるとし、win-winの関係を目指すべきである、とする考えだ。

 

以上のように、win-winの関係となるようにしていくべきである。終わり
・・・と言いたいところですが、そんな単純な話ではない

 


発達障害の人は、残念ながら「Win-Win」ではなく「Win」を目指す人が多い。悪気はなくても「自分さえ良ければそれで良い」と考えて、他人のことが眼中にない。うまくいけば「Win-Win」になるときもあるが、たいていは「Win」の形になってしまう。こうなると問題が起きてしまう。そうではなくて「Win-Win」を目指すべきである。

たとえば
・自分の好きなことは辟易するぐらいしゃべるクセに、自分が興味のない話は全く聞かない
とかさっき述べたような行為とかは「自分さえ良ければそれで良い」という「Win-Win」ではなく「Win」を目指す行動になる

そうなると、相手は

Lose-Win 聞きたくない話を延々と「そうですね・・・」と聞き続ける。「そうですか、すいませんでした」「ごめんなさい」とこちらが折れて、苦痛を甘受する。
Lose-Lose 「お前!さっきから好き勝手にしやがって!ふざけんなよ!ぶっ殺すぞてめえ!」とぶちギレて大喧嘩する。一見、Win-Loseに見えるが、
「あの人って怒り狂ってて怖いよね・・・・・・・なんか自分も怒られたら嫌だし、あまりあの人とは関わりたくないなあ」
と他の人から距離を置かれるので自分もLoseになる。
No Deal 「お前、もう俺に話しかけるな」「もうお前とは絶交だ」と縁を切る

のどれかの行動を取らざるをえなくなってしまう。

 

一番よくあるのが
「なんかあいつって自分の話しかしなくてウザくね?」
「あいつって本当に人をイライラさせるよな」
って包囲網を作られて
「あいつってもういないほうがいいよね」
「今度はあいつ抜きでみんなで飲みに行こうぜ」
とどんどん居場所を失くされていってしまい、だんだんWin-Loseの関係を作られていってしまう

以上のように
Win:自分の勝ちだけを考える。自分が勝てば相手がどうなろうと知ったことではない
の態度だと、Win-Winの関係を築くのは難しいことがよくわかる


ではWin-Winの関係を築くにはどうすればいいのだろうか?

「会社と会社の交渉」「会社と従業員の関係」「国と国の交渉」とかだとかなり複雑になってきますけど、「人と人」の場合は、「まず相手のwinとは何かを考えて、そのうえで自分のwinを考える」ことですね。
ここで大事なのは「まず自分のwinとは何かを考えて、そのうえで相手のwinを考える」のではない。「まず相手のwinとは何かを考えて、そのうえで自分のwinを考える」ことである。
とにかく「まず相手のwinとは何かを考えること」が大事である。しっかり相手の気持ちを忖度(そんたく)する・・・と言うとなんかアレだが、相手の気持ちを推し量ることが大事である。そのためには相手をしっかり観察することが大事になってくる。

そうやって相手の反応をしっかり見ながら、話したり、アクションがとれる人は、Win-Winの関係を築ける人も多い。そういう人は上(定型社会)でも通用する人が多いですね
逆に思いつくままに話すだけで、相手の反応を全く見ないような人は、上(定型社会)ではなかなか難しいですね。

 

たまには上(定型社会)に行く

発達障害の人は、一人で悩みを抱え込むのではなく、当事者会に参加して悩みや生きづらさを分かち合うべきである

taniryo.hatenablog.com

しかしながら、当事者会だけで満足してしまうと、下(当事者会)では良くても、上(定型社会)ではまったく通用しない「当事者会、自助会慣れ」「当事者会、自助会の帝王」になってしまう恐れがある

taniryo.hatenablog.com

そうならないためにも
「なんで自分は上(定型社会)では通用しないんだろう?何が足りないんだろう?」
というのは考えていく必要がありますね
単に当事者会に来て
「楽しかった、良かった」
「いろいろ話を聞けて良かった」
で終わりじゃなくて、
「自分が上(定型社会)でも通用するようになるには、この下(当事者会)ではどういうことを意識してやっていったらいいんだろう?」
「自分には何が足りないんだろう?何が課題なんだろう?」
と考えてやっていくのが大事だと思いますね

gendai.ismedia.jp


ずっと下(当事者会)にいたら、
発達障害の特性による症状がひどく、当事者会をめちゃめちゃにしたり迷惑をかけまくってもなんとも思わない、とんでもない人もいる。それに比べてなんて自分はまともで素晴らしい人間なんだろう!」
と他のダメな人と比べて優越感に浸って満足してしまって、なかなか自分の成長というのがなくなってしまう

