にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

発達障害の人はブログを書くべき

発達障害の人は、しっかりブログを書いていくべきである。なぜなら、考えを他人に伝える力がつくし、自分の頭の中の考えがまとまるし、自分の悩みもなくなっていくし、他の人とのつながりが増えて、また自分の書いた記事が役に立つケースもあるからだ。

考えを他人に伝える力がつく

まずは「考えを他人に伝える力がつく」と言う点。
発達障害の人は話すのが苦手な人が多い。理由は人それぞれだが、自分の思っている感覚をうまく言葉にして表現するのが定型の人に比べると苦手であったり、頭の中で優先順位をつけられず頭で整理ができないので、物事をうまく人に伝えられなかったり、話がムダに長くなりすぎてしまう。うまく話ができないので、他人とのコミュニケーションがうまくいかなくなってしまう。

話せない理由が上記2つの場合は、文章を書く力をつけていけば改善するケースもある。「話せないし、書けない」って状態だとなかなか苦しくても、まずしっかり文章を書けるようになれば、文章力とか、文章構成力とかがついてきて、話せるようになる。

自分のノートとかに書く場合は好き勝手に書けばいいですけど、ブログの場合は他人に読んでもらう必要があるので、「どう書けば他の人が読みやすい文章になるんだろうか?」と考えながら書いていかないといけない。そうすると自然と他人の目線で考えられるようになるので、「どうすれば他の人にわかりやすいように話せるか」ということができるようになる。書き言葉と話し言葉の違いはありますが、基本的に読みやすい文章とわかりやすい説明っていうのは同じなんで、しっかり書けるようになれば、しっかり話せるようになりますね。そうすると職場でも「自分はこうしたほうがいいと思います。」「ここはどうしてもうまくいかなくて・・・」とか自分の意見を伝えられるようになると、仕事でもかなり長く続けられる率も増えますね。

自分の思ったことを文章にして表現するっていうのは、簡単なようで意外と難しい。定型の人でも難しいと感じる人もいる。特に芸能人のブログなんかでも、芸能人だけあって話すのは上手いけど、文章を書くのはそんなに上手じゃない人もいますしね。これはひたすら書いて慣れていくしかないんじゃないかと思いますね。

 

自分の考えがまとまる

 

次に自分の考えがまとまる点。しっかり自分の頭の中の考えを文章にしていくことによって「自分は何を考えてるのか?」「自分はどういう価値観を持つ人間なのか?」「そもそも自分はどういう人間なのか?」というものがかなり整理されて見えてくる。特に感情を文章にしていくことで「悲しい、いや違うな、悔しい、これだな」とかしっかりと自分自身と対話ができる。

さらに人の話を聞いて感銘を受けたこと、衝撃に思った出来事、悲しいと感じたことなどを、文章にして、コピペして終わるんじゃなくてしっかり自分の言葉で表現することが大事ですね。そうすることで知識とか知恵とかが、そのときに初めて自分のものになっていく感じはありますね。いくらすごい人から素晴らしい話を聞いても、なんだかわかった気になってだけで終わってしまって、そのうちに大半を忘れてしまいがちなんでwそうじゃなくて、「こういう話を聞いた、それについて自分はこう思った、こう感じた」というのをしっかり文章化することで、自分の感性に取り込んでいくことが大切ですね。

 

定型の人でも大事ですが、特に発達障害の人は定型の人よりできないことや苦手なこともあったりするので、「自分はこれができない」「けど、これはできる」「これは好きだ」「これは得意だ」「これは大事だ」といった、「自分とは何か??」という自分なりの価値観、人生観、哲学とかをしっかり固めていくことが大事ですね。そのためにブログを書いていくっていうのは、そういう自分の中の頭をしっかり整理していくことにもつながって良いことですね。

 

ameblo.jp


さかいハッタツ友の会でも活躍されているケイスズキさんに、先週の水曜日のフィルムーンでお会いしましたけど、しっかり自分の考えを持っておられる方だと感服しました。素晴らしい話をうかがえてとても良かったです。あそこまでしっかりした考えを持っておられるのは、さまざまな苦楽を経験されて、いろんなことに挑戦しておられて、会のフィシリテーターをされておられるので多くの人と関わって様々な話を聞いておられるから、というのが大きいと思います。

しかしながら、個人的にはブログを多く書いておられるのも大きいのかなと思いますね。頭の中で考えるのは簡単ですけど、それをブログの文章にまとめていくというのは、そう簡単なことではないんで。「人に説明するには3倍勉強しないといけない」という言葉があるように、自分でわかってるつもりでも、相手に伝えるには情報をしっかり整理して、論理立てていかないといけない。そうやっているうちに、自分の中でも情報や考えが整理されてきて、しっかりとした自分の考えになっていく。だから、ケイスズキさんが地に足をつけた、しっかりとした考えを持っておられるのは、地道にブログを更新して情報を発信しながら、その中でこれまで経験してこられたことから得た教訓、考えとかを、文章にしてまとめるとことで自分の中で体系化されてきたからなんだろうな、と思いました。

同じくさかいハッタツ友の会を主催されている石橋さんも、Twitterで15000を超えるツイートをしておられる。

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また発達障害アートカフェバーを開いておられる金輝のオーナーも、TwitterFacebookやホームページなどで多く情報を発信しておられる。店の広告という意味合いが強いとは思うが、しっかり自分の言葉で発信していくことで、「自分は何がしたいのか?」「どういう店にしたいのか?」というコンセプトが固まってきたのが、店をつづけておられる大きな要因だと思いますね。

