にっし~の日記

発達障害のにっしーが思ったことを綴っていくブログ

4月18日水曜日にさかいハッタツ友の会のフィルムーンに参加した感想

4月18日水曜日に堺市堺区の総合福祉会館で19時から21時に行われた、さかいハッタツ友の会のフィルムーンに参加させていただいたので、感想を書かせていただきます。

参加者は12人ほど
ファシリテーターはKeiさん
会の流れとしては、まずは参加者の自己紹介をして、参加者の悩みをもとにファシリテーターの方がテーマをホワイトボードに書き出していって、そのテーマをもとにファシリテーターの方が主導して話し合っていく、という会の流れ。

前回にさかいハッタツ友の会のフィルムーンに参加したのは去年の2月ぐらいだったと思いますが、そのときよりも会の雰囲気も、ファシリテーターのKeiさんの話の内容も、会の進行の仕方も、すごく良くなったと思いますね。

また改めてブログに詳しく書かせてもらおうかと思っていますが、特に自助会っていうのは、社会でうまくいってない人たちが来るので、そういう人たちが集まってもどうしても程度の低い議論になってしまったり、「発達障害への支援や理解がない社会が悪い!!」といった単なる愚痴の言いあいになってしまっているケースが多い。しかしながら、このフィルムーンではしっかり現実に立脚して、うまくいかないときにどう対応するか?どう考えていけばいいのか?という提言をファシリテーターのKeiさんができているので、それに喚起されて質の高い議論になってましたね。

まあ定型よりも発達障害の人はストレスに感じることも多いので、ストレスを発散する場所として、愚痴を言い合うような自助会も必要だとは思います。けれども「会社には発達障害への理解が必要だ!社会にも発達障害への理解や支援が必要だ!このように日本社会での発達障害への理解や支援が足りないのは、安倍首相と自民党の責任である!!」「そうだ、その通りだ!さすが〇〇さん、良いことを言いますねえ!」みたいな議論ばかりしていて、それに「これでいいんだ」と満足しきってしまっては、自助会の中では威勢が良くても、自助会以外の社会では全く通用しない、「自助会慣れ」「自助会の帝王」になってしまうおそれもある。

その点、フィルムーンは現実に即した議論ができていると感じましたね。とはいえ「悩みがあって来ている参加者に対して、しっかりと悩みを聞く」のと「現実に即した対応策を考える」という2つのことに対してバランスをとって会を進めるっていうのは、「言うは易く行うは難し」で非常に難しいところだ。正直に言って、前にやっていたヤングムーンという自助会は、ちょっとここの調整がうまくいっていなかったのが続かなかった要因の1つだったように思える。ところが、このフィルムーンでは両立できていて、すごいなあと思いました。ファシリテーターのKeiさんの技量の高さが為せる業ですね。


パネルディスカッション式で進める自助会は、ファシリテーターの技量が問われるところがあるが、このフィルムーンはしっかりとした議論が進んでいて、素晴らしい自助会だと思いました。大変なこともいろいろあるかと思いますが、発達障害で悩む人のためにも、ぜひとも続けていってほしいですね。


フィルムーン自体は19時~21時までの会だが、その後に近くのマクドナルドで2次会があった。そこでもいろいろと話し合えて良かったですね。個人的には悩みの相談にKeiさんに乗っていただいてありがたかったですね。Keiさんの意見もすごく参考になりました、ありがとうございました。


Keiさんの障害に対する考え方というか、哲学というか、人生に対する考え方は大変素晴らし、いろいろなお話をうかがえて、とても有意義な時間を過ごすことができました。フィルムーンに来て、本当に良かったです。ありがとうございました。

フィルムーンはファシリテーターの会の進行も素晴らしく、話の内容も素晴らしく、良い自助会だと思います。ただあえて強いて言わせていただくと、ファシリテーターの意見に対して、もう少し参加者に何か言わせたほうがいいかもしれないですね。ファシリテーターがしっかり会を主導するのは良いとは思います。ただせっかくどれだけ素晴らしい意見を聞いても、それを自分なりに理解して、自分の言葉で表現していかないと、なかなか自分の感覚、自分の力になっていかない部分もあると思うんで。

 

 

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終わりに


発達障害は治らない。定型の人以上の専門的な知識とか技能を身につければ「自分には定型以上にやれることがある。定型って言ってもたいしたことはない。」という自分自身への自信にはなるが、発達障害は治らない。ただその自分自身への弱さを認めることが、強さにつながる。そのためにも、発達障害の自助会に参加して「他の人も悩んでるんだな」と客観視したり、悩みを人に話すことで自分の頭を整理したり、他人とコミュニケーションをとっていろんな話を聞いて「いろんな考え方があるんだな」と気付くことが、意固地で視野狭窄な考えを崩すことが、自分の弱さに向き合うことにつながる。そのためにも、発達障害の自助会というものは必要である、ファシリテーターも参加者も会を通じて、自分を見つめ直していくことが大事じゃないかと思いますね。