たまには上(定型社会)に行って
「当事者会ではまだマシなほうだけど、上(定型社会)じゃこんなもんか・・・」
という感覚を持って、下(当事者会)で俺Sugeeeeeeと満足していちゃダメだなあ、と思ってやっていかないと

4月29日㈪のDMP Stationに参加した感想 - にっし~の日記


二次会で他の当事者会とか、困ったちゃんの参加者への不満とか愚痴をぶちまけたい気持ちもわかるんですけどね・・・
自分もある当事者会をケンカして辞めた口ですし・・・

taniryo.hatenablog.com

ただ
「当事者会ではまだマシなほうだけど、上(定型社会)じゃまだまだだから、もっと努力していかないと」
と思っていたら、当事者会の関係で見下したり糾弾したりして悦に入ってる、そんな暇はないと思うんですけどね


前回にも言った通り、せっかく会が終わった後の二次会なんだから
「あの話はとても良かったです。参考になりました!」
「自分の悩みに答えてくれてありがとうございました。」
とか感謝を述べるとか
「あの場面は緊張してうまく話せませんでしたが、意味はみんなに伝わったみたいで良かったですw」
とか回想するとか
「〇〇と話されましたが、自分は△△だと思いますが、その点どう考えますか?」
「あの話についてもっと聞かせてくれますか?」
とか質問するとか、そういうことをやっていったほうがいいと思いますね

 

特に当事者会に来る人は
「なんでこんなこともできないんだ」「お前なんかいらねえよ」
とかいろいろ否定されてきてる人が多いので
「こんな話をできるなんて、あなたは素晴らしい人ですね」
「あなたのその優しさは、とても良いところだと思います」
といった感じで、もっとお互いを褒められるような、温かい空間になったらいいんじゃないかなと思いますね

 

失敗とか課題とか欠点に向き合うのが大事ではあるけど・・・発達障害の人はプライドが高くメンタルが脆い人が多いから、そこを指摘しても逆上するだけ
そこは本人が取り組むべき問題なので、他人や会ではどうしようもない
というか一回褒められたら「もっと褒められたい!」と強く思うものなので、「もっと褒められるには課題や欠点を直すしかない」ってなったら勝手に自分から直し始めるとは思いますね

それに人間誰しも、嫌なことを言ってくる人より褒めてくれる人のほうが好きなんで、褒めるのが上手い、褒め上手な人は誰からも好かれるので、当事者会や定型社会問わずに人間関係が良くなりやすいですね

 

相手の立場を考える

前に発達障害の関係とかじゃなくて、一般(定型)の社会人サークルのカラオケの会に行ってカラオケやって、二次会に行ったら、幹事の方がAKBのことがあまり好きではない人らしくて
「AKBとか握手券を売りさばいて、CDの売り上げを伸ばしてるだけのインチキグループだろwたいして歌もダンスも上手くないし、曲もたいして良くねえだろwこんなグループが売れちまうから、音楽業界がなんかおかしくなってしまったよ。ていうか握手商法で売り上げを伸ばしてるだけのグループなんかいらないでしょ」
と話していたので
「一応自分はAKBファンですけど、まあメンバーは本当に一生懸命にやっていますんで」
と自分も話したら、幹事の人は「ヤバイ、しまった」という表情をして違う話題にしてましたね


こういうときに「しまった、やってしまった・・・」と思うのが定型、「えっ、事実を言っただけですよね?何が悪いんですか?」と思うのが発達障害、というか下(当事者会)のレベルだと思いますね。
(AKBの是非、握手会商法の是非は別の問題、この「相手の立場を考える」とは完全に別の話題になってしまうので置いておきます)

 

