平成の終わりの年、新しい年号が始まる、2019年が始まって、はや2ヶ月経ちました。
例年通り、1月2、3日にかけて箱根駅伝、1月2日にはラグビー大学選手権準決勝が行われました。
ところが今年の箱根駅伝は東海大学が総合優勝を果たした。これまで4年連続で総合優勝をしている、原普監督が率いる青山学院大学が2位に終わって、5連覇を逃すという、波乱が起きた大会となった。
大学ラグビーもこれまで9連覇していた帝京大学が、準決勝で7-29で敗退。10連覇を逃すという、予想外な結果となった。
平成の終わり、新しい年号が始まるというところで、既存の勢力が敗れ、新しい存在が顕わになり、何か日本で新しいことが始まろうとしているのかもしれない。
個人的には箱根駅伝で國學院大學が7位に入り、シード権を獲得できたのは非常にうれしいですね。これまでは道を間違えた寺田選手がいたときの10位が最高だったので、素晴らしい結果に終わって良かったですね。國學院大学陸上部のさらなる飛躍に期待します。
そういえば去年のドラフト会議では國學院大學から、清水昇投手がヤクルトスワローズに1位で指名されました。國學院大学野球部のエースとして東都大学野球で活躍された選手でしたが、ぜひともプロ野球でも活躍してほしいですね!
https://野球情報.com/2018/10/28/【清水昇】ドラフト1位でヤクルトに入団国学院/
さあ正月の大学スポーツを語ってきましたが、大卒と高卒でどういう差があるのか?ということを少し今回は語っていきたい
発達障害における大卒と高卒の違い
「高卒でも社会で成功する人もいるし、高卒だろうが大卒だろうが実際は関係ない」
「高卒でも大卒でも社会に出れば関係ない。高卒でも出世する人もいるし、大卒でもダメな人はいるから、実のところは学歴なんて社会では関係ない」
という意見もよく聞く
自分も大学を出てるが、Fランではないけれども、他人に自慢できるような大学ではない。だから大学に入った当初は
「ちょっと勉強ができてテストでいい点が取れるからって、なんで高学歴の奴らはちやほやされるんだよ。
そもそも微分積分も歴史の年号も化学の元素記号も、実際の仕事では使わねーだろがwこんなもん覚えたところで何にもならんだろw意味わかんねーよ。ふざけるなよこの野郎」
と正直思ってましたね。高卒と大卒、偏差値が高い大学とそうでない大学に行けたかどうかで、人間としてそんなに差があるものなのね??と疑問に感じていました
元素記号のうた 長濱ねる 欅坂46 - YouTube
(欅坂46の長濱ねるちゃん卒業か……残念だ……けやき坂「ひらがなけやき」も日向坂に改名して欅坂から独立したなあ)
実際に高学歴のニートとかもいるしね
『林先生が驚く初耳学!』林修が高学歴ニートと激突!君たちはなぜ働かないのか - YouTube
けれども今から思い返すと、大学に行って良かったな、と思うこともいろいろあるので、大学で行って良かったと思うこと、得られたことなどを、今回は発達障害の人間の目線から述べていきたい
自己肯定感
やはり発達障害の人が生きていく中で
「仕事がうまくいかない」
「仕事での人間関係がうまくいかない」
「仕事でミスばかりして上司に怒られてしまう」
とか、なかなか生きづらさを感じてしまうことは多い。これがいろいろと積み重なると
「仕事でミスばかりしてしまう。人間関係もうまくいかない。上司に怒られてばっかりだ・・・・・・。普通の人はできることが自分にはできない・・・。自分はなんてダメな人間なんだろう・・・」
と思い悩んでしまう。
そうやって思い悩んでいくと
「自分はあれもできない・・・これもできない・・・ミスしてばかりだ・・・自分はダメな人間だ・・・・・・自分なんか生きてる価値もないんじゃないか・・・・???」
とどんどん思い詰めていってしまう。
けれども、大卒だとそうやって思い悩んでいくうちに
「けど俺は大学は出てるしな」
「大学ではしっかりやれてたしな」
とそこに行き当たって
「まあ、たまたま今の仕事がうまくいってないだけだろ」
とそこでマイナス思考が一旦止まる。
そういう意味では自己肯定感を失いにくいんじゃないかと思いますね。
「俺は発達障害で普通の人ができることができないことも多いけど、これに関しては定型の人間にも負けない!」
というのが1つでもあれば、だいぶ違いますね。
大卒の場合は「俺はこの大学を出てるし」というのが、この点では定型の奴らより勝ってるぞ、という1つになりますね。
あと大学(高校でも)を出てると、同じ大学の人が雑誌で特集されたり、テレビに出てたり、大学スポーツで活躍していると、
「自分と同じ大学出身の人が頑張ってるなあ。自分もこういう人を輩出してる大学にいたんだよなあ。自分も頑張ろう」
と誇りになりますからね。
ただ、いい大学に行ってた割に、卒業後に人生がうまくいってないと、
「大学や高校の同期はみんな成功してるのに自分は……」
「俺は受験勉強を頑張っていい大学に行ったのに、なんでこんな仕事してんだろ……」
と逆にプレッシャーになるケースもあったり、変な見栄やプライドが出てしまうこともあるみたいですけどね
林修 自分はギャンブルで借金1800万作ったダメな奴だった! - YouTube
勉強ができる
大学に入るには受験を通らないといけない。そのためには勉強ができないといけないので、大卒の人には勉強する力がありますね。だから大卒の人は
「要領がいい」
「努力ができる」
「流れ、構造を理解できる」
という人が多い気がしますね。
要領がいい
さんま御殿 この人つくづく要領がいいなと感心した事 - YouTube
勉強ができる、というのは頭がいい、というのもありますけど、要領が良いということですね。難しい事柄でもうまく自分なりに情報を頭の中に整理して、