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as.sumomo.ne.jp

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自分の悩みがなくなる


アメリカで「最も優秀なアメリカ大統領は誰?」とアンケートをとると、上位にランクインされることも多いエイブラハム・リンカーンという大統領がいる。けれどもそのリンカーンをもってしても、どうしても決断ができない問題があり、友人を家に呼び寄せて意見を求めた。

南北戦争の最中、リンカーンは故郷のスプリングフィールドの旧友に手紙を出して、ワシントンへ来てくれといってやった。
重要な問題について、相談したいと言うのである。その友人がホワイトハウスに着くと、リンカーンは、奴隷解放宣言を発表することが、果たして得策であるかどうか、数時間に渡って話した。

自分の意見を述べおわると、今度は投書や新聞記事を読み上げた。あるものは解放に反対し、あるものは賛成している。こうして数時間の長談義が終わると、リンカーンは友人と握手をし、その意見は一言も聞かずに帰してしまった。
初めから終わりまで、リンカーンひとりがしゃべっていたのだが、それですっかり気がはれたらしい。その友人も、リンカーンはいうだけのこと言ってしまうと、よほど気が楽になったようだと、後で述べている。
リンカーンには、相手の意見を聞く必要はなかったのだ。ただ、心の重荷を下ろさせてくれる人、親身になって聞いてくれる人が欲しかったにすぎない。心に悩みがある時は、だれでもそうだ。腹を立てている客、不平を抱いている雇い人、傷心の友人など、みな良き聞き手を欲しているのである。
引用元:D/カーネギー著「人を動かす」

 


このように、あのリンカーンが大いに悩んだ案件でも友人に話すだけで決断できてしまった。「自分はどうしたいのかわからない!!」と思っているときでも、思いの丈を書いていけば、「そもそも自分は何を求めていたのか?」「自分は何がしたかったのか?」というのが見えてくる。

うつ病などの精神疾患を患っている人でも、カウンセリングといってもひたすらに傾聴しているだけで、良くなったりしますしね。

鬱々として気持ちを抱えていてもなかなか状態は好転しなかったりしますし、ブログでもなんでも吐き出すことで見えてくるものはあるものですしね。

「本当は 叫びたい誰にだってあるだろ 心の闇沸々 湧き出てくるものはすべて 吐き出してしまえ そこから始まる another story」

有安杏果  Another story 歌詞

 

03. Another story (有安杏果 ココロノセンリツ ~Feel a heartbeat~ vol.0) - 動画 Dailymotion


ただ気をつけないといけないのが、自分のノートに書く場合は何を書いてもいいですけど、ブログに載せると一応、全世界の人から見られるってことになるので、ちょっと内容には気をつけたほうがいいかもしれないですね。「ちょっと人を〇してくる」「駅にいって人を〇してくる」とか本気でやるつもりはないのに、思わず気分が暴走して書いてしまった場合でも、今はマジで警察に逮捕されますしね。これは気をつけたほうがいいですね。


あと自分の書いた内容に責任を持つのは大事ですけど、あんまりとらわれすぎても良くないですね。たとえば「定型の人と発達障害の人では一生わかり合えないのだから、定型の人を排した発達障害の、発達障害による、発達障害のための独立国を作るべき!」と書いたとする。けれども「やっぱりこの考えは違うな」と思ったら、自分の論に固執するんじゃなくて、意見を変えていくことも大事ですね。

ただ「自分の人生がうまくいかない・・・」と思ったときに、「自分の仕事内容が、自分と合ってないんじゃないか?」とかいろいろ仮説を立てて、実践してみて検証していく、ということは大事なことですね。どんなにすごい人でも最初からすごかったわけじゃないので、失敗を恐れずにどんどん発言していくことも大切ですね。炎上してしまうこともあっても、何回も炎上するうちに「ああ書くと炎上するな」「こう書くと意外と炎上しない」とか、コツとかつかめてくるときもありますしw


つながり

 

発達障害の人というのは定型の人よりもストレスに感じることも多かったりして、生きずらい生活を強いられているケースが多い。だからこそ、同じ障害を持つ者同士がつながって、お互いに刺激して励まし合っていくことがより重要になってくる。「あの人は自分なんかよりも重い障害で苦しんでいるのに、あんなに前向きに頑張っている・・・・・・・。自分ももっともっと頑張らないと!」と刺激になりますしね。逆に「発達障害だろうとこんだけやれるんだ!!」というのをブログで発信すれば、勇気づけられる人もいるかもしれないですし。こうやってお互いに交流して支え合っていくことが、他人のためになるし、それが自分のためにもなっていく。


前向きな内容でなくても、このブログが世間でさまざまな反響を呼んだように

anond.hatelabo.jp


うまくいかない人生や生活を赤裸々に語ることで「自分以外でも人生がうまくいってない人もいるんだ・・・」「この人よりは自分はまだマシだし、もうちょっと頑張ってみよう」とか共感などを得て、意外な形で人の役に立ったりする場合もありますしね。どんな人でも発達障害の人でも、発達障害だからこそブログを書いていく意義は大きいと思いますね。