わかりやすい例を出すと、大の巨人ファンの人がいるとして、その人と同じ場で大のアンチ巨人の人がいるとして、
「くたばれ読売ジャイアンツ!」とか「死ね死ね、くたばれ、巨人軍~」という闘魂こめての替え歌を熱唱したりしたら

大合唱「〇ね〇ね!くたばれ!ロッテのパクり!!」【商魂込めて】2018/8/7 巨人対阪神 - YouTube

「なんだとこの野郎!ケンカ売る気かオラァ、ぶち殺すぞてめえ」となってケンカ不可避になる

 

逆に大の巨人ファンの人が、今年の原巨人の素晴らしさ、読売ジャイアンツの素晴らしさ、王長嶋のV9の時代から続く巨人軍の栄光とかを朗々と語りだしても、大のアンチ巨人の人をイラつかせるだけ

 

だから定型の場合だったら、野球の話題にするにしてもお互いの立場を考慮して
「ヤクルトの村上はすごいですね~。10代で30本以上ホームラン打ってますからね。(元西武、巨人の)清原以来じゃないですか?」
パリーグはどこが優勝するんですかね?ソフトバンクのほうが選手層は厚いけど、西武のほうがチームの勢いがある気がしますね」
とかの話題にして、言い争いは避けますね

 

定型は
「変に言い争って体力や気力を消耗するのは嫌だなあ」
「仮に徹底的に言い負かしたとしても、相手の機嫌を害して変に恨みを買ってしまう。『昨日の敵は今日の友』で、もしその人に仕事で助けてもらわないといけなくなって、頭を下げに行ったとしても『は?お前なんかの頼みなんか死んでも聞けるかよw』と絶対に断られてしまう」
「変に口論になって悪口を言い合うと、あとで嫌な気持ちになるから嫌だなあ」
と考えるので、変に口論とか言い争いになるのはなるべく避けます

 

「自分の思ったこと、感じたことをそのまま言って何が悪いんだ!事実は事実だろ!そんな変に他人に気を遣って、自分に嘘をつくなんておかしいだろ!だいたい人によって言うことを変えるとか卑怯じゃないか!」
と思われる方もいるかもしれない

じゃあその理屈でいくと
「最近起きている凶悪犯罪は、犯人が発達障害だったというケースが多い。
発達障害の人は二元論や白黒思考で極端な思考に陥りやすい人が多い、また感情のコントロールができない人も多い。それに他人の気持ちを推し量ることが難しい人も多く、自分さえ良ければそれで良い、他人の気持ちや命なんかどうでも良いと考えてしまいかねない人も多い。以上の観点から見ても、発達障害の人は凶悪犯罪を起こしやすいと言えるので、発達障害の人間は離島か過疎地の山間部とかに隔離したほうがいいんじゃないか?そうすれば日本の治安ももっと良くなるだろう
発達障害のお前も、いずれイラついてこれから凶悪犯罪を起こすんじゃねえの?
(AKBファンの立場から言われてもらうと、握手会で川栄李奈と入山を刺したのも発達障害だったな。おかげで今はAKBの握手会や公演に入る前の手荷物検査やボディチェックが厳しくなった

www.j-cast.com

www.sankei.com

)」
発達障害の人間は会社でも仕事でミスばっかりでちゃんとできないし、空気が読めないから変なことを言って他人をイラつかせる、迷惑ばかりかけるしいないほうがいいよね。
発達障害から天才も輩出している?けどお前は何の役にも立たない社会のお荷物じゃんw」

と定型が発達障害の人に言ってもいいことになる
発達障害の人だって障害に苦しみながら必死に生きてるんだ!それを悪く言うなよ!!」
と反論しても
「えっ、でも事実でしょ??ありのままの事実を言うことの何がいけないんですかw
ていうか自分は思いつくままに人を傷つけるようなことを言ってるクセにさ、人から言われるのはダメって、それっておかしくない??自分は何を言っても良いってわけ??Twitter捨て垢や5ちゃんねるじゃねえんだから」
という形になりますね

 

自分がされて嫌なことは、他人にもやってはいけない
と小学生か幼稚園の先生に言われたと思いますが

 

それにしても定型は
「自分はこう思う」「けど相手やみんなはこう思う」「だからこう言おう」と言う前にいろいろと考えるプロセスを経て話をしている
一方で発達障害の人というか、下(当事者会)のレベルの人は「自分はこう思う」で思考が止まって、それをそのまま言ってしまう。