「つまりこれって、こういうことですよね」
「野球で例えると、こういうことですよね」
といった感じでわかりやすく説明できる力が高いですね。
たとえば去年の大河ドラマは「西郷どん」という西郷隆盛が主人公の作品でしたが、
「西郷隆盛ってなにをした人ですか?」
と聞かれて、要領が悪い人は
「文政10年12月7日(1828年1月23日)、薩摩国鹿児島城下加治屋町山之口馬場(下加治屋町方限)で、御勘定方小頭の西郷九郎隆盛(のち吉兵衛隆盛に改名、禄47石余)の第1子として生まれ~」
とか西郷隆盛のWikipediaを一から十まで話し出してしまう。
要領が良い人は
「簡単に言うと、坂本龍馬の仲裁で当時ケンカしてた長州藩(山口県)と薩摩藩(鹿児島県)を仲直りさせて、いっしょに江戸幕府を倒して明治維新を成し遂げた人。それからは新しく出来た明治政府(大久保利通)と意見が合わずに出ていって、鹿児島で西南戦争を起こして政府と戦って死んだ人」
と短くパッと要約して答えられる
テストで良い点が取れる人っていうのは、頭が良い、記憶力とかが良いってのもあるんだろうけど、教科書を丸々全部暗記するんじゃなくて、
「ここで大事なことは何か」
「テストに出そうなことは何か」
というのを把握して、そこだけしっかり覚えられる人ですね。
受験勉強でも、やらなきゃいけないことだけをしっかりやる。ムダなことはせずに、休むとき、遊ぶときは遊ぶ。勉強するときはしっかり集中して勉強する。こういう切り替えがうまくて、少しの努力で多くの成果を出す人というのが、実際に勉強ができる人という印象がありますね。
当然、受験勉強は覚えないといけないことがたくさんあるので、ちょっと聞いただけでパッと覚えて理解できる「頭の良さ」も大事だとは思いますけどね。実際、そういう人もいますし。けど個人的には「勉強ができる人=頭が良い人」というよりは「勉強ができる人=要領が良い人」のほうが多い気はしますね。
努力ができる人
とはいっても、いくら要領が良くても、やっぱりある程度は頑張って努力してしっかり勉強しないと、テストで良い点は取れない。だから勉強できる人というのは、しっかり目標に向かって努力する力がある人、ということは言えますね 。
とはいっても勉強をするというのは大変なことなんで、真面目にやろうとし続けてもなかなかできない。
「勉強してテストでいい点数が取れたら、こんなにいいことがある!」
「頑張って努力し続ければ、こんなに素晴らしいことが待っている!」
とか楽しいことを想像して、自分のモチベーションを上げられる、想像力がある人が多いですね。
構造、流れを理解できる
あと勉強ができる人というのは物事の構造、流れを理解できる人が多いですね。
「なんでそうなるのか?」
「どうしてそうなったのか?」
というのを考える力がある人が多い気がしますね。
前述したように去年の大河ドラマの「西郷どん」の主人公の西郷隆盛は、最後は西南戦争を起こして戦死してしまうわけですが、
というのを考えていくと
ペリーが黒船で日本に来航する
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日米修好通商条約が結ばれ、外国との貿易が始める
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当時の江戸時代の日本人は、いかに日本と外国とで技術の差があるか思い知る
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とりあえず幕府を倒して、新しい日本政府を作らないといけないと感じる
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坂本龍馬の仲介で長州藩と薩摩藩が同盟して(薩長同盟)、江戸幕府を倒して、新しく明治新政府を作る
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外国に追いつくために、いろんな政策を断行する(明治維新)
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その中で日本の軍隊を、江戸時代は代々武士がやってたのを、外国みたいに町民を鍛えて軍隊を入れてく方式に変える
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明治政府が武士を廃止していく
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各地で武士たちが明治政府にキレて各地で反乱を起こす
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薩摩(鹿児島)でも武士たちが明治政府にキレる。情け深い西郷どんこと西郷隆盛はそんな武士たちを放っておけず、一緒に反乱を起こす(西南戦争)
↓
明治政府の軍隊に敗れて鎮圧される。これ以降は元武士の人たちは反乱を起こすのをやめて、おとなしく新しい生き方を探し始める。そうやって日本の近代化が進んだ
といった感じで、ペリーが来航したことが、西郷隆盛が西南戦争を起こしたことにつながってる。西南戦争が起きたのには、こういう流れがあるんですね。
勉強ができる人っていうのは、単に表面上だけ見て判断したり、理解したつもりになるんじゃなくて、
「こうなって、するとこうなるから、こうやって、最終的にこうなる」
とかの構造とか流れを理解する力がありますね。
以上のように勉強ができる人というのは、要領が良い、努力できる、構造が流れを理解できる人が多く、だから大卒の人はこの3点が優れてる人が多いですね。