良く言えば「自分の気持ちに正直」「裏表がなくて純粋」と言えますが、悪く言えば「他人への気遣いができない」「配慮ができない」「あまりにも短絡思考」「無思慮」「思考停止」「場合によっては平気で人を傷つける」「無神経」「自分本位」「自己中心的」「ジコチュー」と言わざるをえない。

「自分はこう思ったけど、これを話したら相手や周りはどう思うのかな?」
といったん考えられるようにならないと、下(当事者会)では良くても、なかなか上(定型社会)では難しいですね。

それにしても周りへの気遣いとかできないので人のために行動ができないので、下(当事者会)は人間性が成熟してない、考えが幼稚な人が多いですね。


あと思考が浅い、考えが浅い人が多いですね。前述したように定型の人は「自分はこう思う」「けど相手やみんなはこう思う」「だからこう言おう」と考えて発言するけど、下(当事者会)の人は「自分はこう思う」でパーンと言って終わり。何も考えてないって人が多いかな、という気はしますね。

 

 


あと人間というのは論理的思考ができる動物ではあるけど、基本的に感情で動く動物
だから
「こんなことも知らないんですか、あなたはバカですか?」
とか言われると
「慢心していた自分に無知さを伝えてくれるなんて、この人はなんていい人なんだろう!」
と思う人はいないですね
「あ?なんだとコラ。バカって言ったほうがバカなんだよバーカ。いきなり馬鹿にしてきやがって、お前はむかつく奴だなあ」
と悪印象、逆に反抗的になりますね
(本当にすごい人、成功する人は「あの嫌な人が嫌なことを言ってくれたから自分は成長することができたから感謝している」と思うらしいが)

「こういうことを勉強して知っておくと、仕事の業績も上がって給料も上がりますよor異性からモテモテになりますよ」
とかうまく言い換えたり、相手の面子とかを傷つけない言い方ができる人が「良い人」「すごい人」って呼ばれやすい

 

 


自分はこの「大阪の片隅で『ASD』について話す会」に参加した際に、ファシリテーターの方が関西の他の当事者会について厳しい意見を述べられていたが、これはやめたほうがいいと思いますね

 

発達障害でも空気が読める人は
「会社の飲み会でも上司の機嫌を損ねるような言動はしないほうがいいし、ここでもファシリテーターさんの考えや価値観に背くような発言は慎んだほうがいいよね・・・」
と考えてしまって
「自分は以前に発達障害の生きづらさにすごく悩んでいましたが、関西の他の当事者会に行くようになって、生きづらさが改善されました!」
といった話はやりにくくなる。というかできなくなりますね。

 

これじゃ「言いっぱなし、聞きっぱなし」の当事者会じゃなくて
「言いたいことも言えないこんな当事者会じゃ ポイズン」だよ

POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は~ - YouTube

 

あと参加者がこういうことを言えないと
「あの会ではこういう取り組みをしているのか。自分もやってみようかな?」
「この会ではそうやって発達障害の人を癒してるのな。自分もがんばろう!」
とかの参考や刺激になる話とかもファシリテーターの耳にあんまり入ってこなくなるから、そういう成長もなくなってしまう

 

厳しいことを言うと、狭量というか器が小さいね
だいたい人様の当事者会を悪く言えるほど、あなたは偉いファシリテーターなのか?

 

まあ他の当事者会に対していろいろと思うところがおありだと思うので、そこらへんのモヤモヤというか憤懣を抱えていくよりは、いっそのこと「大阪の片隅で『ASD』について話す会」ではなくて「関西の当事者会の悪口や愚痴を言い倒す会」をやって、いっぺん不満やモヤモヤを一回思いっきり吐き出して、スッキリしてそこからまたリスタートしたほうがいいと思いますね

Another Story / 有安杏果 - YouTube


暗闇のその中で何かが見えてくる

【MV full】暗闇 / STU48 [公式] - YouTube

 

 

 

梅田ダンジョン

二次会で次にいつ集まるのかという話をしていて、参加者の一人が
大阪駅で迷わないか心配」
と話していたのに対して
「いや、大阪駅とか迷わないでしょ」
と話していたのは残念でしたね

 

梅田ダンジョン【OSAKA 1min.+】 - YouTube

【5倍速】梅田ダンジョンをブラブラする【GoPro Hero7 Black/Timewarp】 - YouTube


自分も一昨年に受けたい職業訓練が大阪でしかやっていなかったので、わざわざ滋賀から大阪まで行って、東梅田駅を出てしばらく歩いたビルに通っていたけど、慣れるまで1か月はかかりましたね。自分がどこにいるのかが全然わからない。
大阪駅から梅田への乗り換えで迷わないって人は、大阪で生まれ育ってて子どもの頃から来ているから、大阪駅の構造は一通りわかってるから迷わないってだけでしょ。そうでない人がいきなりパッと大阪駅に来たら割と
「あれっ、ここどこ?どうやったら目的地に行けるの?」
ってなりますね

 

そこらへんの配慮というか、思いやりを欠いてるんじゃないかなと思いますね。
それにしても
発達障害に対して、定型や社会はもっと理解や配慮をしろ!!」
と声高に叫んでる、そういう人に限って自分中心で動いていて、他人への思いやりとか配慮がない人が多いと思いますね
こういうジコチューは下(当事者会)では良くても、上(定型社会)ではなかなか理解されないですね

乃木坂46 『ジコチューで行こう!』 - YouTube


大阪駅で迷う奴が悪い」
ってまだ言うんだったら、東京の新宿駅とか池袋駅とか行ってみろや
ググったら東京・大手町駅、渋谷駅もムズいらしい

newspass.jp


前から「東京の人は上の案内を見て進むから、大阪駅では案内が少ない(近年は増えたが、それでも途中で急に消えるときがある)から迷う、大阪の人は駅の構造は覚えるもんやと思ってるので、あんまり案内を読まないから東京の駅では迷う」って話もありますしね

所詮は井の中の蛙

 

 

「ありがとう」が言えない

この会でも
「みんな挨拶をしているからやっているが、挨拶をする理由がわからない」
というのが議題に上がりました
これが議題に上がることからわかるように、発達障害の人は「ありがとう」を言えない人が多いですね


たとえば、発達障害の人が仕事に手間取ってしまい、忙しそうにしていると、ある人が
「手伝おうか?」
と手伝ってくれたとする。そのおかげでなんとか仕事が片付いたとする

手が空いてる時間に
「先ほどは仕事を手伝っていただいてありがとうございました!おかげで助かりました。本当にありがとうございます」
と手伝ってくれた人にお礼を言うと
「いやいや、たいしたことはしてないよ。けど助けになったようで良かったよ」
と相手も喜んでくれるし、ああ手伝ってよかったな、という気持ちになる。
だから次にまた仕事に手間取ってしまい、忙しそうにしてても、また助けてくれる可能性は高い

「そんなたいしたことはしてないんだから、いちいちお礼とか言わなくていいよ」
という人もいるが、照れ隠しをしているだけことが多いので、言葉とは裏腹に顔はめっちゃ喜んでるケースも多いw

 


逆に手が空いてる時間があっても
「今はちょっと手が空いてるだけで、いろんな仕事をやっていかないといけないから忙しい。そもそもお礼を言うとか面倒くさいし、こんなもん別にしなくてもいいや」
とお礼をしないと
次に仕事に手間取ってしまい、忙しそうにしてても
「そもそもあれはアイツの仕事だから、自分が手伝う必要はない。自分の仕事は自分でやるべきである。それに自分もいろんな仕事を抱えていて決して暇ではない」
と相手も手伝うのが面倒になって手伝ってくれなくなる。声もあんまりかけてもらえなくなるから、会社で孤立していきがちになる。

 


やはりお礼を言えるかどうか、ありがとうを言えるかどうかは大きな差ですね
下(当事者会)にしか居れない人と、上(定型社会)でも通用する人なのかの差と言っても過言ではない

ありがとうは大事

いきものがかり ありがとう - YouTube

 

「そんなもんいちいちありがとうとか言うの面倒じゃん。だいたいこんなもん意味ないでしょ」
と思われるかもしれないが、そう思ってる人は
「そんなもんいちいちあいつと関わるとか面倒じゃん。だいたいあいつと関わる意味ないでしょ」
と周りから思われてる可能性が高いですね
「ありがとう」と言わない人は嫌われこそしないが、好かれない

 

そういえば、ドキュメンタリーで栗原類発達障害の生きづらさに悩んでいたときに、母親から
良いことをしてもらったら、すぐに『ありがとう』と言うようにしなさい
と言われて、実践したら、対人関係での生きづらさはだいぶ緩和されたと話してました

 

 

人間っていろんな欲があります。食べ物を食べなかったらお腹が減って何か食べたくなる食欲があるし、夜になっても寝なかったら眠くなる睡眠欲とかありますが、「他人に認められたい」という承認欲求がある。

・「すごいですね!」「さすがです!」などと褒められたい
・SNSでいいねをたくさんもらいたい
・仕事が認められて、給料をたくさんもらいたい
・人に自分の(自慢)話を聞いてもらいたい
という欲求を誰でも持っている
(この欲求が満たされなくなって、欲求不満が暴発した結果がこの事件なのかもしれない

toratora-media.jp



特に「誰かの重要人物になりたい」っていう気持ちが強い。
だから挨拶されたり、感謝されると
「ああ、自分って誰かから認知されてるんだな」
「ああ、自分って誰かの役に立ってるんだな。必要とされてるんだな」
と感じて、(特に後者は)承認欲求が満たされる。そうすると幸せというか良い気分になる。だから挨拶したり、感謝してくれる人には好印象を抱く

 

こういう感じでよく挨拶や感謝をしていると、いろんな人から好印象を抱かれやすい

[AC CM] あいさつの魔法。 (60sec.) - YouTube

ACジャパン CM こだまでしょうか (英語字幕付) AC JAPAN COMMERCIAL ENGLISH SUBTITLED - YouTube

発達障害の人は根は真面目でいい人なんだけど、定型の人からは誤解されて「怖い人」「クズ」「ウザイ」「むかつく奴」とかそういう印象を持たれることが多い。けど挨拶とかお礼をしっかりすることで「たまに変な言動もあるが、基本的にはいい人」という印象にできることがある

 


そういえばこの会の二次会では、自分は先に帰らせていただいたが、そのときに
「すいません、これでお先に失礼します。機会がありましたらまた参加させていただこうと思います。今日はとても楽しかったです・・・」
と帰りの挨拶していたら、ある人に
「挨拶が長いな」
と言われました

「郷に入っては郷に従え」でその会に参加する以上は、会のルールや慣習に従っていかないといけないので、悪かったとは思いますが・・・
ただ
「聴覚過敏の方もいらっしゃるから、あまり大声で話さない」
「あいまいな指示を受けるのが苦手な方もおられるので、『これからこれをしましょう』『次はあれをしましょう』とか指示をはっきりする」
とかの障害の特性を持っておられるかたにも配慮しましょう、というルールだったらわかるが、これはそうではない

いろんな価値観、考え方っていうのはあると思いますが
・下(当事者会)でしか通らない考え方
・上(定型社会)でも通用する考え方
の大きく2種類に分けられると思う

 

これをどう考えるかにもよりますが、個人的には下(当事者会)だけにしか通用しない「当事者会慣れ」「当事者会の帝王」になるのではなくて、上(定型社会)でもある程度通用する人間になりたいと思っています。だから後者の考え方はいいけど、前者の考え方は意味がないと思ってる。この「挨拶が長いな」ってのは前者の考え方にあたると思いますね。

 

ありがとうを言おう
ということを前述させていただいたけれども、ただ単に「ありがとう、ありがとう」と言えばいいものではない。ドラクエの呪文じゃないんだから
気持ちを込めるというのと、具体的に感謝するというのが大事ですね
「先ほどは仕事を手伝っていただいてありがとうございました!おかげで仕事が早く終わってとても助かりました。本当にありがとうございます」
「すいません、時間なんで自分これでお先に失礼します。また機会がありましたら、参加させていただこうと思いますので、そのときはよろしくお願いします。今日は皆様からいろんなお話をとても参考になりました。本当に楽しい時間でした。ありがとうございました。」
とかいろいろ具体的にどのように感謝しているのか、というのを伝える
「ああ、この人はこんなにも感謝してるんだ。良かったなあ」
より印象は良くなります

 

こういうのを
「挨拶が長いだけやん。意味ないやん」
と捉えてるから「挨拶が長いな」という感想が出てくるんだと思います。たしかに長ければいい、というものでもないし、TPOをわきまえないといけない、というのはあります。

けれども、厳しいことを言わせてもらうと、こういうことを考えない、自分の都合しか考えてないから、上(定型社会)ではうまくいかずに、下(当事者会)にいるんじゃないですか。

立浪 先輩風吹かす - YouTube

 

 

初対面の人との距離のつめかた

初めて行く当事者会でも、お互い同じ発達障害だという共通点があるから、初対面でも
発達障害で悩んでることとかありますか?」
「実は、仕事でミスしてばかりで、上司からずっと怒られていて辛いんです・・・」
「そうなんですね・・・。自分も就職活動がうまくいかなくて、落ちてばかりで・・・」
共通点を見出して、すぐに打ち解けて話しやすい

それに自分と似たタイプの人間、ノリの人間が多いので、あんまり空気を読む必要もない

 

ところが初めて行く一般(定型)の社会人サークルとかだと、どう打ち解けて話していくかが難しい。これをどうするかが難しいですね。

 

まずは焦らずにしっかり場の空気を吸い込むことですね。場の雰囲気をしっかり観察していくということ。

たとえば
「〇〇っていいよね~」「それなー」
という感性を重視した軽いノリで会話するのか
「〇〇っていうのはこうである。だからこうなって、こうなっている」「なるほどね~」
というヲタ的なマニアックなノリが会話するのか、そういう雰囲気を見ますね

 

あとはどういうのにみんな関心があるかですね
「今年はソフトバンクの千賀と、中日の大野雄大ノーヒットノーランを達成したな!」

「そうですね、あれすごいですよね!」
とかって会話だったら
「ああ、みんなプロ野球は知ってるんだな」
となるので、のちに会話に入った時も
「何人か欠けても、他のメンバーで穴を埋められるってソフトバンクホークスの選手層みたいですね!」
とかの野球での例え話が使えるな、とか

 

「ああ、みんなガンダムをわかってるんだな」
ってわかったら
「マスクを被った強キャラって、シャア・アズナブルみたいですね!」
とか言うとか


逆にガンダム知らない人ばかりのところでこれを言ったら
「えっ、何それ???」
「えっ、赤い彗星のシャアを知らないんですか??」
ってなって、良かれと思って言ったことが、かえって変な雰囲気になって、空気や場が悪くなってしまう。特に上(定型社会)だとKY(空気読めない)とか雰囲気や場をぶち壊す奴はかなり嫌われるんで、空気は読んでいかないと。というかしっかり場の流れを感じ取って、流れに乗るのが大事ですね。

 

だいたい場の雰囲気をつかんだら、自分の知ってる事柄を話してるところに行く
そこで適当に入り込んで「なるほど~」「へぇ~そうなんですね~」とか場の雰囲気を見ながら、聞き役に徹して相づちを打っていく
うまく間合いを見計らって「それって〇〇ですよね」「つまり〇〇ってことですか?」とうまく質問、というか問いかけをしていく。そうしていくと、いつの間にか、場に入り込んで会話に参加できるようになる。


本当に何を話しているか、どうしてもわからない場合は
「すいません、自分は〇〇について全然わからないので、ちょっと教えていただけますか?」
下手に出て謙虚に聞いていけば、結構教えてくれる
それをきっかけに場に入っていくという手もある

 

当事者会ではパッと会話に入れても、定型社会ではなかなか会話に入れないので難しい。下(当事者会)から上(定型社会)に行ったときにここの壁は大きかったですね。
あんまり様子を伺ってるだけだと、そのまま消えちゃうしね

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といって存在感を示そうと、焦ってとにかく発言していっても、変な発言とか場を乱す発言などになってしまうことが多いので
「もう引っ込め」「黙れ」「お前はもうしゃべんな」「もうお前は会に来なくていいぞ。というかもう二度と来るな」
とウザがられてしまう。やっぱりなかなか難しいですね

まあボードゲーム会とかアニソン会とかヲタが集まるところだったら、半分発達障害みたいな奴が多いので、そういうところはすぐパッと入れますし、そんなに場に合わせるのに苦労しないけどね

 

 

 

この会の二次会で、別の会が終わった人と合流しての会が始まった
「この会は前のめりで発言していかないと自分が消えるな」
という印象があったから、うまく問いかけとか質問をして会話に参加していったら
「ところで君は誰?」
と急に言われましたね。

 

上(定型社会)だったら「(こいつ誰だろう?)」と思いながらも、会話のテンポとか流れを切りたくないから
「そうなんですよ。これはこういうことなんですよね・・・」
と会話を続ける。なんか話題がなくなって会話が切れたところで、別の話題を探すためにも
「そういえば自分は〇〇って言うんですけど、あなたは?」
と言う感じで自己紹介する、という流れが多いですね

 

下(当事者会)では1個1個の疑問をきっちり解決することを重視して、上(定型社会)ではテンポとか場の流れを重視する傾向があるのかな、と思った

実際、たとえば
「そういえばソフトバンクの千賀がノーヒットノーランをやったのっていつでしたっけ?」
という会話になったとき、
「そういえばいつでしたっけ?ちょっと調べますね」
とすぐスマホで調べるのが当事者会

「そういえばいつでしたっけ?9月上旬ぐらいでしたよね?」
「たぶんそこらへんでしたね」
「そうですね、夏場にちょっと調子を落としていたんですが、そこからノーヒットノーランなんで、すごいですね」
という感じでその流れのまま会話を続けるのが定型社会、が多い気はしますね

まあ定型社会でも
「今度遊びに行こうぜ!次いつ空いてる?」
「ちょっと待って。今調べる」
という、それがわからないと次に進めないの場合は、スマホで調べたりしますけど
スマホで調べると、検索にちょっと時間がかかるから、その間会話が途切れて流れが止まる。定型社会はそこをちょっと嫌いますね。

 

プロ野球のリクエストじゃないんだから

プロ野球リクエスト成功・失敗集 - YouTube


自分も下(当事者会)から上(定型社会)に行ったときは、ここでちょっとつまづいて苦労しましたね。ここは考えるというか、感じるというか慣れていきましたね。

 

 

それにしても下(当事者会)の人は、言葉遣いが悪い奴が多いなあ。
不良かよ

スクールウォーズOP:「ヒーロー」by麻倉未稀 - YouTube

 

あまり強い言葉を遣うなよ、弱く見えるぞ - YouTube

弱い犬ほどよく吠える、というか、威嚇して強く見せるしかない、という、内面の弱さが表れてますよね
それか物事を「良いか悪いか」の2択でしか考えられないから、
「こんな悪いことをする奴には何を言っても構わないんだ」
という考え方しかできないのか
あと下(当事者会)の人は大学を出てない人とか多いから、文章力が低いから、感情をうまく言葉で表現する力がないのか

いずれにしろ、自分の中で感情をコントロールできていない、整理ができていない一例である

 

 

最後に

ケンジさんの会には初参加でしたが、とても楽しい会で、いろいろ気づかされて、大きく成長させてもらいました。
忌憚なき意見をいろいろと述べさせていただきました。これは会への提言という形はとっていますが、実際はすべて書き出して自分の中で整理して、自分自身を見つめ直しているんだと思いますね。

イイトコサガシさんも「生きづらさとは大器晩成」と語っていますね
大器晩成

アンジュルム『大器晩成』 (ANGERME[A Late Bloomer]) (Promotion edit(New Ver.)) - YouTube

アンジュルム『臥薪嘗胆』(ANGERME [Extreme Hardships]) (Promotion edit) - YouTube

 

自分も会社で人間関係がうまくいかずに悩んだり、地方出身なんで障害者枠だと賃金が少ない仕事しかなかったのでクローズで仕事をやっていくしかなかった中で、いろいろ失敗とかうまくいかないことがある中で、努力していくうちにたまたまうまくいっただけですね。偉そうなことを言っていますが、所詮は同じ発達障害だから、スタートはいっしょです。人生がうまくいかないのはいっしょなんでお互いに頑張っていきましょう。

 

ちょっと夏の暑さで体調を崩して、あの会では夏風邪気味だったのは申し訳ない。